兵庫県にある高校受験の塾を探す
兵庫県の高校受験は、公立・私立によって選抜方法や受験スケジュールなどが異なります。公立高校では、推薦入試・特色選抜・一般選抜の3種類の選抜方式があり、それぞれの検査内容や選考基準を受験前にしっかりと理解しておくことが大切です。
また私立高校では、推薦入試と一般入試を実施しています。それぞれの選考基準や検査内容を知っておくことが受験を成功させるカギといえます。
本記事では、兵庫県の高校受験のスケジュールから選抜方式、志望校選びのポイントまで詳しく解説します。受験準備をスムーズに進めたい人は、ぜひ参考にしてください。
兵庫県の高校受験の基本情報
まずは兵庫県の高校受験の基本情報を確認していきましょう。
兵庫県の公立高校は学区によって受験できる高校が決まる
兵庫県の公立高校受験では、原則として居住地域ごとに定められた学区内の高校を志望校として選択する必要があります。兵庫県の通学区分は、第1学区から第5学区までの5つの学区に分けられています。特色選抜と一般選抜を受験する場合は、学区内の高校を選びましょう。
ただし専門学科がある高校は学区に関係なく出願が可能です。私立高校も学区制ではないため、兵庫県内どこに住んでいても受験できます。
高校受験の流れ
・公立高校の推薦入試・特色選抜を受ける場合
公立高校の推薦入試または特色選抜を受ける場合、12月に内申点が確定した後、志望校を決定します。2月上旬に志望校に出願し、2月中旬に検査。2月下旬には合格発表があります。
・公立高校の一般選抜を受ける場合
公立高校の一般選抜を受験する場合は、推薦入試・特色選抜と同様に12月に三者面談で志望校を確定させます。2月下旬に出願し、3月中旬の検査を受け、約1週間後に合格発表という流れです。
・私立高校の場合
11月頃 | 三者面談で志望校を決定する |
---|---|
12月上旬~1月上旬 | 志望校に願書を提出 |
1月下旬~2月上旬 | 検査・合格発表 |
私立高校を受験する場合は、11月頃に志望校を決定します。12月上旬から1月上旬に出願。1月下旬から2月上旬に検査を受けて、2月上旬頃に合格発表があります。
兵庫県内の私立高校は、2月上旬頃に実施される「1.5次入試」と、公立の一般選抜合格発表後に行われる「2次入試」を導入している高校もあります。高校によっては複数回チャンスを設けているため、各高校の入試情報を確認しておきましょう。
兵庫県 公立・私立高校の受験制度の違い
兵庫県の公立高校と私立高校では、それぞれ受験制度が異なります。
ここからは公立と私立の受験制度を解説します。
公立高校の受験制度
- 入試の種類:推薦入試と特色選抜、一般選抜の3種
- 選考方法(推薦入試):内申点+面接+推薦書+(高校によっては)小論文(作文)・適性検査・実技検査
- 選考方法(特色選抜):内申点+面接+(高校によっては)小論文(作文)・実技検査
- 選考方法(共通選抜):学力検査+内申点+(高校によっては)面接
- 倍率:2025年の平均倍率は1.02倍。人気校の倍率は2.0倍を超えることも。全体的に一般選抜よりも推薦入試や特色選抜のほうが倍率が高い傾向がある
- 学費:原則授業料の納付が必要だが、保護者の所得状況によっては支援制度が適用され、学費の負担が軽減される
- 特色:選抜では内申点と学力検査のバランスが重視され、多様な選抜方式がある
兵庫県の公立高校では、推薦入試と特色選抜、一般選抜の3種類の選抜方式があります。
推薦入試では受験生全員に面接を実施。高校によっては小論文(作文)・適性検査・実技検査を実施する場合もあります。検査結果と内申点、推薦書から合否を判定します。
特色選抜は面接のみ行い、学力検査を実施しません。各高校の判断で小論文(作文)・実技検査を実施し、内申点を加味したうえで合否が決まります。
一般選抜では5教科の学力検査を実施。学力検査の結果を0.5倍した点数と内申点の点数を同等に扱い、合否を判定します。
