長野県の高校受験ガイド|制度・スケジュール・対策を徹底解説
長野県の中学生や保護者のなかには「高校受験を意識し始めたものの、受験制度やスケジュールなどを把握できていない」「公立高校を志望しているが、私立高校は受験したほうがいいのだろうか?」と、不安や疑問を持つ人もいるのではないでしょうか?
長野県の公立高校受験では、2025年度入試から前期選抜に学力検査が導入されたり、後期選抜でも面接が必須になったりといくつかの変更が加えられました。子どもの目標に合った進路選択をするためには、早めに長野県の高校受験制度の仕組みやスケジュールを理解したうえで対策を始める必要があるでしょう。
本記事では、長野県の高校受験に関する基本情報やスケジュール、志望校選びのポイントなどを詳しく解説します。受験勉強を効率的に進めるための勉強法や、塾の活用法についても触れているので、これから受験を迎える中学生や保護者は、ぜひ参考にしてください。
長野県の高校受験の基本情報
まずは、長野県の高校受験の基本情報をチェックしましょう。
高校受験の流れ
・公立高校の場合
長野県の公立高校受験には前期選抜と後期選抜があり、検査日はそれぞれ2月中旬ごろ、3月中旬ごろです。前期選抜と後期選抜に分けて、公立高校の受験の流れを紹介します。
【前期選抜】
【後期選抜】
後期選抜の出願受付は前期選抜の入学予定者発表の後であるため、万が一前期選抜で不合格だった場合でも後期選抜で同じ高校を受験することができます。
・私立高校の場合
長野県の私立高校は、推薦入試と一般入試で受験できます。ここからは選抜方法に分けて、一般的な私立高校入試の日程を紹介します。
【推薦入試】
~1月中旬:出願受付
▼
1月下旬:面接など
▼
1月下旬~2月上旬:合格発表
【一般入試】
1月下旬~2月上旬:出願受付
▼
2月中旬:学力検査
▼
2月下旬:合格発表
長野県の私立高校入試は各校によって日程が異なるため、募集要項をしっかりとチェックしてください。
公立高校受験の変更点
長野県では、2025年度の公立高校受験から実施要項が一部変更されました。変更点は次の2つです。
・前期選抜で学力検査を実施
2025年度公立高校受験から、前期選抜にも学力検査が導入されました。基礎的な学力を問われる出題形式で、試験科目は検査Ⅰ(国語・社会・英語)と検査Ⅱ(数学・理科)の2科目です。
全員に面接が実施される点は今までと変わりません。また、調査書:面接:学力検査の比重は高校ごとに異なるため、気になる高校や学科は早めに調べておきましょう。全体的に、調査書の比重が高い高校が多い傾向にあります。
・後期選抜で面接を実施
後期選抜では、全員が面接試験を受験することになりました。後期選抜の面接は対面と紙上面接から各校が独自に選択して実施されるため、志望校の面接方法は早めにチェックしましょう。
学力検査についてはこれまでと同様、5教科(国語・数学・社会・理科・英語)の基礎問題と応用問題が出題されます。
公立高校と私立高校の受験制度の違い
ここからは、長野県の公立高校と私立高校の受験制度について解説します。公立高校と私立高校では、受験制度が異なります。受験戦略を考えるためにも、受験制度をしっかりと理解しましょう。
公立高校の受験制度
長野県の公立高校入試は、自己推薦型の前期選抜と学力検査型の後期選抜で受験できます。制度として通学区域に関する規則がありますが、実質は通学区以外の高校も受験可能です。
下表は、長野県の公立高校入試の概要をまとめたものです。
【長野県の公立高校の受験制度】
項目 | 内容 | |
---|---|---|
選考方法 | 前期選抜 | 学力検査+内申点+面接+各校が指定した作文・小論文・実技検査のうちいずれか |
後期選抜 | 学力検査+ 内申点 + 面接+各校が指定した作文・実技検査のうちいずれか | |
倍率 | 2025年度前期選抜と後期選抜の全日制課程の倍率はそれぞれ1.31倍と0.94倍 | |
