2026年度共通テストの日程・時間割|文系・理系別パターンと集合時間まで掲載

2026年度(令和8年度)大学入学共通テストの時間割は、受験当日の流れを左右する重要な情報です。文系・理系の科目選択によって試験時間や科目の順番が大きく変わるため、事前に自分の受験パターンを把握しておくことが欠かせません。
さらに2026年度は新課程に対応した2年目の共通テストとして、「情報Ⅰ」や「数学C」など新設科目の出題も含まれます。時間割や試験スケジュールにも影響があるため、従来のイメージで臨むのは危険です。
この記事では、最新の共通テスト時間割を文系・理系パターン別にわかりやすく紹介するとともに、集合時間や当日の行動シミュレーション、新課程のポイントや注意点まで、受験生が安心して準備できるように整理しました。
受験生本人はもちろん、保護者や学校の先生・塾の講師の方も、本番に向けたスケジュール確認や声かけにお役立てください。

編集部
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2026年度共通テストの日程・時間割表【全受験生向け】
まずは2026年度の共通テストの時間割表を見ておきましょう。
日付 | 時間 | 出題教科 | 出題科目 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1月17日(土) (1日目) |
9:30~11:40 | 地理・歴史・公民 | 「地理総合、地理探究」 「歴史総合、日本史探究」 「歴史総合、世界史探究 「公共、倫理」 「公共、政治・経済」 「地理総合/歴史総合/公共」 |
2科目選択の場合 (1科目選択の場合は10:40~11:40) |
13:00~14:30 | 国語 | 国語 | ||
15:20~16:40 | 外国語 | 英語(リーディング) ドイツ語 フランス語 中国語 韓国語 |
||
17:20~18:20 | 英語(リスニング) | |||
1月18日(日) (2日目) |
9:30~11:40 | 理科 | 「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」 「物理」 「化学」 「生物 「地学」 |
2科目選択の場合 (1科目選択の場合は10:40~11:40) |
13:00~14:10 | 数学① | 「数学Ⅰ、数学A」 「数学Ⅰ」 |
||
15:00~16:10 | 数学② | 「数学Ⅱ、数学B、数学C」 | ||
17:00~18:00 | 情報 | 「情報Ⅰ」 |
参考:令和8年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項(独立行政法人 大学入試センター)
2026年度共通テストは、本試験が1月17日(土)と18日(日)、追試験が1月24日(土)と25日(日)
2026年度の大学入学共通テストは、本試験が「1月17日(土)・18日(日)」に、追試験が「1月24日(土)・25日(日)」に実施される予定です。例年どおり、土日を使った2日間の日程で行われます。
追試験を希望する場合、所定の手続きや証明書が必要となりますので、事前に条件を確認しておきましょう。特に感染症の影響による欠席や交通機関のトラブルなどで、例年追試を受ける受験生がいるため、制度の概要に目を通しておくことをおすすめします。
英語の時間割・リスニング注意点
共通テストの英語は「リーディング」と「リスニング」に分かれており、それぞれ別時間で実施されます。2026年度も例年どおり、リーディングが最初に80分、続いてリスニングが約60分(準備時間を含む)で行われる見込みです。
リスニングでは、ICプレーヤーとイヤホンが配布されます。試験時間は約60分ですが、これにはICプレーヤーの動作確認や音量調整などの準備時間も含まれます。実際に問題に取り組む時間は約30分であることを理解しておきましょう。
新課程2年目の共通テストはどう変わる?出題範囲と形式のポイント
2025年度から実施された新課程共通テストは、従来の学力評価に加えて、論理的思考力や課題解決力を重視する内容へと大きく変化しました。2026年度はその2年目にあたるため、大幅な形式変更は少なく、初年度の結果を踏まえて出題が安定し、難化すると予想されます。
特に新設された科目が時間割の中でどう扱われるのか、また文系・理系で受験科目にどのような違いがあるのかは、受験生にとって確認しておきたいポイントです。以下では、2026年度の共通テストで注意すべき時間割や科目別の傾向について詳しく解説します。
情報Ⅰや数学Cは何時に実施?新科目の時間割上の位置づけ
2026年度の共通テストにおいて「情報Ⅰ」は去年と同様、2日目の一番最後の時間帯、17〜18時に設定されています。
また「数学C」も昨年同様に、2日目の15時から16時10分の枠で実施。数学Ⅱ、数学B、数学Cの科目を受験することになるため、数学Cを受験する場合は選択問題で数学Cを選び、解答する必要があります。
新課程で選択肢が増えたことにより、新課程になる前の時間割とは異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
文系・理系で受ける科目と時間数はどう違う?