また全日制の普通科と総合学科では、複数志願制度を導入しています。複数志願選抜を受験する場合は、選考の際に第一志望で出願した生徒に「第一志望加算点」が与えられ、成績上位から順番に合格が決まるのが特徴です。
私立高校の受験制度
- 選考方法:学校ごとに異なり、推薦入試・一般入試がある
- 学費:公立よりも高額だが、奨学金や補助制度が利用可能
- 特色:学校ごとに特色あるカリキュラムや付属大学への進学ルートがある
兵庫県の私立高校は、推薦入試と一般入試(専願・併願)の2種類の選抜方法があります。推薦入試は学力検査を実施しない高校が多く、面接や作文のみ課せられる可能性が高いでしょう。
一般入試は、多くの高校で国語・数学・英語の3教科の学力検査を実施。合否は学力検査の結果と調査書をもとに判定されます。
また兵庫県の複数のコースがある私立高校では、「回し合格」と呼ばれるシステムを導入しています。回し合格とは、あるコースの合格基準に達していない場合でも、同じ高校の別のコースの合格基準に達していれば、別のコースで合格となる制度です。
回し合格を導入しているかどうかは、各高校の資料で確認してみてください。
公立高校の推薦入試とは?
兵庫県の公立高校の推薦入試とは、その高校・学科に適性や興味・関心がある生徒の中で、基準を満たしている生徒を中学校長が推薦する選抜方法です。
推薦入試は、専門学科や単位制普通科、総合学科、普通科の一部に設置されているコースで実施。推薦入試を受験するには、中学校長による推薦が必要です。
推薦入試の定員は、募集定員の50以内または100%と決められています。専門学科・単位制普通科・総合学科は、学区に関係なく受験が可能。普通科の一部に設置されているコースは、学区内の生徒のみ受験できます。
検査では受験者全員に面接を実施。高校や学科によっては、小論文(作文)・適性検査・実技検査を実施する場合もあります。面接・内申点から総合的に合否を決定します。
推薦入試は募集定員が少なく、一般選抜より倍率が高くなる傾向です。そのため受験しても不合格になるケースもあるでしょう。絶対に公立高校に合格したいという人は、一般選抜に向けて学力検査の対策を進めておくことが不可欠です。
公立高校の特色選抜とは?
兵庫県の公立高校の特色選抜とは、中学校長の推薦不要で、各高校が設定した求める生徒の要件を満たす生徒が出願できる選抜方法です。
特色選抜は、普通科の特色ある類型で実施。各高校の定員は、募集定員の20%以内(最大40人)と定められています。家島高校、村岡高校、生野高校のみ募集定員の50%以内で募集。特色選抜は、一般選抜と同様に原則学区内の高校のみ出願可能です。
検査はすべての受験生に面接が課され、加えて学校ごとに小論文(作文)や実技検査を実施する場合があります。面接と内申点から合否を判定します。
特色選抜は、推薦入試と同様に募集定員が少なく、一般選抜よりも倍率が高いのが特徴です。受験しても不合格になる可能性も高いため、一般選抜の学力検査対策に取り組んでおく必要があるといえます。
公立高校の「複数志願制度」について
兵庫県の全日制の普通科と総合学科では、複数志願制度が導入されています。複数志願制度とは、一般入試選抜で第一志望と第二志望の高校を同時に受験できるシステムです。
複数志願制度の選考をする際は、第一志望で出願した生徒の学力検査の結果と内申点に「第一志望加算点」が加えられます。第一志望加算点の点数は学区によって異なり、20~30点を加点。そのため第二志望で出願する生徒よりも選考で有利になります。
受験科目と配点
兵庫県の公立高校と私立高校では、受験科目も異なります。
ここからは、選抜方法別に受験科目と配点を見ていきましょう。
公立高校の受験科目・配点(推薦入試)
募集定員 | 専門学科では全定員の50%以内または100% 総合学科・単位制の普通科では、全定員の50%以内 普通科に設置されたコースは100% |
