【中学受験】立教大学附属校について徹底解説|特徴やおすすめ塾も紹介


編集部
塾選ジャーナル編集部
ここでは、立教新座中学校・高等学校や立教池袋中学校・高等学校、立教女学院、立教英国学院や香蘭女学校といった、立教大学附属校に関して徹底解説します。
立教の附属校は数多くありますが、それぞれどういった校風なのか?どんな学校か?立教附属校を受験するのにおすすめの塾などをご紹介していきます。
立教大学の理念・目的とは?
まずは立教大学の理念・目的についてみていきましょう。立教大学は、「Pro Deo et Patria」を建学の精神としています。直訳すると「神と国のために」というラテン語です。
これを立教大学では「普遍的なる真理を探究し、私たちの世界、社会、隣人のために」と捉えています。学問探求をしながら、それを周囲に還元していくということです。学ぶだけでなく、広く社会に貢献していくことを、立教大学では大切にされています。
一方で、立教大学のサイトには「当時の日本は、欧米先進諸国に早く追いつくため、教育も“実利主義”の傾向が強く、知識や技術を物質的な繁栄と立身出世の道具とする風潮もありました。このような時代の流れとは一線を画した立教は、西洋の伝統的なリベラルアーツカレッジをモデルに、現在まで発展してきました」とあります。
これは安易に実利のために知識を獲得するのではなく、より広く社会について考え、吸収した知識を社会に還元していく、人間的に深みのある人材を育てることを目的としていることがわかります。
立教新座中学校・高等学校
参照リンク:立教新座中学校・高等学校
受験情報
立教新座中学校・高等学校の2023年度入試の日程は次の通りです。
中学校は、「一般入試第1回」「一般入試第2回」「帰国児童入試」の3つに分かれており、「一般入試第1回」は1/25(水)、「一般入試第2回」は2/3(金)、「帰国児童入試」は1/25(水)となっています。
高校は、「一般入試」と「推薦入試」があり、「一般入試」は2/1(水)、「推薦入試は書類審査が先にあり、その後1/22(日)に面接があります。
進学実績
320名程度のうち、毎年約80名が他大学へ進学しています。立教大学にはない、医・歯・工・薬学系を目指す生徒が多く、近年では海外の大学へ進学する生徒もいます。
学校の特徴や特色
立教新座中学校は、「選択」を繰り返し、判断力を養う教育をしています。1年生から、校外学習でコースや見学先を自ら選んだり、英語4技能では、自分の伸ばしたい技能を選択します。また、学習の理解度チェックのために小テストをこまめに行ったり、補習などで苦手分野を残さない取り組みなどを行うなど、学習指導体制もしっかりと確立。
高校では、自由選択科目が充実しており、「映画の英語」や「イタリア語A」、「生活の中の科学」や「仕立て」など、約80種類の教養科目の中から関心のあるものを選んで受講可能。高校3年生では卒業研究論文も書くなど、大学附属校らしい教育体制が整っています。
概要
次に、立教新座中学校・高等学校の概要をチェックしていきましょう。
最寄り駅
最寄り駅は、東武東上線「志木」駅またはJR武蔵野線「新座」駅です。各駅からスクールバスが出ています。
創立年
1948(昭和23)年、新学制に基づき「立教中学校」と「立教高等学校」が開設。そして1960(昭和35)年に高等学校を新座キャンパスに移転。2000(平成12)年、立教新座中学校を併設し、高等学校を立教新座高等学校に改称されました。
建学の精神・校風
立教附属校全般にいえることですが、「キリスト教に基づく人間教育」という建学の精神があります。そのため、チャペル活動やボランティア活動、異文化理解、クラブ活動などを、教科教育の連携プログラムとして持っていることが特徴です。
総生徒数
2022年度の生徒数は、中学校は608名、高校は976名となっています。
学費
立教新座中学校・高等学校の2022年度の学費は以下の通りです。
項目 | 中学校 | 高等学校 |
---|---|---|
入学金 | 300,000円 | 300,000円 |
授業料 | 624,000円 | 624,000円 |
