【四国5校】各国立中学校の特徴を紹介|学費や進学実績、受験情報、おすすめの学習塾を解説


編集部
塾選ジャーナル編集部
四国で国立中学校の受験を検討していてどのような学校、特徴があるのか知りたい方も多いでしょう。国立中学校は、中学受験を考えている小学生にとっては私立中学校とともに重要な選択肢になります。また、私立中学校にはない特徴をもつ学校もあります。
今回は四国にある5つの国立中学校の受験・入試情報や特徴などを解説します。子どもに合った学校選びの参考にしてみてください。またおすすめ学習塾も紹介していますので最後までチェックしてください。
【四国】各国立中学校の進学実績や特徴、学費など紹介
今回紹介するのは、四国にある国立中学校「鳴門教育大学附属中学校」「香川大学教育学部附高松中学校」「香川大学教育学部附属坂出中学校」「愛媛大学教育学部附属中学校」「高知大学教育学部附属中学校」の5校です。
はじめに、各高校の住所や最寄駅、偏差値、生徒数をまとめています。
学校名 | 住所 | 最寄駅 | 偏差値 | 生徒数 |
---|---|---|---|---|
鳴門教育大学附属中学校 | 〒770-0804徳島県徳島市中吉野町1丁目31 | JR「徳島」駅からバス乗車 「中吉野町」下車 徒歩約10分 | 63 | 約400名 |
香川大学教育学部附高松中学校 | 〒761-8082香川県高松市鹿角町394 | JR「高松」駅からバス乗車 「鹿角」下車 徒歩約5分 | 62 | 約315名 |
香川大学教育学部附属坂出中学校 | 〒762-0037香川県坂出市青葉町1番7号 | JR「坂出」駅から徒歩約5分 | 62 | 約315名 |
愛媛大学教育学部附属中学校 | 〒790-0855愛媛県松山市持田町1丁目5番22号 | JR「南町」駅から徒歩約8分 | 57 | 約385名 |
高知大学教育学部附属中学校 | 〒780-0915高知県高知市小津町10-91 | JR「入明」駅より徒歩約7分 | 56 | 約420名 |
鳴門教育大学附属中学校
参照リンク:鳴門教育大学附属中学校
鳴門教育大学附属中学校は、徳島県徳島市にある国立中学校です。JR徳島駅から近い場所に立地し、近くには徳島大学もあります。
受験・入試情報
2022年度の入試日は、2022年1月8日と9日の2日間でした。8日は学力検査で、算数と国語の2教科です。9日は面接となります。学力検査、面接及び調査書により,本校の使命からみて適当と思われる者を選考します。その数が募集人員の3倍を超過する場合は,抽選を実施。
募集定員は136人ですが、付属小学校からの進学者約100名を含むため、実質定員は40名程度となっています。
進学実績
鳴門教育大学附属中学校の進学実績ですが、HPを確認したところ附属高校がないため、特に記載がありませんでした。
学校の特徴
鳴門教育大学附属中学校は、知・徳・体の調和的人格の完成を目指し、国際社会の発展に寄与することのできる心身ともに健やかな中学生を育成することを教育目標としています。2022年度は「粘り強い取り組みの実現」を掲げ、主体的に学習に取り組む態度の育成を目指す授業を実践しています。
「日本一周読書の旅」という取り組みも特徴的です。生徒だけでなく教職員や保護者も対象となる取り組みで、JR路線を1冊あたり15cm(文庫本の縦の長さ)進むものとし、月ごとに集計する読書冊数から進む距離を算出。読書の習慣化を図ることを目的としています。
学費
鳴門教育大学附属中学校の学費ですが、HPには記載がありませんでした。国立中学校のため、公立中学校に準拠する形となります。
香川大学教育学部附属高松中学校
参照リンク:香川大学教育学部附属高松中学校
香川大学教育学部附属高松中学校は、香川県高松市にある国立中学校です。「自ら立ちつつ 共に生きることを学ぶ 今日に生きつつ 明日を志すことを学ぶ」を教育目標に掲げ、取り組んでいます。
受験・入試情報
2022年度の入試日は、2022年1月15日に行われました。試験教科は国語・算数・理科・社会の4教科です。国語と算数はそれぞれ試験時間50分の100点満点、理科と社会は合わせて試験時間50分の各50点満点となっています。試験終了後に面接があります。
