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英語の動名詞とは?不定詞とどう違う?例文付きで基本からスッキリわかる!

更新日:
大学受験
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「動名詞の意味がわからない……」と悩んでいませんか?英語の勉強を頑張っているけれど、動名詞が理解できなくて悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

動名詞とは、動詞に ing をつけて、「〜すること」という名詞のような働きを持たせた形のことです。

この記事は、独自のメソッド「お金も時間も節約する自習術」を編み出して東大へ合格し、現在はカルぺ・ディエムで全国各地での講演活動を精力的に行っている教育ライター・布施川天馬さんに監修いただき作成されています。豊富な経験と確かな専門性に基づく本解説では、動名詞の意味・定義や考え方を、基本からわかりやすくみていきます。

塾選ジャーナル編集部

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目次

動名詞とは?

動名詞とは、動詞に ing をつけて、「〜すること」という名詞のような働きを持たせた形のことです。

例えば、以下のような形になります。

動名詞の考え方

動詞 動名詞 意味
play(遊ぶ) playing 遊ぶこと
read(読む) reading 読むこと
eat(食べる) eating 食べること

日本語でも「読む → 読むこと」「泳ぐ → 泳ぐこと」のように、動作を名詞として使うことがありますよね。動詞が「ing形」になることで、名詞のような働きを持つようになるのです。

東大卒教育ライター・布施川さん「動名詞のキホン」

動名詞とは動詞にingをつけることで、「〜すること」という意味をもつ形のことで、文中では名詞として使われます。最低限この3つのポイントを押さえましょう。

 

「ingって、〜している途中って意味じゃないの?」という疑問を持つ人も多いと思います。
例えば

  • I am eating.(私は食べている)

これは現在進行形の文で、ここでの「eating」は動作が続いていることを表します。一方、動名詞の eating は「食べること」という名詞です。形は同じでも、使われる場所や文の意味が違うというのがポイントです。

動名詞の働きは?例文付きで解説

動名詞のパターン

動名詞は「名詞のような働き」をする言葉です。つまり、文の中で名詞が入る場所に置くことができます。

よく出てくるのは次の4つのパターンです。

  • 主語になる
  • 目的語になる
  • 補語になる
  • 前置詞のあとにくる

それぞれ例文とあわせて見てみましょう。

動名詞が【主語】になるとき

まず、動名詞は「主語」として使われることがあります。このとき、動名詞は「〜すること」という意味になります。

例文

Reading is fun. (読むことは楽しい)

この文では「reading」が主語になっています。
主語=文の話題、つまり「何について話しているか」を表します。

例文

Swimming is good exercise. (泳ぐことはよい運動です)

このように、「〜すること」が文の主語になるとき、動詞に ing をつけた動名詞を使います。

東大卒教育ライター・布施川さん「主語の動名詞は『~すること』でOK」

主語の役割を果たしている動名詞は、「〜することは……」のように訳せばOKです。「読むこと」「泳ぐこと」などの行動がテーマになる文章では、主語として置かれることが多いので、頭に入れておきましょう。たまに、動名詞の後ろに単語が続いて、複数の単語で1つの主語を成すこともありますが、1つのかたまりとして捉えるのが読解のコツになります。

 

動名詞が【目的語】になるとき

動名詞は、動詞のあとに続いて「目的語」として使われることがあります。このときも「〜すること」という意味になります。
例文

I enjoy cooking. (私は料理をすることを楽しみます)

この文では、「enjoy」のあとに「cooking」が続いています。この「cooking」が「楽しむもの(=目的語)」になっています。

英語では、動詞によって「あとに動名詞がくるか」「不定詞(to+動詞)がくるか」が決まっていることがあります。ここでは、あとに動名詞をとる代表的な動詞をいくつか紹介します。

動名詞を目的語にとる主な動詞

動名詞だけを目的 (1)

  • mind~ing「~するのを気にする」
  • escape~ing「~から逃れる」
  • give up~ing 「~するのを止める」
  • avoid~ing「~するのを避ける」
  • finish~ing「~するのを終わりにする」
  • enjoy~ing「(何度も何度も)~するのを楽しむ」
  • practice~ing「(何度も何度も)~を練習する」
  • stop~ing「~するのを止める」

例文
She finished reading the book.(彼女はその本を読み終えました)

東大卒教育ライター・布施川さん「動名詞が目的語になるとき」

「〜することを……」と言いたいときは、動名詞を動詞の後ろに置くこと、そしてこの場合、動名詞は目的語として働き、動作の対象を意味すること。この2点を確認しておきましょう。

