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指定校推薦に選ばれる人の特徴は?落ちる人との違いと今からできる準備を解説

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大学受験
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「指定校推薦に選ばれるのは、どんな生徒なんだろう?」「自分も指定校推薦に向いているのか知りたい」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

指定校推薦は、大学が高校に対して与える推薦枠をめぐって、校内選考を通過した人だけが出願できる特別な入試制度です。推薦を受けるには、成績や生活態度だけでなく、人間関係や行動面など、複数の要素が重視されます。

実際に指定校推薦で選ばれる人には、以下のような共通点が見られます。

  • 高1から高い評定平均をキープしている
  • 欠席日数や授業態度など生活態度が良い
  • 部活動や課外活動で実績がある
  • 英検®など資格を持っている
  • 先生とコミュニケーションが取れている

この記事では、指定校推薦で選ばれる人の特徴や共通点を詳しく解説するとともに、選ばれなかった人との違い、今から取り組める具体的な行動や心がけ、合格者の体験談、よくある質問までを幅広く解説しています。指定校推薦を目指す人は、ぜひ参考にしてください。

塾選ジャーナル編集部

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目次

指定校推薦で推薦者に選ばれる人の特徴5選!

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指定校推薦で校内選考を突破する人の特徴として、以下の5つが挙げられます。

  • 高1から高い評定平均をキープしている
  • 欠席日数や授業態度など生活態度が良い
  • 部活動や課外活動で実績がある
  • 英検®など資格を持っている
  • 先生とコミュニケーションが取れている

高1から高い評定平均をキープしている

指定校推薦で最も重視される基準の1つが、評定平均です。出願条件として一定の評定平均(例えば4.0以上)を課している大学も多く、高校1年生の段階から安定して高い成績を維持することが非常に重要です。

特に指定校推薦では、大学側が「学業に対して真摯に取り組む生徒」を求めています。評定平均の高さは、誠実さと努力の継続性を証明する強力なアピールポイントです。高校側も大学の信頼を裏切らないために、成績の安定した生徒を推薦する傾向があります。

また、高校3年から成績を上げようとしても間に合わないことが多いため、高校1年生からの積み重ねがカギです。得意科目をさらに伸ばすとともに、苦手科目を放置せずに改善する姿勢が大切です。

欠席日数や授業態度など生活態度が良い

指定校推薦で推薦されるためには、学業成績だけでなく、日常の生活態度も大きな評価対象となります。特に、欠席日数や遅刻の有無、授業中の態度などは、校内選考での信頼性を左右する重要な要素です。

欠席や遅刻が多いと「責任感が薄い」「大学生活に支障が出るのでは」と判断される可能性があり、推薦選考で不利に働くことがあります。反対に、出席率が高い生徒は「まじめに高校生活を送っている」という印象を与えることができ、推薦に値する人物として信頼を得やすくなります。

また、授業中の姿勢も見られています。居眠りや私語が多い、課題を提出しないといった態度は、生活面での信頼を損なう原因となるため要注意です。

指定校推薦では「まじめに学校生活を送っているかどうか」が見られるため、日々の積み重ねが信頼と評価につながります。

部活動や課外活動で実績がある

指定校推薦の校内選考では、学業成績だけでなく、部活動・課外活動・生徒会活動・委員会活動などの実績も大きく評価されます。これらの活動は、受験生の人間性や協調性、主体性を示す重要な指標となるからです。

例えば、部活動でキャプテンを務めた経験や、県大会・全国大会での入賞実績は、リーダーシップや継続的な努力、チームをまとめる力を評価されるポイントになります。

課外活動やボランティア活動においても、地域社会への貢献や、多様な経験の積み重ねが高く評価されます。特に、プロジェクトのリーダーを務めた経験や、継続的に活動していた履歴がある場合は、責任感と実行力の高さをアピールすることが可能です。

さらに、生徒会や学級委員、各種学校行事の実行委員などで組織運営や調整役を担った経験は、対人スキルやコミュニケーション能力を伝える材料になります。こうした活動歴は、志望理由書や推薦書に具体的に記載することで、説得力のある自己アピールに変えることができます。

校内選考では「学校生活全体にどれだけ真摯に取り組んできたか」が問われます。したがって、部活動や課外活動で実績を残すことは、指定校推薦で選ばれるための大きな武器になるのです。

