新学期のバタバタが一段落して生活が落ち着いてきたと思った矢先、突然子どもが「学校行きたくない」と言い出した。もしかすると、このまま不登校になってしまうのでは？と、戸惑いや不安を感じてしまう保護者が多いかもしれません。

中学生や高校生のなかには、学校生活への適応疲れや人間関係の悩みなど、様々な要因で不登校の入り口に立ってしまう子どもがいるようです。しかし、前兆に気づき、保護者がどう対応するかで、状況を改善できる可能性は十分にあります。

塾選ジャーナルでは、実際に子どもが学校に行きたがらないという問題に直面した中学生・高校生の保護者100名にアンケート調査を実施。子どもに「学校行きたくない」と言われたときの具体的な対応法について経験者の声から詳しく解説します。

学校行きたくないサインとは｜親は不登校の前兆にどのようにして気づくのか

子どもの「学校行きたくない」というサインは、突然現れるわけではありません。多くの場合、身体的、心理的、行動面で小さな変化が見られます。これらの不登校の前兆を早期に察知し、適切な対応をとることが、深刻化を防ぐ鍵となります。

不登校の前兆で多く見られる心や体調の変化

不登校の前兆として保護者が最も多く感じたのは、「イライラしていることが増えた」（36%）と「身体の不調を訴えることが増えた」（36%）という結果でした。

また、「ふさぎこんでいることが増えた」（31%）、「夜更かしすることが増えた」（28%）、「朝寝坊することが増えた」（27%）も3割前後の保護者が子どもの変化を察知しています。

これらの結果から、子どもの変化は心の状態だけでなく、生活リズムの乱れや身体的な不調として現れることが多いとわかります。

「学校行きたくない」のかも？と思った具体的なきっかけと違和感

保護者が子どもの「学校に行きたくない」というサインに気づくきっかけは様々ですが、今回の調査で、多くの保護者が子どもの“身体”や“行動”に違和感を覚えていることがわかりました。

特に、これまでの様子とは異なる言動が続いたときに「もしかして…」と感じるようです。ここでは、実際に保護者からあがった声をもとに、その具体的なきっかけと違和感を見ていきましょう。

① 身体の不調を訴える

「お腹が痛い」「頭が痛い」といった身体の不調は、子どもが学校に行きたくないと感じているサインとして非常に多く見られます。特に、休日には元気なのに、学校のある日だけ体調を崩すような場合は、心因性の可能性も考えられます。

「ある朝、『お腹が痛いから学校を休みたい』と言い出し、その後も同じような理由で何度も休むようになりました。最初は体調不良かと思いましたが、休日は元気に過ごしていたため、学校に行くこと自体を嫌がっていると気付きました。」（中学生保護者）

「朝起きると不調を訴えることが増えてきて『休む？』と聞くと以前までは『大丈夫そう』と言ってくれたのに『休みたい』というようになったから。」（中学生保護者）

「朝のみ腹痛・吐き気を訴えることが何度かあり、数回欠席した後も繰り返すため内科を受診しました。それまでもクラスの男子とのトラブルを愚痴るようなことはありましたが、内科で話を聞いてもらい、学校にストレスがあるようなのでこれ以上は思春期外来などを受診するよう言われはっきりと意識するようになりました。」（中学生保護者）

② 朝起きれない、起きてこなくなる

朝になってもなかなか起きられない、布団から出ようとしないといった変化も、中学生・高校生の子どもが登校への抵抗を示す重要なサインです。ある朝突然始まるという声も多く見られました。

「なかなか朝も起きられず、起きてもなかなか用意しようとしない。何回も起こしてようやく起きてもボーッとしていることが多い。」（中学生保護者）

「以前は部活の朝練にもすすんで行っていた息子が、ある日から朝布団から出てこなくなり、『頭が痛い』『だるい』と言って学校を休むことが続いたのがきっかけです。最初は風邪かと思いましたが、週末は元気な様子を見て、何か別の理由があるのだと気づきました。」（中学生保護者）

