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中学受験 模試はいつから受ける?四大模試の比較から活用法まで完全ガイド【2025年最新版】

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中学受験
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塾選ジャーナル編集部

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塾選ジャーナル編集部

「中学受験を考え始めたけれど、模試っていつから?どれを受ければいいの?」そんな不安や疑問を抱えている保護者の方も多いのではないでしょうか。模試は、ただ偏差値を測るものではなく、実力や志望校との距離を知り、これからの学習に生かすための大切な指針になります。この記事では、主要な模試の種類や特徴から受験するタイミングから、成績の見方、活用法まで、初めて中学受験をする方にもわかりやすく丁寧に解説します。

目次

中学受験における模試とは?

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模試とは何か?学校のテストとの違い

模試とは「模擬試験」の略称で、入試本番を想定して実施される試験のことです。学校の定期テストよりも出題範囲が広く、実際の入試形式に近い問題が出題される点が特徴です。

中学受験で模試を受ける意味とメリット

模試は現在の学力を客観的に把握するための重要な手段です。志望校に合格できる可能性や、科目ごとの得意・不得意、単元ごとの理解度を確認できるため、今後の学習方針を立てやすくなります。また、入試本番さながらの環境で試験を受けることで、時間配分や本番の雰囲気に慣れることができる点も大きなメリットです。

模試でわかること(偏差値・志望校判定・弱点分析など)

模試を受験することでわかることは、主に3つあります。

1. 相対的な学力の位置(偏差値)

模試を受けた集団の中で、平均値を50として自分の学力がどの位置にいるかを表す相対的な数値が「偏差値」です。模試の種類によって偏差値の出方が異なるため、模試ごとの傾向を理解して総合的に見るようにしましょう。

2. 志望校に合格する可能性(志望校判定)

志望校を登録しておくと、A〜E判定などで現時点での合格の可能性が提示されます。偏差値と同様に、各模試の受験者層や出題する問題の影響を受けるため、複数の模試を受験するのが有効です。

3. 弱点の把握(問題の正答率)

問題ごとの正答率から、どの科目・単元に弱点があるかが明確になります。模試を最大限に活用するには、得点や偏差値といった結果だけを見るのではなく「何を間違えたか」に注目し、問題を解き直し復習すること、そして今後の学習計画に反映していくことが大切です。

中学受験「四大模試」がある

四谷大塚、日能研、サピックス、首都圏模試センターが主催する模試が、中学受験の「四大模試」と呼ばれています。これらの模試は受験者数が多いため、偏差値や全国順位の信頼性の高さが期待できます。どの模試を受ければよいのかを迷う場合には、まず「四大模試」から検討を始めるのも一案です。

中学受験の模試はいつから?学年別の受け方と活用法

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次に、中学受験の模試を学年別に、いつからどのように受ければよいか、詳しく解説します。

小学3〜4年生の模試活用(受験の意識づけ・基礎学力の習熟度確認)

中学受験を視野に入れ始める小学3〜4年生にとって「模試を受ける」ことそのものが大切な経験になります。この時期の模試では、成績や偏差値に一喜一憂するよりも「模試に慣れること」「学習の目的を持つこと」に重点を置いて活用しましょう。模試の受験頻度は、小学3年生なら年に1〜2回程度、小学4年生で年2~3回程度が目安です。

特に小学3年生では、まだ本格的な受験勉強が始まっていない家庭も多いため、模試を通して「どのような問題が出るのか」「どのくらい理解できているのか」を把握する程度で構いません。教科への関心や、どのような問題でつまずきやすいかを知る機会と捉えましょう。

小学4年生になると、学習内容が少しずつ難しくなってくるため、基礎学力の定着度を確認するのに模試は適しています。また、模試を受けることで他の受験生との差が見えてくるため、自然と「中学受験」への意識が高まる効果も期待できます。