英検®など資格を持っている

指定校推薦の校内選考では、評定平均だけでなく、英検®などの資格取得も大きな評価材料です。特に英語系の学部・学科では、英語力を客観的に証明できる資格を持っていることで、志望理由の説得力が増し、アピール力を高められます。

また、近年では多くの大学が、英検®準2級以上やTOEIC、GTEC、TEAPなどのスコアを出願条件や参考資料として採用しており、これらのスコアを持っていれば、それだけで出願要件を満たせる場合もあります。

さらに、資格を取得しているということ自体が、目標に向かって計画的に努力できる人物である証明になります。こうした姿勢は、校内選考において高く評価されるポイントです。

英検®と大学受験の関係については、以下の記事をご覧ください。

大学受験で英検®は有利になる?メリットやいつ受けるべきかについても解説大学受験で英検®は有利になる?メリットやいつ受けるべきかについても解説

先生とコミュニケーションが取れている

先生との良好なコミュニケーションは、指定校推薦の校内選考を突破するうえで非常に重要な要素です。指定校推薦では、校内選考の基準や各大学の推薦枠の詳細、選考の流れなど、外部には公表されていない情報を最も把握しているのが学校の先生だからです。

また、指定校推薦は基本的に早期の志望校決定が必要です。「推薦を狙いたい大学」がある場合は、できるだけ早めに先生へ意思表示をしておくことが重要です。希望者が複数いた場合に、誰がどの大学を希望しているかを先生側が把握できていれば、校内選考時にスムーズな調整ができます。

校内選考の実態や過去の選出事例など、自分一人では得られない情報を先生から得ることができるのも、早期に信頼関係を築いておくメリットです。指定校推薦を目指すなら、日常的なコミュニケーションを大切にし、情報収集・意思表示を積極的に行うことがカギになります。

指定校推薦に向いていない・校内推薦を突破できない人の特徴は?

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ここでは、指定校推薦に向いていなかったり、校内推薦を突破できなかったりする人に見られる特徴を解説します。

指定校推薦に向いていない人の特徴は以下の4つです。

  • 教科によって得意と不得意の差が大きい
  • 授業態度や生活態度が悪い
  • 学習環境が整っていない
  • 何とかなるだろうと思っている

教科によって得意と不得意の差が大きい

指定校推薦を目指すうえで大きなポイントとなるのが、評定平均(内申点)を安定して高く保てるかどうかです。指定校推薦では、校内選考・大学側の出願条件ともに評定平均が重視されます。

そのため、特定の教科だけ得意で、他教科に極端な苦手があるタイプの生徒は不利になる可能性が高いでしょう。例えば、数学や英語が非常に得意でも、国語や理科、社会などで低評価が続くと、トータルの評定平均が伸び悩んでしまいます。

指定校推薦では、「バランスの良い成績」が高く評価される傾向にあります。大学側は、入学後も安定して学業に取り組めるかどうかを見極めるため、すべての教科において平均以上の成績を維持している生徒を求めています。

苦手科目がある場合は、早めに弱点を把握して補強対策をすることが不可欠です。予習・復習を徹底し、必要であれば先生や塾に相談して、苦手分野を計画的に克服していきましょう。

授業態度や生活態度が悪い

指定校推薦に向いていない生徒の大きな特徴の1つが、授業態度や生活態度に問題があることです。たとえ評定平均が高くても、日常の学校生活においてルールを守れなかったり、周囲への配慮が欠けていたりする場合、校内選考ではマイナス評価を受けやすくなります。

指定校推薦は、学力だけでなく人物面や信頼性も重視される入試方式です。高校は「この生徒なら推薦先の大学でしっかりやっていける」と信頼できる人物を推薦する責任があります。そのため、授業中の私語や居眠り、提出物の未提出、頻繁な遅刻・欠席などがあると、いくら成績が良くても推薦にはつながらないことがあります。

指定校推薦を本気で目指すなら、日頃から規則正しい生活を心がけ、授業や学校行事にも真剣に取り組む姿勢が欠かせません。高校生活の一つ一つの行動が、未来の進路に直結することを意識して過ごしましょう。

