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現役塾講師直伝! 高校受験の正しい「志望校の決め方」。志望校次第で受験戦略の見直しが必要かも?

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ひのき進学教室 三軒茶屋校講師

大山雅司

「志望校が決まらない」「第一志望は決めたけど、併願校が思いつかない...」。そんな悩みを抱えている中学生や保護者は多いと思います。今回は「ひのき進学教室」で現役講師を務めながら、YoutubeやSNSを通じて受験情報を積極的に発信している大山雅司さんに、高校受験での「志望校の決め方」について解説してもらいます。「第一志望校・次点校・押さえ校の3つにわけて志望校を考えよう」と説く大山さんに、志望校にあわせた受験戦略の立て方についてもうかがいました。

目次

高校受験では、志望校が受験戦略に影響する

高校受験では「志望校」が受験戦略を左右します。

目標とする志望校が決まっていないと、「どれくらい勉強をするべきなのか」「今、何をすべきなのか」が見えてきません。
目標がないと受験勉強に向かうモチベーションが上がらないというデメリットもあります。また、受験には内申点もかかわってくるので、早いうちから中学校生活や定期テストへの向き合い方にも対策が必要になってきます。

高校受験までに残された時間は、みんな同じです。その時間を有効に使うためにも、志望校はできるだけ早いうちから考えていくことをおすすめします。

高校受験ではまず目標校を「内申点の現状把握+偏差値の理想」で決める

できるだけ早く取り組んでほしいのが、「目標校」を決めること。

目標校はあくまでも「目標」ですが、受験において自分が前に進むための道しるべになります。できるだけ早く目標をもつことで勉強への向き合い方も大きく変わります。
できれば中学3年生の6~7月頃には目標校を決めておけると良いでしょう。この時期に決めてあれば、夏の学校説明会や見学会の計画を余裕をもって立てられるからです。

目標校を選ぶといっても、最初は「自分のやる気が上がる学校」くらいで考えてみてください。
本格的に模試などを受けて現実的なラインが分かってくるなかで修正すればよいので、まずは自分のやる気につながるような行きたい高校を設定しましょう。

このとき、設定した目標校が自分のやる気につながるのであれば、偏差値については今の自分を基準にせず、「目標」として考えて問題ありません
ただし、内申点については短期間で大幅に上がる可能性が少ないので、より「現実的に」考える必要があります。今のレベルから考えて、実際どこで何ポイントあげられるのか、現実的なラインでシビアに見ておきましょう。

目標校がどうしても思いつかないという方は、まず「自分の現在地」を把握するところからスタートしてみてはいかがでしょうか。都立第一志望の場合は換算内申点を出して、現時点の自分の適正ラインを見定めること。その上で、その適正ラインの1つ上か2つ上の学校を目標校に置くと良いでしょう。
自分の内申点と志望校を照らし合わせる際は、模試の制作会社などが発表している「合格基準点」を参考にするのがおすすめです。

ちなみに換算内申点は、9科目のうち一部に加点して計算した点数のことです。
都道府県によって計算方法は異なりますが、東京都では技能系4科目(美術・音楽・技術家庭・体育)の成績を2倍して合計して算出されます。

志望校は「第一志望校」「次点校」「押さえ校」の3つにわけて考える

「高校受験では、何校くらい受けるのが普通なの?」と疑問を感じている方もいると思います。一般的には多くて4校、少なくて2校と考えてください。

都道府県によっても違いはありますが、公立高校の一般入試は同じ日程で、私立高校の一般入試も数日の間でまとめて実施されるケースが多いため、日程的に受けられる高校の数は自ずと決まってくるからです。
東京都を例にすると、2024年度は都立高校入試は2月21日に実施され、都内の私立高校の多くが一般入試を2月10日~12日の3日程の間で行っていました。ここから考えると、実際に出願できるのは2~4校くらいになります。

他の日程で行われる私立高校もあるのでさらに多く出願することはできますが、あまり多く出願するのもおすすめはしません。
大切なのは、やみくもに志望校を増やすことではなく、志望する意味合いを明確にして志望校を決めることだからです。

志望する意味合いを考えるときには、

①第一志望:自分が行きたい学校
②次点校:第一志望の次に行きたい学校
③押さえ校:最低限、高校生にはなれるという保険のために受ける学校

の3つにわけて検討することをおすすめします。

具体的な志望校を絞り込んでいくのは、中学3年生の9~10月頃に取り組んでおけるといいでしょう。

次で説明する具体的な志望校の決め方を参考にして考えてみてください。

「公立第一志望」か「私立第一志望」か、志望校のおすすめの決め方

志望校を決めるときは、「①第一志望校→③押さえ校→②次点校」の順に固めます。
「①第一志望校→②次点校」と上から順に考えるよりも、「①第一志望校→③押さえ校」を決めたあとに、その中間にある学校の中から次点校を決めるほうが考えがまとまりやすいからです。

