【千葉県3校】各公立中高一貫校の特徴を紹介|進学実績や学費など徹底解説


編集部
塾選ジャーナル編集部
千葉県の公立中高一貫校を検討している方でどこの学校がいいのか悩んでいる方も多いでしょう。公立中高一貫校は、普通の公立中学校や私立中学校にはない取り組みを数多く行っています。中学受験を考えている小学生にとっては、魅力的な選択肢のひとつとなるでしょう。
今回は千葉県にある3校の公立中高一貫校の特徴や進学実績、学費を解説します。また偏差値や倍率なども紹介していますのでお子さんの学校選びの参考にしてみてください。
【千葉県】各公立中高一貫校の特徴や進学実績、学費など解説
今回紹介するのは、「千葉県立千葉中学校」「千葉県立東葛飾中学校」「千葉市立稲毛高等学校附属中学校」の3校です。
どの中学校も公立高校の附属校で、中高一貫の6か年教育を行っているのが特徴となっています。それぞれの学校で独自の取り組みを行っているので、自分に合った中学校選びの参考にしてください。
はじめに、各中学校の住所や最寄駅、偏差値、生徒数をまとめています。
学校名 | 住所 | 最寄駅 | 偏差値 | 生徒数 |
---|---|---|---|---|
千葉県立千葉中学校 | 〒260-0853千葉市中央区葛城1-5-2 | JR「千葉」駅より徒歩約10分千葉都市モノレール「県庁」駅より徒歩約9分 | 69 | 約240名 |
千葉県立東葛飾中学校 | 〒277-8570千葉県柏市旭町3-2-1 | JR「柏」駅より徒歩約8分東武「柏」駅より徒歩約8分 | 64 | 約240名 |
千葉市立稲毛高等学校附属中学校 | 〒261-0003千葉市美浜区高浜3-1-1 | JR「稲毛海岸」駅よりバス乗車 「稲毛高校」下車 徒歩約5分 | 59 | 約320名 |
千葉県立千葉中学校
参照リンク:千葉県立千葉中学校
千葉県立千葉中学校は、千葉市中央区にある中高一貫の公立中学校です。千葉県立千葉高校を母体に、平成20年に併設型中高一貫校として開校しました。
受検・入試情報
2023年度の入試日は、一次検査が2022年12月10日、二次検査が2023年1月24日に実施されます。募集定員は、80名。出題される適性検査は千葉県立中学校共通となっており、他の公立中学校との併願はできません。
適性検査は県立中学校で行われる学習活動への適性を見る問題で、一次検査・二次検査で各2回行われます。適性検査1は、国語・算数・理科・社会に関する内容を中心に出題。適性検査2は、自分の考えや意見を筋道立てて表現する力を見る問題が出題されます。面接は集団面接になっています。
進学実績
2022年度は、東京大学に19名、京都大学に7名をはじめ、国公立大学に合計197名が合格。私立大学では、慶應義塾大学に121名、早稲田大学に141名など、多くの難関大学に合格者を輩出しています。
学校の特徴
千葉県立千葉中学校は、「千葉から、日本でそして世界で活躍する心豊かな次代のリーダーの育成」を目標に、教育活動に取り組んでいます。カリキュラムはバランスの良さが特徴。受験学友に特化することなく選択科目も厳選し、中学生が中学校の段階で学ぶべき教科をバランスよく学べるようになっています。
また、グループ単位でお互いに協力しながら物事を進めることの大切さや社会性を学ぶ場を多く設定しているのも特徴といえるでしょう。学校内だけの活動にとどまらず、自然教室やボストンへの海外異文化学習などを通して広い視野の獲得を目指すなど、一人ひとりの個性の伸長を図る取り組みがなされています。
学費
千葉中学校の学費ですが、HPには記載がありませんでした。通常の公立中学校に準拠する形となるため、私立中学校のような授業料は不要です。
千葉県立東葛飾中学校
参照リンク:千葉県立東葛飾中学校
千葉県立東葛飾中学校は、千葉県柏市にある併設型中高一貫校です。開校は平成28年と非常に新しい学校でもあります。
受検・入試情報
2023年度の入試日は、一次検査が2022年12月10日、二次検査が2023年1月24日に実施されます。募集定員は、80名。出題される適性検査は千葉県立中学校共通となっており、他の公立中学校との併願はできません。
