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高校受験を終えた保護者81人の声「もっと早く知っていれば…」成功と後悔のリアル

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高校受験
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塾選ジャーナル編集部

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高校受験という人生の大きな節目を振り返り、「やってよかったこと」「やらずに後悔したこと」を子どもの高校受験を終えた保護者81名にうかがいました。内申点から費用、志望校選びのことまで、これから高校受験に挑むみなさんが悔いのない選択ができるよう、リアルな感想をご紹介します。

目次

高校への進学率、東京都の傾向はほぼ変わらず

高校受験は全国的にも一般的な進路であり、特に東京都では高校進学率が毎年ほぼ98%前後と高水準で安定しています。下記グラフの通り、ここ数年は大きな変動も見られません。

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都内では公立・私立問わず学校の選択肢が多様で子どもに合った進学先を選びやすい反面、情報量も多く、保護者や受験生にとっては「どの高校を選ぶべきか」で悩むことも少なくありません。次章では、志望校選びにおけるリアルな失敗例と成功例をご紹介します。

高校受験の志望校選び、後悔しているポイントは?

高校受験において多くの保護者が口にするのが、志望校選びに関する後悔です。実際に受験を経験した家庭からは、「もっと早く準備していれば」「視野を広く持っておけば良かった」といった反省の声が多く見られました。

学校の比較・見学は早めに始めるべきだった

学校の雰囲気や特色は、実際に足を運ばなければ分からないことも多く、受験直前に慌てて比較するのでは遅いという声が目立ちました。「もう少し早い段階で学校見学や説明会に参加すれば良かった」「実際に見てみると印象が違うこともある」というコメントが多く、説明会やオープンスクールへの参加は、早いうちから計画的に行うことが大切だとわかります。

特定の学校にこだわりすぎた

特定の高校にこだわるあまり、他校を十分に比較検討できなかったという後悔の声も。「第一志望校の調査に多くの時間をかけていた為、他の学校と比較する時間が足りなかった」「第一志望の学校と同じくらいのレベル感の高校や、別の特色を持つ学校についても調べるべきだったと反省しています」といったコメントからは情報収集の段階から広い視野を持つことを意識して志望校選びを行うことの重要性がうかがえます。

内申点や偏差値を意識できていなかった

受験は偏差値だけでなく、内申点(評定)や日々の学習姿勢も大きく影響します。「提出物ができていなかったので、評定が思ったよりも低かった」「子どものレベルと目指したい高校のレベルが合っているか、もっと落ち着いて考えた方がよかった」と反省している保護者もいるようです。特に推薦入試を考える場合は学校生活の積み重ねが結果を左右する場合もあるため、早い段階から意識して過ごしましょう。

子どもの高校受験を終えた保護者が「やってよかった」こと4選

高校受験を乗り越えた保護者たちから集まった「やってよかったこと」の声には、多くの共通点が見られます。塾選びや過去問対策、学校見学など、受験勉強以外にもさまざまな成功のヒントも隠されていました。ここでは、実際の体験談をもとに、受験対策として役立ったポイントをご紹介します。

【塾に通う】苦手克服と学習習慣の定着に効果的だった

《アンケートで集まったコメント》
・自分から進んで勉強をする子どもではなかったので、勉強する環境を作るため塾に通わせたことは、良い結果につながった。
・塾の先生と密に連携を取り、常に最新の受験情報を把握するように努めた。

塾に通うことで苦手分野の克服ができただけでなく、学習習慣が身についたという声が多く寄せられました。集団塾での刺激や個別指導の丁寧なフォロー、受験情報の収集など、多方面で役立ったという意見が目立ちます。

【過去問に取り組む】出題傾向を早めに掴んで対策できた

《アンケートで集まったコメント》
・過去問を多く解いていたことにより、問題の出題傾向が掴めていた。
・志望校の過去問を早めに解くことで試験で慌てることがなかった。

