中1の期末テスト、何点取ればいい?“良い成績”の目安や勉強法を現役塾講師が一発で解説!
「中1の期末テスト、何点取れれば“良い”の?」
多くの生徒や保護者が気になるのが“目標点”ではないでしょうか。
中1の定期テストは、教科平均は50点台~70点台になることが多く、一般的には80点台を取れれば十分に良い成績といえます。およそ学年上位2~3割の位置になるでしょう。このラインを安定して取れていれば、定期試験以外の項目(授業や課題への取組みや、小テスト)などの状況にもよりますが、通知表の評定4(内申4)が十分狙えるレベルです。
本記事では、平均点・評定の関係や目標点の決め方を現役塾講師がわかりやすく解説。さらに、定期テストで80点以上をとるための勉強法やスケジュール、点数が伸びる子と伸びない子の違い、思うような点数が取れなかった場合に次のテストで立て直すコツも紹介します。
編集部
塾選ジャーナル編集部
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者
大山雅司
塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。
結論:中1の期末テストは「80点」が一つの目安
「中1の期末テストで何点取ればいいか?」に対する目安のひとつが、80点です。もちろん、テストの平均点や、それぞれの目的や目標などによって取っておきたい点数は変わりますが、まずは80点のクリアを目指すとよいでしょう。
評定4を狙うなら80点、5を狙うなら90点以上を目指そう
多くの生徒、保護者が期末テストの点数を気にする大きな理由が、内申点ではないでしょうか。
内申点は、通知表に記載される「評定」をもとに計算されます。特に偏差値の高い高校を志望する場合は、できるだけ多くの教科で高い評定を取ることが重要です。特に期末・中間テストなどの定期試験の得点は評定に大きな影響を持ちます。
期末テストの点数は評定4を狙うなら80点、評定5を狙うなら90点以上を目標に勉強をするのが良いでしょう。
ただし、評定はテストの点数だけで決まるものではありません。授業への取り組み方・提出物・小テストなど、日々の積み重ねが総合的に評価されることを忘れないようにしましょう。
「評定」と「内申点」は似ていますが、意味や役割が異なります。
評定は、各教科の学期末や学年末に先生がつける1〜5段階の成績で、通知表に記載されます。一方の内申点(調査書点)は、評定を合計・換算して高校入試で使用する指標のこと。
評定は学校での学習評価、その数値を高校受験用に計算したものが内申点と覚えておきましょう。また、高校受験に使用される内申点の計算方法は地域によっても異なります。
理想の点数ラインは目的や地域でも変わる
「中1の期末テストは80点が目安」とお伝えしましたが、実際に取るべき点数は、生徒の目的・地域によっても変わります。ここでは、目的別の目標点と、地域ごとの内申の考え方を整理します。
■ 内申重視タイプ(推薦・評定対策を意識する場合)
例えば「推薦入試で志望校に合格したい」といった場合、内申対策が欠かせません。期末テストでは80点台を目指しつつ、できれば90点以上を狙っていきましょう。評定は1〜2回のテストで急に上がるものではないため、中1のうちから安定して80点台を目指す習慣を作ることが、後の高校受験で大きな差になります。
■ 上位校志望タイプ(都立・難関校を見据える場合)
「できるだけ上位校を目指したい」「高校受験を意識して早めに差をつけたい」という場合は、平均+20点(=85〜90点台)を目標にしましょう。特に難関校を狙うなら、90点以上のキープを目標とすることが望ましいです。
■ 基礎固めタイプ(苦手克服・平均突破を目指す場合)
苦手科目を克服する場合は、今の学力に合わせて段階的な点数アップを計画します。いきなり80点を狙うのではなく、「まずは平均の60点」「次は70点、さらに80点」と計画すると、無理なく勉強を続けられるでしょう。