無理に高難度の模試を受ける必要はありません。たとえば、日能研「全国公開模試」の学力テストなど、基礎的な内容で構成されている模試を選ぶと、子どもが前向きに取り組みやすくなります。

小学5年生の模試活用(実力測定・志望校検討)

小学5年生は、中学受験に向けて学習を本格化していく大切な時期です。この段階では、模試を通じて現在の学力を客観的に把握し、志望校の方向性を検討していくことが大きな目的となります。年に3〜4回程度を目安に模試を受け、徐々に「模試を学習サイクルの一部」として定着させていくのが理想です。

模試の偏差値や順位は、自分の学力の位置づけを知る手がかりになります。また、志望校判定を通して、「今の実力でどの学校を目指せるか」が見えてきます。

また、模試での数値的な結果よりも、「模試を受けた後の復習」に重点を置くことがポイントです。ミスの原因を洗い出し、「どの教科を強化する必要があるか」という学習計画を親子で話し合うことが、成績UPの近道となります。

模試選びとしては、四谷大塚の「合不合判定テスト」など、受験者数が多い模試を取り入れるのが効果的です。志望校が徐々に見えてきたら、志望校別模試を試してみるのも一つの手です。

小学6年生の模試活用(受験校決定・本番のための実践演習)

いよいよ受験本番を意識する小学6年生にとって、模試は志望校の最終決定や合格可能性の見極めに直結する重要なツールです。

特に9月以降は、各校の出題傾向に特化した志望校別模試を受験することで、より精度の高い合格可能性の判定が得られます。第一志望校が明確な場合は、模試の結果を見ながら、志望校対策と併願戦略を固めましょう。

模試は「受験本番を想定した実戦演習」としての意味合いも強くなります。間違えた問題の見直しはもちろん、時間配分や解答順の最適化など、試験テクニックを磨きましょう。結果に一喜一憂するのではなく、「どこをどう改善すれば合格に近づけるか」を冷静に分析し対策する姿勢が求められます。

受験のペースは、7月までは2か月に1回、8月以降は月1回を基本に考えましょう。模試の数が増える秋以降は、主要な模試の開催日が重なることも多いため、早めのスケジュール確認が必須です。模試を受けるだけでなく、家庭での復習時間もしっかり確保できるよう、無理のない受験計画を立てましょう。

おすすめの受験回数とタイミング(月ごと目安カレンダー付き)

前項で解説した学年ごとの受験回数とタイミングと受験する模試の一例を表にまとめました。模試の受験スケジュールを検討する際の参考にしてください。

学年ごとの年間スケジュールの一例

学年 目的 受験回数
(目安)
おすすめ時期 模試の例
小学3年生 受験の意識づけ 年1~2回 6月・12月 首都圏模試センター
「スタート模試」
日能研
「学力テスト」
小学4年生 基礎学力の習熟度確認 年2~3回 6月・12月・3月
小学5年生 実力測定・
志望校検討
年3~4回 5月・8月・11月・2月 日能研
「全国公開模試」
四谷大塚
「合不合判定テスト」
小学6年生 受験校決定・
本番のための実践演習
月1回
(年8~10回)
4月・6月
8月以降毎月
学力・志望校に合わせた模試を選定

 

小学6年生の模試受験スケジュール例

目的 模試の例
4月 新年度の実力把握・志望校検討 総合型模試、志望校判定模試
6月 学力の定着確認・志望校検討 総合型模試、志望校判定模試
8月 夏期講習後の実力判定・志望校再検討 総合型模試、志望校判定模試
9月 志望校決定に向けた合格可能性のチェック 志望校判定模試、志望校別模試
10月 過去問との兼ね合いを見ながら最終調整 志望校判定模試、志望校別模試
11月 志望校・併願校出願の判断材料 志望校判定模試、志望校別模試
12月 志望校・併願校出願の判断材料 志望校判定模試、志望校別模試
1月 学校別の入試傾向に合わせた対策強化 志望校別模試

「四大模試」以外も受けた方がいい?

