埼玉県の高校受験完全ガイド|スケジュール・勉強法・志望校の選び方

埼玉県の中学生や保護者のなかには「高校受験を意識しはじめたものの、受験制度やスケジュールなどを把握できていない」「公立高校と私立高校の受験では、何が違うのだろう?」と、不安や疑問を持つ人もいるのではないでしょうか?

埼玉県の高校受験制度は中学1年生の成績も合否判定の基準に含まれることや、公立高校受験が一般入試のみであることなど、学力を重視する傾向にあります。子どもの目標に合った進路選択をするためには、早めに埼玉県の高校受験制度の仕組みやスケジュールを理解したうえで対策を始める必要があるでしょう。

本記事では、埼玉県の高校受験に関する基本情報やスケジュール、志望校選びのポイントなどを詳しく解説します。受験勉強を効率的に進めるための勉強法や、塾の活用法についても触れているので、これから受験を迎える中学生や保護者は、ぜひ参考にしてください。

埼玉県の高校受験の基本情報

まずは、埼玉県の高校受験の基本情報をチェックしましょう。

高校受験の流れ

・公立高校の場合
埼玉県の公立高校受験は1回のみで、2月下旬に試験が実施されます。公立高校受験の流れは、次のとおりです。

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内申点は、中学3年生の2学期期末テストもしくは後期中間テストまでを反映させます。中学3年生の12月ごろに内申点が決まり、志望校を決定する流れです。

公立高校受験で合格できなかった場合、欠員補充の公立高校受験が受けられます。日程は各高校が独自で決めて実施します。

・私立高校の場合

埼玉県の私立高校受験では各高校が定めた出願基準に達していなければ出願できないため、高校が実施する個別相談会に出席する生徒・保護者も多くいます。個別相談会は学校説明会の後に開催されるケースが多く、開催のピークは2学期です。

中学3年生の12月ごろに内申点が決まり、出願基準に達している私立高校に出願できることになります。

私立高校受験の流れは、次のとおりです。

12月上旬~1月中旬:志望校に出願。
 ▼
1月下旬~:学力検査を受ける。
 ▼
1月下旬:合格発表

私立高校の入試では、受験から合格発表までの日数が短いのが特徴です。ほとんどの私立高校で翌日に合否が発表され、なかには受験当日に合否結果が出る高校もあります。 

埼玉県の私立高校では、一般入試を複数回にわたって実施する学校もあり、2月1日から2回目以降の一般入試を実施するケースが多いです。

公立高校受験時の注意点

埼玉県の公立高校受験では、押さえておきたい注意点が3つあります。

・推薦入試がない
埼玉県の公立高校受験には、推薦入試がありません。公立高校への進学を考えている人は、全員一般入試で受験する必要があります。

・第一次選抜と第二次選抜があるが学力検査は1回のみ
埼玉県の公立高校受験は、合否を2回に分けて判定する二段階選抜で実施されます。第一次選抜と第二次選抜がありますが、高校側で合否判定の基準を変えて合否判定を行う選抜方式のため、学力検査を受けるのは1回のみです。

・上位校では学校選択問題が出題される
大宮高校や浦和高校をはじめとする上位校では、応用問題を含む学校選択問題が出題されます。学校選択問題は数学と英語で実施され、問題は埼玉県教育委員会が作成します。

公立高校と 私立高校の受験制度違い

ここからは、埼玉県の公立高校と私立高校の受験制度について解説します。公立高校と私立高校では、受験制度が異なります。受験戦略を考えるためにも、受験制度をしっかりと理解しましょう。

公立高校の受験制度

埼玉県の公立高校受験には推薦入試がないため、公立高校志望者は全員が2月下旬に実施される学力検査を受験します。下表は、埼玉県の公立高校の受験制度の概要をまとめたものです。

【埼玉県の公立高校の受験制度】

項目 内容
選考方法 学力検査+ 内申点 (+面接/実技検査 ※実施校のみ)
倍率 2025年度の全体倍率は1.1倍。人気校や学科では高倍率になることがある。
学費 全日制課程の授業料は年額118,800円(※1)だが、実質無償。その他の費用は学校ごとに異なる。
その他 ・一部高校や学科では面接、実技検査を実施。
・また難関校をはじめとする一部高校では、学力検査に学校選択問題を使用。