維持資金 | 310,000円 | 310,000円 |
学友会費 | 10,000円 | 10,000円 |
セントポール会費 | 21,000円 | 21,000円 |
学費合計 | 1,265,000円 | 1,265,000円 |
その他費用 | 約100,000円 | 約100,000円 |
立教池袋中学校・高等学校
参照リンク:立教池袋中学校・高等学校
受験情報
立教池袋中学校の2023年度の一般入試は「第1回」と「第2回」に分かれています。
「第1回」は2/2(木)、「第2回」は2/5(月)です。また、「帰国児童」入試もあり、こちらは12/3(土)が試験日となっています。
高校は、「第一志望受験」と「オープン受験」に分かれており、両方とも試験日は2/13(月)となっています。
進学実績
卒業生の約9割が立教大学に進学しています。他大学受験者は多くはありませんが、東京外国語大や、早慶上智大の合格者もいます。
学校の特徴や特色
中高大一貫ですので、受験を意識しない6年間の学びが中学高校で展開されます。そこから、自由選択講座が特徴です。
中学では、1、2年次は週3時間、3年次は週2時間の専修科目が設定されており、高校でも、3年次に毎日2時間自由選択科目を受講できます。経営論や観光学など、大学附属校ならではの科目が選択できます。
概要
次に、立教池袋中学校・高等学校の概要を見ていきましょう。
最寄り駅
最寄り駅は以下の通りです。
池袋駅(西口):徒歩10分(JR線、東京メトロ丸ノ内線・有楽町線・副都心線、西武池袋線、東武東上線)
要町駅(6番出口):徒歩5分(東京メトロ有楽町・副都心線)
椎名町駅:徒歩10分(西武池袋線)
池袋ですので、アクセスしやすい立地となっています。
創立年
1896(明治29)年に立教中学校が創立され、2000(平成12)年に立教池袋高等学校が開校しました。
建学の精神・校風
立教附属校全般に、「キリスト教に基づく人間教育」という建学の精神があります。そのため、チャペル活動やボランティア活動、異文化理解、クラブ活動などを、教科教育の連携プログラムとして持っていることが特徴です。
総生徒数
生徒数は、中学校が453名、高等学校が439名となっています。
学費
2022年度の学費は、中学・高校ともに同じで以下の通りです。
項目 | 金額 |
---|---|
入学金 | 300,000円 |
授業料 | 624,000円 |
維持資金 | 378,000円 |
その他(学友会・PTA会費) | 60,000円 |
立教女学院
参照リンク:立教女学院
受験情報
立教女学院中学校の2023年度入試については、「一般生募集」は、面接が1/28(土)、試験日は2/1(水)となっています。「帰国生募集」は、12/22(木)に試験および面接が行われます。また、高校は募集を行っていません。
進学実績
2022年は、183名のうち129名が立教大学に進学し、43名が他大学へ進学しています。他大学は、お茶の水女子大や、東京都立大、その他医学部への進学があります。
学校の特徴や特色
キリスト教の学校ですので、「礼拝」や「ボランティア活動」「土曜集会プログラム」「キャンプカリキュラム」などが特色としてあります。
キャンプカリキュラムは、修養キャンプとされ、キリスト教をベースにしながら生徒の発達段階に合わせた形でカリキュラムが組まれています。6月から7月にかけて、校外学習として実施され、共同生活の中でお互いの信頼を深めることが目的です。
概要
次に、立教女学院の概要をチェックしていきましょう。
最寄り駅
最寄り駅は、京王井の頭線三鷹台駅北口徒歩1分となっています。
創立年
1947年に学制改革により立教女学院を設立し、小学校、中学校を併設しました。また、1948年に新学制による高等学校を設立しています。
建学の精神・校風
女子も男子と同様、神の前に立って主体的に、自由に生きることを求められているという考えから、立教女学院の女子教育が始まりました。
「他者に奉仕できる人間になる」「知的で品格のある人間になる」「自由と規律を重んじる人間になる」「世の中に流されない凛とした人間になる」「平和をつくり出し、発信する人間になる」ことが教育目標として掲げられています。