「四大模試」は、それぞれ難易度や出題傾向が異なります。子どもの学力に合わせた模試を継続的に受験し、実力の測定に役立てていきましょう。志望校対策に特化した志望校別模試は、入試傾向に沿った受験対策に効果的です。志望校がある程度絞れたタイミングで、四大模試と併用または切り替えを検討してもよいでしょう。

中学受験の模試の種類と選び方

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ここからは、模試を選ぶ際に知っておきたいポイントと、代表的な模試の特徴をわかりやすく解説します。

模試はどう選ぶ?保護者が知っておきたいポイント

数ある模試をどのように活用するかは、子どもの受験戦略に大きな影響を与えます。ここでは模試を選ぶ際に考慮したいポイントを4つ紹介します。

段階を踏んで、目的を明確にする

例えば、受験勉強を開始したばかりの低学年のうちは学力の基礎力の確認、志望校がある程度絞れる高学年になったら志望校判定に重きを置くなど、目的に応じて適した模試を選びましょう。

模試を志望校対策に役立てる

難関校志望者が多い模試、中堅校志望者が多い模試など、受験者層が偏差値・志望校判定の結果に影響します。志望校が同じ受験者が多い模試を選ぶと、より現実的な指標になるでしょう。

また志望校が明確になったら、志望校別模試を活用しましょう。各学校別の入試問題を意識した問題が出題されるため、志望校との距離を具体的に測れるだけでなく、本番に備えた練習の場としてもおすすめです。

継続受験で学力の推移がわかる

同じ模試の継続受験をすることで、前回と今回の成績比較がしやすくなります。教科別・単元別の正答率を追うことで、「伸びている部分」「停滞している部分」を可視化しましょう。

学習計画の立て直しに役立つ他、「前回は間違えた問題が今回は解けた」といった改善点が見えれば、子どものモチベーションUPにつながるはずです。

子どもの体力面・精神面の負担を考える

模試は時間も労力もかかるため、むやみに受けすぎると本来の勉強に支障が出ることもあります。模試は、復習してこそ意味があるものです。模試を減らすことで、「復習に集中する時間」が確保できるようになります。

特に模試の判定や偏差値に一喜一憂しやすくなる6年生の8月以降は、模試の取捨選択が重要なポイントです。模試で出る数値より、「課題の発見と改善」に最後の最後までフォーカスする意識を持ちましょう。

中学受験の模試は3種類

中学受験の模試には、主に3つの方式があります。それぞれ目的や出題傾向が異なるため、学年や学習状況に応じて受け分けることが、より模試を効果的に活用するポイントになります。

1. 総合型模試

出題傾向 学校教科書の基礎に沿った、幅広い問題
目的 現在の学力や理解度を総合的に測る
活用法 基礎力の定着状況や学力の位置づけを把握したいときに有効
代表例 日能研「全国公開模試」、ena「enaオープン」など

2. 志望校判定模試

出題傾向 特定の学力レベルの学校層の出題傾向・合格者データを基にした問題
目的 実際の受験校との相性や合格ラインとの距離を測る
活用法 志望校・併願校を絞る段階や最終的な出願判断の材料に有効
代表例 四谷大塚「合不合判定テスト」、サピックス「サピックスオープン」、首都圏模試センター「合判模試」など

3. 志望校別模試

出題傾向 学校別の出題傾向や時間配分、記述形式などを再現した問題
目的 実戦力を高める
活用法 特定の学校に合わせた受験対策、本番直前の実践演習に有効
代表例 早稲田アカデミー「NN志望校別オープン模試」など

中学受験の四大模試とは?主な模試の違いと特徴を比較
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下記に「四大模試」をはじめとした主要模試の特徴 をまとめました。比較検討の参考にしてください。 