(※1)参照:埼玉県教育委員会「埼玉県立高等学校の授業料・入学料等のあらまし

埼玉県の公立高校受験では、2段階選抜で合格者を決めます。2段階選抜とは学力検査点と内申点の比率を変えて、第一次選抜と第二次選抜の2回に分けて合格者を決定する選抜方法です。

第一次選抜では定員の60~80%の合格者を決めます。残りの定員は第一次選抜で不合格となった受験者の中から、重視するポイントを変えて合格者を選抜します。

2025年度の大宮高校の一般入試を例に、2段階選抜の仕組みをチェックしましょう。

【埼玉県の二段階選抜の配点例(県立大宮高校普通科の場合)】

  入学許可者の割合 学力検査 内申点
第一次選抜 受験者の60% 500点 334点
第二次選抜 受験者の40% 500点 215点

(出典)令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜基準(埼玉県教育委員会)

第二次選抜のほうが第一次選抜より学力検査の比率を大きくし、学力検査の得点を重視して選抜しているといえます。

私立高校の受験制度

埼玉県の私立高校は、推薦入試と一般入試で受験できます。推薦入試と一般入試のどちらにも、単願と併願の出願方式があるのが特徴です。

以下は、埼玉県の私立高校の受験制度の概要です。

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埼玉県の私立高校受験は学校ごとに大きく異なり、推薦入試を実施せず一般入試だけを実施する高校もあります。

出願基準や選考方法は各高校によって異なるため、志望校の募集要項を必ずチェックしてください。 

受験科目と配点

埼玉県の高校受験では、原則的に受験生全員が学力検査に臨むことになります。本章では、公立高校と私立高校の受験教科の違いや配点について解説します。

公立高校の受験科目・配点
埼玉県の公立高校の受験教科と配点は、下記のとおりです。

学力検査 ・5教科(国語・数学・英語・理科・社会)の学力検査
・各教科50分
・各教科100点満点(一部高校で傾斜配点あり)
・上位校は数学と英語で応用的な問題を含む学力検査(学校選択問題)を実施
その他の検査 面接・実技検査など
選抜方法 ・第一次選抜では学力検査点:内申点=6:4~4:6、第二次選抜では学力検査点:内申点=7:3~3:7のなかで、各高校が比率を設定して合格者を選抜。

埼玉県の公立高校受験では各校が学力検査点と内申点の比率を決められるため、合計得点が異なる点が特徴です。

芸術科や体育科では学力検査のほかに実技検査が行われます。実技検査を行わない高校のなかには、面接試験を実施する学校もあります。

また、学校選択問題がある点も埼玉県の公立高校受験の学力検査の特徴です。学校選択問題は数学と英語の2教科で作成され、各学校の判断で実施できます。問題の一部に応用的な内容を含む構成となっているため、レベルの高い高校で実施される傾向にあります。

2025年度の公立高校受験で学校選択問題を導入した高校は、下記の22校でした。

2025年度 埼玉県公立高校受験における学校選択問題実施校
浦和高校(全日制) 浦和第一女子高校(全日制)
浦和西高校 大宮高校
春日部高校(全日制) 川口北高校
川越高校 川越女子高校
川越南高校 熊谷高校(全日制)
熊谷女子高校 熊谷西高校
越ケ谷高校(全日制) 越谷北高校
所沢高校(全日制) 所沢北高校
不動岡高校 和光国際高校
蕨高校 さいたま市立浦和高校
さいたま市立大宮北高校 川口市立高校(全日制)

上記高校のすべてで、英語と数学の両方を学校選択問題で学力検査を実施しました。

私立高校の受験科目・配点
埼玉県の私立高校の受験教科と配点は、下記のとおりです。

学力検査 ・3教科(国語・数学・英語)の学力検査がほとんど
※一部高校では、5教科(国語・数学・英語・理科・社会)受験や1~2教科を選択する受験、基礎学力検査問題を実施
・配点・試験時間は高校によって異なる
その他の検査 面接・作文・実技検査など
選抜方法 ・単願入試と併願入試:内申点や当日の学力検査、面接などの総合得点で選考
・オープン入試:当日の学力検査で選考

