宮城県の高校受験ガイド|制度・スケジュール・対策を徹底解説

宮城県の中学生や保護者の中には「高校受験を意識し始めたものの、受験制度やスケジュールなどを把握できていない」「公立高校を志望しているが、私立高校は受験したほうがいいのだろうか?」といった不安や疑問を持つ人もいるのではないでしょうか?

宮城県の高校受験では、選抜方法に関わらず、公立高校を志望する生徒全員が学力検査を受験しなければなりません。子どもの目標に合った進路選択をするためには、早めに宮城県の高校受験制度の仕組みやスケジュールを理解したうえで対策を始める必要があるでしょう。

本記事では、宮城県の高校受験に関する基本情報やスケジュール、志望校選びのポイントなどを詳しく解説します。また、受験勉強を効率的に進めるための勉強法や塾の活用法についても紹介するので、これから受験を迎える中学生や保護者はぜひ参考にしてください。

2026年度入試からWeb出願を導入

宮城県の公立高校受験では、2026年3月に実施される入試からWeb出願制度が導入される予定です。

Web出願では、受験生があらかじめオンライン上で願書の作成や顔写真の登録を行い、中学校に提出します。その後、中学校が提出された出願情報をオンライン上で確認し、高校に引き継ぐシステムを想定しています。

宮城県の高校受験の基本情報

まずは、宮城県の高校受験の基本情報を確認しましょう。

高校受験の流れ

  ・公立高校の場合

宮城県の公立高校受験は原則的に第一次募集の1回のみで、3月上旬に試験が実施されます。公立高校受験の流れは、次のとおりです。

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第一次募集で定員に満たなかった高校では、第二次募集を実施します。万が一、公立高校の第一次募集で合格できなかった場合は、第二次募集で再チャレンジできます。

  ・私立高校の場合
宮城県の私立高校受験の流れは推薦・奨学生入試と一般入試で異なります。推薦・奨学生入試と一般入試に分けて、私立高校受験の流れを解説します。

【推薦・奨学生入試】
11月中旬ごろ~:志望校に出願
 ▼
1月初旬~中旬:検査実施日
 ▼
1月中旬~下旬:合格発表

【一般入試】
11月中旬ごろ~:志望校に出願
 ▼
1月下旬:学力検査(A日程)
 ▼
2月下旬:学力検査(B日程)
 ▼
2月上旬:合格発表

宮城県の私立高校では、ほぼすべての高校が同じ日に選抜検査を実施します。出願期間は各高校によって異なるため、募集要項をチェックしましょう。

公立高校受験時の注意点

宮城県の公立高校受験には推薦入試がないため、公立高校を志望する人は全員が学力検査を受ける必要があります。

また入学者選抜は共通選抜と特色選抜の2通りで実施されます。ただし、学力検査を受験できるのは1回のみのため、公立高校受験者はしっかりと把握しておきましょう。

公立高校と 私立高校の受験制度の違い

ここからは、宮城県の公立高校と私立高校の受験制度について解説します。公立高校と私立高校では、受験制度が異なります。受験戦略を考えるためにも、受験制度をしっかりと理解しましょう。

公立高校の受験制度

宮城県の公立高校受験には推薦入試がないため、公立高校志望者は全員が3月上旬に実施される学力検査を受験します。下表は、宮城県の公立高校の受験制度の概要です。

【宮城県の公立高校の受験制度】

項目 内容
選考方法 学力検査+ 内申点 (+作文/面接/実技検査 ※実施校のみ)
倍率 2025年度の全日制の全体倍率は0.99倍。人気校や学科では1.5倍前後
学費 全日制課程の授業料は年額118,800円(※1)だが、実質無償。その他の費用は学校ごとに異なる
その他 一部高校や学科では面接や作文、実技検査を実施

(※1)参照:宮城県公式HP「県立高等学校授業料等について(就学支援班)

宮城県の公立高校受験では、共通選抜と特色選抜の2通りで合格者を決めます。最初にいずれかの方法で合格者を選抜します。その後、最初の選抜方法で合格圏内に入らなかった受験者を対象にしてもう一方の選抜方法で合格者を決める仕組みです。

共通選抜と特色選抜の特徴は、下表のとおりです。

  共通選抜 特色選抜
募集割合 募集定員の50~90%※体育・美術に関する学科は10~90% 募集定員の10~50%※体育・美術に関する学科は10~90%
選抜方法 ・学力検査点と内申点が満点に近い受験者から選抜・なお、学力検査点と内申点の比重は7:3/6:4/5:5/4:6/3:7から各高校が選択 ・学力検査点と内申点のいずれも高校ごとに傾斜配点を定める・面接/実技/作文の配点は各高校が決める・また調査書の記載事項も含め総合的に選抜
学力検査点 500点 高校による
内申点(調査書点) 195点 高校による