学費 | 全日制課程の授業料は年額118,800円だが、実質無償。 その他の費用は学校ごとに異なる |
|
その他 | ・2025年度入試から前期選抜の学力検査を導入。 後期選抜では全高校で面接を実施・前期選抜・後期選抜ともに出願時に志願理由書または自己PR文の提出が必須 |
(※1)参照:高等学校の授業料、入学に関する費用について(長野県教育委員会)
長野県の公立高校受験では、2025年度入試から前期選抜にも学力検査が導入されました。試験は国語・英語・社会の問題が出題される検査Ⅰと数学・理科の問題が出題される検査Ⅱの2科目で、基本を問う出題形式です。前期選抜では、学力検査点を含む選抜資料の結果を総合して合否判定を行います。
後期選抜の合否判定で使われるのは、相関図です。相関図では学力検査の得点を横軸、内申点を縦軸として、受験者を散布させます。それぞれ基準値を設けて、相関図を次の4つの領域に区分させます。
①学力検査点と内申点のどちらも基準より高い生徒
②内申点は基準よりも高いが、学力検査点が基準より低い生徒
③学力検査点は基準よりも高いが、内申点が基準より低い生徒
④学力検査点と内申点のどちらも基準より低い生徒
基本的に①に属する生徒の中から合格者を決めます。募集定員に満たない場合は②と③から選出されますが、内申点と学力検査点の重視度は高校によって異なります。④に属する生徒は不合格です。
①に属していれば必ずしも合格というわけではなく、調査書の内容も加味されます。また、各基準点は同じ高校でもその年の倍率によって異なります。
私立高校の受験制度
長野県の私立高校入試は、推薦入試と一般入試が主な選抜方式です。
下表は、長野県の私立高校の受験制度の概要をまとめたものです。
推薦入試は原則的に専願のみですが、一部高校では併願でも出願できます。一般入試は専願と併願のどちらの出願方式でも受験できる高校がほとんどであるものの、専願受験しかできない私立高校もあるため、併願校を決めるときには注意が必要です。
また一部の私立高校では、奨学金制度や学費の減免制度の対象となる生徒を選抜する特別入試を設けています。特別入試は高校ごとに入試の名称や受けられる優遇制度の内容が異なるため、詳細は各高校の募集要項をチェックしてください。
受験科目と配点
長野県の公立高校と私立高校の一般入試では、受験教科や配点にも違いがあります。
公立高校の受験科目・配点
長野県の公立高校の学力検査の受験教科と配点を解説します。
まずは、前期選抜の受験教科と配点です。
長野県の公立高校(前期選抜)の受験科目と配点 | |
---|---|
学力検査 | ・検査I(国語・社会・英語)と検査Ⅱ(数学・理科)の学力検査・検査Ⅰは45分、検査Ⅱは30分・各教科40点満点で合計200点満点 |
その他の検査 | 面接と作文・小論文・実技検査のうちいずれか |
選抜方法 | 学力検査点を含む選抜資料の結果を総合して判定 |
後期選抜の受験教科や選抜方法は、下表のとおりです。
長野県の公立高校(後期選抜)の受験科目と配点 | |
---|---|
学力検査 | ・5教科(国語・数学・英語・理科・社会)の学力検査・各教科50分・各教科100点満点(一部高校で傾斜配点あり) |
その他の検査 | 面接と作文・実技検査のうちいずれか |
選抜方法 | 相関図を使って判定 |
前期選抜では基礎的な知識を問う出題傾向である一方、後期選抜の学力検査は応用的な問題も含む出題となります。
・私立高校の受験科目・配点
私立高校の一般入試の受験教科と配点は、下記のとおりです。
長野県の私立高校の受験科目と配点 | |
---|---|
学力検査 | ・学力検査※教科数(3教科か5教科)は高校やコースによって異なる ・各教科50分の高校が多い ・配点は各校によって異なる |
その他の検査 | 面接・作文・実技検査など |
選抜方法 | 内申点や当日の学力検査、面接などの総合得点で選抜 |
私立高校受験では学校や試験の種類によって検査内容や選考方法が異なるので、募集要項やオープンキャンパスなどで詳しくチェックしましょう。