総生徒数
2022年の中学校の生徒数は595名となっています。高校については記載がありません。
学費
立教女学院中学校・高等学校の2022年度の学費は以下の通りです。
項目 | 中学校 | 高校 |
---|---|---|
入学金 | 250,000円 | 250,000円 |
授業料 | 600,000円 | 600,000円 |
教育充実費 | 156,000円 | 156,000円 |
生徒費 | 54,000円 | 25,200円 |
生徒会費 | 3,600円 | 3,600円 |
旅行積立金 | 60,000円 | 60,000円 |
藤の会入会費・会費 | 28,000円 | 18,000円 |
同窓会費 | 6,000円 | 6,000円 |
合計 | 1,157,600円 | 1,061,200円 |
立教英国学院
参照リンク:立教英国学院
受験情報
立教英国学院中等部・高等部は、日本在住でも受験ができます。中等部の2023年度の試験日程は、「A日程」が12/11(日)、「B日程」が1/22(日)です。
高等部は、「A日程」が12/11(日)、「B日程」が1/22(日)となっています。高等部にはその他、「在外日本人学校在籍者枠 単願推薦入試」と「海外在住現地在籍者枠 特別入試」があります。
進学実績
2022年の進学実績は、卒業生46名のうち、25名が立教大学へ進学し、他にも東京外国語大や、早慶、イギリスの大学への進学など多様な進学実績があります。
学校の特徴や特色
キリスト教にもとづく人格形成を目指す教育が特徴です。また、イギリスにある学校ですので、イギリスの人々のキリスト教信仰に触れる機会も豊富にあります。
国際交流はもちろんのこと、起床から就寝まで、生徒と教員が毎日の衣食住をともにする「大家族体験」や、文科省の学習指導要領にプラスしたイギリスの教育を受けられる「日英融合教育」など、海外ならではの教育を受けることができます。
概要
次に、立教英国学院の概要を見ていきましょう。
最寄り駅
海外の学校です。イギリスのサセックス州にあります。所在地は、Guildford Road、 Rudgwick、 W.Sussex RH12 3BE U.K.となっています。
創立年
創立は1972年です。
建学の精神・校風
立教英国学院は、「日英の懸け橋として本校が果たす役割を明確に提示し、広く世界のために尽くすことのできる生徒の育成」を目標として設立されました。
また、キリスト教の学校ですので、礼拝なども行われます。最大の特徴は、イギリスにある全寮制の学校ということでしょう。海外で異文化に触れ続けることで、国際感覚を身につけることができます。
総生徒数
生徒数は、小学5年生から高校3年生までの約190名が在籍しています。
学費
立教英国学院の2022年度の学費は以下の通りです。
項目 | 金額 |
---|---|
入学金 | 3,450ポンド(入学手続時) |
施設維持費 | 1,800ポンド(年額) |
学費(授業料+寮費) | 小学部 25,200ポンド(年額) 中学部 27,600ポンド(年額) 高等部 28,800ポンド(年額) |
参考:£1.00 = 約160円(2022年8月現在)
香蘭女学校
参照リンク:香蘭女学校
受験情報
香蘭女学校の2023年度の入試日程は、「第1回」が2/1(水)、「第2回」が2/2(木)となっています。
進学実績
進学実績は、2021年度は、立教大学推薦での進学が97名、指定校推薦で他大学への進学が13名、その他の推薦で他大学への進学が14名、一般選抜での他大学への進学が44名となっています。東京都立大や、横浜国立大、早慶やGMARCHなどへ進学しています。
学校の特徴や特色
キリスト教教育は他の立教附属校と同じようにあります。伝統文化を重んじた「礼法」の教育や、英語教育と国際理解、理数教育とICT教育などにも力を入れています。
また、中等科ではプレゼンテーションやレポート作成を通じて、論文作成の基礎を学び、高等科ではそれをさらに深めて論文作成をするなど、6年間で一貫した教育体制が整えられています。