学習環境が整っていない

指定校推薦に向いていない人の特徴として、学習環境が整っていないことが挙げられます。これは、評定平均を安定して高水準に保つための土台ともいえる重要なポイントです。

指定校推薦は、日々の積み重ねが求められる入試方式です。つまり、授業への集中力、定期テスト前の学習時間の確保、提出物への丁寧な取り組みといった“地道な努力”が不可欠になります。

しかし、夜更かしやスマホの使いすぎで生活リズムが崩れている、テレビやゲームなどの誘惑が多い環境にいると、自然と学習習慣が身につかず、評定平均を高く維持することが難しくなってしまいます。

指定校推薦を目指すなら、まずは勉強に集中できる環境を整えることが第一歩です。机の整理、スマホの使い方の見直し、学習スケジュールの作成など、すぐにできることから始めましょう。

何とかなるだろうと思っている

指定校推薦に向いていない人の特徴の1つが、「まあ何とかなるだろう」と根拠のない楽観主義に陥ってしまうことです。

指定校推薦は、評定平均などの数字的な条件だけでなく、「どの大学の枠が来ているのか」「誰がその枠を狙っているのか」といった、校内外の情報を早期に収集・分析する力も求められます。

特に、校内選考は「情報戦」といっても過言ではありません。推薦枠の内容や校内選考の基準は高校によって異なるため、先生とのコミュニケーションや先輩の体験談などから得られる情報が合否を分けることもあります。

また、「評定は足りているから大丈夫」と安心しきっていても、面接や志望理由書の内容が不十分で選考から外れてしまうケースもあるでしょう。つまり、選ばれるためには「受かるための準備」を抜かりなく行う姿勢が求められます。

指定校推薦を成功させるには、受験への真剣さと戦略的な行動が不可欠です。受け身の姿勢では、せっかくのチャンスを逃してしまうおそれもあるため、「なんとかなる」ではなく「自分で勝ち取る」という意識を持ちましょう。

指定校推薦の校内選考で選ばれる人数は?枠が1名だけの場合はどう決まる?

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指定校推薦を目指すうえで避けて通れないのが「校内選考」です。推薦枠を獲得できるのは限られているからです。ここでは、校内選考の概要と、枠が1名だけの場合にどのような基準で選ばれるのかを解説します。

校内選考は1~3名であることが多い

指定校推薦の推薦枠は、大学の学部・学科ごとに細かく設定されており、1校あたりの推薦人数は1名から多くても5〜6名程度に限られるのが一般的です。特に人気大学や難関学部では1名枠というケースも少なくありません。

校内選考では、以下のような点が総合的に審査されます。

  • 評定平均(通知表の成績):高校1年〜3年1学期までの平均値が重視されます
  • 生活態度:遅刻や欠席の少なさ、授業中の態度など
  • 活動実績:部活動・生徒会・ボランティア・学校行事の実行委員など
  • 人物評価:教員からの信頼、クラス内での協調性など

推薦枠に対して希望者が複数名いる場合には、上記の項目をもとに比較検討が行われ、選考が進められます。

校内選考の枠が1名だけの場合はシビアな競争になる

指定校推薦の推薦枠が1名だけというケースでは、校内選考は非常にシビアな競争になります。難関大学や人気学部では、希望者が複数人にのぼることが多く、選考はより厳格に行われます。

特に重視されるのは、高校1年からの評定平均(成績)です。ただし、それだけで決まるとは限りません。

場合によっては以下のような要素も選考の基準になります。

  • 模試の偏差値や学力テストの結果
  • 英検®など外部英語検定や資格の有無
  • 生徒会やボランティア活動などの学校外での実績
  • 志望理由書や自己PR文の内容
  • 面接での受け答えや人物評価

高校側としても大学との信頼関係を維持するため、単なる学力だけではなく総合的な人物評価をもとに推薦者を決定します。

そのため、「成績が良ければ選ばれる」と油断せず、学習以外の活動や日頃の生活態度、先生との関係性の構築なども意識的に取り組んでおくことが大切です。推薦枠が限られているからこそ、日頃の積み重ねが合否を分けることになります。

校内選考で志望者が自分1人だけでも要注意

指定校推薦の校内選考で、志望者が自分1人だけという状況に直面することもあります。一見すると「ライバルがいないから合格は確実」と思われがちですが、実は油断は禁物です。

指定校推薦は、高校と大学の信頼関係に基づいて成り立つ制度です。そのため、推薦枠が空いていたとしても、推薦にふさわしくないと判断されれば、選考から外されるおそれがあります。

例えば、以下のようなケースは注意が必要です。

  • 志望理由書の内容が浅く、熱意が伝わらない
  • 面接での態度や受け答えが不十分
  • 欠席・遅刻・早退が多く、生活態度に問題がある

「枠が空いていれば誰でも通る」わけではないということを忘れず、推薦に値する人物としてふさわしい準備を整えておくことが重要です。

指定校推薦に向けて今からできる行動や心がけとは?