私立高校受験では学校や試験の種類によって検査内容や選考方法が異なるため、募集要項やオープンキャンパスなどで詳しくチェックしましょう。

受験スケジュール(2025年版)

本章では、埼玉県の高校入試の受験スケジュールを紹介します。

埼玉県公立高校入試日程(2025年)

2025年度の埼玉県公立高校入試の日程は、下記のとおりです。

出願入力(志願情報登録)期間 2025年1月27日~2月1日
出願書類等の提出 2025年2月13日・14日・17日
※2月13日は各中学校で集約して配達日を指定して郵送。2月14日・17日は志願先に持参して提出
志願先変更 2025年2月18日・19日
学力検査日 2025年2月26日
実技検査日・面接 2025年2月27日
追検査
※やむを得ない事情で学力検査を受験できなかった人が対象
2025年3月3日
入学許可候補者発表 2025年3月6日

(参照)令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜に関する情報 (埼玉県教育委員会)

2025年の受験スケジュール

本章では埼玉県の公立高校と私立高校の受験スケジュールを比較し、紹介します。公立高校と私立高校では受験スケジュールが違うため、しっかりと受験に臨めるようにチェックしましょう。  

日程 埼玉県の公立高校 埼玉県の私立高校
2024年12月1日~   推薦入試・一般入試願書受付開始
2025年1月22日~28日ごろ   推薦入試・一般入試試験日
推薦入試・一般入試合格発表
2025年1月27日~2月1日 出願入力(志願情報登録)期間  
2025年2月1日~15日ごろ   一般入試試験日
一般入試合格発表
※一般入試を複数回行う高校のみ
2025年2月13日・14日・17日 出願書類等の提出  
2025年2月18日・19日 志願先変更  
2025年2月26日 学力検査日  
2025年2月27日 実技検査日・面接  
2025年3月3日 追検査  
2025年3月6日 入学許可候補者発表  

(参照)令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜に関する情報 (埼玉県教育委員会)
(参照)令和7年度埼玉県私立高等学校入試要項(埼玉県教育委員会)

私立高校は学校ごとに出願期間や学力検査の実施日が異なるため、各学校の募集要項を確認しましょう。

埼玉県の高校受験における内申点の基本

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埼玉県の公立高校受験では、内申点が合否判定の鍵を握ります私立高校受験においては、出願できるかどうかも左右するポイントです。

ただし「内申点はどうやって計算するの?」「何年生の評価が内申点に反映されるの?」など、内申点について詳しく知らない人もいるでしょう。

本章では、埼玉県の高校受験において押さえておくべき内申点の基本情報を解説します。

内申点の対象期間

埼玉県の高校受験では、中学1年生~3年生の成績が内申点の対象となります。

各学年の内申点の比率は「1:1:2」や「1:1:3」のように各高校で決めますが、中学3年生の比率が高い傾向にあります。

内申点の計算方法

埼玉県の公立高校受験では、各学年の9教科の成績×5段階評価の数値をベースに計算します。学年ごとの比率は高校や学科ごとに異なり、多くの高校が中学3年生の比重を高くしています。

9教科の学習の記録の比率が「1:1:2」と「1:1:3」のそれぞれの場合の計算方法は、下表のとおりです。

内申点の比率日程 中学1年生 中学2年生 中学3年生 合計点数
1:1:2 9教科×5段階評価
=45点満点
9教科×5段階評価
=45点満点
9教科×5段階評価×2=90点満点 180点満点
1:1:3 9教科×5段階評価
=45点満点
9教科×5段階評価
=45点満点
9教科×5段階評価×3=135点満点 225点満点

また下記の項目にあてはまる場合は、9教科の学習の記録を得点化したものに加算されます。

項目日程 内容
特別活動等の記録 学級活動・生徒会活動 生徒会長・生徒会副会長・各種委員会委員長など
部活動 全国大会・関東大会・県大会出場など
その他の項目の得点 検定資格 英語検定・漢字検定など

(参照)令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜基準 (埼玉県教育委員会)

各項目の得点や加点対象となる検定資格の級位は高校によって異なるため、各学校の募集要項を必ず確認してください。

内申点を上げる方法

内申点を上げるためには、次の3つのポイントを意識して日々の学習に取り組みましょう。

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内申点の評価には定期テストの得点だけでなく、日頃の学習態度も大きく影響します。

