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英語の比較級・最上級とは?基本ルールをわかりやすく解説!【例文付き】

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大学受験
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「比較級の意味がわからない……」と悩んでいませんか? 英語の勉強を頑張っているけれど、比較級が理解できなくて悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

英語の「比較級」とは、2つのものを比べて「どちらがより〜か」を表す文法のことです。

この記事では、オリジナルの「お金も時間も節約する自習術」を編み出して東大へ合格し、現在はカルぺ・ディエムで勉強法をはじめとした講演活動を行っている布施川天馬さん監修のもと、比較級の意味・定義や考え方を、基本からわかりやすく解説します。

塾選ジャーナル編集部

編集部

塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

布施川天馬

監修者

布施川天馬

1997年生まれ。東京大学文学部卒。世帯年収300万円台の家庭に生まれ、幼少期から貧しい生活を送る。金銭的、地理的な事情から、無理のない進学先が東京大学のみに絞られ、東大進学を志す。 塾に通う金銭的余裕がなく、勉強の傍ら週3日フルタイムのアルバイトで学費を稼ぐ。受験生活を通してオリジナルの「お金も時間も節約する自習術」を編み出し、一浪の末、東大に合格。 在学中から、自身の勉強法や学習法を、執筆活動や、全国の学校での講演を通して広める。著書に『東大式節約勉強法』『東大式時間術』(扶桑社)『東大合格はいくらで買えるか?』(星海社)など。

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目次

比較級とは?簡単にいうと何?

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比較級とは、2つのものを比べて「どちらがより〜か」を表す文法のことです。

日本語でもよく使う表現に置き換えると、次のようになります。

  • 「AはBより大きい」
  • 「このカバンのほうが安い」
  • 「彼は妹より背が高い」

英語では、この「より〜」という部分を表すために比較級を使います。

大事なポイントは「2つのものを比べるときに使う」という点です。 「グループの中で一番〜」を表す最上級とは役割が異なります。最上級についても、後ほど詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

東大卒教育ライター・布施川さん「比較級は『2つのものを比べるときに使う表現』」

日常会話で頻出するこの表現は、高校入試や英検などでもよく問われる重要な文法事項です。この比較級をしっかり押さえるだけで、英語表現の幅がぐっと広がります。

 

比較級の作り方【3つのパターン】

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比較級には、大きく分けて3つの作り方があります。

  • 短い形容詞は「-er」をつける
  • 長い形容詞は「more」をつける
  • 不規則変化する単語はまるっと暗記

まずはこの3パターンだけ押さえれば、英語の比較表現はほとんどカバーできます。

短い形容詞は「-er」をつける

短い形容詞は、語尾に -er をつけるだけで比較級になります。難しいルールを覚えるよりも、まずはよく出てくる単語から練習しましょう。

例えば、以下のような短い形容詞が該当します。

  • tall → taller(背が高い → より背が高い)
  • small → smaller(小さい → より小さい)
  • fast → faster(速い → より速い)

なお、一部の単語は -er をつけるときにつづりが変わるので気をつけましょう。

  • big → bigger(最後の子音を重ねる)
  • hot → hotter(同じく子音を重ねる)
  • nice → nicer(語尾の e は残したまま -r をつける)

東大卒教育ライター・布施川さん「短い形容詞の比較級の作り方」

短い形容詞の比較級は、後ろに” er ”をつけるのが基本です。ただし” big → bigger ”のように、比較級にするとつづりが変わる単語もあります。例外は例外としてセットで覚えてしまうとよいでしょう。 

 

長い形容詞は「more」をつける

「長い形容詞」は、語尾に -er をつけず、前に more をつけるのが基本ルールです。

例えば、以下のような長い形容詞が該当します。

  • interesting → more interesting(面白い → より面白い)
  • expensive → more expensive(高い → より高い)
  • beautiful → more beautiful(美しい → より美しい)