共通テストでは、文系・理系によって選択する教科が違うため、時間数も異なる場合があります。国公立大学を目指す文系・理系生徒が受験する科目の一例は、それぞれ以下のとおりです。
共通テスト1日目 1月17日(土) |
共通テスト2日目 1月18日(日) |
|
---|---|---|
文系 | 地歴・公民を2科目 国語 英語 |
理科基礎科目(2つを60分で回答)または専門科目1科目 数学Ⅰ、数学A 数学Ⅱ、数学B、数学C 情報Ⅰ |
理系 | 地歴・公民を1科目 国語 英語 |
理科専門科目を2科目 数学Ⅰ、数学A 数学Ⅱ、数学B、数学C 情報Ⅰ |
文系は1日目、理系は2日目の時間が長くなる傾向です。
私立大学を受験する生徒は受験科目が少なくなるため、文系も理系も短時間で共通テストが終了する場合もあります。
新課程2年目の出題傾向は?変更点を解説
2026年度共通テストは新課程導入から2年目に入り、出題傾向が安定して去年よりも難化する可能性があります。
2025年度の「情報Ⅰ」初出題や「数学C」導入により、受験生にとって不安要素も多くありましたが、出題傾向は実用的な思考力や読解力を重視したものが中心でした。2025年度の共通テストでは、新課程の初回だったこともあり、各教科の平均点が高くなりました。特に新しくスタートした情報Ⅰの平均点は、「69.26点」と高いのが特徴です。(参考:大学入試センター「共通テスト 受験者数・平均点の推移(本試験)」)
例年、出題傾向が大きく変わった年の翌年から問題が難化する傾向があるため、2026年度の共通テストも難化する可能性があると考えてよいでしょう。
2026年度の共通テストに向けて対策するには、初年度の過去問やプレテストの分析をもとに、出題パターンに慣れることがポイントです。また情報Ⅰに関しては出題領域が比較的限定的なため、教科書の内容を確実に押さえることが得点源につながります。
自分の受験パターンに合った共通テストの時間割を確認しよう
共通テストは、選択する科目によって試験を受ける時間帯が大きく変わるのが特徴です。文系・理系の選択だけでなく、地歴・公民、理科、数学の中でどの科目を選ぶかによって、午前中から夕方までのスケジュールが大きく異なります。
ここからは、文系と理系の一般的な1日の試験スケジュールと、その構成がどのように決まるのかを詳しく見ていきましょう。
文系受験生の1日の試験スケジュールはこうなる
文系の共通テスト受験生は、初日の午前中に地歴・公民、続いて国語、そして午後に英語リーディング・リスニングを受けるのが一般的です。
<文系受験生:1日目のスケジュール例>
※国公立文系で6教科8科目を想定
🔳9:30~11:40
教科:地理/歴史/公民
🔳13:00~14:30
教科:国語
🔳15:20~16:40
教科:外国語
🔳17:20~18:20
教科:外国語(英語リスニング)
特に英語はリスニングも含まれるため、1日目は長丁場になりやすく、集中力を切らさない体力や休憩のとり方がポイントとなります。また受験科目の組み合わせによっては朝早くから夕方まで試験が続くこともあるため、事前にタイムスケジュールを把握しておくことが重要です。
私立大学を受験する場合、2日目に選択科目がなければ受験自体がない場合もあります。国公立大学を受験する方は、2日目の午前中に理科、午後に数学①と数学②、情報Ⅰまで受験する必要があるため、2日目も長丁場になることが予想されます。
<文系受験生:2日目のスケジュール例>
※国公立文系で6教科8科目を想定
🔳10:40~11:40
教科:理科
🔳13:00~14:10
教科:数学①
🔳15:00~16:10
教科:数学②
🔳17:00~18:00
教科:情報
理系はなぜ2日目が長くなる?数学C・理科(専門科目)の時間構成を解説
理系受験生の共通テストでは、1日目は地歴・公民を1科目と国語、英語を受験します。
<理系受験生:1日目のスケジュール例>
※国公立理系で6教科8科目を想定
