高校受験の英語はどう勉強する?“勉強法のプロ”が現状の点数別に解説

英語の勉強って何から始めればいいかわからない。単語、文法、長文読解とやることが多すぎて、どれにどのくらい時間をかければいいかさっぱり……。
このような悩みを抱えている中学生は多いでしょう。英語は単語や文法などさまざまな方向からアプローチしつつ、総合的に読解力を高めていく必要のある科目です。
この記事では、東京大学教育学部卒の“勉強法のプロ”監修のもと、英語の試験がどのような分野から成り立っているのか、そして現状の点数別の勉強方法を説明します。英語が積み重ねの教科であると言われる理由もわかるはずです。

編集部
塾選ジャーナル編集部
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監修者
布施川天馬
1997年生まれ。東京大学文学部卒。世帯年収300万円台の家庭に生まれ、幼少期から貧しい生活を送る。金銭的、地理的な事情から、無理のない進学先が東京大学のみに絞られ、東大進学を志す。 塾に通う金銭的余裕がなく、勉強の傍ら週3日フルタイムのアルバイトで学費を稼ぐ。受験生活を通してオリジナルの「お金も時間も節約する自習術」を編み出し、一浪の末、東大に合格。 在学中から、自身の勉強法や学習法を、執筆活動や、全国の学校での講演を通して広める。著書に『東大式節約勉強法』『東大式時間術』(扶桑社)『東大合格はいくらで買えるか?』(星海社)など。

高校受験の英語は6つの分野が重要!
高校受験の英語は、以下の6つの分野から出題されます。
- 単語
- 文法
- 長文読解
- 英作文
- リスニング
- スピーキング
それぞれ別々の大問として出題されることもありますし、複数の分野の融合問題が問われることも。それぞれ出題される問題にどのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。
単語
まず、英語力の一番の基礎といえる「単語」です。日本語を習得する時のことを思い出してみましょう。何かの言語を学ぶとき、まずはその言語の根幹となる部分を学ぶ必要がありますね。それが英語では「単語」です。
単語の直接的な和訳を問われる出題は少ないですが、類義語や対義語を選ぶ形式で単語の意味を問われる問題はあるでしょう。
例えば、bigという単語に対して、small、large、little、lightの選択肢が与えられ、類義語を選びなさいというような問題が出題されることがあります。。この場合、正解はlargeですね。
また、単語の意味をわかっていないと、長文を通して筆者の言いたいことを理解することはできないので、長文読解問題も単語問題の側面を持っていると言えます。
文法
高校受験で問われる文法の問題の多くは、並べ替え問題です。中学生がつまずきやすい「時制」「助動詞」「受け身」「関係詞」といった文法事項を含んだ文章を、単語ごとにバラバラに置いて、正しい順番に並べ替えるという問題です。
正しい解答を導き出すには、「助動詞は動詞の前に置く」「関係詞が出てくる文章は、先行詞の説明とそれ以外の部分を分けて考える」など、文法の基本を押さえておく必要があります。
また、文法においては「言い換え」の問題もよく出ます。元の文章と同じ意味になる、別の文法を使って言い換えた文章を選択肢から選ぶ問題も出題されることが多いです。他にも、句動詞の前置詞部分を選ばせる問題や語法をもとにした空所補充問題もよく出ます。
長文読解
高校入試の英語では、300語程度から、多い場合では1500語にも及ぶ長文読解が出題されます。英文を段落ごとに内容を正しく把握できているか問う設問が続き、大問の最後の方に進むにつれて総合的な理解を求める問題が出題されることが多い傾向です。
長文読解は単語・文法の知識、英文を正しく和訳する力、理解したことを自分の言葉で表現する力など、多岐にわたる英語力(さらには日本語力)が求められます。他の分野との融合問題が多いのも特徴です。
試験時間と照らし合わせると、高校受験で求められる読解の速さは、1分に100語程度と言われています。普段からこのペースで英文を読めるようになっておく必要があります。