東大卒教育ライター・布施川さん「長い形容詞の比較級の作り方」

長い形容詞は比較級にするとき、” er ”をつけるのではなく、前に” more ”を置きます。日常会話で迷ったときには” more ”をつければ大抵の場合は通じますが、試験でそれは通用しません。” interesting ”や” expensive ”など、” more ”をつける形容詞は、” more interesting ”、 ” more expensive ”などのようにセットで音読して頭に入れましょう。

 

不規則変化する単語はまるっと覚える

英語の中には、「-er」や「more」のルールに当てはまらない特別な単語があります。テストや日常会話でもよく出てくるので、まずは頻出のものだけ覚えておきましょう。

よく出る不規則変化の単語一覧

原級(ふつうの形) 比較級 意味
good(良い) better より良い
bad(悪い) worse より悪い
many / much(多い) more より多い
little(少ない) less より少ない

 

東大卒教育ライター・布施川さん「不規則変化する単語はまるごと覚えよう」

不規則変化は、先ほどまでのルールに従わない「例外」です。表をまるごと覚えるのが一番手っ取り早いでしょう。まずは特に頻出の” good → better ”、” bad → worse ”の2つを必ずマスターしてください。

一覧表でまとめて覚えよう

比較級は「短い形容詞は -er」「長い形容詞は more」「特別な単語は不規則変化」とパターンで覚えるのが基本です。

ここでは、よく使う単語を一覧表にまとめました。最初はこの表だけ暗記しておけば、テストや日常会話で困りません。

原級(ふつうの形) 比較級 意味
tall(背が高い) taller より背が高い
small(小さい) smaller より小さい
fast(速い) faster より速い
big(大きい) bigger より大きい
hot(暑い) hotter より暑い
nice(よい) nicer よりよい
interesting(面白い) more interesting より面白い
expensive(高い) more expensive より高い
beautiful(美しい) more beautiful より美しい
good(良い) better より良い
bad(悪い) worse より悪い
many / much(多い) more より多い
little(少ない) less より少ない

thanを使った比較級の文型と例文

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比較級を使うときに欠かせないのが than です。than は「〜より」を意味し、比較対象をはっきりさせる役割を持っています。

ここでは、than を使った比較級の文章をマスターしていきましょう。

「A is (比較級) than B」の型をマスター

than を使うといっても、難しく考える必要はありません。
A is (比較級) than B. で「AはBより〜だ」という意味になります。

例文は以下のとおりです。

  • My brother is taller than me.(私の兄は私より背が高い。)
  • This book is more interesting than that one.(この本はあの本より面白い。)
  • Today is colder than yesterday.(今日は昨日より寒い。)

ポイントとしては、文章に主語(A) → be動詞 → 比較級 → than → 比較対象(B)という流れがあることです。
また、than の後ろには「誰と/何と」比べているのかを必ず書くことになります。

東大卒教育ライター・布施川さん「比較級は基本的に” than ”とセット」

比較級は基本的に” than ”とセットで使います。” A is (比較級) than B ”という文の型をまるごと覚えてしまえば、どんな場面でもそれに当てはめるだけで比較級の文を作ることができるので、おすすめです。

 

比較級を使うときのよくある間違い

比較級を学び始めた人が特につまずきやすいポイントを整理しておきます。ここを意識しておくだけで、正しく使えるようになります。

1. than を抜かしてしまう
比較級は「A is taller than B.」のように than がセットで必要です。

  • 誤:My brother is taller me.
  • 正:My brother is taller than me.

比較級の文章を作るときは、than を必ず書くようにしましょう。

2. 比較対象をはっきり書かない
「誰と比べているのか」を省略してしまうと意味が伝わりません。

  • 誤:This bag is bigger.(何と比べて大きいのか不明)
  • 正:This bag is bigger than that one.

