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なぜ今“高専”がアツい?高校でも大学でもない「新しい選択肢」の魅力

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高校受験
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高専(高等専門学校)とは、普通高校や専門学校とは異なる独自の教育システムを持つ学校です。中学校卒業後、5年間で理工系の知識と実践力を体系的に学べることから、進路選びの新たな選択肢として注目されています。

この記事では、高専の仕組みや特徴、カリキュラム、進路、特に注目を集める松江高専・神山まるごと高専の実例まで、初めて高専を調べる方にもわかりやすく解説します。

塾選ジャーナル編集部

編集部

塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

大山雅司

監修者

大山雅司

塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。

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目次

高専とは?どんな学校?

高専(高等専門学校)とは、中学卒業後すぐに入学できる工業・理工系分野に特化した学校です。全国に51校(国立・公立・私立)があり、約6万人の学生が学んでいます。普通高校とは異なり、5年間で高校課程と大学前期課程をまとめて学ぶ一貫教育を行っています。

高専入学から社会人になるまでの流れ図解

※参照元:独立行政法人国立高等専門学校機構「kosengaiyo2024.pdf」P.3を基に作成

高専の大きな特徴は「理論と実践をバランスよく学べるカリキュラム」にあります。1年生から旋盤、溶接、プログラミング、回路設計などの実習が始まり、座学だけでなく、実際に手を動かして学ぶ機会が豊富です。

進路は大学編入や専攻科進学、または企業の技術職就職が主流です。早い段階から専門性を高めたい人に向いています。

今注目を集める高専を紹介!

具体的にどのような高専があるのか、特に注目される2校を例にあげて紹介します。

松江高専

松江工業高等専門学校(松江高専)は、島根県松江市にある国立高専で、情報工学・電子制御工学・機械工学に強みを持っています。全国高専ロボコンでは過去に優勝・入賞経験があり、ものづくり分野で高い評価を得ています。

主な特徴

課題解決型学習(PBL)が充実
地元企業・自治体と連携し、環境問題、地域産業活性化、福祉機器開発などの実課題に取り組みます。

海外研修・国際交流
ドイツ・韓国・アメリカの高専・大学との交換研修があり、国際感覚も養われます。

部活動が盛ん
運動部から文化部まで幅広い部活動があります。特にバレーボール部は高専初の「春高バレー」出場を果たしました。

全国からの志願者
地元だけでなく、首都圏・関西圏からも進学希望者が集まる理由は、就職・大学編入の実績と学びの幅広さにあります。

卒業生は大手製造業、情報通信業、公共インフラ企業などに就職するケースが多く、地域の産業技術リーダーとして活躍しています。

※参照元:松江工業高等専門学校 公式ホームページ

神山まるごと高専

神山まるごと高専(徳島県神山町)は、2023年に開校した新しい高専で、従来型の高専とは異なる革新的な教育スタイルを採用。「起業家精神を育む」ことを目標とし、IT・デザイン・地域課題解決を融合した新しい教育を行っています。

町全体を学びの場にするという先進的な取り組みが、全国的に注目されている理由です。

主な特徴

起業家精神を育てる教育
IT、デザイン、地域課題解決の3分野を融合し、実社会で新しい価値を創出する力を育てます。

町全体が学びのフィールド
神山町全体を教室とし、住民・自治体・企業との協働を通じて課題に挑みます。

一流クリエイター・起業家が参画
Apple元日本法人代表、著名デザイナー、起業家が教育アドバイザーを務め、カリキュラムや学びの機会に関わっています。

全国から多様な志願者
都市圏の中学卒業生だけでなく、地方や海外からも志願者が集まり、メディアでも話題になっています。

卒業後は、大学編入や専攻科進学はもちろん、スタートアップ起業、大手企業への就職など幅広い進路が期待されています。

※参照元:神山まるごと高専 公式ホームページ

高専は何年制?どんなカリキュラム?