第一志望校は、最初に掲げた目標校から選びます。
現実的なラインが見えてきて目標を調整した場合には、そこから第一志望校を選べば大丈夫です。目標校が複数あって第一志望校が決められない場合は、どちらも第一志望にしておいて願書を出すタイミングで決めてもOKです。願書締め切り直前まで悩んでもよいので自分が納得できる高校を選んでください。
ただし、私立単願推薦を利用する場合には、12月頃に行われる中学校との志望校に関わる面談で決定する必要があるので注意してください。

第一志望校が定まったら、次は「③押さえ校」を考えます。押さえ校は「高校生になれるという保険」と考えるのが基本なので、多くの生徒は「併願優遇制度」を活用します。
併願優遇制度は、公立高校を落ちた場合にその私立高校に入学することを約束すれば、内申点で合格可能性を高めてくれる制度です。一般入試を受ける必要はありますが、内申点の基準をクリアしていればほとんどの人が合格できるので、「押さえ校」に活用するのが適しています。
ただし、「内申点で点数が加点されるだけ」というケースもあるので、自分が選んだ私立の併願優遇制度は秋以降に私立高校ごとに実施される入試相談などで前もって確認することを忘れずに。

押さえ校は、現在の自分の内申点についてシビアに考えて決める必要があります。もし内申点が低くて併願優遇が取れない場合には、想定よりレベルを下げたとしても確実に入れるという押さえ校を必ず1つは設けるようにしてください。

押さえ校が決まれば、その学校より下の偏差値の学校は気にしなくてよくなります。目標校と押さえ校の間をつなぐという発想で、押さえ校より偏差値のランクが上の学校を「次点校」として探していきましょう。高校受験の先に大学受験を見据えるのであれば、進学校のなかから探すことになりますので、この時点でかなりしぼられてくるはずです。

志望校の決め方の手順を踏まえて、東京都を例に具体的な考え方を見ていきましょう。
「都立高校が第一志望のパターン」と「私立高校が第一志望のパターン」にわけてモデルケースを説明するので参考にしてください。

●都立第1志望パターン

※私立の日程については一例です。

都立が第一志望の場合は、私立で「チャレンジ校」を設定する方法があります。「このレベルの付属校に通えるのなら行ってもいいかな」「この私立は魅力を感じるな」という私立高校があれば、次点校・押さえ校を考える前に「チャレンジ校」を先に決めてください。
ここは第一志望の都立よりも高い偏差値で考えてかまいません。自分の実力より上のチャレンジ校を設定することで、モチベーションアップや成績向上につながります。

あとは空いた日程で、併願優遇が取れる押さえ校、押さえ校と目標校の間で次点校を決めるという流れになります。

●私立第1志望パターン

※私立の日程については一例です。

私立が第一志望の場合も公立のときと同じように、まずは第一志望校を決め、併願優遇が取れる押さえ校を設定します。その空いたなかから次点校を決めるのですが、ここの考え方が少し変わります。

私立の第一志望校を考えるときに、「将来はこのレベルの大学に行きたい」という少し先の目標をもっている人も多くいると思います。行きたい大学のレベルが明確であれば、もし第一志望校に行けなくても、大学受験でリベンジできる「進学校」を次点校にするのがおすすめです。

一方で、大学受験をせずに高校生活を充実させることを優先したいといった希望があれば、次点校はレベルを抑えたワンランク下の大学付属校から選んでください。

志望校を考えるときは「現状の内申点」を意識することを忘れずに

高校受験において、特に都立高校入試であればどうしても内申点が大きく影響します。内申点が志望校選びの物差しのひとつになるので、正しく把握しておかないと受験が迫ってきてから「こんなはずじゃなかった」と後悔することがあるかもしれません。

できるだけ早めに目標校を決めて、そこに向けて「今から何ができるのか?」を考えてみてください。
内申点のギャップを埋めることはできそうか、埋められるとしたらどの科目に力を入れるべきなのかなどが見えてくれば、定期テストの対策をしたり、高校によっては加点を狙って英検を取得したりといった対策もできるはずです。その出発点として、今の自分の現状を現実的に見定めてみるようにしてください。

今回ご紹介した志望校の決め方を参考に、みなさんの高校入試に向けた取り組みをよりよいものにしていただければと思います。

※参考動画:【高校入試】志望校の決め方の手順やポイントを解説

 

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執筆者プロフィール

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塾選(ジュクセン)編集部
編集部

塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。

執筆者プロフィール

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大山雅司
ひのき進学教室 三軒茶屋校講師

塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。

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