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指定校推薦で校内選考を突破し、推薦者に選ばれるには何をすべきなのでしょうか。

ここでは、推薦者に選ばれるためにやっておきたい・押さえておきたいポイントについて解説します。

定期テスト対策を入念に行う

指定校推薦で推薦者に選ばれるためには、定期テストを安定して高得点でクリアすることが不可欠です。多くの大学では、出願条件として「評定平均4.0以上」などの明確な基準を設けており、この評定平均を維持するには日々の定期テストの結果が大きく影響します。

そのため、日々の授業を集中して受けることに加え、定期テストの前には計画的な学習スケジュールを立て、早めに対策に取り組む姿勢が求められます。短期間の詰め込み学習ではなく、授業内容の復習やノート整理、小テストの見直しなど、日常的な学習習慣の積み重ねが重要です。

また、提出物の期限を守る・授業に積極的に参加する・ノートを丁寧に取るといった日常の姿勢も、評定に大きく関わります。

「テスト前だけ頑張る」ではなく、「普段からしっかり積み重ねる」ことが、指定校推薦の土台となる評定平均を安定させる最大の鍵です。

欠席や遅刻に気を付ける

指定校推薦で推薦者に選ばれるためには、学業成績と並んで「出席状況」が極めて重要な評価基準となります。

特に、欠席日数や遅刻の多さは「自己管理能力の低さ」や「学習への意欲不足」と見なされやすく、いくら評定平均が高くても、生活態度の悪さで校内選考から外れてしまうこともあるため注意が必要です。

もしやむを得ず欠席する場合には、事前に担任の先生に連絡し、誠実な対応を取ることが信頼の構築につながります。学校からの印象は、成績以外にもこうした日々の積み重ねで決まります。

指定校推薦を目指すなら、日常の授業だけでなく、「学校生活全体への取り組み方」も評価対象であるという意識を持ちましょう。継続的な出席と規則正しい態度は、校内選考を突破するための大きなアドバンテージとなります。

部活動や課外活動に打ち込む

指定校推薦で推薦者に選ばれるためには、学業成績だけでなく、学外・学内の課外活動に対する積極性も評価ポイントとなります。特に、部活動・ボランティア活動・生徒会・文化祭や体育祭の実行委員などへの参加実績は、人物面のアピール材料として非常に有効です。

ただし課外活動に注力するあまり、肝心の学業成績が疎かになると本末転倒です。指定校推薦は評定平均が大前提であるため、学業と課外活動の両立を図りながら、計画的に取り組む姿勢が求められます。

「学力」+「人物面の実績」の両輪でアピールできることが、校内選考を勝ち抜く鍵になります。早期から目標を持って行動を積み重ねていきましょう。

英検®など資格の勉強もしておく

指定校推薦で推薦者に選ばれるためには、英検®などの資格を取得しておくことが大きなアドバンテージになります。

特に私立大学を中心に、英検®の取得は出願要件の一つとして重視される傾向にあります。例えば、「出願資格として英検®2級相当以上」「英検®スコアに応じて加点評価」といった制度を採用している大学も少なくありません。

また、英検®だけでなく、TOEIC L&R や GTEC、TEAP など他の英語外部試験も認定対象となる場合があります。自分が志望する大学・学部がどの試験を対象としているかを早めに調べ、対応した資格試験の対策を進めることが重要です。

早い段階で資格を取得しておくことで、校内選考でもアピール材料になるうえ、一般選抜や総合型選抜など他の入試方式にも応用できます。

クラスメイトや先生とコミュニケーションを築く

指定校推薦の校内選考では、学業成績や課外活動の実績だけでなく、日常的な生活態度や人間関係も重要な評価基準の1つとされています。特に、クラスメイトや先生と良好なコミュニケーションを築いている生徒は、協調性や人柄の面でも高く評価される傾向があります。

