受験を振り返ってみて、良かった勉強法は？

小6になった頃から「朝学習」を始めましたが、効率が良かった勉強法でした。

もう少し本格的に受験勉強に取り組もう、勉強時間を増やしていこうという話をしていた時に「じゃあ、どこで時間を増やす？」と相談をして、朝の時間を使おうとなりました。まだ小さい弟が2人いて、娘も一緒に使っている子供部屋は夜9時を過ぎると寝る雰囲気になってしまうことや、本人の生活スタイル的にも早寝早起きタイプだったので、ちょうどよかったんです。9時には寝て朝5時に起きて、学校に行くまでの2時間を勉強時間に使っていました。今日は漢字をやる、明日は算数をやる、とスケジュールを決め、限られた時間の中で集中して取り組むことができたと思います。

他にもありますか？

志望校が1校だけだったのもあって、いろいろな中学校の過去問に手を出すことなく「桃山学院中学校」の過去問をひたすらやりました。出来ていないところがあれば基礎から戻ってしっかり復習していく中で着実に力をつけられたと思いますし、何より入試問題の傾向を掴めたと思います。「志望校合格のための対策」になったと感じていますね。

苦労したことは？

受験勉強が本格的になっていく中で、苦手だった国語はだんだんと点数が伸びていきましたが、逆に算数に苦戦するようになってしまいました。冬休みは算数に集中して取り組みました。“解けた”という感覚を取り戻せるようにと必死で、私も娘も追い込まれた感じはありましたね。

ご家庭で気をつけていたことはありますか？

真面目な性格というのもあって、塾がない土日は朝から晩まで部屋にこもって勉強をするようになっていたのですが、逆にそれが少し心配で…。昼ごはんになったら出てきて、食べ終わったらすぐ勉強を始めるような生活だったんです。なので、たまには買い物に行かない？散歩にいかない？と声をかけて連れ出すようにしていましたね。人間が集中できる時間は限られていると思うので、あまり詰め込みすぎないよう、その辺りは注意して見ていました。

家庭ではリラックスして過ごせるようにされてたんですね。

そうですね。あとは、積極的に会話をするようにしました。

私も働いているので朝から夕方までは家にはいません。仕事から帰ってきたら、家事と育児であっという間に時間がすぎていきます。なので意識しないと全く会話がなかった…なんてことにもなってしまうので、学校の話、友達の話など何でもよくて娘を孤立させないよう、限られた時間できちんと聞くようにしましたね。