保護者が知っておきたい受験・進路情報まるわかり!

保護者が知っておきたい受験・進路情報まるわかり!

メニュー

キャリア教育をわかりやすく解説!小中高の違いや家庭でできる実践例10選

更新日:
アイキャッチ画像

子どもの将来の選択肢が広がり、社会の変化も加速するいま、「キャリア教育」という言葉を耳にする機会が以前より増えました。

とはいえ、
「結局キャリア教育って何をすること?」
「小学校・中学校・高校で具体的にどう違うの?」
「家庭でできることってあるの?」
と疑問を持つ保護者も多いかもしれません。

この記事ではキャリア教育の定義・目的から、小中高それぞれの具体例、家庭でできる実践例10選を分かりやすく解説します。

塾選ジャーナル編集部

編集部

塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

目的や性格について回答するだけ!簡単10秒!ぴったりの塾を診断
目次

キャリア教育とは?20秒でわかる超要約

文部科学省が定義する「キャリア教育」とは、一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育のことです。(参照元:文部科学省

わかりやすく言うと、「自分はどう生きたいか、どう学び、どう働くかを自分で選び取る力を育てる教育」です。単に職業選択だけの話ではなく、「子どもが将来自立して生きていくために必要な力を育てる教育」と考えるとイメージが近くなります。

キャリア教育とは?20秒でわかる超要約

例えば、

  • 何が好きか・得意かを理解する
  • 社会の仕組みや仕事について知る
  • 他者と協力し、自分の役割を果たす
  • 自分で選択し、行動し、振り返る

といった力を学校・家庭・地域で育てる教育です。

今キャリア教育が重視される背景と目的

背景

文部科学省がキャリア教育の必要性を強調する背景には、子どもを取り巻く社会・成育環境の大きな変化があります。

AI・デジタル化の進展で「仕事の形」が急速に変わっている

AIや自動化の普及により、これまでの仕事が姿を変えたり、存在しなかった職業が生まれたりする時代になりました。10年後の働き方を正確に予測することが難しいからこそ、変化に適応しながら学び続ける力が求められています。

進学・就職ルートが多様化し、選択肢が増えたから

大学・専門学校・海外進学・就職・起業など進路の幅が広がり、「これを選べば正解」という道がなくなりました。多様な選択肢の中から自分に合った道を選び取るためには、自己理解を深め、将来を主体的に考える力が欠かせないと文部科学省は示しています。

子どもの成育環境が大きく変化し、将来像を描きにくくなっている

働き方が多様化する一方で、子どもが身近にロールモデルを見つけにくい環境が増えています。自己肯定感や意思決定力の弱まりも指摘され、学力だけでは将来を選び切れないケースも。だからこそ、自分の興味・価値観を理解し、将来像を描く力を育てるキャリア教育の重要性が高まっています。

目的

将来を考えるきっかけを作るため

キャリア教育の第一の目的は、世の中には多種多様な仕事や生き方があることを知り、自分の可能性に気づく「きっかけ」を与えることです。自分の「好き」や「得意」が社会の中でどう役立つのかを知ることで、狭い視野にとらわれず、将来への選択肢を広げます。

「なぜ学ぶか」を理解し、学習意欲を高めるため

多くの子どもが抱く「なぜ勉強しなきゃいけないの?」という疑問に対し、日々の学習と将来のつながりを実感させることも目的です。「今の算数が、将来なりたい仕事の役に立つ」「国語の力が、社会でのコミュニケーションに必要だ」と気づくことで、現在の勉強に対するモチベーション(学習意欲)を高めます。

社会的に「自立」できる力を身に付けるため

最終的なゴールは、親や先生に依存せず、一人の人間として社会で生きていく力(社会的・職業的自立)を養うことです。予期せぬ問題が起きたときに自分で考え、自分で進路を選び取り、他者と協力して生きていくための「人間力」そのものを育てることを目指しています。

では、こうした目的を達成するために、実際の学校現場ではどのような指導が行われているのでしょうか? キャリア教育は、いきなり将来の職業を決めさせるものではありません。子どもの発達段階に合わせて、小学校→中学校→高校と段階的に積み上げられていくものです。