指定校推薦は「人物重視」の側面が強いため、普段の学校生活でのふるまいが推薦の可否に大きく関わることも少なくありません。

一方で遅刻が多い、無断欠席をする、友人と頻繁にトラブルを起こすなどの行動が見られると、「推薦にふさわしくない」と判断されるおそれがあります。

指定校推薦を目指すなら、普段から礼儀正しく、周囲への配慮を持った行動を心がけることが重要です。学力だけでなく、人間性も評価される推薦入試だからこそ、「信頼される人間関係」を築いておくことが合格への近道となります。

余裕があればライバルの動向を把握しておく

指定校推薦で推薦者に選ばれるには、校内選考を突破することが最大の関門です。そのため、同じ推薦枠を狙う可能性のあるライバルの存在を把握しておくことは、戦略的に非常に有効です。

特に、自分よりも評定平均が高い生徒がいる場合、その生徒がどの大学・学部を志望しているのかを知っておくことで、推薦枠の競合リスクを避けたり、戦略的に出願先を検討したりする材料になります。

もちろん、ライバルの動向に過剰に振り回される必要はありませんが「誰がどの枠を狙っているのか」をある程度把握しておくことは、情報戦で有利に立つためにも重要です。

ただし、あくまで余裕がある場合に限り、冷静に情報収集を行いましょう。他人を気にしすぎて本来の準備が疎かになることがあっては本末転倒です。最終的に重要なのは、自分自身が推薦にふさわしい行動を日々積み重ねていくことです。

校内選考に備えて面接や書類の対策をしておく

指定校推薦の校内選考では、評定平均や生活態度だけでなく、面接や志望理由書などの書類提出が求められる場合もあります。そのため、事前に面接練習や書類作成の対策をしておくことが非常に重要です。

特に面接では、受け答えの内容だけでなく、話し方・表情・姿勢といった非言語の部分も評価の対象になります。緊張せずに自分の考えを明確に伝えるためにも、先生などの第三者に協力してもらって模擬面接を繰り返すことをおすすめします。

また、志望理由書や自己推薦書などの書類は、自分の高校生活での努力や志望理由、将来のビジョンを論理的かつ簡潔に伝えることが求められます。書き方に不安がある場合は、学校の先生に添削してもらいながらブラッシュアップしましょう。

どれだけ成績が良くても、書類や面接の内容が稚拙であればマイナス評価を受ける可能性があります。指定校推薦は「校内での推薦」を勝ち取るための総合力が試される入試形式です。早めに準備を始めて、万全の状態で校内選考に臨めるようにしましょう。

推薦をもらえる人になるには何を意識すればいい?

指定校推薦で推薦を受けるためには、単なる学力だけでなく、日々の積み重ねや姿勢が大きく影響します。推薦を勝ち取るために、以下のポイントを意識して行動することが重要です。

  • 「学校の代表」である自覚を持つ
  • 日々の取り組みに手を抜かない
  • 校則を守り、生活態度に気を配る

指定校推薦は、学校が「この生徒なら大学に推薦できる」と信頼して送り出す制度です。そのため、自分が「学校の顔になる」という意識を持ちましょう。授業態度や言動、提出物の管理、生活全般において責任感のある行動を心がけることが求められます。

指定校推薦合格者の体験談からわかる成功のポイント

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ここでは、塾選に寄せられた、実際に指定校推薦で大学に合格した人の体験談から、指定校推薦で選ばれるために重要なポイントについて紹介します。

先生とコミュニケーションをとった結果、学部を紹介してもらえた

2024年度大学受験で立命館大学に合格した人の合格体験記には、以下のような記述があります。

英語が好きという私の特性を理解してくださり、英語が活かせる学部を紹介してもらいました。私の学校は3年間担任が変わらなかったため、先生が私の得意を生かして懇談で紹介してくださりました。そこでなんとなく目指すようになり、高3になる前には明確に志望校が固まりました。

この体験談からもわかるように、早い段階から先生と信頼関係を築いておくことは、学部選びや志望校決定において非常に有益です。特に、担任の先生や進路指導の先生は、生徒の性格や得意分野を把握しており、適性に合った進学先を提案してくれることがあります。