「朝起きてもだるそうにしていて、一向に布団から出る気配もなく、学校に行くことを嫌がっているんだなと感じました。」（高校生保護者）

「学校に行くことが嫌とも言っておらず、そうなる前まではとても楽しそうに行っていました。ただ、ある日突然“起きられない”と言ったことがきっかけで遅刻や欠席が増えました。」（中学生保護者）

③ 精神的な背景による行動の変化

イライラしたり、ふさぎ込んだりする姿、あるいは学校での出来事を話さなくなるなどの心理的な変化も、保護者が違和感を抱く大きなきっかけとなります。学校での人間関係や学習面でのストレスが、子どもの心に大きな負担となっている場合があります。

「何となく普段と違った様子で、些細なことで急に怒ったり、ものの扱いが粗雑だったりして変だなと感じたからです。」（中学生保護者）

「学校から帰ると表情が暗く、前からやっていたゲームにより没頭してするようになってしまいました。」（中学生保護者）

「学校での出来事を話してくれなくなったときです。それまではこんなことがあったとか、友達との会話などをちょこちょこと話してくれたのですが、自分から話題にすることがなくなりました。」（高校生保護者）

「日曜日になると気持ちが沈んでいるのが明らかにわかるので意識した。」（中学生保護者）

④ 登校を渋る行動

実際に登校を嫌がる言動や、準備に時間がかかるなど、学校に行くこと自体への抵抗が見られるケースです。

「朝、準備はするものの、行く時間になると泣くようになった。」（中学生保護者）

「登校を渋るようになったこと。また登校時は親が家にいるため、とりあえず登校するものの、早退して帰ってくることが増えたこと。」（高校生保護者）

「朝起きた時点で学校に行きたくないと言い出すことが増えてきた。親が何を言っても上の空の反応であった。」（中学生保護者）

⑤ 友人関係や学校環境での悩み

具体的な友人関係のトラブルや、クラスの雰囲気、先生との相性など、学校内の人間関係や環境が不登校の引き金となることも多くあります。

「ある朝、いつもより30分早く目が覚めたら、息子がリビングで固まったように座っていて、『今日は学校に行きたくない』と涙を浮かべながら言いました。前日まで普通に登校していたので驚きましたが、よく話を聞くと、クラスでグループワークのメンバーから無視されることが続き、教室に入るのがつらくなっていたようです。」（中学生保護者）

「クラス替えの時、希望通りのクラスメイトにならなかったことと、担任の先生と合わないと言い始めてから。」（中学生保護者）

「友達グループの中で自分に対して色々な嫌がらせをされるという主旨の話をした。どのような嫌がらせをされているのかについては答えたくないということだった。」（中学生保護者）

⑥ 学業面でのストレスや授業への抵抗

勉強についていけない、苦手な授業があるなど、学業に関するストレスが原因で学校に行きたがらなくなるケースも見られます。

「勉強についていけなくなったこと。まわりから直接的ではないがバカにされ、クラスに馴染めてないようである」（中学生保護者）

「プールの授業が嫌だそうです。肌の露出を気にする年頃なので、その授業がある時には行きたくないと言います。それとは別にイライラしてカバンに教科書を詰める段階から嫌がることもあります。」（中学生保護者）

「嫌いな授業のことをぼそっと話したことがありました。そこからなんとなく行きたくないのかなと感じました。」（中学生保護者）

「学校行きたくない」に直面した親の8割がとる対応とは

子どもが「学校に行きたくない」と訴えたとき、保護者はどうすれば良いのでしょうか。ここでは、実際に不登校の前兆に直面した中学生・高校生の保護者が、どのように対応し、乗り越えてきたのか、その実態と具体的な方法を見ていきましょう。

対応①：子どもと話し合いをした保護者は82％

子どもが学校に行きたがらない状況に直面した際、82%の保護者が子どもと直接話し合いをしていることが分かりました。これは、多くの保護者が、子どもの気持ちに寄り添い、コミュニケーションを通じて問題の解決を図ろうとしている姿勢が見て取れます。

では、実際に保護者の方々は、どのような内容について子どもと話し合っているのでしょうか。学校に行きたがらない子どもと保護者のあいだで行われた具体的な話し合いの内容や状況をご紹介します。

