2024/03/29
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冬休みの過ごし方8選!小学生におすすめの勉強法や生活面の注意点も解説

多くの小学生にとって待ち遠しい冬休み。クリスマスやお正月など、短い期間でもたくさんの楽しいイベントがつまっています。冬休みを有意義なものにするためには、遊びだけでなく、勉強にも力を注ぎたいもの。今回は小学生にとって有意義な冬休みの過ごし方について、おすすめの勉強法や生活上の注意点なども含めて解説します。

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小学生の冬休みに気をつける注意点とアドバイス

小学生の冬休みに気をつける注意点とアドバイス

勉強面では、まとまった家庭学習の時間を確保できる冬休みは、成績アップに向けた絶好のチャンス。学年や個々の子どもの状態に合わせて勉強を進めていくことで、3学期以降の成績が大きく変わるはずです。

生活面では、メリハリのある生活を送ることがポイントとなります。

冬休みにしか体験できない、レジャーやイベントが、冬休み期間中には多くあります。中学生や高校生になると部活動や受験勉強などで忙しくなるため、小学生のうちに冬のレジャー・イベントを思いっきり体験させてあげましょう。

イベントがあるからといって朝遅くまで寝ていたり、夜遅くまで起きていたりするのは良くありません。生活習慣が乱れることで勉強時間を確保できなくなったり、体調を崩してしまったりする可能性も生じます。楽しいイベントと、規則正しい勉強習慣、適度なお手伝いをバランスよく取り入れたいものです。

クリスマスや年末年始など、子どもに考えてもらったり、準備をお願いしたりすることで、自主性や発想力、豊かな感性などを育めるようになります。またお正月も同じです。飾り付けをお願いしたり、お正月料理を一緒に作ったりする中で、日本の伝統行事の大切さも学べます。行事の計画や準備から携わってもらいながら、しっかりイベントを楽しむと良いですね。

学年別!冬休みの過ごし方のポイント

学年別!冬休み過ごし方のポイント

1. 低学年(小学1年生~2年生)の冬休み過ごし方のポイント

・勉強

主に次の2点にポイントを置いて勉強を進めていきましょう。

ポイント①:基本的な学習習慣を身に付けさせる
1つ目は基本的な学習習慣を身に付けることです。

小学校高学年や中学生、高校生になってから勉強で苦労している子どもの多くは、基本的な学習習慣が身に付いていないことが少なくありません。学習習慣が身に付いていないと勉強を継続できず、学力も思ったようにアップしないのです。小学校1年生~2年生といった低学年のうちに基本的な学習習慣を身に付けておけば、成長してから苦労することも少なくなります。

おすすめの方法が、学校の宿題を一気に終わらせないこと。冬休み中は毎日勉強へ取り組めるように、1日にこなす宿題の量を調整してみましょう。「1日1ページ宿題をして、2週間で完成させる」など、毎日少しでも勉強する時間を作ることで、学習習慣が形成されていきます。
 

ポイント②:苦手になりやすい算数は特に力を入れる
2つ目は苦手になりやすい算数に力を入れることです。

物を数えたり、計算したりする習慣がないと、算数に苦手意識を持ってしまう子どもは珍しくありません。小学3年生以降は内容もさらに難しくなっていくため、小学1年生~2年生で習う算数は、冬休みの内にしっかり理解しておきましょう。

ポイントは数を数えることが苦手なのか、それとも計算が苦手なのかを見極めること。例えば数を数えること自体が苦手な子どもが、スラスラと計算できるはずがありません。どちらが苦手なのかを見極めた上で、それぞれに合った方法で勉強を進めていくことが大切です。

・生活
小学校1・2年生のうちは、早寝早起きをして生活のリズムを整えると良いでしょう。毎日同じ時間に起きて、朝の日差しを浴びるようにすると、しっかりと目を覚ますことができます。朝ご飯をしっかりと食べることで、やる気が出ます。冬休みを楽しく過ごせるように、健康的に過ごしていきたいですね。
 

2. 中学年(小学3年生~4年生)の冬休み過ごし方のポイント

・勉強
主に次の3つに意識を置いて勉強を進めていくのがおすすめです。

ポイント①:自分で計画を立てて宿題に取り組ませる
中学年になると子ども自身で考えたり、行動したりすることが少しずつ増えてきます。子どもの自主性や責任感を育むために、自分で計画を立てて宿題に取り組ませてみましょう。

ただし全てを子どもに任せてしまうと上手くいかないことも多いので、親も計画作りのサポートをしてください。冬休みに入る直前、または初日に勉強の計画を一緒に立てます。宿題の量がどのくらいあって、毎日何をどのくらいやれば良いのか、子どもに問いかけながら計画を作っていきましょう。他者が作った計画を強いられるより、子ども自身で作った計画なら意欲的に取り組めるはずです。計画を立てた後は、進捗状況も随時チェックしてください。