高専(高等専門学校)は、原則として5年間の一貫教育(商船学科は5.5年)です。これは普通高校3年間+大学工学部前期課程2年間をまとめたカリキュラムで、早い段階から理工系の専門分野を学び始めることができます。

例:国立高専の一般科目・専門科目の履修割合イメージ

国立高専の一般科目・専門科目の履修割合イメージ

※参照元:独立行政法人国立高等専門学校機構「kosengaiyo2024.pdf」P.6を基に作成

高専のカリキュラムの流れ

学年 学びの内容 実践例
1〜2年 数学、物理、英語など基礎科目+工作、プログラミング基礎、電子実習 電子工作、簡易ロボット製作、プログラム制御演習
3〜4年 応用専門科目(電子回路設計、制御工学、材料力学、機械設計、環境工学など) センサー制御システム設計、3D CADを用いた機械部品設計
5年 卒業研究、全国高専ロボコン、地域連携PBL(課題解決型学習) AI顔認証システムの開発、再生可能エネルギーの活用実証、ドローンの自律飛行制御プロジェクト

特徴的な学びのポイント

早期から専門実習がスタート
1年生から、電子回路のはんだ付け、旋盤・フライス盤の基礎実習、プログラム制御の基礎など、ものづくりに直結する技術を習得します。

課題解決型学習(PBL)が中心
高学年になると、企業・自治体・地域の課題をテーマにした実践的な研究・開発に取り組みます。成果を地域社会や産業界に発表する機会もあります。

卒業研究・ロボコンで実践力を磨く
5年次にはチームで課題解決に挑む卒業研究が必修です。全国高専ロボコンや国際学会での発表を行うケースもあります。

高専卒業時に得られる資格

  • 短大卒業相当の学歴(大学編入資格あり)
  • 必要に応じて在学中に取得する各種資格(第一種・第二種電気工事士、情報処理技術者など)

高専の魅力とは?

高専の魅力7選

高専(高等専門学校)は、普通高校や専門学校では得られない独自の学びと経験ができる学校です。その魅力は、大きく以下のようにまとめられます。

① 高校+大学前期課程を統合した一貫教育

高専は中学校卒業後に入学し、5年間で高校課程と大学前期課程(工学部1・2年相当)をまとめて学びます。

▶ 高校ではまだ触れない専門分野(電子回路設計、制御工学、材料力学など)を早期から学習。
▶ 大学進学後に学ぶ内容を高校生のうちから先取りできます。

また、多くの高等専門学校には、5年間(商船学科は5年6か月)の本科課程を終えた後に学べる「専攻科」が設置されています。専攻科では、さらに2年間、より高度で専門性の高い技術教育が行われます。専攻科を修了すると、独立行政法人大学評価・学位授与機構の審査を通じて、大学学部と同等の学士の学位を取得することが可能。大学院進学への道も拓けます。

専攻科進学以外にも、大学3年次への編入学という進路を選ぶこともできます。

大山先生

本科と変わらない環境で研究を行いつつ、その先の進路を考える時間が得られることも専攻科のメリットですね。

② 理論と実践を融合したカリキュラム

高専の大きな魅力は「座学だけでなく手を動かして学べること」。

▶ 1年生から旋盤、溶接、電子工作、プログラミングの基礎実習が始まります。
▶ 全国高専ロボコンや卒業研究を通じ、実社会の課題に挑戦できます。
▶ 地域や企業と連携した課題解決型学習(PBL)も多数。

💡 卒業研究例

再生可能エネルギーを用いた自立型街灯の開発
AI顔認証システムの実装
ドローンの自律飛行制御アルゴリズム開発

③ 技術者養成のための設備が整っている

高専は、理論を「使う力」に変えるための実践的かつ充実した設備環境が整っているのもメリットです。

学習者自身の手で技術を“動かし”、“つくり”、”研究する“ことができる場として、高専には他の学校ではなかなか手に入らない専用の実験・実習設備が備わっています。

例えば、一般の高校には見られない「アーク溶解炉」や「電波暗室」、「NC加工室」などの機械・電気・化学分野の専門施設がある場合も。学生自らが高度な実験・工作を通じて実務に直結したスキルを習得できます。