受験スケジュール(2025年版)
本章では、長野県の高校入試の受験スケジュールを紹介します。
長野県公立高校入試日程(2025年)
2025年度長野県公立高校入試の日程は、下記のとおりです。
前期選抜 | 後期選抜 | |
---|---|---|
出願受付日 | 2025年2月3日~2月5日 | 2025年2月26日~2月28日 |
志願変更受付 | ー | 2025年3月3日~3月5日 |
学力検査実施日 | 2025年2月10日 | 2025年3月11日 |
面接等の実施日 | 2025年2月10日~2月13日 | 2025年3月11日~3月12日 |
入学予定者発表日 | 2025年2月19日 | 2025年3月21日 |
出典:令和7年度長野県立高等学校入学者選抜の実施日程について(長野県教育委員会)
出典:令和7年度長野県立高等学校入学者選抜要綱案(長野県教育委員会)
2025年の受験スケジュール
本章では長野県の公立高校と私立高校の一般的な受験スケジュールを比較し、紹介します。公立高校と私立高校では受験スケジュールが違うため、しっかりと受験に臨めるようにチェックしましょう。
日程 | 長野県の公立高校 | 長野県の私立高校 |
---|---|---|
1月10日ごろ~20日ごろ | 推薦入試 出願受付 | |
1月20日ごろ~25日ごろ | 推薦入試 試験日 | |
1月30日ごろ | 推薦入試 合格発表 | |
2月3日~2月5日 | 前期選抜 出願受付 | |
2月5日ごろ~2月10日ごろ | 一般入試 出願受付 | |
2月10日~2月13日 | 前期選抜 学力検査/面接実施日 | |
2月13日ごろ~2月18日ごろ | 一般入試 試験日 | |
2月19日 | 前期選抜 入学予定者発表 | |
2月26日~28日 | 後期選抜 出願受付 | 一般入試 合格発表 |
3月3日~3月5日 | 後期選抜 出願変更受付 | |
3月11日~12日 | 後期選抜 学力検査/面接実施日 | |
3月21日 | 後期選抜 入学予定者発表 |
上表では、長野県の私立高校の一般的な入試スケジュールを紹介しました。長野県の私立高校では、学校ごとにスケジュールや選抜方法などが異なるので、各校の募集要項をしっかり確認しましょう。
長野県の高校受験における内申点の基本
長野県の公立高校受験では、内申点が合否判定の鍵を握ります。
とはいえ「内申点はどうやって計算するの?」「何年生の評価が内申点に反映されるの?」など、内申点について詳しく知らない人もいるでしょう。
本章では、長野県の高校受験において押さえておくべき内申点の基本情報を解説します。
内申点の対象期間
長野県の高校受験では、中学1年生~3年生までの成績が内申点の対象になりますが、後期選抜で合否判定に使用されるのは中学3年生の成績だけです。
内申点の計算方法
調査書には9教科それぞれの成績が5段階評定で記載されます。後期選抜では、中3の9教科の5段階評定を乗じて算出され、満点は45点となります。
内申点を上げる方法
内申点を上げるためには、次の3つのポイントを意識して日々の学習に取り組みましょう。
内申点の評価には定期テストの得点だけでなく、日頃の学習態度も大きく影響します。
定期テストでは、テスト範囲をしっかりと把握し、学習計画を立てて日々の勉強に取り組む必要があります。定期テストが内申点に及ぼす影響は学校によって異なるものの、定期テストの結果を重視している学校では60点以上だと評定3、80点以上だと評定4を取れる可能性が高くなるでしょう。
課題や提出物は、期日を守ってすべてやりきってから提出することが大切です。期日を過ぎてからの提出や、すべて解き終わっていない状態で提出すると、内申点を下げる可能性があるため注意しましょう。
授業では、生徒の積極性を重視する学校が多いとされています。授業中に積極的に発言したり、教師に指名されたときに正しい解答ができたりすると、内申点アップも期待できるでしょう。