適性検査は県立中学校で行われる学習活動への適性を見る問題で、一次検査・二次検査で各2回行われます。適性検査1は、国語・算数・理科・社会に関する内容を中心に出題。適性検査2は、自分の考えや意見を筋道立てて表現する力を見る問題が出題されます。面接は集団面接になりますが、プレゼンテーション的内容が含まれます。
進学実績
進学先の東葛飾高等学校の大学進学実績ですが、東京大学9名、京都大学3名など、国公立大学に合計119名が合格。私立大学では、慶應義塾大学に54名、早稲田大学に120名など、多くの難関大学に合格者を輩出しています。
学校の特徴
東葛飾中学校は、「揺るぎない学力」と「自己規律力」を高め、6年間を通した目標である次代のリーダーの基礎を育成することを教育方針に日々取り組んでいます。
カリキュラムは、2学期制を組んでいるのが特徴。独自の取り組みも多く、中1時の柏・地域研究プロジェクト、中1~中2にかけての伝統文化学習旅行プロジェクト、中2~中3にかけて企業探究や職場体験をするキャリア教育・探求学習プロジェクトなどがあげられます。
中3になると、研究論文執筆を行う「自由研究プロジェクト」や、ロサンゼルスへの海外研修プロジェクトがあるなど、公立中学校では見られない様々なプログラムが用意されています。
学費
東葛飾中学校の学費ですが、HPには記載がありませんでした。通常の公立中学校に準拠する形となるため、私立中学校のような授業料は不要です。
千葉市立稲毛高等学校附属中学校
参照リンク:千葉市立稲毛高等学校附属中学校
千葉市立稲毛高等学校附属中学校は、千葉市美浜区にある公立の中高一貫校です。令和4年度より、稲毛国際中等教育学校として新たに開校。前期課程の3年が中学校に相当します。
受検・入試情報
2023年度の入試日は、一次検査が2022年12月10日、二次検査が2023年1月24日に実施されます。募集定員は160名で、他の公立中等教育学校、公立併設型中学校との併願はできません。
一次検査では、適性検査Ⅰ・Ⅱが行われます。適性検査Ⅰは、国語と社会を中心に内容を的確に読み取り、文章で表現する問題が出題。適性検査Ⅱでは、算数と理科を中心に分析し考察する力や、解決に向けて思考・判断し、的確に表現する力を見ます。時間はともに45分で行われます。
二次検査で行われる適性検査Ⅲでは、小学校の英語の授業で習った内容をもとに出題。また、自分の意見が明確になるように文章の構成や展開を考え、筋道の通った日本語の文章を書く問題が出題されます。検査終了後、最後に面接試験があります。
進学実績
進学先の千葉市立稲毛高等学校の大学進学実績ですが、東京大学に2名をはじめ、国公立大学に合計40名が合格。私立大学では、慶應義塾大学に21名、早稲田大学に35名が合格するなど、多くの難関大学に合格者を輩出しています。
学校の特徴
稲毛高等学校附属中学校は、2022年度より開校された稲毛国際中等教育学校の前期課程となりました。その関係で、現在の生徒数は1年生のみ約160名、中2・3は約80名。高い志を持ち、幅広い教養を身につけ、未来を切り開いていく生徒を育成することを目標にしています。
中学校に当たる前期課程では、基礎力を徹底して鍛えることに力を入れます。数学と英語は20人の少人数指導を行い、特に英語はネイティブ教員単独によるオールイングリッシュの授業を展開。また、可能な限り高等学校段階の授業を先取りして実施していきます。
学費
稲毛高等学校附属中学校の学費ですが、HPには記載がありませんでした。通常の公立中学校に準拠する形となるため、私立中学校のような授業料は不要です。
【千葉県】公立中高一貫校受験におすすめの学習塾
ここまで、千葉県の公立中高一貫校3校を紹介してきました。共通しているのは、どの学校も適性検査という形式で教科をまたいだ総合的な問題が出題される点。やはり、試験に向けてのしっかりとした対策が重要となります。
ここからは、千葉県の中学受験に向けて人気の学習塾を紹介しますので、塾選びの参考にしてください。
おすすめ塾1.SAPIX
SAPIXは首都圏を中心に教室を展開する大手進学塾で、千葉県には6校を展開しています。一人ひとりの力を伸ばすきめ細やかな指導をおこなうため、授業は1クラス15~20名程度の少人数制の学力別クラスをとっていることが特徴です。
