明治大学附属校「明治・中野・中野八王子」について徹底解説|特徴やおすすめ塾も紹介


編集部
塾選ジャーナル編集部
明治大学へ進学しやすいことから、小学生の子どもに「明治大学の付属校を受験してもらいたい」と思っている親御さんがいるかもしれません。2022年5月時点では「明治大学付属明治高等学校・中学校」と「明治大学付属中野中学校・高等学校」「明治大学付属中野八王子中学校・高等学校」の3つがあり、それぞれで特徴が異なります。
今回は明治大学付属校3校の主な特徴のほか、中学受験におすすめの塾もご紹介。志望校選びや塾選びの参考にしてください。
明治大学の付属校・系列校の違い
冒頭では明治大学の付属校と表現しましたが、厳密に述べると、付属校と系列校の2種類があります。それぞれの違いは次の通りです。
明治大学の付属校とは
明治大学の付属校が持つ主な特徴は、以下の2つです。
- ・明治大学が学校を経営している
- ・高校の卒業生は希望すれば、原則として明治大学へ進学できる
学校法人明治大学が直接経営しているため、最も大学と大きなつながりを持っています。高校の卒業生は希望すれば、原則として全員が明治大学へエスカレーター式に進学できるのも大きな特徴です。明治大学付属明治高等学校・中学校が該当します。
明治大学の系列校とは
続いては明治大学の系列校が持つ主な特徴です。
- ・明治大学とは異なる法人が学校を経営している
- ・明治大学への推薦枠数は、学校ごとで異なる
系列校は明治大学付属中野中学校・高等学校と、明治大学付属中野八王子中学校・高等学校の2つです。2つの学校を経営しているのは学校法人中野学園で、明治大学ではありません。
付属校と比べると明治大学とのつながりが弱いことから、明治大学への推薦枠は学校によって決まっています。希望したからといって、全員が進学できるわけではありません。
明治大学付属明治高等学校・中学校
参照リンク:明治大学付属明治高等学校・中学校
明治大学付属明治高等学校・中学校の主な特徴を見ていきましょう。
受験情報
2022年度の入学試験は第1回が2月2日、第2回が2月3日におこなわれました。8時30分~12時30分まで、4科目の試験があります。
進学実績
2021年度の卒業生のうち、明治大学進学者は227名、他大学進学者は28名、その他が3名となっています。
明治大学の推薦基準を満たし、かつ、生徒が希望すれば、基本的にはエスカレーター式に進学可能です。
学校の特徴や特色
高校では内部進学生と外部からの入学生が、1年生から混合クラスで勉強します。著しく学力が劣る子どもが明治大学へ自動的に進学できないように、進級課題が難しく設定されているのが特徴です。
基準を満たせば明治大学の希望学部へ進学できるのは魅力ですが、その反面、他の大学受験希望者に対するフォローが不足しているという声も聞かれます。
中学校の英語の授業は少人数制でおこなわれ、外国人講師による英会話や文法の授業も用意されています。2年生以降は習熟度別となり、子どもの英語力に合わせて勉強を進めていけるでしょう。
概要
最寄り駅
最寄り駅は京王線西調布駅です。駅から徒歩18分ほどでアクセスできます。ただし、生徒は基本的に学校の通学バスを利用して通学することになります。調布駅と飛田給駅、三鷹駅、矢野口駅から乗車可能です。
創立年
1912年4月に旧制明治中学校として、明治大学構内に設立されました。
建学の精神・校風
校訓は「質実剛健」と「独立自治」の2つです。初代校長の鵜澤総明氏が残した「第一級の人物たれ」を大切に、教科指導・生活指導・進路指導などを通して、生徒たちの可能性を伸ばしていきます。
総生徒数
2022年4月1日現在の総生徒数は、中学校と高校合わせて1,354人です。
学費
中学校の初年度納入金は次の通りです。
項目 | 金額 |
---|---|
入学金 | 300,000円 |
授業料 | 590,400円 |
教育充実費 | 240,000円 |
生徒会費 | 5,000円 |
PTA入会金 | 10,000円 |
PTA会費 | 22,000円 |
合計 | 1,167,400円 |
上記の他に制服代や学年費、スクールバス費などもかかってきます。
明治大学付属中野中学校・高等学校
参照リンク:明治大学付属中野中学校・高等学校
明治大学付属中野中学校・高等学校の特徴は次の通りです。
受験情報
2022年度の入学試験は第1回が2月2日、第2回が2月4日におこなわれました。8時45分までに入室完了で、4科目の試験があります。
進学実績
2021年度の卒業生のうち、明治大学進学者は339名、他大学進学者は53名、専修・各種学校が3名となっています。
学校の特徴や特色