---|---|
そのほかの検査 | 面接 各学校の判断により小論文(作文)・適性検査・実技検査 |
選抜方法 | 内申点と面接の結果、推薦書から総合的に合否を判定する 小論文(作文)・適性検査・実技検査を受けた場合は、その結果も合否に影響する |
兵庫県の公立高校の推薦入試では、学力検査を実施していません。面接は受験生全員に実施。高校や学科によっては、小論文(作文)・適性検査・実技検査を行う場合があります。
普通科に設置されたコースを推薦入試で受験する場合、英語・数学・理科の中から2教科以内のペーパーテストが適性検査として出題されることがあります。
推薦入試では、面接の結果と内申点、推薦書から総合的に合否を判定。小論文(作文)・適性検査・実技検査を実施した場合は、検査結果も合否に影響します。
公立高校の受験科目・配点(特色選抜)
募集定員 | 全定員の20%以内(最大40人) 家島高校、村岡高校、生野高校は全定員の50%以内 |
---|---|
そのほかの検査 | 面接 各学校の判断により小論文(作文)・実技検査 |
選抜方法 | 内申点、面接の結果から合否を判定 小論文(作文)・実技検査を受けた場合は検査結果も合否に影響する |
公立高校の特色選抜では、推薦入試と同様に学力検査を実施していません。検査は面接のみ実施。高校・コースによっては小論文(作文)・実技検査を行う場合があります。
特色選抜は、内申点と面接の結果から合否を決定。小論文(作文)・実技検査を受けた場合は、検査結果も合否の判定に影響します。
公立高校の受験科目・配点(一般選抜)
募集定員 | 全体の募集定員から推薦入試と特色選抜の合格者を除いた人数 |
---|---|
出願 | 原則、第一希望のみで出願 普通科と総合学科は複数志願制度によって、第二希望まで出願できる 志願変更は1回のみ可能 |
学力検査 | 5教科(国語、数学、英語、理科、社会)の学力検査 各教科50分 各教科100点満点、合計500点満点 |
そのほかの検査 | 各学校の判断によって面接を実施 |
選抜方法 | 学力検査の合計点を0.5倍した点数と内申点250点満点を同等の比率で評価して選抜 複数志願制度を利用する場合は、第一志望として出願した生徒に第一志望加算点を加える 学力検査と内申点、第一志望加算点の合計が上位の人から、総合判定後に合格 |
公立高校の一般選抜では、国語・数学・英語・理科・社会の5教科の学力検査を実施。各教科100点満点で合計500点満点です。内申点250点満点と学力検査の結果を0.5倍した点数を同等の比率で評価し、合否を判定します。
複数志願制度を利用する場合は、第一志望として出願した生徒に第一志望加算点が加えられます。学力検査の点数と内申点、第一志望加算点の合計が上位の人から、総合判定後に合格が決まります。
私立高校の受験科目・配点
出願 | 併願の場合、日程が重ならない限り複数の高校に出願可能 |
---|---|
学力検査 | 3教科(国語、数学、英語)の学力検査を実施する高校が多い 学校・学科によっては5教科(国語、数学、外国語、理科、社会)の学力検査を実施 時間配分・配点は学校によって異なる |
そのほかの検査 | 学校によっては推薦入試の場合、面接や作文のみ検査が行われる |
選抜方法 | 学校・学科によって異なる |
兵庫県の私立高校は、推薦入試の場合、学力検査を実施せずに作文のみ、面接のみの検査を実施する高校が多くあります。
一般入試の場合は、多くの高校で国語・数学・英語の3教科の学力検査を実施。中には4教科や5教科の学力検査を実施する高校もあります。
私立高校は公立高校と異なり、独自の問題を作成しているため、出題傾向や難易度が高校ごとに異なります。時間配分や配点も異なる場合があるため、あらかじめ志望校の過去問を確認しておきましょう。
受験スケジュール(2025年・2026年版)