定期テストでは、テスト範囲をしっかりと把握し、学習計画を立てて日々の勉強に取り組む必要があります。定期テストが内申点に及ぼす影響は学校によって異なるものの、定期テストの結果を重視している学校では60点以上だと評定3、80点以上だと評定4を取れる可能性が高くなるでしょう。

課題や提出物は、期日を守ってすべてやりきってから提出することが大切です。期日を過ぎてからの提出や、すべて解き終わっていない状態で提出すると、内申点を下げるおそれがあるため注意しましょう。

授業では、生徒の積極性を重視する学校が多いとされています。授業中に積極的に発言したり、教師に指名されたときに正しい解答ができたりすると、内申点アップも期待できるでしょう。

最も重視されるのは中学校の成績ですが、学校の成績だけでなく生徒会活動や部活動などの実績も埼玉県の公立高校受験では内申点の評価対象です。生徒会活動で委員長として活動したり、部活動で県大会や関東大会に出場したりすることが加点項目となるため、特別活動にも積極的に取り組みましょう。

また、英語検定や漢字検定などの検定資格も内申点の加点項目です。内申点として加点される級位は高校ごとに違うため、対象の級位を確認して試験に挑戦しましょう。

志望校の選び方

高校受験では志望校を早めに決めておくことが、受験を成功させるコツの1つです。目標が明確になると、やるべきことがはっきりするため、学習意欲の向上にもつながります。

本章では、志望校を選ぶときに重要なポイントを5つ紹介します。

偏差値だけで決めない!適切な学校選び

志望校は偏差値だけでなく、校風やカリキュラムも踏まえて選ぶことが重要です。

偏差値が同じぐらいの高校でも、文武両道を目指す高校と勉強に重きを置く高校では校風がまったく異なります。校風は先輩に聞いたり、オープンキャンパスに参加したりして雰囲気をつかむとよいでしょう。

志望校選びでは、カリキュラムもチェックすべきポイントです。特に私立高校では、学校独自のプログラムや授業が実施される場合も多くあります。「興味を持って学習に取り組めそうか?」「自分の将来の夢や目標に役立ちそうか?」という視点を持って、志望校を選ぶことが大切です。

また2学期制と3学期制では1年間で行われる定期テストの回数も違うため、志望校選びの段階で確認しましょう。

公立高校 vs 私立高校のメリット・デメリット

志望校選びでは、公立高校と私立高校のどちらにするか迷っている人もいるでしょう。公立高校・私立高校は、どちらにも下記のようなメリット・デメリットがあります。

  公立高校 私立高校
メリット ・費用が安い
・比較的自由度が高い
・施設・設備が整っている
・大学受験に対して手厚いサポートが受けられる高校もある
デメリット ・私立高校よりも一人ひとりのサポートは手厚くない
・数年ごとに教師が変わる可能性がある
・費用が高い
・校風が合わない場合がある

公立高校の学費は実質無償となっているため、費用を抑えて高校に通えるでしょう。

私立高校は所得制限はあるものの、国の就学支援金と埼玉県父母負担軽減事業補助金によって実質無償で通学できますが、その他の費用が公立高校よりも高い場合があります。制服だけでなく、靴下や通学鞄などの小物も学校指定品を購入する必要があったり、修学旅行先が海外であるために月々の積立金額が高かったりと授業料以外にもさまざまな費用がかかる可能性は事前に把握しておきましょう。

公立高校の校則は私立高校ほど厳しくない場合が多く、制服やスマートフォンの使用などのルールに自由度を持たせている高校が多い傾向にあります。一方で教師の異動が数年ごとにあるため、3年間のうちに教師が変わる場合もあるでしょう。

私立高校では大学進学率を重視して、学内塾や進路指導などの受験サポートを充実させている学校も多くあります。私立高校は校風や雰囲気の違いが各校の大きな特徴ですが、入学後に「合わない」と感じる可能性もゼロではありません。私立高校の志望校選びでは、検討段階から校風や雰囲気をしっかりとチェックする必要があるでしょう。

それぞれのメリットとデメリットを比較して、自分にぴったりな高校を選ぶことが大切です。

私立併願の活用法(合格しやすい戦略)