共通選抜と特色選抜のどちらを先に実施するのかは、各高校で決められます。共通選抜では内申点や当日の学力検査点を重視して合格者を選抜する一方で、特色選抜では各高校が求める生徒像に照らし合わせて設けた選抜基準で合格者を決めます。

2025年度の県立仙台第三高校理数科を例に、入試の仕組みを確認しましょう。

【宮城県の公立高校の選抜方法一例(県立仙台第三高校理数科の場合)】

選抜順序 募集割合 学力検査点 内申点
①共通選抜 募集定員の80% 500点 195点
学力検査点:内申点=7:3
②特色選抜 募集定員の20% 850点 195点
国語 数学 英語 理科 社会
150点 200点 150点 200点 150点

県立仙台第三高校の理数科では、共通選抜→特色選抜の順番で合格者選抜を行いました。まずは学力検査点を重視した「学力検査点:内申点=7:3」の比重で募集定員の80%となる64人を選抜します。その後、学力検査の数学・理科の得点を2倍、国語・英語・社会の得点を1.5倍とした学力検査点850点と内申点195点、内申書の記載事項を総合的に審査して残りの募集定員16人を選抜します。

私立高校の受験制度

宮城県の私立高校は推薦入試と奨学生入試、一般入試で受験できます。下表は、宮城県の私立高校の受験制度の概要です。

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受験科目と配点

本章では、宮城県の公立高校と私立高校の受験教科の違いや配点について解説します。

  ・公立高校の受験科目・配点

宮城県の公立高校の受験教科と配点は、下記のとおりです。

学力検査 ・5教科(国語・数学・英語・理科・社会)の学力検査・各教科50分・各教科100点満点(特色選抜では傾斜配点あり)
その他の検査 面接・実技検査・作文など
選抜方法 共通選抜と特色選抜で合格者を選抜

芸術科や体育科では学力検査のほかに実技検査が行われます。実技検査を行わない高校のなかには、面接を実施する学校もあります。

  ・私立高校の受験科目・配点

宮城県の私立高校の受験教科と配点は、下記のとおりです。

学力検査 ・5教科もしくは3教科(国語・数学・英語)の学力検査を受験※一部高校では国語と英語や理科・社会などの2教科受験・配点・試験時間は高校によって異なる
その他の検査 面接・実技検査・作文など
選抜方法 内申点や当日の学力検査、面接などの総合得点で選考

宮城県の私立高校受験では学校や試験の種類によって検査内容や選考方法が異なるため、募集要項やオープンキャンパスなどで詳しくチェックしましょう。

受験スケジュール(2025年版)

本章では、宮城県の高校入試の受験スケジュールを紹介します。

宮城県公立高校入試日程(2025年)

2025年度の宮城県公立高校入試の日程は、下記のとおりです。

出願期間 2025年2月13日~16日
本試験 2025年3月5日※一部高校では3月6日に面接・実技・作文の試験を実施
追試験
※やむを得ない事情で学力検査を
受験できなかった人が対象
2025年3月8日
合格発表 2025年3月14日

(参照)令和6年度 宮城県公立高等学校 入試制度説明資料 (宮城県教育庁高校教育課)

なお、2026年度公立高校入試は3月4日に学力検査が実施され、3月16日に合格発表が行われる予定です。

2025年の受験スケジュール

本章では宮城県の公立高校と私立高校の受験スケジュールを比較し、紹介します。公立高校と私立高校では受験スケジュールが違うため、しっかりと受験に臨めるようにチェックしましょう。  

日程 宮城県の公立高校 宮城県の私立高校
2024年11月8日ごろ~   推薦入試・奨学生入試・一般入試願書受付開始
2025年1月15日   推薦入試・奨学生入試試験日
2025年1月16日~1月20日   推薦入試・奨学生入試合格発表
2025年1月30日   一般入試(A日程)試験日
2025年2月3日   一般入試(B日程)試験日
2025年2月4日~7日   一般入試(A日程/B日程)合格発表
2025年2月13日~16日 願書受付  
2025年3月5日 学力検査日  
2025年3月6日 実技・面接など(一部高校のみ)  
2025年3月8日 追検査  
2025年3月14日 合格発表  

(参照)令和6年度 宮城県公立高等学校 入試制度説明資料 (宮城県教育庁高校教育課)
(参照)令和7年度 私立高等学校入試カレンダー(宮城県私立中学高等学校連合会)

