【2025 教育情報】多子世帯の大学授業料が無償化めざし ― 改正法案が公表


編集部
塾選ジャーナル編集部
2025年4月1日、文部科学省は「大学等における修学の支援に関する法律の一部を改正する法律案」の概要を公表しました。今回の法改正は、2023年12月に閣議決定された「こども未来戦略」に基づき、多子世帯(3人以上の子どもを持つ家庭)を対象に、授業料等の無償化を実現することを目的としています。
改正の背景と目的
高等教育にかかる費用負担が、理想とする子どもの数を持てない要因の一つとされるなか、政府は「多子世帯の教育費負担軽減」を喫緊の課題と位置づけています。本改正により、子どもを育てる家庭が将来に希望を持てる社会の実現を目指しています。
主な改正内容
① 対象者の拡大
これまでの「低所得世帯の学生」に加え、所得制限なしで多子世帯の学生も授業料等の減免対象に追加されます。対象となる多子世帯の学生の定義は「3人以上の子どもを持つ保護者に生計を維持されている学生」となっています。
② 手続きの整備
新たな認定対象が加わることで、申請や変更手続きなどの制度整備も行われます。
③ 他制度との連携
低所得者世帯には、従来どおりの「給付型奨学金(日本学生支援機構)」と併用して、総合的な支援を提供する仕組みが維持されます。
今後のスケジュール
この法改正は、2025年(令和7年)度から施行予定とされており、現在国会での審議を経て正式に成立・運用される見込みです。
くわしくは文部科学省の公式サイトをご覧ください。
参考文献:「大学等における修学の支援に関する法律の一部を改正する法律案」|文部科学省(2025年4月3日閲覧)
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