キャリア教育のステップアップ

まずは、そのスタート地点であり、キャリア形成の「土台作り」となる小学校の取り組みから見ていきましょう。

小学校でのキャリア教育とは?育てる力と具体例

小学校でのキャリア教育のねらいは、将来の職業選択というよりも、 “自分と社会のつながりを知ること” にあります。

小学校で育てる力

文部科学省は、小学校段階で育成すべき「キャリア発達の基盤」として、以下のような能力や態度を挙げています。

育てる力 具体的な行動
自己および他者への積極的関心 自分の好き・得意、友達や周囲の人との関係に関心を持つ
身のまわりの仕事や環境への関心・意欲 家事、地域の仕事、公共サービスなど「社会を支える仕事」に目を向ける
夢や希望・将来に対するイメージ 「将来は何してみたいか」「何になりたいか」によらず、夢や希望を描く力
勤労観・職業観の芽生え 働くことの意味、社会との関わり、自分の役割についての理解
生活・学習習慣や汎用的能力(協力・継続・責任感など) 学び方や生活態度、他者との協力、責任感を育てる基盤能力

参照元:文部科学省「小学校におけるキャリア教育」を基に作成

小学校での具体的なキャリア教育実践例

小学校では、これらの力を育むために、学年や発達段階に応じて、次のような多様な教育活動が行われることが想定されています。

  • 地域の人を招いた授業 – 図書館司書、消防士、町の商店主など様々な職業の人から「どんな仕事か」「なぜ働くか」「その仕事の意義」を聞く機会。これにより、働くこと・社会との関わりを身近に感じられます。

  • 社会科見学・地域探検 – 工場、公共施設、地域の店舗などを訪問し、社会の仕組みを体験的に学ぶ。教科の内容だけでなく、実際の「社会」を理解する場となります。

  • ごっこ遊びや係活動 – 学級活動やグループ遊びを通じて、役割分担、責任、協力などを学ぶ。これは「働くこと」の原型となる経験です。

  • 総合的な学習、道徳、特別活動を活かした学び – 教科の枠にとらわれず、学級活動や特別活動の時間などを通じて、生きる力や社会性、自己理解を促す学びを組み込む。文科省はこの「教育活動全体を通じたキャリア教育」の重要性を説いています。

参照元:文部科学省「新たな学習指導要領におけるキャリア教育

中学校でのキャリア教育とは?育てる力と具体例

中学校でのキャリア教育は、「自分と社会の関わりを現実的に理解し始める時期」として位置づけられています。小学校で育んだ基盤をさらに深めながら、 “将来像を具体的に描くための準備段階” として、文部科学省はこの時期の教育的役割を明確にしています。

中学校で育てる力

中学校で育てる力 内容
自己理解の深化 自分の興味・関心・強み・弱みをより具体的に把握する
社会・職業理解の発展 職業の種類、働く意義、社会の課題などを現実的に理解する
進路と学習のつながりの理解 学ぶ内容が将来の進路選択にどう関係するかを理解する
協働・コミュニケーション能力 社会生活で必要となる対人スキルを学ぶ
課題発見・解決の力 社会体験や探究活動を通じて、自ら考え行動する力を育てる

※出典:文部科学省「中学校におけるキャリア教育の手引き」より整理

中学校での具体的なキャリア教育実践例

中学校では、これらの力を育むために、より現実社会に近い体験や学びが組み込まれています。

  • 職場体験学習 – 2〜3日間、実際の企業・店舗・公共施設で働く経験をします。中学生にとっては「働くとは何か」を初めて実感する機会であり、自分の得意・不得意を知る重要な契機となります。文部科学省も、この時期の職場体験をキャリア形成の“節目”として重視しています。

  • 進路調査や価値観ワーク – 自分が大切にしたい価値、興味の方向性、職業観を整理する活動が行われます。自己理解を深めることで、「なぜ学ぶのか」「どんな進路を選ぶのか」という問いに向き合う土台が整います。

  • 探究的な学習や総合学習 – 社会の課題に触れ、情報収集・議論・まとめなどのプロセスを通して、課題解決力や協働スキルを養います。これらは将来のキャリア形成にも直結する学びです。

  • 地域と連携した活動 – 地元企業へのインタビュー、地域行事への参加、NPOとの協働学習など、社会と自分のつながりを具体的に感じられる場が整備されています。

高校でのキャリア教育とは?育てる力と具体例

高校でのキャリア教育は、義務教育で培った基礎の上に立ち、「卒業後の進路」を自らの意志で決定し、社会へ踏み出すための移行期間と位置づけられています。 単なる「進路選び」にとどまらず、「自分は社会でどのような役割を果たしたいか」という問いと向き合い、現実的な行動に移す段階です。