出題傾向や時間配分に慣れることができた点で、過去問対策は非常に効果的だったとの声が多くありました。早めに取り組むことで、本番でも落ち着いて問題に向き合えるようになります。

【学校見学への参加】「ここに通いたい」と思える決め手に

《アンケートで集まったコメント》
・高校の説明会や見学はしっかり行っておいて良かった。雰囲気も自分に合っているか見ることができた。
・高校見学に本人を連れて行ったことで、校風や学校までのアクセスを事前に確認できた。学校を決める決め手にもなったようで良かった。

実際に学校を訪れることで、子ども自身が通学をイメージできたり、モチベーションが高まったりすることがあります。特に複数校を比較できたことが、納得のいく志望校選びにつながったようです。

【家庭内でのサポート】子どもの意欲を引き出す工夫がカギに

《アンケートで集まったコメント》
・子どものサポートを全力で行うことを心がけていた。興味を持った参考書はすぐに買うなど、積極的にサポートをした。
・子どもの意思を尊重することを心がけていた。少しレベルの高い志望校を目指していたが、本人の意見を尊重したことで受験に対する意識が高まったと思う。

家庭内での支援も成功の大きな要因です。子どもの主体性を尊重しつつ、必要な場面ではサポートする姿勢が効果的だったという声が多数ありました。

高校受験を終えたから分かる「やっておけばよかった」4選

合否結果に関係なく、「もっとこうしていればよかった」と感じる点があるのが高校受験。保護者たちのリアルな反省コメントの中には、これから受験に挑むご家庭にとって貴重なアドバイスが詰まっています。早期対策や保護者の関わり方、志望校の選び方など、後悔しがちなポイントを事前に知っておきましょう。

【基礎学力をつける】中1・中2からの積み重ねが大きく差をつける

《アンケートで集まったコメント》
・中学3年生になってから焦って受験準備を始めるのではなく、低学年のうちからコツコツと学習習慣を身につけておくことが大切だったと感じる。
・中学校に入学する前から塾に通わせておけば良かったと後悔している。

高校受験は短期決戦ではなく、長期戦です。受験期だけでなく、早期からの取り組みが大きく結果に影響すると実感した家庭が多く見られました。

【早い時期からの対策】過去問対策の開始が遅かった

《アンケートで集まったコメント》
・もっと早くから過去問対策をしておけば良かった。
・過去問対策に取り組むのが遅かったので、時間配分や出題傾向に慣れるのが難しかったのかなと感じた。

過去問の重要性を実感しながらも、「取り組むのが遅すぎた」と後悔する声も少なくありません。早めの着手が安心感や自信につながることがよくわかります。

【苦手克服】苦手科目への個別対策が足りなかった

《アンケートで集まったコメント》
・苦手教科の克服に後悔がある。塾の他に家庭教師を併用すればもっと安心して試験を受けることができたように思う。
・家庭教師をつけて集中的に苦手な科目を勉強させておけば、もっと効率良く受験勉強を進められたと感じる。

苦手分野を放置せず、個別指導や家庭教師を活用し、集中的に対策をしておけば良かったという声が多く寄せられました。

【家庭内での情報共有】親子の話し合い・志望校選び

《アンケートで集まったコメント》
・受験する高校について、親子間でもっとしっかり話し合えば良かった。
・親子での会話が足りなかった。勉強や高校について話す機会を意識的に増やしておけば、「もっと上のレベルの学校を目指したい」という意欲を持たせることができたと思う。

受験への向き合い方は、家庭ごとに異なります。各家庭のスタンスによって変わりますが、適切な距離感でのコミュニケーションが重要だったと感じている方は多いようでした。

受験対策でかけて良かった費用は「塾」と「季節講習」

高校受験には相応の費用がかかりますが、保護者の多くが「お金をかけて良かった」と感じている項目には共通点があります。特に塾や講習、模試など、受験対策として直接効果を実感できたものが挙げられました。