※主要模試の特徴は、2025年5月16日現在の情報を塾選ジャーナルで調べたものです。模試の最新情報は各塾の公式ホームページでもご確認ください。

 四谷大塚「合不合判定テスト」(四大模試

約50年の歴史を誇り、2024年度には延べ87,925名が受験。長年にわたり蓄積された出題データと、最新の入試傾向に基づいた精緻な問題構成により、高精度な合否判定が期待できます。

方式 志望校判定模試
対象学年 小学6年生
会場 四谷大塚校舎
指定会場(中学会場あり)
料金(目安) 約6,000円
難易度 ★★☆(基礎〜中堅)
受験者数規模 大規模

日能研「全国公開模試」(四大模試

小学4年生から入試直前まで、実力判定、志望校選定、志望校判定、合格判定と段階的に実施。豊富な入試データと蓄積された指導ノウハウに基づく信頼性の高さが評価されています。

方式 総合型模試
志望校判定模試
※テストにより異なる
対象学年 小学4年生〜小学6年生
※テストにより異なる
会場 日能研教室
指定会場(中学会場あり)
料金(目安) 約4,000〜6,000円
難易度 ★★☆(基礎〜中堅)
受験者数規模 大規模

サピックス「サピックスオープン」(四大模試

難関中学受験を前提とした高難度の出題が特徴。学力上位層が多く受験するため、偏差値の出方が他の模試と異なる傾向がありますが、志望校合格への到達度をシビアに見極めたい場合に有用です。

方式 総合型模試
志望校判定模試
志望校別模試
※テストにより異なる
対象学年 小学3年生〜小学6年生
※テストにより異なる
会場 サピックス校舎
指定会場(中学会場あり)
料金(目安) 約4,000〜7,000円
難易度 ★★★(難関校向け)
受験者数規模 中規模

首都圏模試センター「合判模試」(四大模試)

塾に通っていない受験生も多数参加。問題の難易度は標準的〜やや応用レベルで、多くの受験生にとって無理なく挑戦できる構成で、同偏差値帯の過去受験データを基にした判定に信頼が寄せられています。

方式 志望校判定模試
対象学年 小学3年生〜小学6年生
※テストにより異なる
会場 指定会場(中学会場)
自宅受験
料金(目安) 約6,000円
難易度 ★★☆(基礎〜中堅)
受験者数規模 大規模

早稲田アカデミー「NN志望校別オープン模試」

開成・桜蔭・麻布・武蔵・女子学院・早稲田・慶應など、最難関校の出題傾向に寄せた、完全志望校別模試。同校を志望する受験層の中で、入試本番に向けた到達度を確認することができます。

方式 志望校別模試
対象学年 小学6年生
会場 早稲田アカデミー校舎
指定会場(中学会場)
自宅受験
料金(目安) 無料
難易度 ★★★(難関校向け)
受験者数規模 小規模

ena「enaオープン」

都立中学受験の合格実績に強いenaが主催。小学校での既習範囲で解ける基礎知識や発展的知識を問う問題が出題されるため、これから中学受験を目指すお子さんでもチャレンジしやすい模試といえるでしょう。

方式 総合型模試
対象学年 小学1年生〜小学6年生
会場 ena小中学部各校舎
料金(目安) 無料
難易度 ★★☆(基礎〜中堅)
受験者数規模 中規模

中学受験の模試の受け方|前日から当日にかけての準備と心構え

模試で実力を発揮するためには、事前の準備と当日の過ごし方がとても重要です。このセクションでは、模試前日にやっておきたい勉強や準備、当日の流れと注意点、持ち物チェックリスト、そして模試に臨む際の心構えまでを解説します。

模試前日の勉強方法・準備

模試前日の勉強は、新しい単元に手を付けると試験で焦りや混乱の原因になる可能性があります。これまでに間違えた問題や弱点を確認するなど、軽く復習する程度にとどめましょう。