ここからは兵庫県の高校受験のスケジュールを見ていきましょう。
まずは公立高校の日程です。
兵庫県公立高校入試日程(2026年)
2026年のスケジュールは、検査日と合格発表日のみが公表されています。
推薦入試・特色選抜検査日 | 2026年2月16日(月)・2月17日(火) |
---|---|
推薦入試・特色選抜合格発表日 | 2026年2月20日(金) |
一般選抜検査日 | 2026年3月12日(木) |
一般選抜合格発表日 | 2026年3月19日(木) |
兵庫県公立高校入試日程(2025年)
参考までに2025年のスケジュールも見てみましょう。
・推薦入試・特色選抜
出願受付日 | 2025年2月3日(月)〜2月5日(水) |
---|---|
検査日 | 2025年2月17日(月)・2月18日(火)※ |
合格発表日 | 2025年2月21日(金) |
備考 | ※一部の学校では2/18も実施 |
・一般選抜
出願受付日 | 2025年2月25日(火)〜2月27日(木) |
---|---|
志願変更日 | 2025年2月28日(金)~3月4日(火) |
検査日 | 2025年3月12日(水) |
追検査日 | 2025年3月26日(水) |
合格発表日 | 2025年3月19日(水) |
備考 | 追検査の合格発表は3/27(木) |
L<h3> 2025年の公立と私立の高校受験スケジュール比較表
日程 | 兵庫県の公立高校 | 兵庫県の私立高校 |
---|---|---|
12月上旬~1月上旬 | 推薦・一般入試の出願開始 | |
1月下旬~2月上旬 | 推薦・一般入試試験日・合格発表 | |
2月3日~5日 | 推薦入試・特色選抜出願受付期間 | |
2月17日・18日 | 推薦入試・特色選抜の検査 | |
2月21日 | 推薦入試・特色選抜の合格発表 | |
2月25日~27日 | 一般選抜出願受付期間 | |
2月28日~3月4日 | 一般選抜出願変更期間 | |
3月12日 | 一般選抜の検査 | |
3月19日 | 一般選抜の合格発表 | |
3月26日 | 一般選抜の追検査日 | |
3月27日 | 一般選抜の追検査合格発表 |
(出典:兵庫県教育委員会「令和7年度兵庫県公立高等学校入学者選抜に関する基本方針及び日程について(R6.7.4)」「令和7年度兵庫県公立高等学校入学者選抜における追検査の実施要領(R7.1.10)」)
(出典:育伸社「2025年度 高専・私立高校 募集要項 【兵庫県】」)
兵庫県の高校受験における内申点の基本
内申点は高校受験の合否を決める重要な要素の一つです。しかし「何年生の成績が内申点に影響するの?」「内申点の計算方法は?」と内申点について疑問を抱えている人もいるのではないでしょうか。
ここからは内申点の対象期間と計算方法を解説します。
内申点の対象期間
兵庫県の公立高校を受験する際には、中学3年生の成績が内申点に影響します。評価の対象となるのは、主要科目5教科と実技科目4教科の合計9教科。9教科の5段階評定をもとに計算します。
ただし志望校に提出する調査書には、中学1年生から中学3年生までの5段階の評定も記入されます。特に推薦入試や特色選抜は、調査書の内容も選考で重視するのが特徴。中学1年生から3年生までの評定を参考に、各学科の特色や教育内容に合う生徒を選抜します。
内申点の計算方法
公立高校の一般選抜を受験する場合、内申点の計算方法は以下のとおりです。
学年 | 計算方法 | 満点 |
---|---|---|
中学3年生 | 主要5教科の5段間評価×4+実技4教科×7.5 | 250点満点 |
例えば中学3年生の9教科の評定がすべて「3」だった場合、主要5教科の内申点は5×3×4で60点、実技4教科の内申点は4×3×7.5で90点なので、合計150点です。
社会や理科など学年ごとに分野別に学習する教科は、中学1年生・2年生の5段階評価も参考にして合否を判定します。