英作文
高校受験で出題される英作文問題は大きく分けて[
和文英訳」と「自由英作文」の2種類があります。まず「和文英訳」は、日本語であたえられた文を英語に訳す問題です。
たとえば「私はこの部屋を掃除しなければなりません。」という文を”I have to clean this room.”と訳す問題が該当します。和文英訳では、助動詞や時制、語順など文法正しく使って間違いのない英文を書くことが求められます。
一方の「自由英作文」は、特定のトピックが与えられ、それについての自分の考えや意見を数文の英語で述べる問題のことです。よく出るトピックとしては、「将来の夢」や「趣味」といった自分についてのことから、「地球温暖化」「SDGs(持続可能な開発目標)」といった社会問題に対するまで幅広く出題されます。
リスニング
リスニング問題では、英語の会話文や説明文が放送され、それについての内容理解を問う選択問題が出題されます。対話の内容から適切な返答を選ぶ問題、話の要点や登場人物の行動・意図を問う問題、イラストや表と関連づけて答える問題など回答形式はさまざまです。内容は日常会話や学校生活、簡単な物語などで、身近なものが中心です。
話される英語は比較的ゆっくりで、発音もはっきりしていますが、聞こえた英語を瞬時に日本語に訳し、全体の意図を把握する力が求められます。そのためには、基本的な語彙力、文法力はもちろんのこと、放送の英語に耳を傾ける集中力・注意力も必要です。
スピーキング
一部の高校の推薦入試などでは、上記の問題に加えてスピーキング試験を課しているケースもあります。
この試験では受験生にタブレット端末とマイク付きのヘッドセットが配布され、マイクに向かって話す、録音形式で実施されます。図やイラストを見て状況を説明する問題、与えられたトピックについて自分の意見を述べる問題などが出題されます。英作文の口頭バージョンと捉えてもらうとわかりやすいでしょう。
しかし、その場ですぐに英文を錬成し、発話しなければならないという点で英作文よりも瞬発力が求められます。
また、発音ややりとりの自然さなども総合的に評価されるので、筆記試験とはまた異なる対策をしておくことが重要です。
英語を勉強する順番は?ステップごとに解説
これだけ出題される分野が多いと、何から手をつけたらよいか迷ってしまいますよね。ここでは、どのようなステップで勉強を進めればいいのか詳しく説明していきます。
STEP1:英単語をしっかり暗記
まずは「英単語」を暗記することです。単語の意味がわからないことには、文章が読めません。頭に入っている単語が少なければ、トピックについて自分の考えを英語で述べることもできません。どの問題を解くにしろ、単語を正しくたくさん暗記していることが必要です。
まずは手に取る単語帳を1冊に絞ってください。教科書でも構いません。そこに載っている単語に、1日10語でもいいので、必ず目を通すようにしましょう。コツコツと毎日の暗記を積み上げることで、確かに語彙力はついていきます。テスト形式にして次の日、1週間後、と定期的に覚えられているかどうか確認する機会も設けるとさらに記憶は定着します。
ちなみに、筆者は教科書に絞って単語を覚えていました。付録の単語一覧を音読して暗記していたので、参考になれば幸いです。
STEP2:文法やコロケーションを覚える
単語の次は、文法とコロケーションを覚えましょう。「コロケーション」とは、単語と単語が結びついて意味を成しているもののことをさします。コロケーションの学習には、文法を例文付きで解説してくれる問題集がおすすめです。
問題集を手に取ったら、まずはひと通り問題を解きましょう。例文は5、6回ずつ音読してください。答えを間違えた箇所には印をつけます。
1週したら、特に間違いが多かった単元に戻りましょう。そこがあなたの苦手な単元です。もう一度例文を数回音読して、丸ごと頭に入れてください。文法事項は例文から抽出すればよいため、まずは例文を覚えるのが近道です。そうすれば、コロケーションも自然と覚えられます。
あとはこれをひたすら繰り返してください。自分の苦手な単元、テストで間違えた文法事項などをピックアップして例文を覚えましょう。そして問題を解きます。こうして、文法を仕上げていきます。