私立高校は学校ごとに出願期間が異なるため、各学校の募集要項を確認しましょう。

宮城県の高校受験における内申点の基本

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宮城県の公立高校受験では、内申点が合否の鍵を握ります。特に内申点の比重が大きい高校では、内申点が合否を左右することもあるでしょう。

とはいえ「内申点はどうやって計算するの?」「何年生の評価が内申点に反映されるの?」など、内申点について詳しく知らない人もいるでしょう。

本章では、宮城県の高校受験において押さえておくべき内申点の基本情報を解説します。

内申点の対象期間

宮城県の公立高校受験では、中学1年生~3年生の成績が内申点の対象となります。

内申点の計算方法

宮城県の公立高校受験では、共通選抜と特色選抜で内申点の算出方法が異なります。

共通選抜では、各学年の5教科の成績×5段階評価と実技4教科の成績×5段階評価を2倍した数値をそれぞれ足して算出します。つまり各学年65点満点となり、中学3年間の内申点は195点満点です。

一方、特色選抜では高校ごとに算出方法が異なりますが、5教科は0.25〜2.0倍までの換算率実技4教科は0.5〜4.0倍までの換算率で内申点を算出します。

内申点を上げる方法

内申点を上げるためには、次の3つのポイントを意識して日々の学習に取り組みましょう。

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内申点の評価には定期テストの得点だけでなく、日頃の学習態度も大きく影響します。

定期テストでは、テスト範囲をしっかりと把握し、学習計画を立てて日々の勉強に取り組む必要があります。定期テストが内申点に及ぼす影響は学校によって異なるものの、定期テストの結果を重視している学校では60点以上だと評定3、80点以上だと評定4を取れる可能性が高くなるでしょう。

課題や提出物は、期日を守って全てやりきってから提出することが大切です。期日を過ぎてからの提出や、全て解き終わっていない状態で提出すると、内申点を下げるおそれがあるため注意しましょう。

業では、生徒の積極性が評価される傾向にあります。授業中に積極的に発言したり、教師に指名されたときに正しい解答ができたりすると、内申点アップも期待できるでしょう。

志望校の選び方

高校受験では志望校を早めに決めておくことが、受験を成功させるコツの1つです。目標が明確になると、やるべきことがはっきりするため、学習意欲の向上にもつながります。

本章では、志望校を選ぶときに重要なポイントを5つ紹介します。

偏差値だけで決めない!適切な学校選び

志望校は偏差値だけでなく、校風やカリキュラムも踏まえて選ぶことが重要です。

偏差値が同じぐらいの高校でも、文武両道を目指す高校と勉強に重きを置く高校では校風が大きく異なります。校風は先輩に聞いたり、オープンキャンパスに参加したりして雰囲気をつかむとよいでしょう。

志望校選びでは、カリキュラムもチェックすべきポイントです。特に私立高校では、学校独自のプログラムや授業が実施される場合も多くあります。「興味を持って学習に取り組めそうか?」「自分の将来の夢や目標に役立ちそうか?」という視点を持って、志望校を選ぶことが大切です。

また2学期制と3学期制では1年間で行われる定期テストの回数も違うため、志望校選びの段階で確認しましょう。

公立高校 vs 私立高校のメリット・デメリット

志望校選びでは、公立高校と私立高校のどちらにするか迷っている人もいるでしょう。公立高校・私立高校は、どちらにも下記のようなメリット・デメリットがあります。

  公立高校 私立高校
メリット ・費用が安い・比較的自由度が高い ・施設・設備が整っている・大学受験に対して手厚いサポートが受けられる高校もある
デメリット ・私立高校よりも一人ひとりのサポートは手厚くない・数年ごとに教師が変わる可能性がある ・費用が高い・校風が合わない場合がある

公立高校の学費は実質無償となっているため、費用を抑えて高校に通えるでしょう。

私立高校は所得制限はあるものの、国の就学支援金によって授業料の支援が受けられます。宮城県私立高等学校等就学支援補助金(上乗せ補助)による補助を受けられる家庭もあります。ただし、宮城県の上乗せ補助にも所得制限があるため、授業料の一部を負担しなければいけない家庭もあるでしょう。また、その他の費用も公立高校より高い傾向にあります。

その他の費用が公立高校よりも高い場合があります。制服だけでなく、靴下や通学鞄などの小物も学校指定品を購入する必要があったり、修学旅行先が海外であるために月々の積立金額が高かったりと授業料以外にもさまざまな費用がかかる可能性は事前に把握しておきましょう。