🔳10:40~11:40
教科:地理/歴史/公民
🔳13:00~14:30
教科:国語
🔳15:20~16:40
教科:外国語
🔳17:20~18:20
教科:外国語(英語リスニング)
2日目に理科2科目と数学①、数学②、情報が続けて実施されるため、2日目のスケジュールが非常にタイトかつ長時間になります。特に数学②は、数学Cの追加により試験時間が延びたことから、例年よりも疲労がたまりやすくなるといえるでしょう。
<理系受験生::2日目のスケジュール例>
※国公立理系で6教科8科目を想定
🔳9:30~11:40
教科:理科
🔳13:00~14:10
教科:数学①
🔳15:00~16:10
教科:数学②
🔳17:00~18:00
教科:情報
理系にとって、2日目の過ごし方やエネルギー管理は合否を分ける大きなポイントになります。
なぜ受験科目の選び方で試験時間が変わるのか?
共通テストの時間割は、「何を選択するか」によって構成が大きく変わります。
例えば理科の専門科目を2科目選ぶと試験時間が大幅に長くなるのに対し、1科目のみ選択する場合はその分、遅く試験が始まります。地歴・公民でも同様に、1科目選択と2科目選択では午前中の負担が異なります。
このように受験科目の選び方が試験当日のスケジュールや体力の消耗に直接影響するため、「時間の使い方」も考えておくことが不可欠です。自分の得意・不得意だけでなく、当日の流れまで含めて計画を立てましょう。
共通テスト当日の動き方を具体的にイメージしよう
共通テスト本番では、試験内容だけでなく「当日の動き方」を事前にイメージしておくことが、落ち着いて試験に臨むコツの一つです。
ここでは、試験当日の流れを段階的に整理し、注意点や備えておきたい行動を具体的にご紹介します。
集合時間は何分前?入室締切と注意したいポイント
各科目の試験には「受験者入室終了時刻」が設けられており、それを過ぎると受験できない可能性があります。通常は試験開始の20分前に教室に入るよう求められていますが、受験票に記載された時刻を必ず確認しましょう。
試験前には受験票の確認や受験上の注意事項の説明が行われ、トイレも混み合う可能性が高いため、会場には余裕を持って試験開始1時間前には到着しておくとよいでしょう。
万が一遅刻したら?試験当日のトラブル対処法
交通機関の遅延や体調不良など、どれだけ準備していても当日は想定外の事態が起こることがあります。遅刻した場合、試験開始時刻20分後に間に合わなければ、基本的にその科目は受験できません。
ただし公共交通機関の遅延などやむを得ない理由がある場合は、試験開始時間が繰り下げになるケースもあります。まずは慌てずに、試験会場の係員に状況を伝えましょう。
また当日は万が一に備えて、あらかじめ試験場までのルートを複数パターン確認しておくこと、天候や交通情報を事前に把握しておくこともトラブル回避につながります。
試験の合間に注意すべきこと(休憩・移動・リスニング再生)
共通テストは1日に複数の試験が連続して行われるため、科目と科目の合間の休憩時間をどう過ごすかが重要です。休憩中はトイレが混雑するため、時間を見て早めに行動しておくことをおすすめします。また教室移動がある場合は案内をよく確認し、遅れないようにしましょう。
英語のリスニングでは、ICプレーヤーの操作や音量調整に注意が必要です。リスニングの試験では、音声は一度しか再生されません。操作ミスや音量調整のミスで聞き取れないと得点に大きく影響するため、試験開始前の準備時間で、音声がしっかり聞き取れるか必ずチェックしましょう。
共通テストの時間割に関するよくある質問
初めて共通テストを受ける生徒にとって、「何時に行けばいい?」「模試と本番の違いは?」など、細かな疑問が不安の種になりがちです。
ここからは、実際の試験時間割や試験当日の動きに関してよくある質問を取り上げ、それぞれの質問に回答します。
模試と本番で時間割は違う?どこに注意すればいい?