内申点を上げる方法
兵庫県の公立高校を受験する場合は、中学1年生の成績から合否に影響するため、早めに内申点対策を行いましょう。
定期テストの結果は内申点に大きく影響します。高得点を取るほど評価が上がるため、しっかりと対策を行いましょう。
また各教科の課題を期限内に提出することも内申点アップにつながります。締め切りを守るだけでなく、最後まで丁寧に仕上げることでよりよい評価を得られます。
授業態度も成績に影響します。授業中に積極的に発言したり、疑問点を教師に質問したりすることで学習意欲をアピールでき、評価が向上しやすくなるでしょう。
さらに実技4教科(音楽・美術・技術家庭・保健体育)にも力を入れることが大切です。なぜなら兵庫県の公立高校では、実技4教科の内申点が7.5倍になるためです。主要5教科の成績を上げるよりも、実技4教科の成績を上げたほうが一般選抜で有利になるといえるでしょう。
また実技4教科は暗記で得点しやすい問題も多く、比較的点数を伸ばしやすい傾向があります。定期テストで高得点を目指し、授業にしっかり取り組むことで、内申点を効果的に上げられます。
志望校の選び方
高校受験を成功させるには、早めに志望校を決定することが不可欠です。志望校を早めに決めると、合格までにどのような勉強が必要か明確になり、効率よく受験勉強を進められます。また志望校を決定すると、学習のモチベーションアップにもなるでしょう。
しかし兵庫県にはさまざまな高校があり、どのように選んだらよいかわからないという人もいるのではないでしょうか。ここからは、志望校の選び方を詳しく解説します。
偏差値だけで決めない!適切な学校選び
志望校選びでは、偏差値だけでなく校風やカリキュラムも考慮することが大切です。
高校ごとに校風は大きく異なります。文化祭や体育祭などの学校行事に力を入れている学校もあれば、学業と部活動の両立を重視している学校もあります。パンフレットを読むだけでなく、オープンキャンパスに足を運び、実際の雰囲気を確認しておくとよいでしょう。
またカリキュラムも志望校選びの重要なポイントです。英語教育に力を入れている高校や、理系科目の授業が充実している高校など、学校ごとにカリキュラムが異なります。特に大学進学を考えている場合は、志望大学の受験に適したカリキュラムが整っているか事前に確認してみてください。
公立高校 vs 私立高校のメリット・デメリット
ここでは公立高校と私立高校のメリット・デメリットを紹介します。
公立高校 | 私立高校 | |
---|---|---|
メリット | ・費用が安い ・校風や服装などの自由度が高い |
・生徒一人ひとりへのサポートが手厚い ・施設や設備が充実している |
デメリット | ・私立高校より生徒一人ひとりのサポートが手厚くない ・数年ごとに教師が変わる可能性がある |
・費用が高い ・校風が生徒に合わない場合がある |
公立高校は費用が安い一方で、私立高校よりも生徒へのサポートが手厚くない点がデメリットです。授業の進度は比較的早く、自分で予習・復習に取り組まなければ授業についていけなくなる可能性があります。
私立高校は生徒一人ひとりへのサポートが手厚く、大学受験対策にも力を入れているのが特徴です。ただし私立高校の校風は各高校で大きく異なります。宗教の授業があったり、校則が厳しかったりと高校ごとに特色があり、入学後に「高校が合わない」と感じる生徒もいるかもしれません。
それぞれの高校のメリット・デメリットを比較して、自分に合った学校を選びましょう。
志望校のオープンキャンパス活用法
志望校を決める際には、複数の高校のオープンキャンパスに参加して比較してみることが大切です。
オープンキャンパスで確認したいポイントは以下のとおりです。
教師の雰囲気
高校によっては体験授業が受けられます。どのような雰囲気で授業が進むのかを確認しましょう。
施設の充実度