STEP3:長文読解の量をこなす
単語や文法がある程度固まってきたら、長文読解問題をひたすら解きましょう。読解力は、たくさんの文章に触れることで伸ばせます。まずは長文読解の問題集をなんでもよいので、1冊買って解き進めてください。
問題を解いたら、解説をじっくり読みましょう。その際、どこを読み間違えていたのか、どうすればその文章を正しく理解することができるのかを分析してください。
難しい単語があったのか、知らない文法事項が含まれている文章が出てきたのか、はたまた問題に対する答え方を間違えていたのかなどのその分析が終わったら、知識を頭に入れてから長文を音読してみてください。時間に余裕がある場合は何回でも繰り返し音読しましょう。そうすることで、自分がつまずいた文章がはっきり浮かび上がってきますし、単語もスッと覚えることができます。
長文読解問題集は一度解いたら次の問題集に移りましょう。同じ問題を何度も繰り返す必要はあまりありません。長文の内容は一度読んだらなんとなく覚えてしまうため、新しい問題に触れることをおすすめします。
STEP4:リスニング・スピーキングを対策
上の3つのステップに加えて、リスニング問題やスピーキング試験が課される高校を受験する人は、その対策もしましょう。どちらも単語や文法といった基礎知識が入っている状態でないと難しいため、やはりSTEP1とSTEP2をある程度終えてからスタートするのがおすすめです。
リスニング
リスニングの対策で有効なのは、長文読解とおなじように量をこなすことです。とにかく英語のシャワーを浴びましょう。英語が流れたとき、周りの音を気にせず英語に集中し、なんとなくでも意味を把握する練習すれば、徐々にリスニングの問題が解けるようになっていきます。隙間時間に問題集付属の音源をかけておくだけでも対策になります。
スピーキング
スピーキングの対策では実際に声に出して話してみることが大事です。内容や文章の間違いを指摘してくれる先生が身近にいれば頼るのもよいですが、そうでない場合は1人で壁に向かって練習するのでも構いません。
質問されたあと、すぐに自分の意見を整理して、英語に訳し、正しく伝える練習を繰り返すことが大切です。さまざまなトピックで繰り返して練習していくうちに、スラスラと話せるようになるはずです。
また、自分の意見を伝える上でよく使う表現などをまとめたノートを作るのもよい手です。
高校受験の英語の勉強法は?【現状の定期テスト得点別】
大まかなステップは上記の通りですが、現状の英語レベルに合わせて勉強法を工夫することも必要です。ここでは、定期テストの点数別にふさわしい勉強法を解説していきます。
基礎力を積み上げる【定期テストが30点未満】
定期テストが30点未満の人は、とにかく基礎力をつけることを最優先にしてください。基礎力とは、単語力と文法力のことです。単語を知らないと長文は読めません。文法を知らなければ、文章の意味を正しく把握できません。
まずは毎日単語帳に触れることを徹底しましょう。単語の知識が増えれば、読める英文も増え、理解がしやすくなります。三日坊主にならないように、その日の分が終わったら、次の日はここまでやる、という見通しを立てておくようにしましょう。
文法もわかりやすく説明してくれている問題集を使って、基本事項をしっかり定着させましょう。単語帳と文法問題集を1周できたら、長文読解をやってみてください。これまでとはまるで見え方が違うはずです。
ミスパターンを分析する【定期テストが30点~60点】
定期テストが30点〜60点の人は、自分が上記のどの分野が苦手なのか、ミスをしている分野を分析してみましょう。
過去のテストを見返して、どの問題を、どのような理由で間違えているのか考えてみてください。単語力が足りないのか、文法事項を知らないのか、長文が読めないのか、記述ができないのか、正しい英文を書くことができないのかなど、原因は人それぞれです。
原因がわかったら、その分野に焦点を当てて単語帳を開いたり問題集を解いたりしてください。。これは英語に限った話ではありませんが、自分の苦手な単元はどこか分析して、そこに絞って対策をすることで、その教科の成績の底上げができます。