圧倒的多数が「塾代は必要経費だった」と回答

調査では、塾代を「かけて良かった」とする声が圧倒的に多く見られました。
「塾の高校別問題演習が志望校を受ける上で役に立ちました」「塾代は高かったけど行かせて良かった」といったコメントからもわかる通り、塾が受験勉強の中核を担っていた家庭が多かったようです。

また、「塾に行くまでは勉強する習慣がなかったので、習慣づけのためにも良かった」という意見もあり、学習姿勢の変化も塾通いのメリットと言えそうです。

季節講習や志望校特化講座も「価値ある投資」に

「長期休みは家でだらけてしまいがちだが、夏期講習や冬期講習に参加することで集中して学習できていたと感じる」「志望校に特化した夏季講座は得点力アップに直結した」など、短期集中型の講習や特化型講座の有効性を評価するコメントもありました。

特に受験直前の講習は「仕上げとして役立った」とする声が多く、最後の一押しとしては満足度が高いことがうかがえます。

模試や教材は「選び方次第で有効」

「模擬試験受験料は必要不可欠だった」「模試を毎月受けることで緊張感を味わえた」というように、模試に関しても一定の満足感を示す声があがっています

また、「娘自身が選んだ教材はすべて活用できた」「入試対策の問題集と過去問は役に立った」といったように、教材費も子どものやる気や選び方によっては費用対効果の高い投資となっています。

受験にかけた費用、無駄と感じたのは「模試の受けすぎ」「必要以上の教材」

一方で、すべての出費が満足のいくものだったわけではありません。アンケートに寄せられたコメントから、受験戦略の見直しや情報の精査が重要であることも見えてきました。

模試は「受験回数が多すぎた」と感じる人も

「模試を多く受けたが、復習が不十分で効果を感じられなかった」「志望校の判定が出る模試だけに絞って受ければ良かった」といった意見があり、模試の受けすぎに対して後悔する声が目立ちました。

目的や時期に応じて、必要な模試を選ぶ判断力も求められるようです。

使いきれなかった教材に「もったいなかった」と反省

「いろいろと教材を用意したが、結局よく使ったのは塾のテキストだった」「やり切れなかった教材があった。購入した費用が無駄になってしまった」といったコメントからは、教材を厳選する大切さがうかがえます。

市販の問題集や参考書についても、「使わなかった」「学校で配布される教材で十分だった」といった声があり、必要以上に買いすぎないこともポイントのようです。

《番外編》私立受験料や講習費が「結果的に不要だった」ケースも

私立高校を本命の公立が不合格だった際のセーフティネットとして置いている家庭もあるため万人に言えることではありませんが、私立高校の受験料や対策費用が不要だったとあげているコメントもありました。

「公立に合格したので、私立の受験料がもったいなかった」「講習が中途半端で役立たなかった」といったように、終わってみると不要だったかもしれないと感じた方も一定数いるようです。

結果論にはなりますが「公立一本に絞っていれば費用は抑えられた」「必要な講習だけに絞ればよかった」といった反省は、これから高校受験を行う家庭にとって重要なヒントとなるのではないでしょうか。

まとめ

高校受験では子どもの学力だけでなく、親の情報収集や費用面でも戦略が求められるといえます。調査結果によると、多くの家庭が塾や講習に満足している一方で、模試の回数やかさむ教材費については、後悔する声も見受けられました。限られた予算の中で、子どもにとってベストな選択をするためにも、経験者の声を参考に優先順位を見極め、費用対効果の高い受験対策を心がけましょう。

アンケート調査概要
調査対象:2025年高校入試を終えた子どもを持つ保護者(有効回答数81名)
調査時期:2025年3月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:「高校受験」についての調査

※掲載している内容を引用する場合は「塾選調べ:「高校受験」についての調査」と明記し、『塾選』(https://bestjuku.com)へのリンク設置をお願いします。

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部
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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

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