募集人員は約105名ですが、付属高松小学校からの連絡進学者を含むため、実質募集人員は約35名となっています。
進学実績
香川大学教育学部附属高松中学校の進学実績ですが、HPを確認したところ附属高校がないため、特に記載がありませんでした。
学校の特徴
香川大学教育学部附属高松中学校は文部科学省の教育課程特例校として、道徳と総合的な学習の時間の性質を併せ持った「人間道徳」を設けているのが特徴です。生徒が主体となり、プロジェクトを企画・運営する体験を通して自己の生き方・あり方を問い直します。
また、グローバルに活躍できる人間の育成に力を入れているのも特徴です。タイ国チェンマイ大学附属中学校の生徒との文化交流やTOEFLテストの実施(年2回)など、国際社会の中で異なる文化を理解し、共に生きていける豊かな国際感覚を持った生徒の育成を目指しています。
令和4年度からはパナソニック教育財団の特別研究指定校として、実社会に働きかけて生徒が主体的な学びを実現できるように、ICT機器を活用し、学校内外での問題解決的な学習や実社会に表現する活動の充実を図っています。
学費
香川大学教育学部附属高松中学校の学費ですが、HPには記載がありませんでした。国立中学校のため、公立中学校に準拠する形となります。
香川大学教育学部附属坂出中学校
参照リンク:香川大学教育学部附属坂出中学校
香川大学教育学部附属坂出中学校は、香川県坂出市にある国立中学校です。「広い視野をもった個性豊かな生徒の育成」を教育目的に取り組んでいます。
受験・入試情報
2022年度の受験日は、2022年1月15日と16日の2日間でした。15日に学力検査と面接、16日に抽選が行われました。
学力検査は国語・算数・理科・社会の4教科について行われ、国語の問題には150字程度の作文を含みます。国語と算数はそれぞれ試験時間40分、理科と社会は30分となっています。試験終了後に面接があります。募集人員は105名ですが、附属坂出小学校からの連絡進学者を含むため、実質募集人員は約35名です。
進学実績
香川大学教育学部附属坂出中学校の進学実績ですが、HPを確認したところ附属高校がないため、特に記載がありませんでした。
学校の特徴
香川大学教育学部附属坂出中学校では、「生涯にわたって学び続ける強い学習意欲を育てるためにはどうするか」、つまり学習意欲の向上を目指した研究を行い、「自立した学習者」を育成することを目指しています。
それを実現するために、「ものがたり」という学校独自の切り口での授業が特徴。実感を伴う深い理解が得られること、自身が主人公(主体)になれること、語ることで意味や価値を実感できることを狙い、他者との語り合いの中で未来につながる自己のよりよい生き方を見出していく授業を目指して、日々の研究授業が行われています。
学費
香川大学教育学部附属坂出中学校の学費ですが、HPには記載がありませんでした。国立中学校のため、公立中学校に準拠する形となります。
愛媛大学教育学部附属中学校
参照リンク:愛媛大学教育学部附属中学校
愛媛大学教育学部附属中学校は、愛媛県松山市にある国立中学校です。松山城の東に位置した旧制松山高等学校跡にキャンパスを構えます。
受験・入試情報
2023年度の受験日は、2023年1月9日となっています。募集定員は128名ですが、附属小学校からの連絡入学の人数が含まれているため、実質定員は30名程度です。
選考方法ですが、適性検査と面接を実施し、出願書類と合わせて本校の目的・教育方針にかんがみ選考します。適性検査の内容ですが、作文、国語・算数、音楽・図画工作となっています。試験時間は、作文が30分。国語・算数が合わせて45分、音楽・図画工作が合わせて40分となっています。
進学実績
愛媛大学教育学部附属中学校の進学実績ですが、HPを確認したところ附属高校がないため、特に記載がありませんでした。
学校の特徴
愛媛大学教育学部附属中学校は、愛媛師範学校の附属中学校として1947年4月に創立されました。70年以上の歴史を持つ国立中学校です。
「真理と正義の追求」「勤労と責任の尊重」「健康な心身の鍛練」を校訓とし,「自立と共生の力をもつ生徒の育成」を教育目標に掲げています。温かいかかわりで次代を担う人間性の高い真のリーダーに育てる教育を推進。