早めに進学先を押さえたい人は、私立併願を活用するとよいでしょう。

埼玉県の私立高校では、推薦入試と一般入試のどちらも併願での出願が可能です。どちらの入試方式でも基本的には学力検査を受ける必要がありますが、出願基準や出願時に必要な書類が異なります。出願基準に達しているかどうかは、各高校が開催する個別相談会で高校の先生に相談できるので、中学3年生になったら早めに個別相談会に参加するとよいでしょう。

また、東京都の私立高校の併願優遇制度を利用する方法もあります。

併願優遇制度は、第一志望校に合格できなかったときに受験する私立高校に入学することを条件に一般入試で優遇を受けられる制度です。優遇制度とはいえ、各校が定める出願基準を満たしていれば合格となる場合がほとんどであるため、埼玉県の私立高校受験よりも受験対策の負担を減らせるはずです。

東京都の併願優遇制度については、下記の記事で詳しく解説しています。東京都の私立高校受験を考えている人はぜひご覧ください。

高校受験の併願優遇制度とは?現役塾講師が徹底解説

志望校のオープンキャンパス活用法

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気になる高校がいくつかある場合は、オープンキャンパスを活用しましょう。オープンキャンパスでは、学校ごとにさまざまな催しを開催しており、実際に授業を体験や先輩の話を聞くことができます。

オープンキャンパスでは、以下の項目をチェックしておきましょう。

在校生の様子

在校生の様子を見れば、おおよその校風や雰囲気をつかめるでしょう。生徒の自主性を重んじる高校もあれば、伝統ある趣きで落ち着いた雰囲気の高校もあります。

教師の雰囲気

高校によっては、体験授業が受けられます。どのような雰囲気で授業が進むのかを確認しましょう。

施設の充実度

校舎、体育館、プール、グラウンドのほか、学食や購買の有無など、自分が高校でどのように過ごしたいかを想像しながら必要な施設がある学校を選びましょう。またトイレや更衣室の清潔さもチェックしておきたいポイントです。

通学の利便性

通学にかかる時間や、電車の場合は利用経路などを調べておきましょう。自転車や徒歩の場合は、天候が悪い日でも通学しやすいかも考えてみましょう。

学習カリキュラム

文系・理系の決定時期、クラス分けが成績別かどうか、定期テストや大学進学に対するサポートなどは、自分の進路に関わるので重要です。

部活動の様子

部活動の加入率や入りたい部活動があるかなどを確認しておきましょう。

在校生や教師の雰囲気、通学の利便性については、実際に高校に行ってみないとわからないことがほとんどです。複数の高校のオープンキャンパスに参加することで、入学後の生活を想像しやすくなり、自分に合っている高校を見つけられるでしょう。

オープンキャンパスは、高校の雰囲気を実際に見れる貴重な機会です。少しでも気になる高校があれば、オープンキャンパスに参加してみてください。

進学実績・大学合格実績の確認

大学進学を検討している人は、志望校の進学実績の確認も必須です。特に国公立大や難関私大の受験を考えている人は、目標とする大学や同じぐらいのレベルの大学への進学実績がどの程度か、高校のHPやパンフレットで確認しておきましょう。

進学実績が豊富にある高校では、個別相談や進路セミナーなどの進路指導が充実していると考えられます。高校によっては、指定校推薦枠を設けている可能性もあります。自分の希望する進路や将来の目標とマッチした高校かどうか見極めましょう。

塾・家庭教師・オンライン学習の選び方

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高校受験を考えている人にとって、塾選びは合格への重要なステップの一つです。

高校受験対策の塾の種類を大きく分けると、「集団指導塾」「個別指導塾」「映像授業の塾」「オンライン塾」の4種類があります。

塾の種類 講師1人が指導する人数 授業料目安 カリキュラム 代表的な塾
集団指導塾 少人数/6~10人
大人数/11人以上
約6,000~約15,000円
※中学3年生が
週1回通塾する
場合の月額相場
あり ・栄光ゼミナール
・早稲田アカデミー
・臨海セミナー
個別指導塾 1~3人 約6,000~約36,000円
※中学3年生が
週1回通塾する
場合の月額相場
オーダーメイド ・個別教室のトライ
・スクールIE
・明光義塾
映像授業の塾 3,278円
※東進オンライン学校中等部
オーダーメイド
(ない場合も)
・東進オンライン学校中等部
オンライン塾 1人
(大人数の場合も)
5,400円
※そら塾
オーダーメイド
(ない場合も)
・トライのオンライン
個別指導塾
・そら塾