また、「無響音室」や最新の図書館、情報処理センターなど、多彩な施設を自由に活用することで、自律的に学びを深める環境が整っています。

このような設備があるからこそ、高専では数千万〜数億円規模の実験装置を使った研究にも挑戦でき、企業や大学にも匹敵する学びの場が提供されているのです。

④ 技術力・創造力・協調性を養う機会が豊富

高専では、授業や実習だけでなく、全国規模のコンテストや体育大会を通じて、技術力・創造力・協調性を養う機会が豊富にあります。これらの大会は、高専生が知識を実践に生かし、成長を実感できる貴重な舞台。ここでは代表的な大会・コンテストをご紹介します。

全国高専ロボコン ─ 高専技術の象徴

全国高専ロボコン(全国高等専門学校ロボットコンテスト)は、NHKでも放送される高専の代表的なイベントです。高専生がチームを組み、創意工夫を凝らしたロボットを設計・製作し、競技で競います。機械設計・電子回路・プログラミング・制御技術を総合的に活用し、ものづくりの醍醐味を存分に味わえる場。全国大会を目指し、地域予選から白熱した戦いが繰り広げられます。

プログラミングコンテスト・デザインコンペ ─ ソフトとデザインの融合

全国高専プログラミングコンテストは、情報処理・AI・データ活用・ソフトウェア開発などをテーマに、高専生が挑む大会です。アプリケーション開発やアルゴリズムの実装力、チームでの問題解決力が問われます。

また、デザインコンペティションでは、工学的機能と美しさを兼ね備えたものづくりを競い、創造性やプレゼン力も評価対象となります。ソフトウェアとデザイン、それぞれの分野での挑戦が、高専生の幅広い力を伸ばします。

AI・ディープラーニング・イノベーション系競技

近年注目を集めているのが、AI・ディープラーニングをテーマにしたコンテストや、地域課題・社会課題を解決するためのイノベーション発表の場です。

高専生は機械学習モデルの作成や新技術を活用したプロトタイプ開発に取り組み、実社会に役立つ成果を出すことが期待されています。

これらの挑戦は、未来のエンジニアや起業家を育てる機会ともなっています。

英語プレゼン・国際大会への挑戦

高専では、英語によるプレゼンテーション能力や国際的な発表スキルを競う「全国高専英語プレゼンテーションコンテスト」も開催されています。

学生は工学的テーマや社会課題を題材に、英語での論理的な説明や表現力を磨きます。

さらに、ロボコンや研究発表で選抜されたチームが、国際的な大会・学会で技術成果を発表する機会もあり、グローバルな視野を広げる貴重な経験となります。

全国高専体育大会 ─ 絆と成長の場

全国高専体育大会は、全国の高専生がスポーツを通じて交流・競技する大会。競技種目はサッカー、バスケットボール、バレーボール、卓球、水泳、陸上競技など多岐にわたり、寮生活や学業では見えない一面での絆が育まれます。

勝利を目指す中で、協調性やリーダーシップ、自己管理能力といった非認知スキルも大きく成長する場となっています。

これらの大会やコンテストは、高専で学んだ技術や知識を実践で試す貴重な場であり、学生たちの成長の大きなきっかけとなっています。高専生活の魅力は、こうした挑戦の機会の豊富さにも表れています。

⑤ 進路選択の幅広さ

令和5年度の高専卒業生の進路選択割合

 