中高一貫校であるものの、高校からの外部入学生も受け入れています。毎年明治大学以外の大学へ進学する生徒がいることから、高校1年生から年数回の模擬試験を校内で実施。さらに高校3年生になると、大手予備校による進学講演会がおこなわれるのも特徴です。
また大学で何を学び、社会でどう働くかをイメージできるよう、明治大学やNPOと連携したキャリアサポートを実施。明治大学の各学部長による特別進学講座のほか、キャリア教育支援NPOによる進路セミナーを通して、将来を見据えた成長を促します。
概要
最寄り駅
最寄り駅はJR中央・総武線東中野駅、または都営地下鉄大江戸線東中野駅です。駅から徒歩5分で到着できます。
創立年
1929年4月に財団法人「徳光育英会」の運営のもと、旧制中野中学校が開校しました。
建学の精神・校風
「質実剛毅・協同自治」を柱として、日々の学習や学校行事、特別活動への参加を通し、子どもたちが生きる力を育みます。クラブや生徒会活動も活発で、上級生と下級生、教師、OBがつながり、学校の伝統を守っているのが特徴です。
総生徒数
総生徒数は学校のホームページ上で公表されていません。中学校の募集定員が240名、高校の外部入学生の募集定員が135名となっていることから、中学校と高校合わせて、1,845名ほどが在籍している計算となります。
学費
中学校の初年度納入費は次の通りです。
項目 | 金額 |
---|---|
入学金 | 280,000円 |
授業料 | 570,000円 |
生徒会入会費 | 3,000円 |
生徒会費 | 12,000円 |
PTA入会費 | 5,000円 |
PTA会費 | 17,000円 |
施設設備費 | 240,000円 |
合計 | 1,127,000円 |
明治大学付属中野八王子中学校・高等学校
参照リンク:明治大学付属中野八王子中学校・高等学校
最後は明治大学付属中野八王子中学校・高等学校の特徴についてです。
受験情報
2022年度の入学試験はA方式の第1回が2月1日、第2回が2月3日におこなわれました。9時10分から4科目の試験がスタートします。B方式は2月5日におこなわれ、15時10分から4科(国語・算数・社会・理科)総合問題が課されました。
進学実績
2021年度の卒業生のうち、明治大学進学者は277名、他大学進学者は27名、その他が6名となっています。
学校の特徴や特色
高校では外部入学生も受け入れており、内部進学生との混合クラスで授業がおこなわれます。中学校でおこなわれる親御さんの「中学時代」の取材、職業インタビュー、大学の学部・学科研究などを通して、少しずつ将来の職業や大学で勉強したい学問について知っていきます。
高校2年生以降は文系と理系に分かれ、より志望大学・学部・学科に合わせた勉強を進めていけるのが特徴です。体育祭や文化祭、修学旅行といった年間行事も豊富で、仲間とのかけがえのない体験を重ねていけます。
概要
最寄り駅
最寄り駅はJR中央線八王子駅、またはJR五日市線秋川駅です。両駅からバスでアクセスできます。通学に便利なスクールバスも運行しています。
創立年
1984年4月に開校しました。
建学の精神・校風
建学の精神は「質実剛毅」と「協同自治」の2つ。世界へ羽ばたく「個」の基礎となる人間力を育てることを目標に、「チーム明八」として全員で支え合います。
総生徒数
総生徒数はホームページ上で公表されていません。中学校の募集定員が160名、高校の外部入学生の募集定員が75名となっていることから、中学校と高校合わせて、1,185名ほどが在籍している計算となります。
学費
中学校の初年度納入費は次の通りです。
項目 | 金額 |
---|---|
入学金 | 280,000円 |
授業料 | 570,000円 |
生徒会入会費 | 3,000円 |
生徒会費 | 12,000円 |
PTA入会費 | 5,000円 |
PTA会費 | 15,000円 |
施設設備費 | 240,000円 |
合計 | 1,125,000円 |
【2026年】日本学園が明大系列校に!明治大学付属世田谷
東京都世田谷区にある中高一貫男子校の日本学園中学校・高等学校は、2026年より明治大学の系列校に変わる予定です。
校名も明治大学付属世田谷中学校・高等学校に変更されます。さらに2029年からは付属高等学校推薦入学試験による、入学者の受け入れもスタート。卒業生のおよそ7割が、明治大学へ推薦入学できる体制づくりを目指します。
明治大附属校の中学受験におすすめ塾
上記で紹介した明治大学付属校や系列校の中学校へ入学するためには、中学受験をする必要があります。小学校の授業では習わない項目も出題されるため、学習塾で勉強することが欠かせません。
最後にジュクセンがおすすめする学習塾を、全部で5カ所紹介します。
おすすめ塾①:SAPIX