文部科学省のデータ(※2)によると、公立中学生が通信教育・家庭教師を利用しなかった割合は約72.7%、学習塾を利用しなかった割合は、約34.1%とわかりました。この結果から、通信教育・家庭教師を利用した人は、全体の約3割、学習塾を利用した人は約7割にのぼるといえます

文部科学省が公表したデータは中学生全体の割合なので、中学3年生の受験生だけに絞ると、さらに多くの人が通信教育・家庭教師・塾などを利用したと考えられるでしょう。

ここからは、埼玉県の高校受験に適した塾を選ぶ方法を紹介します。

(※2)出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査

集団塾 vs 個別指導塾の違い

高校受験対策ができる塾には、集団塾と個別指導塾があります。

集団塾は、講師1人が生徒10名以上に対して指導を行う指導スタイルです。学習カリキュラムはあらかじめ決まっており、学校の授業のように講師が一方通行で解説を行うのが特徴。生徒の学力や目標に合わせてクラスがわかれている塾が多く、同じ目標を持った同級生と切磋琢磨しながら学習を進めることができます。

ライバルがいたほうが学習のモチベーションになる人や、学習習慣がある程度身についている人には、集団塾がおすすめです。

一方、個別指導塾は、講師1人が生徒約1~3名に指導をするスタイルです。生徒の学力や目標に合わせてカリキュラムを設定するため、一人ひとりのニーズに合った授業を受けられます。講師が生徒の近くで指導を行っているため、解説中にわからない所があれば、すぐに質問できる環境です。

苦手分野が多い人や自分のペースで学習を進めていきたい人は、個別指導塾が向いているでしょう。

オンライン学習の活用法

オンライン学習は、インターネットを活用して学習指導を行うスタイルです。インターネット環境さえあれば、場所を問わず授業を受けることができます。通塾する必要もなく、通塾にかかっていた時間を勉強に回せることは、メリットといえます

また、場所にとらわれずに授業を受けられるオンライン学習では、自宅にいながら有名講師の授業を受けることが可能です。ただし、高校受験は各地域の特色が出ます。地元にある学習塾のほうが、受験に対するノウハウを持っていることが多いため、志望校への合格実績があるかどうかは事前にチェックしておきましょう。

模試の活用法

模試は自分の苦手分野や受験時点での学力を客観的に把握できるため、受験生にとって欠かせない存在です。しかし、さまざまな種類の模試があり、どれを受験したらよいのかわからない人もいるでしょう。

本章では、埼玉県の主要な模試を紹介します。それぞれの模試のレベルや出題傾向も解説するので、模試選びの参考にしてください。

主要な模試の種類

埼玉県の高校を受験する中学生におすすめの模試は次の3つです。

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模試の判定結果の見方

模試の結果が返ってきたら、一番気になるのは志望校の判定結果でしょう。志望校にA判定が出ていたら、今の自分の実力でも合格できると安心する生徒もいるかもしれません。しかし、A判定が出たからといって、必ず合格するというわけではありません。

模試の合格判定は、過去に模試を受けた生徒の合格率で判断されています。たとえば、過去にその模試で偏差値60だった人たちの80%以上がその高校に合格していれば、偏差値60を取れるとA判定が出るという仕組みです。

そのため、模試の判定結果を見る際には、偏差値と過去の生徒の合格率を結び付けて合格判定を出していることを認識しておきましょう。

模試を有効活用するには、自分が間違えた問題や足を引っ張っている教科を確認し、見直しをすることが大切です。

まとめ

埼玉県の高校受験では中学3年間の成績が高校受験に影響を与えることを理解し、中学1年生からしっかりと学習に励む必要があります。近隣の都県とは違い、原則的には全員が学力検査を受験しなければいけない点も埼玉県の高校受験の特徴です。

公立高校と私立高校の受験制度の違いや受験スケジュール、内申点の扱いなどを理解したうえで、対策をすることが大切といえるでしょう。ただし、志望校選びで悩んだり、受験勉強の途中で正しい学習方法で取り組めているか不安になったりする人もいるでしょう。

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