80点はあくまでもひとつの目安として捉え、一人ひとりの学力や志望校レベルなどに合わせて、目標点数を設定することが大切です。
大山先生
中学1年生の段階では、まだ志望校が決まっていないケースも多いと思います。そこで、志望校がある場合とまだ決まっていない場合の目標設定については、次のように考えるとよいでしょう。
【志望校がある場合】
まずは、志望校に合格した生徒がどの程度の定期テストの点数を取っていたかを把握することが大切です。近隣の塾や進学実績のある塾に相談し、実際のデータをもとに目標を立てましょう。
【志望校がない場合】
この時期は、内申点を意識して「オール4を目指すこと」を目標にしましょう。そのためには、定期テストで以下の2点を意識すると効果的です。
・平均点に届いていない教科を優先的に平均点以上へ引き上げる
・各教科で80点以上を目指す
■ 地域によっても異なる目標点
評定と得点目安の関係性は先で紹介したとおりですが、中1の期末テストで何点取っておきたいかは地域でも変わります。下表は東京都・神奈川県・千葉県における、内申点の取り扱いについてです。
| 都道府県 | 内申点の取り扱い |
|---|---|
| 東京都 | ・中学3年生の成績が対象 ・学力検査を課す教科は1倍、学力検査を課さない教科は2倍で算出 |
| 神奈川県 | ・中学2・3年生の成績が対象 ・中学2年生の成績+中学3年生の成績×2で算出 |
| 千葉県 | ・中学1・2・3年生の成績が対象 |
参照:東京都教育委員会「令和8年度 東京都立高等学校に入学を希望する皆さんへ」
参照:神奈川県教育委員会「令和8年度 神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜実施要領」
参照:千葉県教育委員会「令和8年度 千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項」
例えば東京都では中学3年生のみの成績が対象で、学力検査を課す教科は内申点が1倍、学力検査を課さない教科は内申点が2倍となります。そのため、内申点アップを目標にする場合は、学力試験が課されない教科にもしっかり力を入れなければいけません。
神奈川県では2・3年生の成績が対象ですが、3年生の成績は2倍になります。
千葉県では全学年の成績が対象となるため、1年生の段階からしっかりとテスト対策を進めていく必要があるでしょう。
また志望校が難関校の場合、内申点の高いライバルが多く集まってくることから、より高い目標点を設定する必要があります。
志望校別 中1の期末テストで目指したい点数の目安
偏差値や合格ラインは年度や倍率によって変動しますが、中3の1学期時点での目標得点を知っておくことで、今後の到達イメージが明確になります。
以下は都立高校を例にした中3 1学期時点の目安点です。この点数を最終的なゴールとして、中1のうちは平均点+10〜20点を安定して取れるようにすることを中間目標にするとよいでしょう。
たとえば、都立高校の例をいくつか見てみましょう。
▼都立高校別の定期テスト点数目標の目安(平均点が60点だった場合を想定したイメージ)
| 高校名 | 偏差値(目安)※ | 中3 1学期時点で目指す点数の目安(5教科) | |
|---|---|---|---|
| 男子 | 女子 | ||
| 日比谷高校 | 70 | 69 | 平均95点以上×5教科 = 475点〜満点を狙う |
| 戸山高校 | 67 | 65 | 平均90点~95点 = 450点~475点 |
| 小山台高校 | 62 | 61 | 平均90点=450点 |
| 目黒高校 | 56 | 55 | 平均75点~80点=375点~400点 |
| 杉並高校 | 48 | 47 | 平均60点~70点=300点~350点 |
※参照元:進学研究会 Vもぎ 令和5年度受験用 都立高校 総合得点 合格めやす表
中1期末テストで80点だと偏差値はいくつ?