高校で育てる力

高校で育てる力 内容
価値観・勤労観の確立 「自分にとって幸せとは」「なぜ働くのか」という軸を確立する
将来設計・計画立案能力 卒業後の進路を見据え、実現するためのプロセスを具体的に設計する
課題探究・解決能力 正解のない問いに対し、情報を収集・分析し、自分なりの解を導き出す
意思決定・選択能力 多様な選択肢の中から、責任を持って自分の進むべき道を決定する
人間関係形成・社会形成能力 より広い社会の中で、多様な他者と協働し、役割を果たす力を高める

※出典:文部科学省「高等学校におけるキャリア教育の実践」を基に整理

高校での具体的なキャリア教育実践例

高校では、これらの力を育み、卒業後の進路へスムーズに接続するために、探究学習や社会との連携を重視した活動が行われます。

  • 総合的な探究の時間 – 2022年度より本格化した、高校キャリア教育の中核です。生徒自身が問いを立て、調査・分析・発表を行うプロセスを通じ、「自分が何に興味を持ち、社会のどんな課題を解決したいか」を深く掘り下げます。

  • インターンシップ・高大連携 – 中学校の職場体験よりも専門的な就業体験や、大学の講義受講などが行われます。実際のビジネス現場や学問の場に触れることで、漠然としていた憧れを現実的な目標へと修正し、進路選択のミスマッチを防ぎます。

  • 志望理由書の作成と面談 – 大学入試(総合型選抜・学校推薦型選抜)や就職試験に向けた準備です。単なる文章作成ではなく、「過去の経験・現在の学び・未来の希望」を一貫したストーリーとして言語化する作業を通じ、自己理解を深めます。

  • キャリア・パスポートによる振り返り – 小・中・高と積み上げてきた学習履歴や記録を振り返ります。自分の成長プロセスを客観的に見つめ直すことで、自己肯定感を高めるとともに、説得力のある自己PRを作成する土台となります。

AI時代・2030年代を見据えたキャリア教育の新しい姿

AI時代・2030年代を見据えたキャリア教育の新しい姿

生成AIやロボット技術が急速に進化し、「ある職業が数年で消滅するかもしれない」と言われる現代。 これからのキャリア教育は、既存の職業に就くための準備だけでは不十分です。2030年代、そしてその先の未来を生き抜くために、キャリア教育の重点は「正解を出す力」から「問いをつくる力」へと大きくシフトしています。

①「正解」はAIが出す。「問い」は人間がつくる

これまでの学校教育では、あらかじめ用意された正解をいかに早く、正確に導き出すかが重視されてきました。しかし、膨大なデータから最適解を出す作業は、AIが最も得意とする領域です。

これからの人間に求められるのは、「そもそも解決すべき課題は何か?」「私たちは何のためにそれをするのか?」という「問い」を設定する力です。教科書やネット検索では見つからない、自分なりの視点で課題を発見する力が、AI時代のキャリアを切り拓く鍵となります。

② 多様な価値観と協働し、新しい価値を生む力

複雑化する社会課題は、一人の知識やAIのデータだけでは解決できません。 異なる背景や得意分野を持つ人々と対話し、時にはAIとも協働しながら、互いの強みを活かして新しい解決策を創り出す「協働力」が不可欠です。 自分とは違う意見を面白がり、他者の痛みに共感する力は、AIには代替できない人間ならではの強みです。

③ 文部科学省も示す「主体的に学び続ける力」

文部科学省も、今後のキャリア教育の中核として「主体的に学び続ける力」の重要性を強調しています。 変化の激しい時代において、自分のキャリアを他人に委ねるのではなく、自らの意志で学び、選択し、人生をコントロールする力こそが、不確実な未来における武器となるからです。

④ 変化に合わせて学び直す力

「学校を卒業したら学びは終わり」という時代は終わりました。技術の進歩に伴い、社会に出た後も知識やスキルをアップデートし続ける「学び直し」が当たり前になります。 重要なのは、「何を学ぶか」よりも、「変化を恐れずに新しいことを面白がる姿勢」です。

このような「正解のない時代」を生き抜く力は、教科書やテスト勉強だけで身につくものではありません。

実は、家庭での何気ない会話や関わりこそが、AI時代に求められる「生きる力」を育む土壌になります。 では、具体的に家庭で何ができるのか、今日からできる実践を見ていきましょう。

家庭でできるキャリア教育-今日からできる実践例10選

キャリア教育は学校のプログラムだけで完結するものではありません。 文部科学省も、家庭や地域との連携が不可欠であるとしています。

なぜなら、子どもにとって最も身近な社会のロールモデルは、まぎれもなく「保護者である皆さん」だからです。 それでは、具体的にどのような関わり方が効果的なのでしょうか?