「なぜ行きたくないのか」理由を丁寧に聞く

子どもが学校に行きたくないと感じる背景には、様々な理由が隠されています。保護者の多くは、まずその根本的な原因を理解しようと、時間をかけて子どもの話に耳を傾けていました。

「『何がつらいの？』『どうしたら楽になるかな？』と優しく声をかけ、『味方だよ』と伝え続けたら、授業や友達関係の悩みを話してくれるようになりました。」（中学生保護者）

「なぜ学校に行きたくないのかを本人の口から直接聞いてみて、いじめられていることがわかった。」（高校生保護者）

「なぜ行かないのか、何が心配なのか、どうしたら行けるようになると思うか、そもそも行きたい気持ちはあるのかなどを本人の反応を見ながら小出しに聞いていきました。」（中学生保護者）

「『なぜ学校に行きたくないのか』『何がつらいと感じているのか』を丁寧に聞きました。」（中学生保護者）

「どの点が行きたくないのかをより具体的なエピソードを交えて聞くようにした。」（中学生保護者）

子どもの気持ちに共感し、安心できる環境を作る

子どもが学校に行きたくないと打ち明けたとき、責めるのではなく、その気持ちを受け止め、共感することが大切です。保護者が味方であるというメッセージを伝えることで、子どもが安心して本音を話せるように工夫していました。

「まずは無理に聞き出さず、学校に行きたくない理由をゆっくり話してもらうようにしました。本人は授業が難しく感じていることや、友人関係で疲れていると話してくれました。焦らなくていいこと、自分のペースで考えて行動していいことを伝えました。必要なら学校や外部の相談先にも一緒に相談しようと話しました。」（高校生保護者）

「子どもと話し合った際には、学校で嫌なことがあったのか、友達や先生との関係で悩んでいることがあるのかを、時間をかけて丁寧に聞きました。また、『学校は必ずしも毎日行かなくてはいけない場所ではない』と伝え、本人がプレッシャーを感じないように配慮しました。子どもが少しずつ気持ちを言葉にできるよう、否定せずに共感しながら聞くよう努め、どうすれば安心して過ごせるのかを一緒に考えました。」（高校生保護者）

「息子が少し落ち着いているタイミングを見計らい、『最近、学校のことで何か悩んでいることがあるなら、無理にとは言わないけど、もしよかったら話してほしい』と優しく声をかけました。最初はなかなか口を開きませんでしたが、学校の何が一番つらいのか、何か具体的な出来事があったのか、急かさずにゆっくりと聞きました。部活動でのプレッシャーや友人関係のことなど、断片的に話してくれる内容に耳を傾け、『そうか、それは大変だったな』と気持ちに寄り添うことを心がけました。すぐに解決策を見つけようとするのではなく、まずは本人が抱えている不安や葛藤を理解しようと努めました。」（中学生保護者）

「落ち着いた雰囲気で、親が一方的に話さず、共感しながら、今スクールで感じていることを教えてもらった。保護者は味方であることを伝えた。」（中学生保護者）

具体的な問題への対応を検討する

話し合いの中で見えてきた具体的な課題に対して、保護者と子どもが一緒に解決策を模索する姿勢も多く見られました。学校への相談、生活習慣の改善、あるいは将来の選択肢の検討など、状況に応じた柔軟な対応がされています。

「なんで行きたくないのかを話し合い、部活の先輩との関係で悩んでいると聞いたので部活は無理にしなくてもいいと伝えました。」（中学生保護者）

「どのように過ごせば気持ちが楽になるのか話し合いました。一旦勉強のことは忘れて、もっとゆとりをもって学べる学校に転入しようかということになりました。」（高校生保護者）

「担任が生理的に受け付けられない様子だったので、対処方法を一緒に考えたりした。」（中学生保護者）

「友達関係をどのように改善していくか、中学の3年間をどのように過ごすかなどを、何度も話し合い、色々な選択肢を考えた。」（高校生保護者）

今後を見据えて休むことの許容

すぐに解決策が見つからなくても、これからのことを考えた上で、時には休むことを許容し、子どもの心理的な負担を軽減しようと努める保護者もいました。

「学校行ったら案外楽しいかもよ、とか他の友達とも話せるよ等は言ったのですが、都合の良い時だけ他の友達のところに行くと思われるのも嫌、それでゆくゆく避けられるかもしれないと言うので、無理して行かせるよりは1日心を休ませる方が良いと思い、無理には行かせなかったです。」（高校生保護者）