 

動名詞が【補語】になるとき

動名詞は、文の中で「補語(ほご)」として使われることもあります。補語とは、「主語がどういうものか」を説明する言葉です。
このとき、動名詞は be動詞(is, are, was など)のあとに置かれて、「〜すること」という意味になります。

例文

My hobby is painting. (私の趣味は絵を描くことです)

この文では、「painting(絵を描くこと)」が「hobby(趣味)」の中身を説明しています。
be動詞「is」のあとに動名詞が来て、補語として使われています。

例文

His dream is becoming a pilot. (彼の夢はパイロットになることです)

「becoming a pilot」が「dream(夢)」をくわしく説明しています。

東大卒教育ライター・布施川さん「be動詞のあとの動名詞」

be動詞のあとの動名詞は、補語として働き、主語を「〜すること」として詳しく説明します。この場合、訳は「〇〇は〜することです」という形になることが多いので、覚えておきましょう。

ただし、「be+動詞のing形」は必ずしも「補語の動名詞」ではなく、「現在進行形」の可能性もあるので、文脈に合わせて判断してください。

 

動名詞が【前置詞のあと】にくるとき

英語では、前置詞のあとは名詞を置くのが基本です。そのため、「〜すること」と言いたいときは、動名詞(ing形)を使います。
前置詞とは、例えば「at」「in」「on」「about」「for」などのことです。

例文

She is good at singing. (彼女は歌うことが得意です)

この文では、「at」という前置詞のあとに「singing」が来ています。「sing」ではなく「singing」になる理由は、前置詞のあとだからです。

例文

They talked about going to the park. (彼らは公園に行くことについて話しました)

「about」という前置詞のあとに「going」が来ています。このように、前置詞のすぐあとに動名詞が続くのがポイントです。

なお、よく使われる前置詞+動名詞の組み合わせを簡単にまとめておきましたので、ぜひ確認してください。

  • be interested in ~ing(〜することに興味がある)
  • be good at ~ing(〜することが得意だ)
  • think about ~ing(〜することについて考える)
  • talk about ~ing(〜することについて話す)

東大卒教育ライター・布施川さん「前置詞の後ろの動名詞」

前置詞の後ろに「〜すること」の形で動詞を置きたいときは、動名詞を使います。toの後ろに動詞を置きたいとき、その”to”が前置詞であれば、動詞はing形にしなくてはなりません。前置詞の後ろは名詞と決まっているからです。

例えば、”look forward to meeting you(あなたに会うのを楽しみにしている)”などの場合は、”to”は前置詞なので、その後ろの動詞”meet”は動名詞になっています。これは不定詞とは異なるので、必ず区別しておきましょう。

 

間違えやすい動名詞の語形変化

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動名詞は「動詞+ing」で作られますが、もとの動詞によって形が少し変わることがあります。ここでは、よく間違えやすいルールに絞って紹介します。

最後が「e」で終わる動詞は、eを取ってingをつける

動名詞を作るとき、最後が「e」で終わる動詞は、eを取ってingをつけることを忘れないようにしましょう。例えば、以下のような形の変化が当てはまります。

  • write → writing
  • make → making
  • drive → driving

短い動詞で「子音+母音+子音」のときは、最後の子音を重ねる

動名詞を作るとき、もとの動詞によっては、最後の子音を重ねてからingをつける必要がある場合があります。例えば、以下のような形の変化が当てはまります。

  • run → running
  • sit → sitting
  • get → getting

「ie」で終わる動詞は、「ie」を「y」に変えてingをつける

動名詞を作るとき、もとの動詞によっては、最後の「ie」を「y」にしてからingをつける必要がある場合があります。例えば、以下のような形の変化が当てはまります。

  • die → dying
  • lie → lying

そのまま「dieing」と書かないように注意。スペルが少し変わるタイプです。
ここで紹介した3つのポイントは、スペルミスが起きやすいポイントです。単語の形が変わるときは、一度ゆっくり書いて覚えるのがコツです。
初めのうちは全部覚えようとせず、自分がよく使う単語だけ注意しておけば大丈夫です。
よく出てくるものは自然と身につくので、焦らず慣れていきましょう。

動名詞と不定詞との違いは?

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動名詞(動詞+ing)と不定詞(to+動詞)は、どちらも「〜すること」という意味で使われます。
文の中で名詞のように使えるので、主語や目的語としてよく登場します。
ただし、どちらを使うかは「動詞によって決まる」ことが多いので、使い分けが必要になります。
まずは形と意味の違いをざっくり見てみましょう。

形の違い 意味 例文
to+動詞 〜すること I want to study.
動詞+ing 〜すること I enjoy studying.