結論から言うと、中学校の期末テストの点数だけでは偏差値は正確に分かりません。というのも、偏差値とは「同じ集団の中でどの位置にいるか」を示す相対的な数値だからです。
たとえば80点を取っても、全体の平均点が70点なら偏差値はそこまで高くなりません。逆に平均点が50点のテストで80点を取れば、偏差値はかなり高く出る可能性があります。さらに、得点のバラつき(標準偏差)によっても偏差値は変わります。
つまり、「うちの子、80点だったから偏差値は◯◯くらいかな?」という見方は、正確とは言えないのです。
偏差値を知るには、複数の学校の生徒が一斉に受ける模試を受けることが必要です。模試は客観的な学力の位置を知る手段として、高校受験に向けた実力チェックにも役立ちます。
偏差値については以下の記事で解説しているため、ぜひチェックしてみてください。
中1の期末テストで80点を超えるための勉強法とスケジュール
中1の期末テストで目標とするべき80点を超えるためには、どのような勉強法とスケジュールを取り入ればよいのでしょうか。
以下でスケジュールをつくる際の勉強時間と優先順位、学校ワークへの取り組み方、教科別の得点アップポイントを解説します。
勉強時間と教科ごとの優先順位
現在の学力や目標点数、普段の学習状況などによって異なるものの、80点を超えるためにはテストの2~3週間前から始めるとよいでしょう。多くの学校でテスト範囲が3週間前ぐらいに発表され、また科目数も多いことから、できるだけ余裕を持って対策を始めるべきです。
▼ 定期テスト前のスケジュール
| 3週間前 | テスト範囲を確認し、全体の勉強計画を立てる |
|---|---|
| 3週間~2週間前 | 苦手教科や分野を把握し、基礎固めをする |
| 2週間~1週間前 | 応用問題にまで取り組みはじめ、苦手教科を反復する |
| 1週間前までに暗記系を一巡していることが目標、そこから問題演習に取り組む | |
| 1週間前~前日 | 暗記と問題演習を反復する |
理想の勉強時間は、1日あたり3時間ほど。あらかじめ勉強時間を決めておくと、モチベーションを一定に保ちながら毎日勉強できるようになります。
特に学習習慣がない場合は、3時間以上の勉強時間を無理に設定しないように注意しましょう。集中力が続かず、途中で諦めてしまう可能性があります。
得意科目よりも、苦手科目の方が伸び幅があります。そのため、勉強時間の優先順位としては苦手科目が上になるでしょう。
大山先生
苦手科目は後回しになりがちで、結局手をつけられないというケースもあります。まずは勉強しやすい得意科目から始めて、ペースが上がってきたら苦手科目の勉強に切り替えるのもよいとは思います。
ただ、その前に一度でも良いので苦手科目にも触れてみてください。全体でどの程度やらなければならないのか、苦手教科のなかでも特にどの単元を勉強する必要があるのかを事前に把握することは重要です。
学校ワークは“繰り返し”やる
学校ワーク(学校で配布される問題集やプリント)は、定期テストの点数を最も効率的に伸ばせる教材です。「一回で満足しないこと」が80点を超えるための基準と考えましょう。以下は3周を目安とした場合の例です。
✓1周目:解ける・解けないを仕分け
ざっと全体を解き、どこが理解できていないかを把握します。
✓2周目:間違えた問題に集中
1周目でできなかった問題だけを繰り返すことで、弱点を効率よくカバーできます。
✓3周目:時間を意識した本番形式
テスト直前の仕上げとして、時間を測りながら全体を解き直すと「ケアレスミス」が大幅に減ります。
教科書だけでは演習が不足するため、教科書と準拠している学校ワークを活用しながら勉強することが効果的です。
教科別の得点アップポイント(国・数・英・理・社)
主要5教科、それぞれの得点アップポイントを下表にまとめました。
| 教科 | 得点アップのポイント |
|---|---|
| 国語 | 漢字・語句知識の確実に点数を取れるものから固める。 読解問題は、授業ノート見直し、教科書準拠ワークで繰り返し練習する。 |
| 数学 | 計算力を身につけることが大切。計算が苦手な生徒は、問題を解く際に「式を丁寧に書く」ことを意識すること。その上で多くの問題を解きましょう。 |
| 英語 | 単語・文法の暗記を優先し、長文・英作文・リスニングへと段階的に発展。長文読解は音読→和訳→設問解答の流れで反復練習する。 |
| 理科 | 教科書・資料集から重要語句や実験内容をまとめ、用語の理解を重視。一問一答形式でアウトプット中心の学習を行う。 |