指定校推薦を目指すなら、学力や実績の積み重ねだけでなく、先生との円滑なコミュニケーションも忘れずに意識しましょう。

 評定平均と試験の準備を入念に行った

2024年度大学受験で大正大学に合格した人の合格体験記には、以下のような記述があります。

私は指定校推薦で大学を受験し合格しました。指定校目指している子に向けてです。まず、指定校推薦枠自体取りたいのであれば、評定平均は4.0以上を保つことです。どんな偏差値の学校であろうと4.0以上を取っておけば指定校を選ぶ範囲が広くなります。定期テスト、提出物頑張りましょう。次に、試験準備ですが、私は自己調査書・志望理由書と書くものが多かったので、塾で週1回作文系の講義を受けていました。そして、面接もあったので学校の先生と面接練習をしました。最低3回はしました。自分が心配だったり、先生が「もう少しやろうか / 大丈夫だと思うけどね」とか相談をしてもっとやってもいいと思います。

このように、評定平均は校内選考での大きな判断基準になります。高1の段階から定期テストに真剣に取り組み、授業態度や提出物も丁寧にこなすことが欠かせません。

また、指定校推薦は日々の積み重ねと準備の継続が合格に直結する入試形式です。評定平均を上げる努力と並行して、書類作成や面接練習に地道に取り組むことが、推薦枠を勝ち取る確かな近道となるでしょう。

指定校推薦で推薦者に選ばれる人についてよくある質問(FAQ)

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ここでは、指定校推薦で推薦者に選ばれる人についてよくある質問を解説します。

校内推薦で落ちる確率はどれくらいですか?

指定校推薦の校内推薦で落ちる確率は、「◯%」と明確に◯言い切ることはできません。なぜなら、推薦枠の数や志望者数は高校ごとに異なり、年度ごとにも変動するからです。

例えば、1枠に対して志望者が5人いれば、倍率は5倍となり、4人は落選することになります。逆に、枠に対して希望者が1人しかいなければ、自動的に選ばれるケースもあります。このように、倍率や競争の激しさは学校や学部の人気度によって大きく変わるのです。

しかし、共通して言えるのは、評定平均を高水準で維持し、欠席・遅刻が少ない生活態度を心がけることが選考突破のカギだという点です。推薦枠が限られる中で、信頼できる人物としてアピールできるかどうかが重要になります。

校内推薦を確実に勝ち取りたい場合は、高1の頃から計画的に成績と生活態度の管理に取り組むことが、最善の対策といえるでしょう。

指定校推薦は誰でも受けられますか?

指定校推薦は、誰でも自由に受けられる入試方式ではありません。

指定校推薦の最大の特徴は、大学が事前に指定した高校(=指定校)に対してのみ、推薦枠を設けている点です。つまり、自分が通っている高校がその大学の指定校に選ばれていなければ、どれだけ成績が優秀であっても、指定校推薦で出願することはできません。

大学側は、過去の進学実績や学力水準、教育指導の方針などを総合的に判断して、毎年「指定校」を選定します。そのため、同じ大学でも年度によって指定校が変わる場合があるという点にも注意が必要です。

指定校推薦では人柄も重視されますか?

指定校推薦では学力だけでなく、人柄も重視されます。指定校推薦は、大学と高校の信頼関係に基づく入試制度です。そのため、大学側は「高校が責任を持って推薦する人物」として、誠実さ・協調性・責任感・学習意欲など、人間的な面も重視して選考を行う傾向にあります。

普段の生活態度やマナーが推薦の評価につながるため、「成績が良ければ大丈夫」と油断せず、学校生活全体を通じて誠実な姿勢を貫くことが重要です。

指定校推薦を目指すなら、学力と人柄の両面から信頼される存在になることが、推薦を勝ち取るためのカギとなります。

指定校推薦に選ばれるにはどうすればいいですか?

指定校推薦に選ばれるには、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 欠席や遅刻に気を付ける
  • 部活動や課外活動に打ち込む
  • 定期テスト対策を入念に行う
  • 英検®など資格の勉強もしておく
  • クラスメイトや先生とコミュニケーションを築く
  • 余裕があればライバルの動向を把握しておく
  • 校内選考に備えて面接や書類の対策をしておく

指定校推薦で1人だけ落ちることはありますか?