比較級を使うときは、何と比較しているのか、比較対象を明らかにするという意識を持っておきましょう。

3. -er と more を混同する
短い形容詞に more をつけたり、長い形容詞に -er をつけたりしてしまうケースです。

  • 誤:beautifuller(✕)→正:more beautiful
  • 誤:more tall(✕)→正:taller

比較級のときどのように変化するか、形容詞のタイプごとに異なりますので、しっかりとマスターしておきましょう。

4. 不規則変化を忘れる
good → gooder(✕)と書いてしまう人もいます。正しい形は good → better ですから、不規則変化する形容詞にも注意が必要です。

東大卒教育ライター・布施川さん「不規則変化の表を何度も繰り返し見よう」

比較級のミスを減らすためには、不規則変化の表を何度も繰り返し見て目に焼きつけることが大切。中学生の頃、自分で不規則変化の表を書いて壁に貼り、寝る前に必ず確認するようにしていました。絶対に目に入る場所に貼っておくのがおすすめです。

 

than を使った比較級の例文集

比較級の一番基本的な使い方は、「A is (比較級) than B」 という形です。ここでは、よく使う形容詞を使ったシンプルな例文を紹介します。短い文から練習してみましょう。

身近なものを比べる例文

  • This bag is cheaper than that one.(このカバンはあのカバンより安い。)
  • My house is bigger than yours.(私の家はあなたの家より大きい。)

人を比べる例文

  • She is taller than me.(彼女は私より背が高い。)
  • Tom is more kind than his brother. (トムは弟より親切だ。)

時間や状況を比べる例文

  • Today is hotter than yesterday.(今日は昨日より暑い。)
  • This exam was easier than the last one.(このテストは前のテストより簡単だった。)

比較級と最上級の違い

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英語を学び始めたときに混乱しやすいのが、比較級(comparative) と 最上級(superlative) の違いです。
どちらも「形容詞や副詞を変化させて比べる」ために使いますが、使う場面がはっきり異なります。

最上級は「the + -est」または「the most + 形容詞」

最上級(superlative) の形は、大きく分けて2つの作り方があります。比較級と同じく「短い形容詞」と「長い形容詞」でルールが異なります。

1. 短い形容詞は「the + 〜est」
短い形容詞は、語尾に -est をつけます。

  • tall → the tallest(最も背が高い)
  • small → the smallest(最も小さい)
  • fast → the fastest(最も速い)

例文は以下のとおりです。

  • She is the tallest in her class.(彼女はクラスで一番背が高い。)

2. 長い形容詞は「the most + 形容詞」
長い形容詞は、前に the most を置きます。

  • interesting → the most interesting(最も面白い)
  • expensive → the most expensive(最も高い)
  • beautiful → the most beautiful(最も美しい)

例文は以下のとおりです。

  • This movie is the most interesting of all.(この映画は全部の中で一番面白い。)

東大卒教育ライター・布施川さん「最上級は2パターンに注目だ」

最上級は” the + -est ”か” the most + 形容詞 ”の2パターンだけ覚えれば大丈夫。比較級と同じで、長い音節かどうかが” est ”をつけるかどうかの境目になるので、比較級とセットで覚えるとわかりやすいでしょう。

 

グループ内で一番を表すときに使う

最上級は、「グループや集団の中で一番〜だ」と言いたいときに使います。比較級は2つを比べるのに対し、最上級は3つ以上の中での1位を表します。

最上級を使うときは、the + 最上級 + in / of + グループ という形になることが多いです。

  • She is the tallest in her class.(彼女はクラスで一番背が高い。)
  • This is the most popular song of all.(これは全部の中で一番人気のある歌だ。)

東大卒教育ライター・布施川さん「最上級は『3つ以上のものの中での1位』を表す」

最上級は「3つ以上のものの中での1位」を表すときに使います。特に” in the class ”、” in the world ”など、グループを表す言葉とセットで出てくることが多いです。注意して見てみましょう。

 

比較級を実際に使ってみよう【問題編】

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ここからは練習問題です。実際に手を動かしてみると、比較級がぐっと身につきます。

比較級の穴埋め問題

次の( )に適切な形を入れましょう。

  • This road is ( wide ) than that one.
  • My bag is ( heavy ) than yours.
  • She is the ( tall ) girl in the class.
  • This book is the ( interesting ) of all.