| 社会 | 教科書の流れを理解しながら、用語・出来事・人物の関係性を整理。地理では地図、歴史では年代順整理、公民では用語理解を中心に学ぶ。 |
音楽と美術、保健体育、技術・家庭の副教科(実技教科)は、定期テストに関しては主要5教科と比べると暗記が中心になるでしょう。授業中に頻出ポイントが提示されているはずなので、教科書やプリントなどを使ってひたすら頭に入れていきましょう。
得点アップについては以下の記事で紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
中1の期末テストで平均点以上を目指す勉強法
中1の期末テストで平均点以下だったとき、なかには落ち込んでしまう子どももいるかもしれません。一生懸命にテスト勉強をした場合はなおさらです。
しかし、中1の期末テストでつまづいても、挽回できるチャンスはあります。高校受験まではまだ十分な時間があり、定期テストを受ける機会もあるためです。むしろ「どこでつまずいたのか」を早い段階で把握できたことが大きな収穫。以下で紹介するリカバリ法を活用して、次に備えましょう。
間違いノートをつくる/復習の方法を変える
弱点や苦手科目の克服に有効なのが、間違いノートの作成です。問題演習で間違えた問題や、わからなかった問題などをノートにまとめておくと、効率的に復習できるようになります。
つくり方や書き方に決まりはないため、自分が見やすく、取り組みやすいように自由に作成しましょう。ただし、子どもによっては「つくること」自体が目的になってしまうことがあるため、注意が必要です。余白を多く設けておくと、後からメモやコメントなどを追加しやすくなります。
普段から復習をしていても点数が伸びなかったときは、復習の方法を変えてみるのもひとつの手です。
先で解説したように、点数が伸びる子は授業の当日か翌日に1回目の復習をして、さらに3〜4日後に2回目の復習をしています。同じ学習内容でも時間を空けて何度も復習することで、知識が着実に定着します。
また英語と数学は、できれば毎日復習しましょう。どちらも積み上げ式の科目で、これまで習った単元が積み重なって、後の単元が理解できるようになっているためです。
「できる問題を落とさない」ための振り返り習慣
普段なら解けた問題でも、緊張や焦りなどから、テスト本番ではうっかり間違えてしまうことは珍しくありません。わからない問題なら仕方ありませんが、できる問題を落としてしまうのはもったいないことです。
できる問題を落とさないためには、テストの最中に解き終わった問題を振り返る習慣を身につけましょう。すべての問題を解き終えたら、最後に見直します。
残り時間が少ない場合は「解答欄がずれていないか」「単位のつけ忘れがないか」「名前を書いたか」などをチェック。時間がある場合は問題文を読み直しながら、もう一度問題を解いてみると安心です。
定期テストで点数が伸びる子、伸びない子のちがい
前章では「80点以上を目指す勉強法」や「平均点以上を目指す勉強法」を紹介しました。なかには「勉強をしているつもりなのに点数が伸びない...」と悩む子どももいるかもしれません。同じように勉強していても、なぜ点数が伸びる子と伸びない子がいるのはなぜでしょうか?
その違いは、才能ではなく“勉強のやり方”にあります。ここからは、定期テストで点数を伸ばす子と伸び悩む子の違いを3つのポイントで解説します。
①定期テストの勉強時間
最もわかりやすい違いが、定期テストにかける勉強時間の違いです。当然ながら、点数が伸びる子はテスト対策に十分な時間をかけています。
どれだけ効率的・効果的な勉強法を取り入れても、勉強時間が十分になければ点数アップは望めません。
②勉強計画の立て方
点数が伸びる子の多くは、定期テストに向けた勉強計画を立てています。勉強計画を立てないと、学習の効率性が下がり、さらにモチベーションも保てなくなってしまうでしょう。
勉強計画を立てる際は優先順位をつけてから、インプット(暗記)とアウトプット(問題演習)をバランス良く取り組める内容にするのがポイントです。
③教科ごとの勉強方法
教科ごとに勉強方法が異なるため、点数が伸びる子は教科ごとに勉強方法を変えています。
例えば英語の場合、単語と文法を覚えるのが先です。出題範囲の単語と文法をひと通りマスターしたら、長文読解などへ移っていきます。
定期テストの勉強法は下記の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
中学生の定期テスト 親はどのようにサポートする?
