横浜市立みなと総合高等学校の進学実績は?校風、カリキュラム、部活動も紹介!
編集部
塾選(ジュクセン)編集部
横浜市立みなと総合高等学校は、神奈川県横浜市中区にある公立高校です。2001年に創設された新しい高校で、自由な校風となっています。 始業時刻と下校時刻以外チャイムは鳴らず、校則も必要最低限しかありません。大学のように単位制であり、自分で時間割を作る特徴的なカリキュラムを導入しています。 卒業後は、私立大学や専門学校へ進学する生徒が多いです。 今回は、塾選が、市立みなと総合高校のカリキュラムや進学実績、部活などについて幅広くご紹介していきます。
市立みなと総合高校の基本情報
住所 | 〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町231 |
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アクセス | ◆JR根岸線 石川町駅下車 徒歩4分 関内駅下車 徒歩10分 ◆市営地下鉄ブルーライン 関内駅下車 徒歩11分 ◆みなとみらい線 日本大通り駅下車 徒歩7分 |
創立年 | 2001年 |
生徒数 (2020年5月現在) |
703名 |
共学・男女別 | 共学 |
制服 | あり |
市立みなと総合高校の教育理念
市立みなと総合高校の教育目標は「人間力を高める」です。
この目標のために、「知識活用力」「自己実現力」「人間関係力」の3つの力を磨くことに重きをおいています。
また、「めざす学校像」と「めざす生徒像」として、それぞれ以下の3つが掲げられています。
【めざす学校像】
- 確かな学力の向上を図り、自主・自学の精神を育て、学ぶ力を伸長する学校
- 総合学科の特長を生かしたキャリア教育を推進し、キャリア形成を支援する学校
- 国際交流等の取組を実践し、コミュニケーション力を高める学校
【めざす生徒像】
- 真摯な学びをとおし、蓄積した知識を活用することができる生徒
- 国際交流やキャリア教育をとおし、将来の展望を拓くことができる生徒
- 多種多様な教育活動をとおし、温かな人間関係を築くことができる生徒
自ら知識を活用し、国際交流等でさまざまな人とコミュニケーションをとって、将来のキャリアを形成できる生徒の育成を目指しています。
市立みなと総合高校のカリキュラム・クラス編成
市立みなと総合高校の単位制
市立みなと総合高校は一般的な大学と同様に単位制であり、生徒は自分で時間割を作ります。そのため、異なる学年の生徒が同じ授業を受けることもあります。
卒業するためには74単位以上とることが必要です。必修科目もありますが、選択科目が豊富な点が魅力です。
英語や数学のような基本科目に加え、簿記や財務会計といったビジネス系の科目もあります。
市立みなと総合高校のキャリア教育
市立みなと総合高校はキャリア教育にも熱心です。各学年ごとにキャリアに関する必修科目があり、自分の将来についてじっくり考える機会をもちます。
1年次には、自分と社会を知るための科目「産業社会と人間」があります。
2023年度は、地元の企業や団体と協力した探究活動を行いました。具体的な内容は、地元の企業や団体からもらった課題に対して、解決のための施策提案を行うなどです。
2年、3年次も「総合的な探求の時間」として、引き続き探究型の活動をします。修学旅行と絡めた沖縄に関する学習研究活動や、進路実現に向けての探究活動がその例です。2023年度は、関東学院大学学長である小山嚴也先生の講演会などがありました。
市立みなと総合高校の国際交流
市立みなと総合高校は、国際社会に対応しうる人材の育成を目指し、国際交流にも力を入れています。
カナダのブリタニカ・セカンダリー・スクールや中国の上海工商外国語学校と姉妹校提携し、互いに生徒の派遣などを行っています。2023年度には、マレーシアの学生とのオンライン交流や、スポーツを通じた国際交流などもありました。
そのほかに、バディ活動と呼ばれる国際ボランティア制度や、国際交流情報紙『MINATO TIMES』 の発行なども行われています。
国際交流をしたい人にとって魅力的なプログラムや活動がたくさんあるのが、市立みなと総合高校の魅力の1つです。
市立みなと総合高校の進路指導
私立大学への進学を目指す生徒、将来のキャリアのために専門学校へ進みたい生徒など、一人ひとりの目標に向き合った進路指導が行われています。
指定校推薦などの制度もあります。総合学科のため、卒業後のさまざまな進路が想定されており、特に専門学校の指定校が多いです。大学や短大の指定校ももちろんあり、幅広い分野に強いので、指定校推薦で大学受験を狙う人には特におすすめです。
市立みなと総合高校の部活動
市立みなと総合高校には以下のような部活動があります。
運動部 | 文化部 |
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合気道部 | イラスト部 |
テニス部 | 演劇部 |
水泳部 | 企画部 |
ソフトテニス部 | 軽音楽部 |
ダンス部 | 茶道部 |
チアダンス部 | 写真部 |
バスケットボール部 | 書道部 |
バドミントン部 | 吹奏楽部 |
女子バレーボール | 地球科学部 |
男子バレーボール部 | 美術部 |
女子フットサル部 | 競技かるた部 |
男子フットサル部 | ファッション部 |
ボクシング部 | 文芸部 |
放送部 | |
料理研究部 | |
隣語部 | |
合唱部 |