時間配分や記述力を高める【定期テストが60点以上】
定期テストが60点以上の人は、基礎力はついているはずなので、英語力を高める勉強は続けつつ、「テストで点数を取る方法」を身につけるとよいでしょう。
英語のテストの点数が取れない原因の一つに「時間が足りない」というのがよくあります。「時間が足りなくて最後の大問の長文を読み終えられなかった」「最後の方、焦って雑に読んでしまった」というような時間の束縛は、高校受験を終えても、大学受験まで付きまとうものです。
だからこそ、時間配分」を意識してテストに臨む習慣をつけておきましょう。志望校の入試問題を分析して、どの大問に何分使えばよいか、振り分けておきましょう。過去問や模試を解くとき、時間配分を意識してください。
また、点数が取れない別の要因として「記述問題の答えが書けない」「何を書いてよいかわからない」というのもよく挙げられます。これは英作文だけではなく「日本語で答えなさい」と指示された問題でもうまくかけないことがあるとされています。記述対策で大切なのは、模範解答と自分の解答を比較することです。どの部分が違うのか、どの表現をどう直せばよい解答になるのか、分析してください。わからなければ先生に尋ねてみるのもよいでしょう。
こうして、テストで点数を取るためのテクニックを身につけることで、さらに点数を上げることができるはずです。
高校受験の英語の勉強スケジュールは?
では、どのタイミングにどんな勉強をすれば高校受験に間に合うのでしょうか?次は、学年と時期に注目して、勉強法をまとめていきます。
中学1年生~2年生は授業を完璧に
1〜2年生のうちは、基礎力を身につけることが大切です。まずは授業を真面目に聴きましょう。教科書には新しい単語がまとめてありますし、文法も例文とともに説明が載っているはずです。
授業は教科書に沿って行われるため、授業内容を理解できれば、中学レベルの単語力・文法力が身につくはずですよね。
授業中はしっかり先生の話を聴き、グループワークなども真剣に取り組みましょう。積極的に発言することも大事です。そして、授業があった日、帰宅後に学んだことをを振り返るようにしてください。いわゆる「復習」ですね。習った文章を繰り返し音読して、先生が話していた内容を自分の言葉でまとめてみましょう。これだけで十分です。
中学3年生の夏までは弱点をつぶす
3年生になると、受験が徐々に近づいてきますが、3年の夏までは自分の苦手な単元を洗い出し、それをしらみ潰しにしていくことが大事です。受験直前は、苦手な単元を演習するための時間を多くは取れません。過去問演習に入る前に、中学レベルの単語を確実に頭に入れ、文法問題集も繰り返し解き終えていると安心です。
模試や定期テストが返却されたら、すぐに自分が何を間違えたのかチェックしてください。そのたびに、苦手な単元をアップデートし、どの分野も満遍なく点数を取れるようにしておきましょう。そうすれば、夏以降、志望校合格に向けて集中して対策ができます。
中学3年生の夏以降は過去問や長文対策
3年生の夏以降は、志望校合格に向けて、過去問を中心に主に長文読解をたくさんこなしてください。どの高校を受験するにしろ、長文読解は必ずと言っていいほど出題されます。長文読解で点数を取れなければ、英語では点数が取れないと思ってよいでしょう。
過去問を分析して、形式に慣れることも大事です。それぞれの大問でどの分野が出題されるのか、自分はどの大問で何点を取りに行けばいいのか。試験に対して、「自分なり」の点数の取り方を見つけておくだけで成績は安定します。
また、過去問だけでは数が足りないでしょうから、長文読解専用の問題集を用意することもおすすめします。前述の通り、長文読解で点数を取れるようにするためには、やはり量をこなすことが必要不可欠です。こうして、徐々に英語の応用力を高め、合格点へと持っていきましょう。
高校受験の英語についてよくある質問(FAQ)
次に、高校受験の英語について、皆さんが気になる点をQA形式で答えていきます。
高校受験の英語はどれくらい大切ですか?