概要
次に、香蘭女学校の概要をチェックしていきましょう。
最寄り駅
最寄り駅は、東急池上線「旗の台駅東口」徒歩5分、東急大井町線「旗の台駅南口」徒歩4分となっています。
創立年
創立年は1941(昭和16)年と、歴史のある学校です。
建学の精神・校風
香蘭女学校の「香蘭」は、『孔子家語』六本の「芝蘭の交わり」の一節が由来と伝わっています。芝蘭とは、霊芝と蕑のことであり、めでたい草とかおりの良い草を意味し、すぐれたものや人の喩えにされます。
「香蘭」女学校という校名には、芳香の漂う芝蘭を飾る部屋に入るといつの間にか、その良い香りとひとつになるのと同じように、よい人とともに過ごすことで、その立ち振る舞いや価値観などを香り立つごとく身にまとって欲しい、という願いが込められています。
以上の建学の精神と、キリスト教教育を合わせた女子の教育を目指す学校です。
総生徒数
香蘭女学校の生徒数は、中等科が538名、高等科が534名となっています。
学費
香蘭女学校の2022年度の学費は、入学金300,000円に加えて、以下の通りです。
項目 | 金額 |
---|---|
授業料 | 476,000円 |
施設維持費 | 200,000円 |
教育充実費 | 108,000円 |
その他 | 19,200円 |
合計 | 803,200円 |
立教大学附属校の中学受験におすすめの塾
こちらでは、立教大学附属校の中学受験におすすめの塾について紹介します。それぞれの特徴を踏まえて最適な塾を見つけてください。
おすすめ塾①:日能研
中学受験では圧倒的なブランドをもつ塾です。豊富な実績もあり、立教附属校に関する情報力も信頼できる塾です。早期に受験勉強を始めたい方におすすめできる塾です。講師は一教科専任ですので、合格に必要な確かな学力を科目ごとにつけることを期待できます。
料金は各教室に問い合わせることで確認できます。
おすすめ塾②:四谷大塚
関東圏内の受験を考えている方におすすめの塾です。立教附属校も多くが関東圏内ですので、しっかり情報を入れながら受験を進めていくことができます。
また、予習→授業→テスト→復習のサイクルで回っていきますので、同じ内容を違う角度から反復することで、理解が深まるシステムを整えています。料金は各教室に問い合わせることで確認できます。
おすすめ塾③:臨海セミナー 中学受験科
多くの教室を持っていますので、通いやすいところが強みです。学習については、独自の授業方式『臨海方式AQuA』というものがあり、1週間、1か月、1年という単位で復習や確認テストを行いながら学力向上を目指すものです。勉強が苦手という方も、この方法で成績アップを期待することができます。
料金は、小学6年生の場合、算国理社¥44、000、算国理社¥40、700、算国¥30、800となり、別途模試代などがかかってきます。
おすすめ塾④:個別教室のトライ
高いブランド力を持つ個別塾です。マンツーマン指導ですので、立教附属校受験に沿った形で受験勉強を進めていくことができます。AIを使った講師と生徒のマッチングシステムを採用しているので、生徒の性格に合った講師と、受験勉強を進めていけることが期待できます。
料金は、初期費用に1万円がかかり、その他授業料等については各教室に問い合わせることで確認できます。
おすすめ塾⑤:進学個別指導のTOMAS
マンツーマンの個別指導の形態ですので、立教附属校の受験に特化して授業を受けたい方におすすめできる塾です。
マンツーマンですが、ホワイトボードを使った授業を展開しており、通常の進学塾の授業の個別指導の形態という形で、緊張感をもって授業を受けることができます。
料金は、初期費用に25、000円かかり、小学6年生の場合、週1回の授業で約35、000円です。
まとめ
本記事では、立教大学附属校の概要や、おすすめの塾などをご紹介してきました。
立教大学附属校は国内から海外まで、幅広く教育の機会を設けています。ぜひ本記事の情報を参考にして、受験勉強を有利に進め、合格を勝ち取ってください。
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