6年生からは「志望校別コース��成」を導入し、同じ目標を持つ仲間やライバルと切磋琢磨しながら学ぶ環境を作っていきます。同じ目標を持つ友達との励まし合いが、受験では大きな心の支えとなります。また、平常授業以外にも週1日の「土曜志望校別特訓」、9月以降の「難関高校SS特訓」など、入試当日に向けて確実にピークを持っていくためのカリキュラムが組まれています。
SAPIXの授業料ですが、HPには記載がありませんでした。詳しくは各校舎までお問い合わせください。
おすすめ塾2.日能研
日能研は、全国に155校を展開する中学受験塾で、千葉県には8校展開しています。小学生の学習を5ステージに分けて指導するのが特徴で、それぞれの時期に身につけるべき力を育むためのカリキュラムが用意されています。
最終段階となる6年生後期のステージⅤでは、身につけた学力を合格力へと昇華させる「合格力完成教室」、入試直前期に徹底した鍛え上げを行う「合格力ファイナル」、志望校にターゲットを絞った「日特」など、入試に向けて合格力を鍛える内容に特化した様々な講座があります。
日能研の授業料ですが、HPには記載がありませんでした。詳しくは各校舎までお問い合わせください。
おすすめ塾3.四谷大塚
四谷大塚は、首都圏を中心に教室を展開する学習塾です。千葉県には4校舎が展開されています。
小学6年生9月以降は、通常授業ではオリジナル教材の「予習シリーズ」をベースにレベル別指導を行い、入試突破に必要な基礎学力を徹底強化。そして日曜日に行う「学校別対策コース」で、入試過去問対策に偏ることなく柔軟な対応力を養成しながら、思考力を徹底的に磨き上げていきます。
四谷大塚の授業料は、小学6年生の本科コースで4教科57,750円、2教科48,950円となっています。入試直前期となる9月以降は、4教科79,750円、2教科62,150円となります。詳しくは、各校舎までお問い合わせください。
おすすめ塾4.個別指導の明光義塾
明光義塾は、全国に1,800以上の教室を展開する日本最大級の個別指導塾です。埼玉県には130教室を展開。公立中高一貫校の受験に向けては、「公立中高一貫校総合コース」として一人ひとり異なる悩みや課題に向き合い、志望校の出題傾向を踏まえたオーダーメイドの学習プランを提案します。
授業形式は、講師1名が生徒数名を担当しますが、一人ひとりの指導はマンツーマン。他の生徒が指導を受ける間は演習に取り組む時間となります。受け身の授業にせず、学力とともに自分で考え、気づき、学習を進める力を育んでいきます。
明光義塾の授業料は、小学5年生は週2回の45分授業で13,200円、90分授業で22,000円です。小学6年生になると、週2回の90分授業で24,200円となっています。週3回のプランや諸経費、教材費などもありますので、実際にかかる費用については最寄の教室でご相談ください。
おすすめ塾5.東京個別指導学院
東京個別指導学院は、ベネッセグループの運営する個別指導塾です。全国に260教室以上を展開しており、神奈川県では20教室を展開しています。
中学受験対策として、生徒の現状の学力と志望校を結びつける最短距離の学習プラン(オーダーメイドカリキュラム)を作成。科目ごとに個別の要望に応えられるよう、科目別で作成しています。また各教室で地域の学校情報・受験情報の収集を徹底し、目指す志望校に合わせた学習指導に当たっています。
東京個別指導学院の授業料ですが、HPには記載がありませんでした。詳しくは各教室までお問い合わせください。
まとめ
今回は、千葉県の公立中高一貫校を紹介しました。どの学校も比較的歴史が浅い分、従来の枠にとらわれず新しい挑戦に積極的にチャレンジしています。試験は適性検査という形で行われ、従来の国語・算数・理科・社会という教科ごとの試験ではありません。教科の知識はもちろん必要ですが、総合的に考える力が求められるということです。準備は大変ですが、入学後は他の学校では得られない経験が得られるでしょう。
また、中学受験に取り組むには塾のサポートが必要不可欠だといえます。今回紹介したおすすめ塾を参考に、受験に向けた準備をしっかりしていきましょう。
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