その他、自宅から会場までのルートや到着時間を前日までに確認しておくと安心です。特に初めての場所の場合は、しっかり下調べをしておきましょう。

模試当日の流れ・持ち物・注意点

模試当日は、「本番と同じように過ごす」ことが大切です。準備や過ごし方を整えることで、実力をしっかり発揮しやすくなります。模試当日の流れ・注意点と持ち物リストは、以下の表やチェックリストで確認してください。

模試当日の基本的な流れ

時間軸 やること ポイント
起床〜出発前 朝食・身支度・持ち物確認 消化のいい食事がおすすめ
忘れ物がないかは念入りに確認
移動中 暗記の最終確認 移動時間を活用し、見直し用のノートや暗記カードで軽く復習
会場到着〜試験開始前 トイレ・着席・配布物確認 試験開始前にトイレを済ませ、配布物などを確認
試験中 各教科を受験
昼休憩があれば昼食
試験では時間配分を意識
昼食も消化がいいものを選ぶ
試験終了後~帰宅 自己採点と解答解説の確認 できなかった問題・悩んだ問題をメモに残し復習に役立てる

模試当日の持ち物チェックリスト

□ 受験票(または申込み控え)
□ 塾の模試案内資料
□ 筆記用具(鉛筆またはシャープペン、消しゴム)
□ 音が鳴らない時計※会場に時計がない場合もあるため
□ ハンカチ・ティッシュ
□ 上履き ※会場によっては必要
□ 防寒具・羽織るもの※特に冬場
□ お弁当・水筒※昼休憩がある場合
□ 軽食(おにぎり、ゼリー飲料など) ※昼休憩がない場合
□ 最終確認用の見直し用のノートや暗記カード

模試当日の注意点

1.集中力をキープするため、食事・寒さ対策をしておく

空腹や食べすぎで集中力が落ちないように、いつも通り、あるいは少し控えめな量で食事を取りましょう。昼休憩がない場合でも、空腹に備えて手軽に食べられるおにぎりやゼリー飲料などの軽食を持参するとよいでしょう。

また、集中力をキープするためには寒さ対策も重要です。会場での温度対策のために防寒具・羽織るものを1枚持つようにしましょう。

2.試験中は「時間配分」を意識する

時間には限りがあるため、難問に時間をかけすぎず、「解ける問題を落とさない」意識が大事です。稀に会場に時計がない場合もあるので音が鳴らない時計は必ず持参しておきましょう。

3.模試は復習がカギ。疲れていても簡単なメモを残し後日見直しを

帰宅したらまず自己採点と解答解説の確認ができるとベストです。疲れているようなら、「できた・できなかった・悩んだ」などのメモ書きを残すだけでも構いません。後日、間違えた問題や時間内に解けなかった問題を中心に解き直しと復習を進めましょう。

模試に挑む際の心構え

模試といっても本番と同じような緊張感を持ち、精神的にも安心感を持って当日を迎えるのが理想です。本来の実力を発揮するため、一夜漬けで勉強するなどはせず体調管理と睡眠を優先して挑みましょう。 

中学受験模試、成績表の見方・活かし方

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偏差値・順位・志望校判定の意味

偏差値や順位は、あくまでも現時点の学力の位置づけの目安として受け止めましょう。模試の結果で一喜一憂せず、志望校・併願校を選ぶための基準として捉えましょう。

科目別の成績から弱点を見つける

科目や単元、問題形式ごとの正答率をチェックし、何が苦手なのかを把握することを重視しましょう。偏差値や得点、順位だけを見るのではなく、模試の結果を学力向上の材料として次の学習に生かすことが大切です。 

模試後にやるべき家庭学習のポイント

まずは模試当日や翌日に、「どの教科ができたか」「どこで焦ったか」など、簡単なメモ書きでよいので簡単に振り返りメモを残しましょう。

解答が出たら、「理解不足」「読み間違い」など間違えた原因を分析し、どうすれば次に防げるかを考えます。間違えた問題は必ず一度は解き直し、似た問題に取り組むことで苦手を克服していきましょう。

中学受験の模試に関する、よくある質問

中学受験に模試は欠かせないものですが、保護者の方からは不安や疑問の声も多く聞かれます。ここでは、模試に関してよくある質問とその答えをわかりやすくまとめました。

中学受験に受かる子の特徴は?