公立高校の校則は私立高校ほど厳しくない場合が多く、制服やスマートフォンの使用などのルールに自由度を持たせている高校が多い傾向にあります。一方で教師の異動が数年ごとにあるため、在学中に教師が変わる場合もあるでしょう。

私立高校では大学進学率を重視して、学内塾や進路指導などの受験サポートを充実させている学校も多くあります。私立高校は校風や雰囲気の違いが各学校の大きな特徴ですが、入学後に「合わない」と感じる可能性もゼロではありません。私立高校の志望校選びでは、検討段階から校風や雰囲気をしっかりとチェックする必要があるでしょう。

それぞれのメリットとデメリットを比較して、自分にぴったりな高校を選ぶことが大切です。

私立併願の活用法

公立高校を第一志望にする生徒は、私立高校の併願入試を活用するとよいでしょう。公立高校の受験前に私立高校受験を経験すれば、受験の雰囲気をつかめるはずです。万が一、第一志望の公立高校に不合格となった場合に進学できる高校が決まっていれば、安心して受験勉強に励めるでしょう。

とはいえ、万が一私立高校に進学した場合に公立高校よりも高い学費がかかることを心配する人もいるでしょう。宮城県の私立高校では公立高校を第一志望とする生徒も受験できる奨学生入試を実施しており、制度の対象者となれば授業料だけでなく入学金や設備費の納入も免除となるケースがあります。

第一志望校の受験で自分の実力を発揮するためにも、私立高校の併願受験を活用して進学先をあらかじめ押さえておくようにしましょう。

志望校のオープンキャンパス活用法

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気になる高校がいくつかある場合は、オープンキャンパスを活用しましょう。オープンキャンパスでは、学校ごとにさまざまな催しを開催しており、実際に授業を体験できたり、先輩からの話を聞いたりできます。

オープンキャンパスでは、以下の項目をチェックしておきましょう。

在校生の様子

在校生の様子を見れば、おおよその校風や雰囲気をつかめるでしょう。生徒の自主性を重んじる高校もあれば、伝統ある趣きで落ち着いた雰囲気の高校もあります。

教師の雰囲気

高校によっては、体験授業が受けられます。どのような雰囲気で授業が進むのかを確認しましょう。

施設の充実度

校舎、体育館、プール、グラウンドのほか、学食や購買の有無など、自分がこの高校でどのようなことをしたいかを想像しながら、必要な施設について考えましょう。またトイレや更衣室の清潔さもチェックしておきたいポイントです。

通学の利便性

通学にかかる時間や、電車の場合は利用経路などを調べておきましょう。自転車や徒歩の場合は、天候が悪い日でも通学しやすいかも考えてみましょう。

学習カリキュラム

文系・理系の決定時期、クラス分けが成績別かどうか、定期テストや大学進学に対するサポートなどは、自分の進路に関わるため重要です。

部活動の様子

部活動の加入率や入りたい部活動があるかなどを確認しておきましょう。

在校生や教師の雰囲気、通学の利便性については、実際に高校に行ってみないとわからないことがほとんどです。複数の高校のオープンキャンパスに参加することで、入学後の生活を想像しやすくなり、自分に合っている高校を見つけられるでしょう。

オープンキャンパスは、高校の雰囲気を実際に見れる貴重な機会です。少しでも気になる高校があれば、オープンキャンパスに参加してください。

進学実績・大学合格実績の確認

大学進学を検討している人は、志望校の進学実績の確認も必須です。特に国公立大や難関私大の受験を考えている人は、目標とする大学や同じぐらいのレベルの大学への進学実績がどの程度か、高校のHPやパンフレットで確認しておきましょう。

進学実績が豊富にある高校では、個別相談や進路セミナーなどの進路指導が充実していると考えられます。高校によっては、指定校推薦枠を設けている可能性もあります。自分の希望する進路や将来の目標とマッチした高校かどうか見極めましょう。

塾・家庭教師・オンライン学習の選び方

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高校受験を考えている人にとって、塾選びは合格への重要なステップの一つです。

高校受験対策の塾の種類を大きく分けると、「集団指導塾」「個別指導塾」「映像授業の塾」「オンライン塾」の4種類があります。

塾の種類 講師1人が指導する人数 授業料目安 カリキュラム 代表的な塾
集団指導塾 少人数/6~10人大人数/11人以上 約6,000~約15,000円※中学3年生が週1回通塾する場合の月額相場 あり ・ひのき進学教室・あすなろ学院・大沼総合教室
個別指導塾 1~3人 約6,000~約36,000円※中学3年生が週1回通塾する場合の月額相場 オーダーメイド ・個別教室のトライ・スクールIE・明光義塾
映像授業の塾 3,278円※東進オンライン学校中等部 オーダーメイド(ない場合も) ・東進オンライン学校中等部
オンライン塾 1人(大人数の場合も) 5,400円※そら塾 オーダーメイド(ない場合も) ・トライのオンライン個別指導塾・そら塾