指定校推薦の校内選考で自分1人だけが落ちるというケースは実際にあります。特に注意が必要なのは、募集枠が1人のみの場合や、評定平均などの基準に届いていない場合です。

また、校内選考に通過した後であっても、医学部や看護学部など、学部によっては落ちてしまうリスクもゼロではありません。

「指定校推薦=絶対合格」ではないということを理解し、最後まで気を抜かずに準備を進めることが重要です。

指定校推薦で選ばれる人数は何名くらい?

指定校推薦で選ばれる人数は、通っている高校が持っている選考枠の数にもよりますが、1校あたりの推薦人数は1名から多くても5〜6名程度に限られるのが一般的です。特に人気大学や難関学部では1名枠というケースも少なくありません。

また、「指定校推薦=誰でも応募できる」わけではなく、校内選考を通過した人だけが大学に推薦される仕組みです。枠が限られている分、倍率が高くなることもあるため、推薦を希望する場合は早めに準備を始めることが大切です。評定平均や生活態度、活動実績などでしっかりとアピールできる材料を整えておくことが重要です。

指定校推薦の落とし穴・デメリットは何ですか?

指定校推薦は合格率が高いことで人気のある入試方式ですが、事前に知っておかないと後悔する可能性のある「落とし穴」やデメリットもいくつか存在します。代表的なものは以下の通りです。

  • 校内選考を突破するのが難しい
  • 指定校推薦枠がなければ受験できない
  • 専願のため、他大学を受験できない
  • 入学後の学習に苦労するおそれがある
  • 国公立大学は基本的に受験できない
  • 人間関係・評判に影響することもある

指定校推薦のデメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。

指定校推薦のデメリットとは?後悔しないために知っておきたい注意点指定校推薦のデメリットとは?後悔しないために知っておきたい注意点

指定校推薦は塾を利用するべきですか?

指定校推薦での合格を目指すうえで、塾を活用することは非常に有効な選択肢となります。特に以下のようなケースでは、塾のサポートが大きな効果を発揮します。

  • 定期テスト対策
  • 小論文や面接対策

まず、評定平均アップのための定期テスト対策です。指定校推薦では、高1〜高3の成績が大きく影響します。定期テストの点数が内申点(評定平均)に直結するため、学校の進度に合わせたテスト対策を行ってくれる塾に通うことで、安定して高成績を維持しやすくなります。

次に、小論文や面接対策です。指定校推薦では、大学ごとに異なる小論文課題や面接試験が課されることが多く、論理構成・表現力・話し方などをプロの目で添削・指導してもらえる点は大きなメリットです。自分では気づきにくい文章のクセや曖昧な表現も、第三者からのフィードバックで改善しやすくなります。

ただし、すべての受験生が必ずしも塾に通う必要があるわけではありません。学校の先生に質問しやすく、添削や面接練習のサポートが受けられる環境であれば、塾に頼らずとも十分な対策は可能です。

大切なのは、「どこが不安か」「どこを強化したいか」を客観的に把握し、それを補う手段として塾をうまく活用すること。

定期テスト対策・小論文添削・面接練習・志望理由書の指導など、自分にとって必要なサポートを見極めて、最適な準備環境を整えることが、指定校推薦合格への近道です。

おすすめの塾については、以下の記事をご覧ください。

【2025年最新版】大学受験に強い塾26選!タイプ別の選び方が合格への近道【2025年最新版】大学受験に強い塾26選!タイプ別の選び方が合格への近道

まとめ|今から準備を始めて「指定校推薦に選ばれる人」に近づこう

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指定校推薦は、合格率が非常に高く、受験生にとって魅力的な入試方式の1つです。しかし、推薦を受けるには校内選考を突破するための努力と準備が不可欠です。

推薦に選ばれる人には、共通して以下のような特徴があります。

  • 高1から高い評定平均をキープしている
  • 欠席日数や授業態度など生活態度が良い
  • 部活動や課外活動で実績がある
  • 英検®など資格を持っている
  • 先生とコミュニケーションが取れている

また、志望校や出願条件のリサーチを早めに行い、先生とのコミュニケーションをしっかり取ることも、推薦枠の獲得には重要なポイントです。

指定校推薦を目指すなら、思い立った今この瞬間がスタート地点です。早期から一つ一つ準備を重ね、確実に「選ばれる人」に近づきましょう。

執筆者プロフィール

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