チアダンス部や女子フットサル部、ダンス部は全国大会に出場するほどの強豪として知られています。
市立みなと総合高校の学校行事
市立みなと総合高校の行事は、生徒が委員会を設立し、生徒主体で企画されます。
市立みなと総合高校の文化祭
市立みなと総合高校の文化祭は、「みなと総祭」と呼ばれています。
2023年は、9月30日と10月1日の2日間にわたって行われ、4年ぶりに、生徒の家族や市立みなと総合高校を志望する中学3年生を招きました。ステージ発表や調理販売など、大いに盛り上がりを見せていました。
市立みなと総合高校の体育祭
市立みなと総合高校の体育祭は、毎年6月に横浜武道館で開催されます。
赤組、青組、黄組に分かれて競い合います。
種目は騎馬戦や綱引き、応援合戦など多彩です。
体育祭実行委員を中心に生徒が作り上げるので、主体性や協調性を育む機会でもあります。
市立みなと総合高校の修学旅行
2年次に行われる修学旅行では、3泊4日で沖縄に行きます。
マリンスポーツ、観光や散策など仲間と楽しく有意義な時間を過ごせるでしょう。
その他、総合的な探究活動の時間で決めたクラス別コースや平和学習なども行います。
市立みなと総合高校のスプリングフェスティバル
市立みなと総合高校のスプリングフェスティバルは毎年3月に2日間にわたって行われます。
屋外では体育競技やその応援、屋内では人狼ゲームなどのカードゲームなどが行われ、クラスの枠を超えて開催されます。
4月 | 入学式 新入生歓迎会 |
5月 | ひとりじゃないさ の日 |
6月 | 体育祭 |
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7月 | 上海姉妹校来校 夏期講習 |
8月 | 夏期講習 | 9月 | - |
10月 | 文化祭 | 11月 | 修学旅行 カナダ姉妹校来校 |
12月 | 冬期講習 |
1月 | 冬期講習 産業社会と 人間・総合発表会 |
2月 | カナダ国際交流 プログラム |
3月 | 卒業式 スプリング フェスティバル |
市立みなと総合高校の進学実績
卒業後はほとんどの生徒が私立大学か専門学校に進学しています。
私立大学進学者の中では、神奈川大学や関東学院大学に進学する生徒が多いです。
また、指定校推薦の制度が充実しており、それを利用して進学する生徒も多数います。
2023年度の主な進学実績は以下の通りでした。
神奈川大学 | 39名 |
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関東学院大学 | 30名 |
日本大学 | 14名 |
専修大学 | 10名 |
東洋大学 | 10名 |
駒澤大学 | 8名 |
横浜市立大学 | 3名 |
明治大学 | 2名 |
上智大学 | 1名 |
青山学院大学 | 1名 |
市立みなと総合高校を卒業した有名人は?
市立みなと総合高校の著名な卒業生は以下の通りです。
スポーツ選手や俳優などとして活躍しているのは、教育目標の「人間性を高める」に沿って、生徒一人ひとりの個性の成長に重きを置いた教育をしていることの表れでしょう。
- 西田勇祐(プロサッカー選手)
- 広田亮平(俳優)
市立みなと総合高校の制服と校則
男子の制服はグレーのパンツに紺のブレザー、女子はブレザーに青のチェックのスカートです。
リボンとネクタイをそれぞれ青と赤の二種類から選べます。
校則は必要最低限で、一般的に見られるような頭髪制限や、スカート丈の決まりなどはありません。
市立みなと総合高校の学費
初年度に必要な費用は、233,450円です。
内訳は以下の通りです。
入学料 | 5,650円 |
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教科書・制服等 | 約65,000円 |
授業料 | 118,800円 |
諸会費 | 約44,000円 |
計 | 約233,450円 |
市立みなと総合高校の学校情報まとめ
今回は、横浜市立みなと総合高等学校の校風や進学実績について解説しました。
2001年に設立された新しい学校で行事の運営は生徒主体、校則も必要最低限しかない自由な校風の学校です。
キャリア教育や国際交流などの活動も充実しており、自由を謳歌しつつ将来へ向けて成長できるでしょう。
市立みなと総合高校の受験体験記
市立みなと総合高校に合格した人はどんな塾に通い、どんな勉強をしたのかをレポート!
市立みなと総合高校を目指している人は参考にしてみてください。
【塾での取り組み】
自発的な勉強ができるようになったことが大きいと思います。どうしても苦手科目に対する勉強時間の確保がおろそかになってしまいがちでしたが、勉強法と課題を与えられたことで、自発的な勉強ができるようになったと思っています。
【家庭での取り組み】
部活にも力を入れたいと思っていた本人の意志を尊重し、勉強は苦手科目の克服に絞って行わせたことが、結果的に本人の自発性向上に繋がり、これが志望校への合格にも繋がったと思っております。大変良かったと思っています。
【個別指導の明光義塾 出身】
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※一部編集を施しています。
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塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。