「テスト期間真っ最中だったので、テストは絶対受けてほしいということ。中一だったので、成績が悪くなり後悔することになるから、テストだけは頑張って受けなさいと言った。ただ、本人が参加したくない学級活動などの時間は参加しなくてよいということで本人も納得した。学校でも対処してもらおうと家庭で確認した。」（中学生保護者）

「学校に行くのがつらい理由を丁寧に聞いたところ、授業についていけないことや教室の雰囲気が苦手だという話をしてくれました。無理に行かせるよりも、どんな方法なら少しずつ慣れていけるかを一緒に考えるようにしました。」（中学生保護者）

対応②：インターネットで情報収集した保護者は66.7％

子どもが学校に行きたがらない状況に直面した保護者のうち、インターネットで情報収集をしている割合は66.7％でした。多くの保護者が、対応策を探すためにWEBサイトやSNSを活用していました。

対応③：学校に相談した保護者は57.0％

子どもが「学校に行きたくない」と訴える問題に対し、保護者の57.0%が「学校に相談した経験がある」と回答しました。半数以上の保護者が、学校を問題解決のための重要な窓口と考えていることがうかがえます。

対応④：学校以外の外部支援先に相談した保護者は21.0％

学校以外にも、子どもが学校に行きたがらない問題について外部支援先に相談した保護者は21.0%にとどまりました。多くの保護者が、学校を主要な相談先と考えている一方で、外部機関の利用はまだ少数派であることが分かります。

学校へ『行けるようになった子』と『休みが続いた子』の違いとは？

子どもが「学校に行きたくない」と訴え、保護者がそれに対応し始めてしばらくすると、子どもの様子には大きく二つの変化が見られます。

調査では、8割近くの子どもが「学校に行き渋らなくなり、学校へ行くようになった」という良い変化が見られる一方で、学校を休む日が増えてしまう子どもも少なくないことが明らかになりました。初期の対応が、その後の子どもの状況を大きく左右する可能性があると言えるでしょう。

子どもが学校に行くようになった、あるいはさらに学校を休む日が増えるといった変化には、様々な要因が関係しています。次から子どもの変化の理由を具体的に見ていきましょう。

学校へ行けるようになったケース

子どもが登校を渋らずに学校へ行けるようになったケースでは、保護者の受容的な態度や、学校・友人からのサポートが大きな影響を与えていたことが分かりました。子ども自身が、状況を乗り越えるための気づきを得ることもあります。

保護者の受容と共感が子どもの安心感につながった

アンケートでは、無理に登校を強要せず、子どもの気持ちに寄り添い、安心感を与えることが、子どもが再び学校に向かうきっかけとなるという意見が多く見られました。

「あんまり無理に言わないようにしていたことが一番影響が大きいと思う。」（中学生保護者）

「無理に登校を強制せず、子どもの気持ちに寄り添って話を聞いたことだと思います。最初は戸惑っていましたが、私達が真剣に耳を傾け、辛いなら休んでもいいと伝えたことで安心できたようです。」（中学生保護者）

「家庭では無理に学校へ行かせようとせず、本人の気持ちをまず受け止めることを優先しました。その上で、息子が何に悩み、どうしたいのかを時間をかけて話し合えたことが大きかったと思います。学校の先生にも相談し、連携できたことで、息子も学校に対して少し安心感を覚えたようです。何より、親が自分の味方でいてくれる、休んでも大丈夫なんだと感じられたことで、徐々にエネルギーを取り戻し、再び前向きになれたのだと思います。」（中学生保護者）

学校や友人からのサポートが問題解決に繋がった

学校の先生や友人からの理解と協力が得られたことで、子どもの抱えていた問題が解消され、登校への抵抗が薄れたケースも多く見られます。

「子どもが渋らず学校に行くようになったのは、無理に登校を強要せず、気持ちを尊重して寄り添ったことで安心感を持てたからだと思います。また、担任の先生と連携し、子どもが安心して過ごせる環境づくりをしてもらったことで、学校への不安が軽減されました。少しずつ教室以外の場所から登校を再開し、自信をつけたことで自然と登校できるようになりました。家庭でもポジティブな声かけを意識し、小さな成長を一緒に喜ぶようにしました。」（高校生保護者）