文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査」によると、公立中学生が通信教育・家庭教師を利用しなかった割合は約72.7%、学習塾を利用しなかった割合は、約34.1%とわかりました。この結果から、通信教育・家庭教師を利用した人は、全体の約3割、学習塾を利用した人は約7割にのぼるといえます

文部科学省が公表したデータは中学生全体の割合のため、中学3年生の受験生だけに絞ると、さらに多くの人が通信教育・家庭教師・塾などを利用したと考えられるでしょう。

ここからは、宮城県の高校受験に適した塾を選ぶ方法を紹介します。

出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査

集団塾 vs 個別指導塾の違い

高校受験対策ができる塾には、集団塾と個別指導塾の2つのスタイルがあります。

集団塾の指導スタイルは、講師1人が生徒10名以上に対して指導を行います。学習カリキュラムはあらかじめ決まっており、学校の授業のように講師が一方通行で解説を行うのが特徴です。生徒の学力や目標に合わせてクラスがわかれている塾が多く、同じ目標を持った塾生と切磋琢磨しながら学習を進めることができます。

ライバルがいたほうが学習のモチベーションになる人や、学習習慣がある程度身についている人には、集団塾がおすすめです。

一方、個別指導塾は、講師1人が生徒約1~3名に指導をするスタイルです。生徒の学力や目標に合わせてカリキュラムを設定するため、一人ひとりのニーズに合った授業を受けられます。講師が生徒の近くで指導を行っているため、解説中にわからない所があれば、すぐに質問できる環境です。

苦手分野が多い人や自分のペースで学習を進めていきたい人は、個別指導塾が向いているでしょう。

オンライン学習の活用法

オンライン学習は、インターネットを活用して学習指導を行うスタイルです。インターネット環境さえあれば、場所を問わず授業を受けることができます。通塾する必要もなく、通塾にかかっていた時間を勉強に回せることは、メリットといえます

また、場所にとらわれずに授業を受けられるオンライン学習では、自宅にいながら有名講師の授業を受けることが可能です。ただし、高校受験は各地域の特色が出ます。地元にある学習塾のほうが、受験に対するノウハウを持っていることが多いため、志望校への合格実績があるかどうかは事前にチェックしておきましょう。

模試の活用法

模試は自分の苦手分野や受験時点での学力を客観的に把握できるため、受験生にとって欠かせない存在です。しかし、さまざまな種類の模試があり、どれを受験したらよいのかわからない人もいるでしょう。

本章では、宮城県の主要な模試を紹介します。それぞれの模試のレベルや出題傾向も解説するため、模試選びの参考にしてください。

主要な模試の種類

宮城県の高校を受験する中学生におすすめの模試は次の3つです。

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模試の判定結果の見方

模試の結果が返ってきたら、一番気になるのは志望校の判定結果でしょう。志望校にA判定が出ていたら、今の自分の実力でも合格できると安心する生徒もいるかもしれません。しかし、A判定が出たからといって、必ず合格するというわけではありません。

模試の合格判定は、過去に模試を受けた生徒の合格率で判断されています。たとえば、過去にその模試で偏差値60だった人たちの80%以上がその高校に合格していれば、偏差値60を取れるとA判定が出るという仕組みです。

そのため、模試の判定結果を見る際には、偏差値と過去の生徒の合格率を結び付けて合格判定を出していることを認識しておきましょう。

模試を有効活用するには、自分が間違えた問題や足を引っ張っている教科を確認し、見直しをすることが大切です。

まとめ

宮城県の高校受験では、公立高校を目指す生徒全員が学力検査を受験する必要があります。調査書には中学1年生~3年生の成績が記載されるため、日々の学習にしっかり取り組むことが受験の合否を左右するポイントになるでしょう。

高校受験では公立高校と私立高校の受験制度の違いや受験スケジュール、内申点の扱いなどを理解して対策することが大切です。ただし志望校選びで悩んだり、受験勉強の途中で正しい学習方法で取り組めているか不安になったりする人もいるでしょう。また2026年度公立高校入試からはWeb出願が導入されるため、情報収集も大切になります。

学習塾ではこれまでの高校受験指導で培ったノウハウやデータによる、高校受験のサポートが受けられます。塾選では宮城県の高校受験対策にぴったりの塾を掲載しているので、ぜひ塾選びの参考にしてください。

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