多くの中学1年生が思春期にいるなか、子どもとの距離感や関わり方に悩む保護者も少なくありません。期末テストに向けて「どこまで関わればよいのか」「自主性をどう尊重すればよいのか」など、様々な悩みがあります。
親がかけるべき声かけ・励まし方
ベストな関わり方はそれぞれで違いますが、子どもの自主性を尊重しつつ、目標を共有し、必要な時に寄り添う形がとれるとよいでしょう。それぞれに合った関わりをとおして、期末テスト勉強に取り組む力を養えるようになります。
以下の記事では中学生の子どもを持つ親が、定期テストにどのように関わっているか、具体的にどのような声かけ・励ましを行っているかを、アンケート調査の結果から解説しています。ぜひご覧ください。
塾選ジャーナルがおすすめする定期テスト対策塾
より効率的・効果的に定期テスト対策をするなら、子どもを塾へ通わせるのもおすすめ。特に定期テスト対策に力を入れている塾では、通っている学校ごとの出題傾向や使用している教材などに合わせて、授業をしてもらえます。
塾選ジャーナルがおすすめする定期テスト対策塾は、次の3つです。
| 塾名 | お問い合わせ | おすすめポイント |
|---|---|---|
| 個別教室のトライ | 1対1の個別指導で、それぞれに合った定期テスト対策を受けられる。 | |
| 臨海セミナー小中学部 | 「定期テスト完全攻略book」や土日の対策授業、テスト前日の「直前対策」などで得点アップできる。 | |
| 個別指導の明光義塾 | テストごとに目標点数と具体的な学習プランを立て、授業と家庭学習でプランの内容を実践。 |
各塾の詳細や他のおすすめ塾を知りたい方は以下の記事もご覧ください。
中1期末テスト点数・勉強法についてのよくある質問(FAQ)
最後に中1期末テストの点数・勉強法について、よくある質問を紹介します。
Q:中1期末テストの全国平均点は公表されていますか?
教科別の全国平均点は公表されていません。ただし、期末テストを含む定期テストの平均点はおおむね50点台~70点台になることが多いです。
1学期の中間テストや期末テストは「初めての定期テスト」であるため、やや易しめに作られる学校もあります。2学期以降は出題範囲が広がり、難易度が上がる傾向。そのため、平均点が下がる・自分の点数が前回の点数と比べて落ちるといったことも十分にあり得ます。
Q:80点取っても評定4がもらえませんでした。なぜですか?
期末テストを含む定期テストで、常に80点を取ったからといって、必ずしも内申が4になるとは限りません。
先で説明したように、内申につながるのは定期テストの結果だけでなく、小テストやグループ学習での取り組み、宿題をはじめとする提出物の状況などを加味して、総合的に判断されます。
そのため、評定で4や5を目指す場合は、定期テスト以外の要素にもしっかり取り組む必要があるでしょう。
Q:どの教科から伸ばせば良いですか?
苦手教科がある場合は、苦手教科から伸ばすことを意識しましょう。得意教科と比べて伸び幅があり、勉強した分だけの得点アップが狙えます。
短期間での得点アップを狙うなら、暗記が中心の教科がおすすめです。理科(生物と地学)と社会だけでなく、副教科(実技教科)も暗記で対応できます。
Q:定期テスト勉強は何日前から始めるべきですか?
定期テストの勉強は、最低でも2週間前から始めましょう。できれば3週間前から始めると、余裕を持って対策できます。
また普段から授業内容をこまめに復習していれば、テスト勉強にかかる負担を軽減できます。
Q:保護者が勉強を手伝うのは逆効果ですか?
親が勉強を手伝うのは逆効果かどうかは、それぞれのケースによって変わってきますが、適切な距離・範囲内であれば悪いことではありません。特に「勉強習慣がない」「勉強方法がわかっていない」といった子どもの場合、保護者の関わりによってプラスに働くこともあります。たとえば、子どもが勉強でつまずいているようであれば、一緒に考えてあげるなどです。
ただし、過干渉になったり、親が代わりに問題を解いてしまったりするのは逆効果です。「学習スケジュールを一緒に考える」「目標を一緒に立てる」「進捗状況を確認する」など、あくまでもサポート的な関わりに留めておきましょう。
まとめ:中1の期末テストで意識すべき点数ライン3つ
「中1の期末テストで何点とればいいの?」に対する答えは、80点です。もちろんそれぞれの学力や志望校レベルなどにもよりますが、まずは評定4を目指すのであれば、定期試験では80点のクリアを目指しましょう。
目標とする評定に対する定期テストの得点の目安は、次のとおりです。
- 評定3:50点~80点
- 評定4:80点~90点
- 評定5:90点以上
※平均点60点のテストの場合を想定
80点をクリアするためには、テスト本番2~3週間前からの準備が欠かせません。1日3時間の勉強時間を確保し、計画的に対策していきましょう。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者プロフィール
塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。