1つ目のおすすめ塾はSAPIXです。
塾の特徴
SAPIXの授業スタイルは集団指導型です。1クラス15人~20人ほどの定員で、学力別に編成されます。自分の学力に合ったクラスで、他の生徒と切磋琢磨し合いながら受験勉強を進めていけます。
難関中学校への合格率が圧倒的に高く、「中学受験ならSAPIX 小学部」と呼ばれているほどです。難易度の高い学習指導を通して、明治大学の付属校・系列校合格も目指せます。
授業終了後は復習教材が渡され、自宅でも自主学習を実施。授業と家庭学習がセットとなり、高度な学力育成が可能となります。SAPIXについてはこちらの記事でも解説しているので、チェックしてみてください。
料金
SAPIXのホームページによると、小学6年生が通った場合の月額授業料は5万9,950円です。
おすすめ塾②:早稲田アカデミー
早稲田アカデミー���は明治大学の付属校を含む、私国立中学校受験を予定している子ども向けに、小学4年生から専門コースを設けています。
塾の特徴
授業は学力別に編成された少人数クラスでおこなわれ、仲間と競い合いながら勉強を進めていけます。私語のない緊張感あふれる授業で、高い集中力をキープしながら講師の解説や問題演習に向き合います。
受験学年となる小学6年生では入試本番から逆算し、子どもの状況に合わせた学習計画を作成。得意科目を伸ばすのか、苦手科目の克服に時間を割くのかなど、それぞれに適したカリキュラムを組んでもらえます。
こちらの記事でも塾について解説しているので、ぜひご覧ください。
料金
早稲田アカデミーのホームページによると、「小学6年生対象 Sコース(私国立中受験)」の月額授業料は4万5,210円です。
おすすめ塾③:さくらOne個別指導塾
おすすめ塾の3つ目は、東京都の八王子市にあるさくらOne個別指導塾です。
塾の特徴
授業スタイルは1対1の完全マンツーマン個別指導。生徒一人ひとりに合わせて指導するため、私立中学受験対策に役立ちます。
「有名大学附属私立中学受験コース」では、八王子市にある明治大学付属中野八王子中学校・高等学校の受験対策もカバー。出題傾向を徹底的に分析し、受験直前期の解答力を飛躍的に高めます。また「明治大学内部進学専門塾」を併設しており、中学校入学後の学習をサポートする体制も整っています。
料金
さくらOne個別指導塾のホームページによると、中学受験の120分×週3回コースの受講で、1回あたりの授業料が5,000円となっています。
おすすめ塾④:東京個別指導学院
ベネッセグループに所属しているのが、東京個別指導学院です。
塾の特徴
授業形式は講師1人に対して生徒が2人までつく、個別指導スタイルです。志望校合格対策や苦手克服など、完全オーダーメイドで一人ひとりに合った学習カリキュラムを作成。最短距離で志望校に合格できる実力を養えます。
35年以上におよぶ指導実績と、ベネッセグループが有する最新の受験情報を活用し、合格まで手厚くサポート。1科目からの受講可能、無料振替制度など、通塾しやすい体制も整っています。
東京個別指導学院についてはこちらの記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。
料金
ホームページ上に授業料は公表されていません。各自でお問い合わせください。
おすすめ塾⑤:四谷大塚
最後のおすすめ塾は、四谷大塚です。
塾の特徴
四谷大塚は中学受験に特化した、老舗の学習塾です。授業は集団指導スタイルでおこなわれます。
多くの学習塾で使われている中学受験のバイブルともいえる「予習シリーズ」を用いて、「予習」→「授業」→「テスト」→「復習」のサイクルで勉強を進めていきます。同じ単元を何度もくり返すことで、確実な合格力育成を目指せるのが特徴です。
小学5年生が終わる時点で、中学受験に必要なカリキュラムはすべて終了。小学6年生以降は、中学受験対策に専念できます。
塾の詳細はこちらの記事でも解説しているので、ぜひ目を通してみてください。
料金
四谷大塚のホームページによると、小学6年生が「4教科本科コース」へ通う際の月額授業料は5万7,750円です。ただし、9月以降は7万9,750円に変わります。
まとめ
2022年5月時点で明治大学の付属校は1校、系列校は2校あります。2026年には系列校が1校増える予定です。付属校と系列校とでは、主に経営主体と明治大学へ内部進学できる条件などが異なります。
いずれの学校も中学受験では高い学力が要求されることから、塾へ通って専門的な学習指導を受けることが欠かせません。今回紹介した塾情報を参考にしながら、受験対策を効率的に進めていきましょう。
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