中学受験に合格する子どもには、いくつかの共通点があります。仮に模試で失敗しても落ち込みすぎず、自分の苦手を素直に受け入れて学び直す姿勢があること。また、途中で投げ出さず、毎日コツコツと学習を続ける習慣がある子どもは、成績が安定して伸びやすい傾向にあります。

さらに、「この学校に行きたい」という明確な目標があると、最後まで粘り強く頑張る力になります。オープンスクールに参加するなどして、しっかり動機付けするのがおすすめです。

中学受験で偏差値40だとどのくらい優秀ですか?

中学受験における偏差値40は、全体の中では中下位層に位置しますが、模試の母集団は受験を本気で目指す子どもたちの中での相対的な評価であるため、決して悲観する数字ではありません。

基礎力が十分でない段階ではありますが、学習方法を見直し、弱点を分析して対策することで今後の学力向上が期待できます。

模試で緊張してしまう子どもへの対処法は?

模試で緊張してしまう子どもには、「成績よりチャレンジを大事にしている」という保護者の気持ちを伝えることで、結果へのプレッシャーを和らげることができます。「緊張は悪いことではない」とありのままを受け入れながら、少しずつ「慣れ」と「自信」を積み重ねていくことを目指しましょう。

模試は本番の練習であり、失敗しても学びのチャンスだと前向きに捉えられることを諭し、普段から模試の形式に慣れるための「時間を計った演習」や「自宅模試」などを行うのも効果的です。

志望校が決まっていないけど模試を受けてもいい?

志望校が決まっていなくても模試を受ける意味は十分にあります。むしろ、志望校を考え始めるきっかけとして模試を活用するのは非常に有効です。

模試の結果「今の学力に合った受験校の例」などが掲載されることで、知らなかった学校を知ったり、「この学校に行ってみたい」という気持ちが芽生えたりすることもあります。

また、早めに模試の形式や雰囲気に慣れておくことで、受験本番でも緊張しにくくなります。志望校が未定でも、模試は「進路を考える材料」として役立つため、ぜひ積極的に受けてください。

中学受験で全落ちする割合は?

中学受験で全落ちする、つまり全ての受験校で不合格となる割合について、一説では全体のおよそ1割程度と言われていますが、正確なデータはありません。特に志望校にこだわりすぎて安全校を確保していないケースで起こりやすい傾向があるようです。

模試を活用し学力を客観的に把握したうえで、志望校とは別に合格率が安全圏内の学校を併願校とすることで全落ちとなるリスクを減らせます。模試の結果や塾・学校の先生のアドバイスを参考にしながら、現実的な併願戦略を立てるようにしましょう。

中学受験の三大模試とは何ですか?

受験者数や信頼性の面で「三大模試」として広く知られているのは、四谷大塚「合不合判定テスト」、日能研「全国公開模試」、サピックス「サピックスオープン」です。しかし一般的には、「首都圏模試センター(統一合判テスト)」も含めた「四大模試」として紹介されることが多く、幅広い受験層の実力把握に活用されています。

まとめ|中学受験の模試を上手に活用して、学力UPにつなげよう!

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模試は単なる成績評価の場ではなく、自分の学習の方向性を確認し、改善するための貴重な機会です。模試を有効活用し、学力の向上と志望校合格につなげていきましょう。

模試の結果を有効活用しながら、時間配分や解答順の最適化など、試験テクニックを磨きたい方は塾のサポートを頼るのも一つの手です。中学受験におすすめの塾を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

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