模試と共通テスト本番では、試験時間や開始時刻、休憩時間の長さなどが異なることがあります。
模試では効率よく試験を進めるためにスケジュールを短縮している場合があり、本番よりもコンパクトに収まっているケースが多いでしょう。そのため共通テスト本番で「模試と同じ感覚で会場に到着したら入室時間に間に合わなかった」「思ったよりも休憩が長く集中力が切れる」といった問題が起こる可能性があります。
本番前には、必ず大学入試センターが発表している最新の時間割を確認し、当日の行動を頭の中でシミュレーションしておくことが大切です。
集合に遅れたらどうなる?試験は受けられるの?
共通テストでは、試験開始後20分以内であれば受験が認められています。ただし英語のリスニングに関しては、遅刻すると試験が受けられなくなるため注意が必要です。
交通機関の遅延などやむを得ない理由がある場合は、大学によって対応が異なります。まずは共通テストを受験する大学に連絡して指示を仰ぎましょう。
遅刻の扱いについては厳格なので、会場には余裕を持って到着することが重要です。特に朝一番の科目に間に合わなかった場合、その日のほかの科目まで受けられなくなるおそれもあるため、1時間以上の余裕を持って出発するようにしましょう。
地歴・公民、理科(専門科目)の選び方で時間割はどう変わる?
共通テストでは、選択する科目によって試験を受ける時間帯が変わります。特に「地歴・公民」「理科(専門科目)」は、受験する科目数によって試験開始時刻が異なるのが特徴です。
例えば地歴・公民で2科目選択する場合は、1科目受験者よりも早い時間から試験が始まります。同様に理科の専門科目でも2科目選択した場合は、試験時間が早くなるため、事前に確認しておきましょう。
共通テストは試験当日何時に行けばいい?おすすめの到着時刻は?
交通機関のトラブルや会場の混雑を考慮すると、試験開始の1時間以上前に現地に着いておくのが理想です。
共通テスト当日は、9時30分から1科目目の試験が始まります。試験開始の約30分前から試験会場の教室に入室が開始される大学が多く、時間に余裕を持って席に着席しておきましょう。
特に大規模会場では、受付や移動に時間がかかることもあるため、早めの行動が安心につながります。
試験中にトイレに行ける?タイミングと注意点
試験中にどうしてもトイレに行きたくなった場合、監督者付き添いのもと、退室が可能です。ただし退室中は試験時間が進行し続けるため、その分の解答時間が減ってしまいます。
またスピーキングやリスニングなど、一斉再生型の試験中は途中退室が認められないこともあります。トイレは試験前の休憩時間に必ず済ませ、余裕を持って試験に臨むよう心がけましょう。
まとめ|共通テストの時間割は「科目選択×文理パターン別」でしっかり確認を!
2026年度の共通テスト時間割は、文系・理系の選択や科目数によって大きく変わるため、自分の受験パターンを事前に把握しておくことが非常に大切です。特に「情報Ⅰ」や「数学C」などの新設科目が時間割にどう組み込まれるか、また文系・理系それぞれの試験時間や科目配置の違いを理解しておく必要があります。
試験当日は、集合時間や入室締切時刻を厳守し、万が一の遅刻やトラブルにも対応できるよう、事前に交通手段や緊急連絡先の確認が不可欠です。
共通テスト本番の前に、必ず大学入試センターの公式サイトで最新の情報を確認し、当日の行動を具体的にシミュレーションしておきましょう。
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