春の青葉写生会や附中祭,夏の沖縄修学旅行,秋の大洲宿泊研修や石鎚登山研修,冬のスキー実習など様々な学校行事が行われていますが、これらが生徒主体で実施されているのが大きな特徴のひとつです。
学費
愛媛大学教育学部附属中学校の学費ですが、HPには記載がありませんでした。国立中学校のため、公立中学校に準拠する形となります。
高知大学教育学部附属中学校
参照リンク:高知大学教育学部附属中学校
高知大学教育学部附属中学校は、高知県高知市にある国立中学校です。JR高知駅より一駅移動した入明駅から徒歩数分の距離で、市内の中心部に立地しています。
受験・入試情報
2023年度の入試日は、2023年2月18日・19日の2日間で実施されます。学科試験は国語・算数・理科・社会の4教科です。国語と算数は試験時間が40分で各100点満点、理科と社会は2教科を試験時間50分で実施し、各50点満点となっています。2日目の19日には面接試験が行われます。
募集人数は140人ですが、付属小学校からの連絡入学者が約40人いるため、実質募集人数は100人程度となっています。
進学実績
高知大学教育学部附属中学校の進学実績ですが、HPを確認したところ附属高校がないため、大学実績については特に記載がありませんでした。
学校の特徴
高知大学教育学部附属中学校は、「人間性豊かに生きる力を持った生徒の育成」という教育目標のもと、自主性と責任感の育成をはかり、調和のとれた教育、全人教育を推進することを教育方針の一つとして取り組んでいます。
また、教育学部の附属中学校ということで研究校としての役割も果たしており、高知大学と連携した教育研究に関係する行事を多数実施。モンゴルとの国際交流もあるなど、様々な体験を通じて自立した人間として成長する環境が整えられています。
附属高校はなく、全員が高校受験をすることになります。進学先の高校ですが、高知県トップの公立高校である高知追手前高等学校への進学者が多いです。また、附属中学校にほど近い場所に立地する高知小津高等学校への進学者も多いです。私立高校では、土佐高等学校、高知学芸高等学校などへの進学者が多くなっています。
学費
高知大学教育学部附属中学校の学費ですが、HPには記載がありませんでした。国立中学校のため、公立中学校に準拠する形となります。
【四国】国立中学受験におすすめの学習塾
ここまで、四国地方にある国立中学校5校を紹介してきました。どの中学校も国立大学の附属中学校として、大学や地域の教育機関と連携しながら独自の教育を行っています。ここからは、四国地方の国立中学受験に向けて人気の学習塾を紹介していきます。自分に合った塾選びは、志望校合格に向けて重要なポイントです。ぜひチェックしてください。
おすすめ塾1.創研学院
創研学院は、大阪市に本社を置く地域密着型の受験進学塾。四国地方では香川県と愛媛県に展開しており、今回紹介した中学校では香川大学教育学部附属中学校、愛媛大学教育学部附属中学校を検討している小学生におすすめです。
小学4年生から始まる中学受験コースでは、小6の夏までにすべての単元の学習が一通り終わります。弱点発見テストで一人ひとりの課題を把握し、夏期講習からは重要単元の復習と個人ごとの弱点補強を行います。
秋以降は入試問題演習や志望校に即した演習課題を増やし、受験パターンなどを考慮しつつ入試本番を迎えます。授業後・授業前に自由に質問することが可能で、自習室で先生たちと一緒に宿題を進めることも可能です。
通常授業の授業料については、HPに記載がありませんでした。最適なコースや料金に関する内容は、最寄りの各教室までご相談ください。
おすすめ塾2.個別指導塾スタンダード
個別指導塾スタンダードは、全国に教室を展開している個別指導塾です。東北地方では、香川県と徳島県に教室を展開しており、香川大学教育学部附属中学校や鳴門教育大附属中学校を検討している小学生におすすめ。
スタンダードでは、マンツーマンの指導を徹底しています。学力だけでなく指導力・相性といった様々な面で、生徒一人ひとりに合った講師や学習方法を診断し、本来の実力ややる気を引き出せる環境づくりにこだわっています。