形も意味も似ていますが、使える場面は同じとは限りません。

「to+動詞」との使い分け

動名詞と不定詞 (1)

動名詞(〜ing)と不定詞(to+動詞)は、どちらも「〜すること」という意味になります。
でも、英語ではどちらを使うかが決まっている場合が多く、自由に選べるわけではありません

不定詞(to+動詞)は「これからすること」に使われやすい

  • I want to eat lunch.(昼ごはんを食べたい)
  • She decided to go abroad.(彼女は海外に行くことを決めた)

このように、「したいこと」や「これからする予定のこと」に対してよく使われます。

動名詞(〜ing)は「実際にしていること・経験していること」に使われやすい

  • I enjoy swimming.(泳ぐことが楽しい)
  • He finished cleaning.(彼は掃除を終えた)

東大卒教育ライター・布施川さん「最初は出る組み合わせをそのまま覚えよう」

習いたてのうちは、細かい意味の違いは気にしなくても大丈夫です。最初は意味の違いを細かく考えるより、よく出る組み合わせをそのまま覚えていきましょう。

 

よくある動詞とその相性

英語では、「動名詞(〜ing)」を続けるか、「不定詞(to+動詞)」を続けるかは、前にくる動詞によって決まっていることが多いです。
これは、文法のルールというより「セットで覚える表現」に近いものです。

動名詞(〜ing)を目的語にとる動詞
これらの動詞のあとには、動名詞(〜ing)が自然に続きます。

動詞 意味 例文
enjoy 楽しむ I enjoy reading.(読むのが楽しい)
finish 終える She finished eating.(食べ終えた)
avoid 避ける He avoids driving at night.(夜に運転するのを避ける)
give up あきらめる They gave up studying.(勉強をあきらめた)
mind 気にする Do you mind opening the window?(窓を開けてもらえますか?)

 

定詞(to+動詞)を目的語にとる動詞
こちらの動詞のあとには、不定詞(to+動詞)が使われます。

動詞 意味 例文
want 〜したい I want to sleep.(寝たい)
decide 〜することを決める We decided to move.(引っ越すことに決めた)
plan 計画する She plans to travel.(旅行を計画している)
hope 〜したいと願う I hope to see you again.(また会いたい)
learn 学ぶ He learned to swim.(泳ぐことを学んだ)

 

東大卒教育ライター・布施川さん「最初は数個の組み合わせを覚えるだけでも大丈夫」

動名詞と不定詞の使い分けに迷うたびに、「この動詞はどちらとセットなのか」と考える癖をつけておくと、1つずつ確実に定着していくはずです。最初は数個の組み合わせを覚えるだけでも、英語表現の幅が広がります。

よく使う動名詞の例文・フレーズ7選【英作文で便利】

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動名詞は、会話や日常英語でよく使われる表現にたくさん出てきます。
文法のルールを細かく考えるより、よく使うパターンをフレーズごと覚えるのがおすすめです。

ここでは、英会話や英作文ですぐに使える例文を7つだけ厳選して紹介します。

1. I enjoy reading.
読むことを楽しんでいます。
定番の「enjoy + 動名詞」の形。趣味や好きなことを話すときによく使います。

2. I'm good at cooking.
料理が得意です。
「be good at + 動名詞」は、「〜が得意」という意味のよく使われる表現です。

3. I'm interested in learning English.
英語を学ぶことに興味があります。
「be interested in + 動名詞」は、「〜に興味がある」と言いたいときに使います。

4. I finished cleaning the room.
部屋の掃除を終えました。
「finish + 動名詞」は、「〜し終える」という意味。日常生活でもよく出てきます。

5. I gave up studying math.
数学の勉強をあきらめました。
「give up + 動名詞」は、「〜するのをあきらめる」という意味。ネガティブな文でも自然に使えます。

6. I'm thinking about changing jobs.
転職を考えています。
「think about + 動名詞」は、「〜しようと考えている」と言いたいときに便利なフレーズです。

7. I'm looking forward to meeting you.
お会いできるのを楽しみにしています。
「look forward to + 動名詞」は、少しかたい表現ですが、ビジネス英語やメールでもよく使われます。

東大卒教育ライター・布施川さん「文法よりも形で覚えよう」

よく出てくる動名詞のフレーズは、文法よりも「形で覚える」のが近道。会話でそのまま使える表現もあるので、何度も声に出して音読するとすんなり頭に入ってきます。

 

動名詞を目的語にとる動詞が覚えられない!覚え方やコツはある?