高校受験において英語は非常に重要な教科です。多くの高校では英語の配点が他教科と同等、あるいはそれ以上に高く設定されていることもあり、合否に大きく影響します。英語は主要三教科のうちの一つで、特に、最近では小学校の英語教育が導入されたこともあり、求められるレベルが高まってきています。
また、英語は文法・読解・リスニング・スピーキングなど多様な力が求められ、バランスの良い学習が必要です。
さらに、英語は高校入学後や大学受験、ひいては将来の仕事などでも引き続き重要な科目となることから、早い段階から基礎を固めておくことが将来の学習にもつながります。そのため、高校受験での英語対策は合格のためだけでなく、長期的な学力の土台作りにも直結するといえるでしょう。
高校受験の英語のレベルはどのくらいですか?
高校受験の英語のレベルは英検3級と同じくらいといわれています。つまり、英検3級を取得できており、内容を理解していれば、高校入試の英語は平均かそれ以上の点数を取ることが可能と考えられます。
高校受験の英語では、中学3年間で習った単語・文法・表現を使って、読解、文法問題、英作文、リスニング、場合によってはスピーキングまで出題されます。中学英語の総まとめとして試験が課されると考えるといいでしょう。
一部の私立難関高校では、英検®でいうところの準2級や2級相当の問題が出されるところもあるようです。自分の志望校の過去問を解いてみて、現在の自分の英語力とのギャップを確かめ、コツコツと点数を伸ばし、合格点を目指しましょう。
高校受験で英検®取得は有利になりますか?
受験する高校の性質にもよりますが、高校受験において英検®を取得していると有利になることがほとんどです。
受験する高校によって評価基準は異なりますが、英検®を取得しておけば、内申点や出願資格の面で優遇される可能性があります。
高校受験の英語対策のために塾は必要ですか?
効率よく高校受験の英語対策を進めたい場合には、塾のサポートを活用するのも有効な選択肢です。
英語が苦手な人や、自分だけでは勉強の進め方がわからないという人にとっては、塾での個別指導や定期的なテスト対策が大きな助けになります。
また、志望校に合わせた出題傾向や解き方のコツなど、学校ではカバーしきれない情報を得られる点も塾の強みです。
高校受験におすすめの塾について詳しく知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。
まとめ|高校受験の英語は積み重ねが重要!
以上、高校受験の英語について、出題される問題の特徴、現状の点数別の勉強方法などを詳しく解説しました。
英語という言語を習得するためには、基礎力を上げ、そこからさらに応用力を身につける必要があります。まずはコツコツと単語・文法などの基礎を積み重ね、最終的には長文を速く・正確に読み取ることができるように、自分のレベルや学年に合わせた勉強法を取り入れていきましょう。
執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者プロフィール

1997年生まれ。東京大学文学部卒。世帯年収300万円台の家庭に生まれ、幼少期から貧しい生活を送る。金銭的、地理的な事情から、無理のない進学先が東京大学のみに絞られ、東大進学を志す。 塾に通う金銭的余裕がなく、勉強の傍ら週3日フルタイムのアルバイトで学費を稼ぐ。受験生活を通してオリジナルの「お金も時間も節約する自習術」を編み出し、一浪の末、東大に合格。 在学中から、自身の勉強法や学習法を、執筆活動や、全国の学校での講演を通して広める。著書に『東大式節約勉強法』『東大式時間術』(扶桑社)『東大合格はいくらで買えるか?』(星海社)など。