※参照元:独立行政法人国立高等専門学校機構「kosengaiyo2024.pdf」P.16を基に作成

高専卒業後の進路は、進学・就職ともに選択肢が豊富です。

▶ 国公立大学3年次編入(豊橋技術科学大学、長岡技術科学大学、千葉大学、筑波大学など実績多数)
▶ 大手企業の技術職(旭化成、国土交通省、京セラ、東海旅客鉄道株式会社など)で即戦力採用
▶ 高専専攻科→大学院進学で研究職への道も

⑥ 全国的に評価の高い就職力

高専生は「現場に強い技術者」として企業から高い評価を受けています。
▶ 就職内定率はほぼ100%(ほとんどが推薦・引き抜き型)
▶ 大手企業・インフラ系企業で安定したキャリアを築ける

⑦ 寮生活・課外活動で育つ自立心と協調性

多くの高専は寮を備え、親元を離れた生活の中で自立心と協調性が養われます。
▶ 共同生活の中で時間管理、責任感、協力する力が身につきます。
▶ ロボコン、文化祭、部活動など課外活動も盛んで、仲間と共に成長できます。

大山先生が考える高専の魅力や向いている人

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高専の魅力は、専門教育と実践を融合した独自の学びにあります。

高校と大学前期課程を一貫して学べるだけでなく、最先端の設備を活用しながら「現場に強い技術者」として成長できるのは高専ならでは。さらに全国規模のロボコンやコンテスト、海外発表の機会など挑戦の場も豊富です。

校風は比較的自由で、自主性を尊重する環境の中で仲間と切磋琢磨できるのも大きな魅力ですね。

就職・進学ともに道は広く、将来を主体的に描ける進路選択の幅広さが高専の強みだといえるでしょう。国公立大学への編入には学力入試・推薦入試の2つの方法があり、推薦の場合では在学時の成績によって受験資格が与えられ、試験は面接が中心になるケースが多いです。就職活動に対して学校からのサポートが厚いという声もあります。

高校生のなかには、高専と工業高校を同じイメージで描く方がいるかもしれません。ただ、高専は一般的な工業高校とは全く異なります。

高専は文科省が定める「学習指導要領」の制約を受けず、想像する以上に学びの内容が高度。その分、学校での勉強はハードで、数学の進度も早いです。先日、私のXで募集したアンケートでは、以下のようなお声もありました。

・高専へ進学して想定外に大変だったこと

学科ごとの専門科目では、教員が専門家に近いため基礎知識として知っていて当たり前とされるところが多く、説明が省かれた所は自主的に勉強していかないと置いていかれる

・高専へ進学して感じたデメリット
専門科目の課題や試験の難易度が高い上に、欠点のボーダーが60点なので進級に苦戦する教科があったり、友人が留年してしまうリスクがあったりする

そのため、高専は、一般的な高校よりも専門的で高度な学びをしていきたい生徒におすすめといえます。

高専卒業後の進路

高専卒業後は、進学・就職ともに選択肢が広いのが特徴です。

進学

約50%の学生が国公立大学工学部に3年次編入
 編入先例:東京大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、東北大学など