校舎、体育館、プール、グラウンドのほか、学食や購買の有無など、自分がこの高校でどんなことをしたいかを想像しながら、どのような施設が必要かを考えましょう。またトイレや更衣室の清潔さもチェックしておきたいポイントです。
通学の利便性
通学にかかる時間や、電車の場合は利用経路などを調べておきましょう。自転車や徒歩の場合は、天候が悪い日でも通学しやすいかも考えてみましょう。
学習カリキュラム
文系・理系の決定時期、クラス分けが成績別かどうか、定期テストや大学進学に対するサポートなどは、自分の進路に関わるので重要です。
部活動の様子
部活動の加入率や入りたい部活動があるかなどを確認しておきましょう。
オープンキャンパスは、学校の資料や先輩からの話だけではわからない、実際の高校の雰囲気を感じられる機会です。高校によってはオープンキャンパスで授業に参加できたり、部活動体験ができたりする場合もあります。在校生・教師の雰囲気や授業の様子を確認できると、入学後の生活をイメージしやすくなるでしょう。
少しでも気になる高校があるときは、オープンキャンパスに参加してみてください。
進学実績・大学合格実績の確認
大学進学を目指すなら、志望校の合格実績を事前にチェックしておくことが重要です。進学実績が豊富な高校では受験対策や進路指導が充実しており、大学合格をサポートする体制が整っていると考えられます。
大学受験に力を入れている高校では、進学セミナーの実施や個別の進路相談など、受験生をバックアップする仕組みが整っています。また指定校推薦の枠を設けている学校もあり、一般受験よりも有利な条件で大学進学ができる可能性もあるでしょう。
各高校の合格実績は学校の資料で確認できます。加えてオープンキャンパスや説明会に足を運び、具体的な進学サポートの内容を直接聞いてみるのも一つの方法です。
進学実績をしっかり調べ、自分の将来の目標に合った高校を選びましょう。
塾・家庭教師・オンライン学習の選び方
塾の種類 | 講師1人が指導する人数 | 授業料目安 | カリキュラム | 代表的な塾 |
---|---|---|---|---|
集団指導塾 | 少人数/6~10人 大人数/11人以上 |
約6,000円~約15,000円 ※中学3年生が 週1回通塾する 場合の月額相場 |
あり | ・エディック・創造学園 ・久保田学園 ・河合塾 |
個別指導塾 | 1~3人 | 約6,000円~約36,000円 ※中学3年生が 週1回通塾する 場合の月額相場 |
オーダーメイド | ・個別教室のトライ ・スクールIE ・明光義塾 |
映像授業の塾 | ー | 3,278円 ※東進オンライン 学校中等部 |
オーダーメイド (ない場合も) |
・東進オンライン学校 中等部 |
オンライン塾 | 1人 (大人数の場合も) |
5,400円 ※そら塾 |
オーダーメイド (ない場合も) |
・トライのオンライン 個別指導塾 ・そら塾 |
受験を控える中学3年生は、受験対策に塾の活用を検討している人もいるのではないでしょうか。高校受験対策に対応した塾は「集団指導塾」「個別指導塾」「映像授業の塾」「オンライン塾」の4つに分けられます。
文部科学省が公表したデータ※によると、公立中学校に通う生徒の72.7%は通信教材や家庭教師を利用しておらず、34.1%は塾を利用していないことがわかります。
この結果から、公立中学校に通う生徒の約3割は通信教材や家庭教師を活用し、約7割は塾を活用しているといえます。文部科学省のデータは中学生全般の数値なので、中学3年生だけに絞ると、家庭教師や塾を利用している生徒はさらに多くなると考えられるでしょう。
しかし塾にはさまざまな種類があり、自分に合っている塾がわからない人もいるでしょう。ここからは塾を選ぶ際のポイントを紹介します。
※出典:「令和5年度子供の学習費調査」(文部科学省)
集団塾 vs 個別指導塾の違い