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「enjoy」「finish」「avoid」など、動名詞を目的語にとる動詞のリストを丸暗記しようとして挫折した経験がある方は多いのではないでしょうか。

ここでは、今すぐ実践できる2つの覚え方のコツを紹介します。

見る→書く→声に出すという3ステップ学習法

動名詞を覚えるには、頭だけで理解しようとせず、体を使って覚えるのが効果的です。そこでおすすめなのが、「見る → 書く → 声に出す」の3ステップで学ぶ方法です。
一つひとつのステップはとてもシンプルですが、くり返すことで自然と動名詞が身についていきます。

1. まずは文をよく見る

例文をしっかり見て、「動詞にingがついている」ことを意識しましょう。

例:
I enjoy reading.
She is good at dancing.

「どこにingがあるか」「何の動詞からできているか」を目で確認することが大切です。

2. 自分で書いてみる

見た文をノートやメモに書いてみましょう。できれば例文ごと書くのがおすすめです。
書くことで、スペルや語順の感覚が自然と身についていきます。何度か書いて、形がスッと出てくるようになればOKです。

3. 声に出して読む

書いた文を、今度は声に出して読んでみましょう
英語のリズムを体で覚えることができ、記憶の定着にもつながります。

  • I enjoy reading.
  • I'm interested in learning English.

最初はゆっくりで構いません。発音よりも「文の形」に意識を向けて、何度かくり返しましょう。
この3つを組み合わせるだけで、文法が苦手な人でも少しずつ自信がついてきます。「1日1文」からでもOKなので、ぜひ試してみてください。

リズムを利用した動名詞の語呂合わせ

動名詞は「動詞に ing をつけるだけ」といわれても、いつも正しく使えるとは限りません。
そんなときに便利なのが、語呂合わせやリズムで覚える方法です。

難しいルールを細かく覚えるのではなく、よく出てくるパターンをリズムで口になじませることで、自然に使えるようになります。

語呂合わせは、目で見るより耳と口で覚える方が効果的です。リズムに合わせて声に出して読んだり、軽く手をたたきながら言ってみたりすると、記憶に残りやすくなります。
例: 「エンジョイ・イング!フィニッシュ・イング!ギブアップ・イング!」

このように、英単語とセットでリズム練習をすると、文法というより「使い慣れた表現」として身についていきます。
動名詞は文法に関する単元ではありますが、「音で覚える」ことで、勉強が少し楽になります。英語のリズムに合わせて、楽しく声に出して覚えてみましょう。

東大卒教育ライター・布施川さん「受験生時代の勉強法」

受験生時代、動名詞をとる動詞と不定詞をとる動詞の区別がどうしてもつかなかったので、例文に遭遇するたびに、その動詞がどちらをとるのかを確認し、決まったノートにまとめることで、オリジナルの一覧表を作っていました。こうすることで一つひとつ確実に定着することができたので、ぜひやってみてください。

 

動名詞の練習問題にチャレンジ!【問題編】

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まずは、動名詞が文の中でどのように使われるか、4つのパターンに分けて確認してみましょう。
それぞれの文で、正しい形を選んでみてください。

動名詞が【主語】になるときの問題

1. ( ) is fun.

a. Read b. Reading c. Reads

2. ( ) too much is not good for your health. 

a. Eat b. Eating c. Eats

動名詞が【目的語】になるときの問題

1. I enjoy ( ).

a. to swim b. swim c. swimming

2. She finished ( ) her homework.

a. to do b. doing c. do

動名詞が【補語】になるときの問題

1. My hobby is ( ).

a. paint b. painting c. painted

2. His daily routine is ( ) the dishes.

a. wash b. washing c. to wash

動名詞が【前置詞のあと】にくるときの問題

1. She is good at ( ).

a. dance b. dancing c. to dance

2. They talked about ( ) to the beach.

a. go b. going c. went

動名詞の練習問題にチャレンジ!【解説編】

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ここでは、問題編で出てきたそれぞれの文について、正解とその理由を解説します。

動名詞が【主語】になるときの問題

1. Reading is fun.

→ 主語に必要なのは名詞。「reading」は「読むこと」で名詞の働きをするので正解。

2. Eating too much is not good for your health.

→ 「eating too much(食べすぎること)」全体が主語。動名詞で始めるのが自然。

動名詞が【目的語】になるときの問題

1. enjoy swimming.