高専専攻科に進学(大学後期課程相当)し、大学院進学へ進むケースも多数
 専攻科修了で学士の学位が得られます(学位授与機構)。

就職

大手企業の技術職として即戦力採用
 トヨタ、日立、三菱重工、パナソニック、JR各社、NTTなど

インフラ・公共系企業
 電力会社、通信事業者、鉄道会社、地方公務員(技術職)など

スタートアップや地元中小企業の技術リーダー
 地域産業に根ざした技術者として活躍する例も増えています。

高専卒業生の強み

現場で通用する技術力と課題解決力
5年間で培った協調性と自立心
社会の課題に応える実践的なものづくりスキル

高専と専門学校・高等専修学校の違いを比較

高専(高等専門学校)と似た名称のもので、高等専修学校や専門学校があります。

さいごに、高専、専門学校、高等専修学校がどのように違うのかを比較してみましょう。いずれも実務に近い知識・技術を学べますが、目的や仕組みに違いがあります。

比較項目 高等専門学校(高専) 高等専修学校 専門学校
入学資格 中学卒業 中学卒業 高校卒業
年数 5年一貫教育(商船は5.5年) 3年が中心 1〜3年課程が中心
設置主体 国立・公立が中心 私立・公立 私立が大半
学びの内容 理工系の基礎から応用技術 実務教育(服飾、調理、美容など) 資格取得や職業訓練に特化
卒業後の資格 短大卒相当、高専卒資格 高卒資格 専門士、資格取得者として就職
主な進路 大学編入・専攻科・技術職就職 就職・専門学校・大学・短大進学 資格取得後に就職
どんな生徒に向いている? 理工系の技術者・研究者基礎人材の育成 に向く。進学・就職の選択肢が広い。 実務重視の教育で、高卒資格を得たい人向け。短期間で職業スキルを得たい人に適す。 資格取得・即戦力スキル重視。職業訓練のゴールがはっきりしており、短期間での就職を狙う人向け。

高専は、中学卒業後に理工系分野の基礎から応用までを5年間かけて段階的に学ぶ学校です。高校と大学前期課程をまとめた一貫教育で、卒業時には短大卒業と同等の資格が得られます。特徴的なのは、1年生から専門科目の実習が始まり、理論と実践の両方をバランスよく習得できる点。進路としては、国公立大学への編入や専攻科進学、大手企業の技術職が選ばれます。

高等専修学校は、調理・服飾・美容・音楽・芸術・ビジネスなど職業教育に特化した学校です。中学卒業後に入学でき、卒業と同時に高等学校卒業と同等の資格(高卒資格)が得られます。進路は就職やさらに専門学校で学ぶケースが多く、現場で役立つ実務スキルの習得が主目的です。

専門学校は、高校卒業後に入学し、比較的短期間で職業資格や技術を習得する学校です。学びのゴールは資格取得や即戦力としての就職です。例えば医療系、情報系、デザイン系、調理系など、特定の職業に直結する実践教育を行っています。専門士などの称号が得られ、就職や上級資格の取得につなげることができます。

高専に関するよくある質問(FAQ)

Q.高専と専門学校はどこが違うのですか?

A.高専は中学卒業後に入学し、5年間で高校課程と大学前期課程を一貫して学ぶ理工系の学校です。専門学校は高校卒業後に入学し、資格取得や職業訓練に特化した教育を行います。

Q.高専の寮生活はどのような感じですか?

A.高専の寮生活は、共同生活を通じて自立心や協調性を育む場です。門限、掃除当番、食事のルールなどがあり、仲間と支え合いながら生活します。

Q.高専卒業後の進路は?

A.高専卒業後は約半数が国公立大学工学部などに編入、もしくは専攻科へと進学し、残りは大手企業の技術職に就職します。高専卒業生は即戦力として評価され、製造業、インフラ、IT業界などで活躍しています。

まとめ:高専には普通高校や専門学科にはない強みがある

高専(高等専門学校)は、理工系・工学系の専門分野を中学校卒業後すぐに学べる、実践型の進路。5年間の一貫教育で、普通高校や専門学科にはない強みがあります。

高専では、高校課程と大学前期課程を統合した先進的なカリキュラムにより、早い段階で高度な技術や理論に触れられます。理論だけでなく、旋盤や電子工作、プログラミングなどの実習を1年生から積み、卒業研究やロボコン、地域PBLなどで実社会の課題解決に挑戦することができます。

卒業後の進路も、国公立大学への編入、大手企業での技術職、専攻科・大学院進学など進学・就職ともに選択肢が豊富。共同生活や課外活動を通じ、自立心や協調性、リーダーシップも養われ、社会から「現場で通用する技術者」として高く評価されます。

進路選びの際は、高専の魅力を比較し、自分の目標や興味に合った道を選んでください。

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部
編集部
塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

監修者プロフィール

大山雅司
ひのき進学教室 三軒茶屋校講師
大山雅司

塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。

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