長野県の高校受験では、調査書に記載される「総合的な学習の時間の記録」や「特別活動の記録」なども最終的な合否判定の材料になります。志望校の合格可能性を少しでもアップさせるために、3つのポイントを意識して日々の学習に取り組みましょう。
志望校の選び方
高校受験では志望校を早めに決めておくことが、受験を成功させるコツの1つです。目標が明確になると、やるべきことがはっきりするため、学習意欲の向上にもつながります。
本章では、志望校を選ぶときに重要なポイントを5つ紹介します。
偏差値だけで決めない!適切な学校選び
志望校は偏差値だけでなく、校風やカリキュラムも踏まえて選ぶことが重要です。
偏差値が同じぐらいの高校でも、文武両道を目指す高校と勉強に重きを置く高校では校風がまったく異なります。校風は先輩に聞いたり、オープンキャンパスに参加したりして雰囲気をつかむとよいでしょう。
志望校選びでは、カリキュラムもチェックすべきポイントです。特に私立高校では、学校独自のプログラムや授業が実施される場合も多くあります。「興味を持って学習に取り組めそうか?」「自分の将来の夢や目標に役立ちそうか?」という視点を持って、志望校を選ぶことが大切です。
また2学期制と3学期制では1年間で行われる定期テストの回数も違うため、志望校選びの段階で確認しましょう。
公立高校 vs 私立高校のメリット・デメリット
志望校選びでは、公立高校と私立高校のどちらにするか迷っている人もいるでしょう。公立高校・私立高校は、どちらにも下記のようなメリット・デメリットがあります。
公立高校 | 私立高校 | |
---|---|---|
メリット | ・費用が安い ・比較的自由度が高い |
・施設・設備が整っている ・大学受験に対して手厚いサポートが受けられる高校もある |
デメリット | ・私立高校よりも一人ひとりのサポートは手厚くない ・数年ごとに教師が変わる可能性がある |
・費用が高い ・校風が合わない場合がある |
公立高校の学費は実質無償となっているため、費用を抑えて高校に通えます。
私立高校においても国の就学支援金や長野県の私立高等学校授業料等軽減事業補助金によって、授業料の実質負担額がほとんどない状態で通える人もいるでしょう。しかし、その他の費用は公立高校よりも高い場合があります。
制服だけでなく、靴下や通学鞄などの小物も学校指定品を購入する必要があったり、修学旅行先が海外であるために月々の積立金額が高かったりと授業料以外にもさまざまな費用がかかる可能性は事前に把握しておきましょう。
公立高校の校則は私立高校ほど厳しくない場合が多く、制服やスマートフォンの使用などのルールに自由度を持たせている高校が多い傾向にあります。一方で教師の異動が数年ごとにあるため、3年間のうちに教師が変わる場合もあるでしょう。
私立高校では大学進学率を重視して、進路指導などの受験サポートを充実させている学校も多くあります。私立高校は校風や雰囲気の違いが各校の大きな特徴ですが、入学後に「合わない」と感じる可能性もゼロではありません。私立高校の志望校選びでは、検討段階から校風や雰囲気をしっかりとチェックする必要があるでしょう。
それぞれのメリットとデメリットを比較して、自分にぴったりな高校を選ぶことが大切です。
私立併願の活用法
公立高校を第一志望にする生徒は、私立高校の併願入試を活用するとよいでしょう。公立高校の受験前に私立高校受験を経験すれば、受験の雰囲気をつかめるはずです。万が一、第一志望の公立高校に不合格となった場合に進学できる高校が決まっていれば、安心して受験勉強に励めるでしょう。
また長野県の私立高校入試は高校ごとに入試日程が異なるため、日程を調整すれば複数の私立高校を受験できます。安全圏の私立高校を併願しながら、奨学金制度のある特別入試にチャレンジ受験することもできるので、第一志望校の受験に支障がない範囲で私立の併願入試も有効に活用しましょう。