習い事で忙しい小学生でも、スケジュールに合わせて受講できるように授業の時間帯を幅広く設定しています。習い事と両立しながら中学受験を検討している小学生も、安心して学習に取り組める環境が整っています。
個別指導スタンダードは、入会費用はかかりません。授業料については教室によって様々なキャンペーンや割引制度がありますので、最寄りの教室までお問い合わせください。
おすすめ塾3.総合学習塾 啓真館
総合学習塾啓真館は、香川・徳島・愛媛を中心に小学生、中学生、高校生を対象とする学習塾です。今回紹介した中学校では、香川大学教育学部附属中学校、鳴門教育大学附属中学校、愛媛大学教育学部附属中学校を検討している小学生におすすめ。
メイン授業は、目標別クラスでの一斉授業形式。プロジェクターを導入した授業で生徒全員が一斉に前を向き、クラス全体に一体感が生まれます。授業外でも空き時間を利用して、生徒の質問や相談に応えます。家で集中して勉強できないという生徒も、自習室で勉強することが可能です。
小学3年生からは、毎月授業の最終日に「月例テスト」が実施され、その月の授業内容がきちんと理解できているか定着度をはかります。毎月テストに向けて内容を復習することでさらなる習熟度アップ、また計画的な学習習慣づけにもなります。
入校時に入校金、授業料・教材費・テキスト代等が必要です。費用はコースによって異なるため、詳しくは校舎担当までご確認ください。
おすすめ塾4.ITTO個別指導学院
ITTO個別指導学院は、全国に1,100校舎を超える教室を展開する、日本最大級の個別指導塾です。四国地方にも多くの教室を展開しています。授業はスタンダードプランとフリープランの2つに分かれているのが特徴です。
スタンダードプランは、講師1名に対して生徒3名で、学校の予習を中心に教科書に沿った内容で行います。指導を受ける時間の他に「自分で考える時間」「自分の力で解く時間」を持つことで、学力の向上につなげます。低料金で集中できる環境の中で勉強することが可能。
フリープランは、曜日・時間・教科を自由に選べるプランです。「苦手な単元をじっくり勉強したい」など、個別の状況に合わせて授業を進めることができます。1対1の完全マンツーマン指導で、講師指名も可能です。
ITTO個別指導の授業料ですが、スタンダードプランは小学6年週2回50分の授業で14,100円、80分の授業で22,600円となっています。学年や授業数、授業時間によって異なりますので、詳しくは各教室までお問い合わせください。
おすすめ塾5.個別指導の明光義塾
明光義塾は、全国に1,800以上の教室を展開する日本最大級の個別指導塾です。四国地方にも多くの教室を展開しています。
授業は、生徒数名に対して講師1名が担当しますが、一人ひとりの指導はマンツーマンで行われます。個別指導は受け身の授業になりがちですが、演習の時間をしっかり設けることで講師に頼りすぎず、自分で考えて答えを導き出せるような指導を実施。もちろん、わからない部分やマンツーマン指導でしっかり対応することが可能です。
中学受験対策としては、日々の授業における指導に合わせて模擬試験の結果などを分析し、苦手単元や苦手分野を明確にしていきます。志望校の出題傾向に合わせて苦手な部分を集中的に取り組むため、効率の良い対策が可能です。
明光義塾の授業料は、小学5年生は週2回の45分授業で13,200円、90分授業で22,000円です。小学6年生になると、週2回の90分授業で24,200円となっています。週3回のプランや諸経費、教材費などもありますので、実際にかかる費用については最寄の教室でご相談ください。
まとめ
今回は、四国地方の国立中学校を紹介しました。どの中学校も国立大学の附属校ということで、大学や地域の教育機関との連携を図り、独自の取り組みを行っています。
教育学部の附属校が多いことから、様々な研究に触れる機会も多いでしょう。そういった経験は、公立中学校では得ることのできない国立中学校ならではの強みとなるはずです中学受験を検討されている小学生は、選択肢の一つとして考えてみてください。
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