→ 「enjoy」のあとには動名詞が続くのが決まり。to swim ではなく swimming。

2. She finished doing her homework.

→ 「finish」のあとも動名詞。「することを終える」は doing。

動名詞が【補語】になるときの問題

1. My hobby is painting.

→ 「is」のあとにくる語が補語。hobby(趣味)= painting(描くこと)という関係。

2. His daily routine is washing the dishes.

→ 「洗うこと」という意味で、「washing」を使います。

動名詞が【前置詞のあと】にくるときの問題

1. She is good at dancing.

→ 「at」は前置詞。そのあとは名詞(または動名詞)が来るのがルール。

2. They talked about going to the beach.

→ 「about」も前置詞なので、動名詞の「going」を使うのが正しい。

動名詞についてよくある質問(FAQ)

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ここでは、英語の学習者が「動名詞」に関してよく疑問に思うポイントを、Q&A形式でまとめました。

動名詞と現在分詞ingの見分け方は何ですか?

「動詞+ing」の形は、動名詞としても、現在分詞としても使われます。形は同じでも、文の中での役割(使われ方)が違うのがポイントです。

動名詞(〜すること)

名詞のような働きをします。
→ 文の中で「主語」「目的語」「補語」などになります。
例:

  • Reading is fun.(読むことは楽しい)
  • I enjoy reading.(読むことを楽しむ)

この場合、「reading」は名詞の役割です。

現在分詞(〜している)

形容詞のような働きをします。
→ 名詞を説明したり、進行中の動作を表したりします。
例:

  • The girl reading a book is my sister.(本を読んでいる女の子は私の妹です)
  • He is reading now.(彼は今読書中です)

この場合、「reading」は本を読んでいるという動作・状態を表しています。
見分けるコツは以下の通りです。

  1. その ing の言葉が「人や物の説明」になっていれば → 現在分詞
  2. その ing の言葉が「〜すること」として名詞の働きをしていれば → 動名詞

最初は迷うかもしれませんが、「〜すること」と言いかえられれば動名詞、「〜している誰か/何か」なら現在分詞と覚えておくと判断しやすくなります。

動名詞の意味上の主語とは何ですか?

英語で動名詞を使うとき、「その行動を誰がするのか」が文の中ではっきり書かれていないことがあります。
このとき、その「行動をする人」のことを意味上の主語といいます。例文で見てみましょう。

I’m tired of him complaining all the time. (彼がいつも文句を言うことにうんざりしている)
→ complain(文句を言う)という動名詞の動作をしているのは「him(彼)」です。
この「him」が意味上の主語になります。

ただし、意味上の主語が省略されている場合もあります。
Reading books is fun.(本を読むことは楽しい)
この場合、「誰が読むのか」は文に書かれていません。
→「読むことそのもの」が話の中心になっていて、意味上の主語は省略されている形です。

意味上の主語をはっきり書きたいときは、次のような形で表します。

  • my / your / his / her / our / their(所有格)
  • me / him / her / us / them(目的格)

例えば、以下のような形で書かれることが多いです。

  • I don’t like his singing.(彼が歌うのが好きじゃない)
  • She apologized for us being late.(私たちが遅れたことを謝った)

どちらも、動名詞の前に「誰が〜するか」を入れて、その人をはっきりさせています。
意味上の主語は少し難しそうに見えますが、まずは「誰がその動作をしているのか?」を意識して読むだけでも理解しやすくなります。

まとめ 動名詞とは動詞にingをつけて名詞に変身させたもの!

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ここまで読んできた内容を、最後にもう一度簡単にまとめましょう。

動名詞とは?

  • 動詞に ing をつけて、「〜すること」という意味にしたもの
  • 文の中では名詞のように使える

動名詞の使い方は大きく4つ

  1. 主語になる(Reading is fun.)
  2. 目的語になる(I enjoy reading.)
  3. 補語になる(My hobby is painting.)
  4. 前置詞のあとにくる(She is good at dancing.)

よくあるミスに注意

  • 不定詞(to+動詞)と間違えやすい
  • 前置詞のあとには動名詞が必要
  • 動詞によって「ingかtoか」が決まる

東大卒教育ライター・布施川さん「動名詞は繰り返し根気強く学んでいこう」

動名詞は「〜すること」と訳せばいい、と頭ではわかっていても、いざ英文に出てくるとつまずいてしまうこともあるかもしれません。でも、何度も出会ううちに、自然と慣れていくはずです。コツは、「動詞+ingが名詞の役割をしている」とシンプルに捉えること。初めのうちは細かいルールに囚われすぎないようにしましょう。繰り返し勉強すれば、必ず理解できるときが来ます。

 

 

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部
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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

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