志望校のオープンキャンパス活用法
気になる高校がいくつかある場合は、オープンキャンパスを活用しましょう。オープンキャンパスでは、学校ごとにさまざまな催しを開催しており、実際に授業を体験できたり、先輩からの話を聞いたりできます。
オープンキャンパスでは、以下の項目をチェックしておきましょう。
在校生の様子
在校生の様子を見れば、おおよその校風や雰囲気をつかめるでしょう。生徒の自主性を重んじる高校もあれば、伝統ある趣きで落ち着いた雰囲気の高校もあります。
教師の雰囲気
高校によっては、体験授業が受けられます。どのような雰囲気で授業が進むのかを確認しましょう。
施設の充実度
校舎、体育館、プール、グラウンドのほか、学食や購買の有無など、自分がこの高校で何をしたいかを想像しながら、どのような施設が必要かを考えましょう。またトイレや更衣室の清潔さもチェックしておきたいポイントです。
通学の利便性
通学にかかる時間や、電車の場合は利用経路を調べておきましょう。自転車や徒歩の場合は、天候が悪い日でも通学しやすいかも考えてみましょう。
学習カリキュラム
文系・理系の決定時期、クラス分けが成績別かどうか、定期テストや大学進学に対するサポートなどは、自分の進路に関わるので重要です。
部活動の様子
部活動の加入率や入りたい部活動があるかを確認しておきましょう。
在校生や教師の雰囲気、通学の利便性については、実際に高校に行ってみないとわからないことがほとんどです。複数の高校のオープンキャンパスに参加することで、入学後の生活を想像しやすくなり、自分に合っている高校を見つけられるでしょう。
オープンキャンパスは、高校の雰囲気を実際に見れる貴重な機会です。少しでも気になる高校があれば、オープンキャンパスに参加してください。
進学実績・大学合格実績の確認
大学進学を検討している人は、志望校の進学実績の確認も必須です。特に国公立大や難関私大の受験を考えている人は、目標とする大学や同じぐらいのレベルの大学への進学実績がどの程度か、高校のHPやパンフレットで確認しておきましょう。
進学実績が豊富にある高校では、個別相談や進路セミナーなどの進路指導が充実していると考えられます。高校によっては、指定校推薦枠を設けている可能性もあります。自分の希望する進路や将来の目標とマッチした高校かどうか見極めましょう。
塾・家庭教師・オンライン学習の選び方
高校受験を考えている人にとって、塾選びは合格への重要なステップの一つです。
高校受験対策の塾の種類を大きく分けると、「集団指導塾」「個別指導塾」「映像授業の塾」「オンライン塾」の4種類があります。
塾の種類 | 講師1人が指導する人数 | 授業料目安 | カリキュラム | 代表的な塾 |
---|---|---|---|---|
集団指導塾 | 少人数/6~10人大人数/11人以上 | 約6,000~約15,000円※中学3年生が週1回通塾する場合の月額相場 | あり | ・信学会ゼミナール・いずみ塾・東大進学会 |
個別指導塾 | 1~3人 | 約6,000~約36,000円※中学3年生が週1回通塾する場合の月額相場 | オーダーメイド | ・個別教室のトライ・スクールIE・明光義塾 |
映像授業の塾 | ー | 3,278円※東進オンライン学校中等部 | オーダーメイド(ない場合も) | ・東進オンライン学校中等部 |
オンライン塾 | 1人(大人数の場合も) | 5,400円※そら塾 | オーダーメイド(ない場合も) | ・トライのオンライン個別指導塾・そら塾 |
文部科学省が発表した「令和5年度子供の学習費調査」よると、公立中学生が通信教育・家庭教師を利用しなかった割合は約72.7%、学習塾を利用しなかった割合は、約34.1%とわかりました。この結果から、通信教育・家庭教師を利用した人は、全体の約3割、学習塾を利用した人は約7割にのぼるといえます。
文部科学省が公表したデータは中学生全体の割合であるためで、中学3年生の受験生だけに絞ると、さらに多くの人が通信教育・家庭教師・塾などを利用したと考えられるでしょう。