塾選びでは、集団塾と個別指導塾のどちらが自分に合っているか悩む人も多いのではないでしょうか。ここでは集団塾と個別指導塾の違いを解説します。
集団塾は、多くの生徒が同じ教室で学ぶスタイルです。学校と同じように講師が生徒の前に立ち、一斉に授業を進めていきます。年間のカリキュラムが決まっており、学力や志望校に応じたクラス分けが行われるのが一般的。また塾によっては模試の成績を掲示し、生徒の競争意識を高める仕組みを取り入れています。
ライバルと切磋琢磨しながら学びたい人や、決まったスケジュールで勉強を進めたい人には、集団塾がおすすめです。
一方で個別指導塾は、講師が1〜3人の生徒を担当し、それぞれのレベルや目標に合わせた指導を行うスタイルです。個々に適したカリキュラムで学習を進められるため、苦手分野を重点的に克服しやすい環境といえます。また講師との距離が近く、わからないことをすぐに質問できる点もメリットです。
自分のペースで学びたい人や、手厚いサポートを受けながら勉強を進めたい人には、個別指導塾が向いています。
自分に適した指導スタイルを選び、効率的に高校受験対策を進めましょう。
オンライン学習の活用法
高校受験の対策を効率的に進めるには、オンライン学習の活用がおすすめです。
オンライン学習は、インターネット環境さえあればどこでも受講可能です。自宅でも学習できるため、通塾にかかる移動時間を省略し、その分を勉強に充てられます。また部活動や習い事と両立しながら、自分のペースで学習を進められる点も大きなメリットです。
さらにオンライン学習では、経験豊富な講師による質の高い授業を受けられることもあります。映像授業は繰り返し視聴できるため苦手な分野を重点的に学習しやすく、理解を深めるのに役立つでしょう。
ただし高校入試の出題傾向は地域ごとに異なるため、オンライン学習だけでは十分な対策ができないこともあります。地域密着型の塾のほうが高校受験に適した指導を行っている場合もあるため、塾選びの際には合格実績や指導方針を事前に確認することが大切です。
模試の活用法
効率的に高校受験対策を行うには、模試の活用が欠かせません。模試を受験すると自分の現在の立ち位置や苦手単元が把握でき、これから力を入れて勉強しなければならない箇所が明確になります。さらに続けて模試を受験することで、日頃の受験勉強の成果を確認でき、モチベーションアップにもつながるでしょう。
ここからは模試の活用方法について解説します。
主要な模試の種類(兵庫統一模試・兵庫模試・兵庫Vもし)
兵庫県の高校受験に対応した主要な模試は、以下の3種類です。
模試の判定結果の見方
模試の結果で特に気になるのは、志望校の合格判定ではないでしょうか。A判定やB判定が出ると安心する人も多いですが、高評価だからといって確実に合格できるとは限りません。
模試の判定は、あくまで現時点の学力をもとに算出されたものと認識しておくことが大切です。たとえ判定が悪くても、学習方法を見直して計画的に勉強を進めれば、合格の可能性を高めることができます。一方でよい判定が出たからといって油断すると、本番で不合格になることもあるため注意しましょう。
模試を有効活用するには、結果を分析し、間違えた問題をしっかり復習することが重要です。苦手な分野を明確にし、集中的に対策することで、より効果的に学力を伸ばせるでしょう。
まとめ
兵庫県の高校受験では、公立・私立ともに特色ある選抜方式が採用されています。それぞれの選抜方式の特徴をしっかり理解することが志望校合格への第一歩です。
また高校受験を成功させるには、早めに志望校を決めておくことが不可欠です。オープンキャンパスへ参加したり、進学実績を確認したりして、自分に合った高校を選びましょう。
受験を控える多くの中学3年生は、受験対策のために塾を活用しています。塾は指導形式やカリキュラム、授業の雰囲気などが教室ごとに異なります。気になる塾の体験授業に参加して、自分に合った塾を見つけましょう。