比較級の並べ替え問題

単語を並べかえて正しい文を作りましょう。

  • than / my / faster / runs / dog / yours
  • subject / is / English / the / most / difficult
  • in / tallest / Ken / the / boy / is / class / the
  • book / is / than / more / this / interesting / that / one

比較級を使った和文英訳問題

次の日本語の文章を英語にしましょう。

  • このケーキはあのケーキよりおいしい。
  • 今日は一年で一番寒い日です。
  • 彼は兄より背が高い。
  • 富士山は日本で一番高い山です。

比較級を実際に使ってみよう【解説編】

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答え合わせをして、どこが比較級なのか確認してみましょう。
自分の解答と見比べて、「どこが正しくて、どこが間違えやすいのか」を整理することが大切です。

比較級の穴埋め問題

  • This road is wider than that one.
  • My bag is heavier than yours.
  • She is the tallest girl in the class.
  • This book is the most interesting of all.

【解説】

  • wide → wider(語尾の e はそのまま)
  • heavy → heavier(y を i に変えて -er)
  • tall → the tallest(短い形容詞なので -est)
  • interesting → the most interesting(長い形容詞なので the most)

比較級の並べ替え問題

  • My dog runs faster than yours.
  • English is the most difficult subject.
  • Ken is the tallest boy in the class.
  • This book is more interesting than that one.

比較級を使った和文英訳問題

  • This cake is more delicious than that one.
  • Today is the coldest day of the year.
  • He is taller than his brother.
  • Mt. Fuji is the highest mountain in Japan.

東大卒教育ライター・布施川さん「解き終えた後は正しい文を音読しよう」

英語の文法問題を解き終えたら、必ず正しい英文を少なくとも3回は音読してみましょう。声に出して読んでみることで、自然と単語同士がセットで頭に入ってきます。

 

まとめ 比較級はルールを覚えれば簡単にマスターできる

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ここまでで、比較級と最上級の基本を学んできました。覚えておきたいポイントはシンプルです。

  • 比較級は「2つを比べる」
  • 最上級は「3つ以上の中で一番を表す」
  • 問題を解いて使ってみることが大切

最初は迷うかもしれませんが、比較級と最上級はルールが決まっているので、一度整理して覚えてしまえばとてもシンプルです。「これだけは覚えればOK」という基礎だけでも、テストや会話で十分に使えるようになります。

東大卒教育ライター・布施川さん「比較級は最初にルールをしっかり押さえよう」

比較級と最上級は、英語文法の中でも基本中の基本です。最初にルールをしっかり押さえれば、あとは実際にさまざまな場面に沿って文を作っていくだけで、自然と身につきます。慣れるまでは、何かと何かを比べるとき、もしくは何らかのグループの中で一番を言い表したいとき、英語で言うとどんな文章になるだろう? と考えてみましょう。問題集を解くときだけでなく、日常の中でも比較級の文章を作ってみると、さらに理解が深まりますし、英作文もレベルアップできます。

 

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部
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塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

監修者プロフィール

布施川天馬
株式会社カルペ・ディエム所属 東京大学文学部卒ライター
布施川天馬

1997年生まれ。東京大学文学部卒。世帯年収300万円台の家庭に生まれ、幼少期から貧しい生活を送る。金銭的、地理的な事情から、無理のない進学先が東京大学のみに絞られ、東大進学を志す。 塾に通う金銭的余裕がなく、勉強の傍ら週3日フルタイムのアルバイトで学費を稼ぐ。受験生活を通してオリジナルの「お金も時間も節約する自習術」を編み出し、一浪の末、東大に合格。 在学中から、自身の勉強法や学習法を、執筆活動や、全国の学校での講演を通して広める。著書に『東大式節約勉強法』『東大式時間術』(扶桑社)『東大合格はいくらで買えるか?』(星海社)など。

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