ポイント②:勉強の継続を目標とする
低学年と比べて勉強内容が難しくなる中学年では、勉強に対して苦手意識を持ち始める子どもが増えてきます。子どもによっては勉強が難しかったり、宿題の量が多かったりして、途中であきらめてしまうこともあるでしょう。

大切なのは継続です。難しい内容でも毎日コツコツと勉強を続けていくことで、克服できるようになります。どうしても勉強が継続できなかったり、集中できなかったりする場合は、勉強時間を小分けにしてみてください。例えば午前中と午後、夜にそれぞれ1時間ずつ勉強するのもおすすめです。

ポイント③:理科は分野ごとの理解を促す
小学3年生からは理科と社会の学習が加わり、特に理科は学習分野が広いことから、苦手意識を持つ子どもが少なくありません。どの分野を苦手としているのかを見極め、重点的に学習をして理解を促していきましょう。

・生活

小学校中学年になると、そろそろ中学受験をするのか…など、将来のことを何となく想像するような時期になります。しっかりとした勉強習慣をつけていくために、メリハリのある生活を送り、なるべく決まった時間に勉強時間を確保するようにしましょう。冬休み中には、1日に2時間などと、あらかじめ立てた予定に沿って取り組むとよいですね。この時期には、家族の一員と実感できるように、何かお手伝いをしてもらえるといいかもしれません。例えば、毎日のお風呂洗いや洗濯物をたたむ事などをお願いしてみてはいかがでしょうか。

 

3. 高学年(小学5年生~6年生)の冬休み過ごし方のポイント

・勉強

主に次の2つに意識を置いて勉強を進めていくのがおすすめです。

ポイント①:苦手科目は徹底的に復習を促す
まずは苦手科目がある場合、徹底的な復習を促すことです。小学校高学年で習う学習項目は、どれも中学校で勉強する内容のベースとなるもの。理解不十分のまま中学校へ進学してしまうと、確実に授業でつまずきます。時間のある冬休み中に苦手科目へ取り組んで、できるだけ克服しておきましょう。

小学校低学年では学習習慣を身に付けるため、宿題は毎日コツコツ進めていくことが大切だと述べました。しかし高学年では違います。できるだけ苦手科目の勉強に時間を費やせるよう、宿題は早めに終わらせるようにしてください。

ポイント②:親は自主性を尊重しながらフォローする
親がしつこく勉強を強いても、子どもは逆に反発するだけです。

最初に冬休み中の学習計画を立てたら、日々の学習は基本的に子どもの自主性に任せます。親は進捗状況を確認して、計画通りに進んでいなかったら適時フォローをしてください。アドバイスは子どもの自主性を尊重しながら、適切な場面でフォローをする程度にとどめましょう。その際は「どうすればいいと思う?」など、子ども自身に解決策や対策を考えさせることが大切です。

・生活

中学校生活を見据えて、自立した生活を送ることができるようになるといいですね。家庭の中での自分の役割をこなし、あらかじめ立てた学習計画の中で、しっかりと計画通りに対応していくようにします。予期せぬ用事などがあり、計画通りに進まない場合には、進捗を見直して計画を自分で立て直すということをすると自立心が高まります。

中学受験を数か月後に控えた6年生は、栄養をしっかり摂り睡眠を十分にして、体調管理をより一層、気を付けたいものです。
 

自立性が育つ!小学生の冬休みの過ごし方8選

自立性が育つ!冬休みの過ごし方8選

冬休みは学校がないことから気が緩んでしまいますが、ある程度メリハリのある生活は必要です。普段の生活では経験できないことを積極的に対応する良い機会になります。勉強面と生活面で具体的な冬休みの過ごし方を紹介します。
 

勉強編:勉強の計画を作って、実践してみる

多くの学校で宿題が課されます。そのため宿題と、苦手科目の克服など宿題以外でやるべきことをリストアップしてください。毎日何をどのくらいやるのかを設定し、冬休み全体のスケジュールを立てることが大切です。特に小学校中学年から高学年では、親が主体にならないように注意しましょう。子どもの自主性を育むために、「どうしようか?」などと子どもに問いかけながら、計画を作っていくようにしてください。
 

勉強編:苦手な教科を親子でやってみる

多くの小学生が苦手だという、算数や国語。特に算数は、一度分からなくなると、どんどん置いていかれます。冬休みの期間に、苦手をしっかりと克服しましょう。

ゆっくりと時間を取りやすい冬休みは、親子で一緒に復習や予習をする良い機会です。たとえば、一緒に冬休みの宿題をやることで「分数の計算ができない」「図形が苦手なよう」「算数はできるけど漢字は書けないね」などと、お子さんの苦手な教科や単元が把握できます。お子さんの苦手な所を把握したら、それを補うように一緒に問題を解いたり、YouTubeなどの解説動画を確認したり、理解が深まるように保護者が手助けをしてみましょう。これまでの復習だけでなく、冬休み明けの学習内容の先取りとして予習も進めておくと安心ですよ。
 