「学校で娘と仲良くしてくれる友達が数人できたようで、そこからいじめも徐々になくなり自発的に学校に行くようになった。」（高校生保護者）

「担任の先生がものすごく親身になってくれたおかげもあると思います。毎日電話をくれて、時々顔を見に会いに来てくれたりしました。そのおかげで子どもも学校に行く気になれたと思います。」（高校生保護者）

子ども自身の気づきや環境の変化が影響した

子ども自身が状況を客観視したり、将来を考えたりすることで、自ら学校に行こうと努力するようになるケースや、クラス替えなど環境の変化が好転のきっかけになることもあります。

「1回休んでしまうと不登校になってしまうのを自分で自覚してくれて学校に行くようになった。」（中学生保護者）

「将来やりたいことがみつかり、休みたいけど単位を落としたくないと言う理由で頑張っていくようになりました。」（高校生保護者）

「行き渋りしていた中1のあいだ、無理をせずに週1くらいの欠席数を保って完全不登校にはならないように、と学校と相談して乗り切りました。2年生に進級し、クラス替えで付き合いの長い友達と一緒になったこと、クラスの雰囲気が変わったことでストレスもなくなったようです。」（中学生保護者）

学校を休むことが続いたケース

一方で、子どもの「行きたくない」という気持ちが解消されず、長期化するケースも報告されています。

原因が解消されず、状況が悪化した

根本的な問題が解決されないまま、子どもの不安感やストレスが蓄積されてしまうと、学校を休むことが常態化し、不登校となることがあります。

「本人は語りたがらないが、学校に行きたくない原因が解消されていないので、学校に行く気がどんどんと失せているようだった。」（中学生保護者）

「結果的にいじめがあったと後から知りました。内容が非常にデリケート（女子生徒だけではなく男子生徒からも）だったので、親にも学校の先生にも言えなかったためです。」（高校生保護者）

「どうしても教室の雰囲気に馴染めず、精神的に追い詰められていった。」（中学生保護者）

保護者の言葉がプレッシャーになった

よかれと思ってかけた保護者の言葉が、子どもにとってはプレッシャーとなり、かえって状況を悪化させてしまうケースも見られました。

「本人の不安感が強く、精神的に負担が大きかったことが原因だったようです。こちらの励ましもプレッシャーに感じてしまい、逆効果になっていた時期がありました。」（中学生保護者）

「自分の行動を見つめ直すことを両親から要求されたことで、自分は悪くないことをこれまで以上に主張するようになり、かえって自分本位の態度になった。」（高校生保護者）

「こちらから聞いたりしたことが逆に休む日が増えた原因のように思う。」（中学生保護者）

まとめ：学校行きたくないサイン、親は「寄り添うこと」が大切

子どもの「学校に行きたくない」という言葉や行動に、保護者の方は戸惑いや不安を感じていらっしゃることと思います。

子どもからのサインに気づいた多くの保護者がインターネットで情報を集め、学校や外部機関に相談し、何よりも子どもとの対話を試みるなど、状況を変えるべく行動していることがわかりました。

保護者の受容的な態度が子どもが再登校へ向かわせることになっている一方、保護者の言葉がプレッシャーになったりすることで、不登校が常態化するケースもあるため、焦らずに、子どもの心に寄り添った対応が重要といえそうです。

子どもだけではなく、保護者の方々も不安な気持ちをひとりで抱え込んでしまうことがあります。周囲と相談しながら子どもと一緒に乗り越えていきましょう。

アンケート調査概要
調査対象：中学生または高校生の子どもを持つ保護者（有効回答数100名）
調査時期：2025年5月
調査機関：自社調査
調査方法：インターネットを使用した任意回答
調査レポート名：「中高生の不登校」についての調査
※掲載しているグラフや内容を引用する場合は「塾選調べ：「中高生の不登校」についての調査」と明記し、『塾選』（https://bestjuku.com）へのリンク設置をお願いします。