ここからは、長野県の高校受験に適した塾を選ぶ方法を紹介します。
出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」を基に筆者が作成
集団塾 vs 個別指導塾の違い
高校受験対策ができる塾には、集団塾と個別指導塾があります。
集団塾は、講師1人が生徒10名以上に対して指導を行う指導スタイルです。学習カリキュラムはあらかじめ決まっており、学校の授業のように講師が一方通行で解説を行うのが特徴。生徒の学力や目標に合わせてクラスがわかれている塾が多く、同じ目標を持った同級生と切磋琢磨しながら学習を進めることができます。
ライバルがいたほうが学習のモチベーションになる人や、学習習慣がある程度身についている人には、集団塾がおすすめです。
一方、個別指導塾は、講師1人が生徒約1~3名に指導をするスタイルです。生徒の学力や目標に合わせてカリキュラムを設定するため、一人ひとりのニーズに合った授業を受けられます。講師が生徒の近くで指導を行っているため、解説中にわからない所があれば、すぐに質問できる環境です。
苦手分野が多い人や自分のペースで学習を進めていきたい人は、個別指導塾が向いているでしょう。
オンライン学習の活用法
オンライン学習は、インターネットを活用して学習指導を行うスタイルです。インターネット環境さえあれば、場所を問わず授業を受けることができます。通塾する必要もなく、通塾にかかっていた時間を勉強に回せることは、メリットといえます。
また、場所にとらわれずに授業を受けられるオンライン学習では、自宅にいながら有名講師の授業を受けることが可能です。ただし、高校受験は各地域の特色が出ます。地元にある学習塾のほうが、受験に対するノウハウを持っていることが多いため、志望校への合格実績があるかどうかは事前にチェックしておきましょう。
模試の活用法
模試は自分の苦手分野や受験時点での学力を客観的に把握できるため、受験生にとって欠かせない存在です。しかし、さまざまな種類の模試があり、どれを受験したらよいのかわからない人もいるでしょう。
本章では、長野県で受験できる主要な模試を紹介します。それぞれの模試の特徴や出題傾向も解説するので、模試選びの参考にしてください。
主要な模試の種類
長野県の高校を受験する中学生におすすめの模試は、次の2つです。
模試の判定結果の見方
模試の結果が返ってきたら、一番気になるのは志望校の判定結果でしょう。志望校にA判定が出ていたら、今の自分の実力でも合格できると安心する生徒もいるかもしれません。しかし、A判定が出たからといって、必ず合格するというわけではありません。
模試の合格判定は、過去に模試を受けた生徒の合格率で判断されています。たとえば、過去にその模試で偏差値60だった人たちの80%以上がその高校に合格していれば、偏差値60を取れるとA判定が出るという仕組みです。
そのため、模試の判定結果を見る際には、偏差値と過去の生徒の合格率を結び付けて合格判定を出していることを認識しておきましょう。
模試を有効活用するには、自分が間違えた問題や足を引っ張っている教科を確認し、見直しをすることが大切です。
まとめ
長野県の公立高校受験では、2025年度入試から前期選抜・後期選抜ともに変更が生じました。変更点をしっかりと把握して2025年度入試の内容を参考にし、受験対策する必要があるでしょう。
長野県の高校受験では、公立高校と私立高校の受験制度の違いや受験スケジュール、内申点の扱いなどを理解したうえで、対策をすることが大切です。ただし志望校選びで悩んだり、受験勉強の途中で正しい学習方法で取り組めているか不安になったりする人もいるでしょう。
学習塾ではこれまでの高校受験指導で培ったノウハウやデータによる、高校受験のサポートが受けられます。塾選では長野県の高校受験対策にぴったりの塾を掲載しているので、ぜひ塾選びの参考にしてください。