勉強編:小学生向けの冬期講習やオンライン講習を体験してみる

子どもの成績が著しく悪かったり、親が忙しくて勉強のフォローができなかったりする場合、塾の冬期講習やオンライン講習を活用する方法もあります。また苦手科目を克服したい場合にもおすすめです。短い期間でも講習に参加することで、しっかりと学習成果を上げられるでしょう。

小学生向けの冬期講習については、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

小学生の冬期講習について解説!小4・小5・小6の学年別費用やおすすめ塾も紹介

小学生向け冬期講習の概要や費用は?

おすすめ塾の2023年度 冬期講習情報を指導型式別にご紹介

小学生が「冬期講習」に通うメリット・授業内容は?

生活編:親子で身体を動かす

冬休みなどの長期休暇は、生活が不規則になりがちです。なるべく早起きをして、規則正しい生活をしたいものです。

親子で公園に行く日を増やせば、メリハリのある生活を送れるだけでなく、運動不足の解消にもつながります。手軽にできるボール遊びや縄跳び、バドミントンなどを親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。普段、小学校で教わっている運動について、わが子と話す良い機会になります。鉄棒で逆上がりができなかったり、縄跳びの二重跳びが苦手だったり。子どもの苦手なことが何気ない会話から見えてくるかもしれません。

また冬休みは、日本の伝統的な遊びを体験するチャンスでもあります。羽子板での羽根つきや凧揚げ、コマ回しなど、親子で一緒に遊んでみるのもおすすめです。

生活編:ウィンタースポーツ(スキー・スノボー)季節のスポーツを経験する

スキーやスノーボード、スケートといったウィンタースポーツは、冬にしか体験できません。小学生は上達が早く、少し練習するだけで上手に取り組めるようになります。小学生向けのウィンターキャンプもあるため、上手に活用してみると良いでしょう。また雪だるまやかまくらを作ったり、雪合戦をしたりするのもおすすめです。
 

生活編:本を読む

冬休みには、ゆっくりと家の中で本を読むこともおすすめです。外は寒いので、外遊びばかりはしていられません。そこで、家の中でじっくりと本と向き合ってみてはいかがでしょうか。お気に入りの本、読んでみたい本を1・2冊用意してみてください。小学生におすすめの本は、インターネットなどでも情報の検索ができますし、普段使っている小学校の国語の教科書に、その時期におすすめの本が紹介されています。冬休みならではのクリスマスやお正月などにまつわる興味のある本を探して、読んでみるのもいいですね。

また、小学校低学年くらいまでは、保護者の読み聞かせがまだまだ大切な時期だと言われています。耳から入る絵本の言葉が印象深く残ることもあります。大きくなっても、良い思い出として親子の記憶に残り、ステキな親子関係を築いていかれるのではないでしょうか。

生活編:普段では体験できないことにチャレンジしてみる

冬休みは、時間がたっぷりありますので、普段体験できないことを体験するチャンスです。カルタなどの昔ながらの遊びや普段やらないようなカードゲームやボードゲームなどを家族そろって遊ぶのも楽しいものですね。何気ない会話をしながら、ゲームをすれば家族の絆も深まりますね。年の瀬やお正月に縁のあることを調べてみるのもおすすめです。おせち料理にまつわる言い伝え、関東は角餅、関西は丸餅などの日本各地のお雑煮の特色を調べてみるのも楽しいでしょう。

生活編:年賀状を書いて送ってみる

普段、離れて住んでいる祖父母や引越してしまったお友だちに年賀状を送ってみてはいかがでしょうか。絵柄を描き、宛名を手書きで書くなど、パソコンなどを使わずに、手作業で年賀状を作成する経験をするのもいいかもしれません。近年、手紙を書いて送るという体験が少ない小学生も多いと言われていますので、年賀状を作成して送るという体験は、貴重なものとなるでしょう。

場合によっては、小学校の担任の先生から、宿題として課されていることもあります。親子で、どんな絵柄にするのかなど、あれこれ話し合って、ステキな年賀状を作成してみてくださいね。

 

親子で冬休みの過ごし方を計画してみましょう

親子で冬休みの計画を立ててみましょう

 


だらだらと過ごしてしまいがちな冬休み。小学生の冬休みを有意義なものにするために、今回紹介した過ごし方のポイントを参考にして、親子で冬休みの計画を立ててみると良いでしょう。もちろん子育ての方針や子どもの学力・目標などは家庭によって異なるので、それぞれに合った過ごし方を考えてみてください。

 

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塾選(ジュクセン)編集部

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