「キャリア教育」と難しく考える必要はありません。ここでは、明日から家庭ですぐに取り入れられる10の実践例と、子どもの成長段階に応じた具体的な関わり方を解説します。

家庭での実践例10選:親の働く姿や日常会話がキャリアを作る

▼家庭での実践例10選

No. 実践内容 育つ力・狙い
1 親が働く姿を見せる リモートワークや職場見学など、親が働いている姿を見せることで「働くことへの興味」を促す。
2 親の仕事観を言葉で伝える 「誰のために」「どんな思いで」働いているかを伝え、「働くことへの意義」を伝える。
3 親の仕事内容を共有する 可能な範囲で具体的に何をしているか話し、社会と家庭のつながりを実感してもらう。
4 家事の役割を持たせる 「お手伝い」ではなく「担当」として任せ、家という小さな社会に貢献する喜びを知る。
5 興味を深掘りする質問をする 「なぜそれが好きなの?」「もっと知るには?」と問いかけ、探究心を引き出す。
6 ニュースを題材に対話する 正解のない社会問題に対し「あなたならどうする?」と問いかけ、考えるクセをつける。
7 「今日できたこと」を振り返る習慣 失敗や結果だけでなく、プロセスや小さな成功を認め、自己肯定感を育む。
8 学校行事や職場体験の振り返り 行事や体験の後に感想を聞き、経験を「自分なりの学び」として定着させる。
9 読書・体験活動を後押し 様々な人の人生(伝記など)や非日常体験に触れさせ、視野と選択肢を広げる。
10 お金や社会の仕組みを話す 家計や税金の話を通じ、生活と労働、社会経済の仕組みを現実的に教える。

家庭での声かけ・体験の作り方【年齢別】

上記の10選をベースに、子どもの発達段階に合わせたアプローチを行うとより効果的です。

小学生:興味の幅を広げ、肯定感を育む

この時期は「いろいろな世界を知ること」と「自分はできる!と思うこと」が重要です。

  • 得意・好きなことを一緒に言語化: 「ブロックを作るのが得意だね」「虫の観察が好きだね」と、親が言葉にして自覚させます。

  • 家事や役割で成功体験をつくる: お風呂掃除や靴並べなどを任せ、完了したら感謝を伝えます。「役に立った」という実感が自立心を育てます。

  • 探究的な質問をする: 「どうしてそう思ったの?」「次はどうなりそう?」など、答えを教えるのではなく、一緒に考える問いかけを増やします。

  • 親が働く姿を見せる:在宅勤務で集中している姿、会議する姿を見せたり、「今日はお客さんにありがとうと言われて嬉しかったよ」と仕事での喜びを伝えたりします。働く姿を見ることで子どもは「お父さん・お母さんは社会で活躍しているんだ」と実感できます。

中学生:社会とのつながりを意識し、対話する

反抗期も重なりますが、社会を現実的に見始める時期です。

  • 職場体験の振り返りをじっくり行う: 「楽しかった?」だけでなく「どんな人が働いていた?」「大変だと思ったことは?」と聞き、働くことのリアリティを共有します。

  • 授業・部活と将来をつなげる: 「部活で培った体力はどんな仕事で活きそう?」「数学のこの考え方はどこで使われているかな?」と、今の経験と未来のつながりについて話します。

  • 適性診断・進路調査をサポート: 学校で行う適性検査の結果などを一緒に見ながら、結果を決めつけずに「意外だね」「当たってるかも」とフラットに話し合います。

高校生:自律的な選択を信じ、応援する

親は「先導役」から「伴走者」へと変わります。決定権を本人に委ねつつ、迷った時の壁打ち相手になります。

  • 探究テーマと進路の接続をサポート: 「総合的な探究の時間」で扱っているテーマが、どの学問や職業につながるか、一緒にリサーチします。

  • 志望理由書を“自己理解の言語化”として扱う: 志望理由書づくりを単なる受験対策とせず、「自分の人生を物語にする作業」として捉え、過去のエピソード整理などを手伝います。

  • 具体的な情報収集を後押し: オープンキャンパスへの同行(本人が望む場合)や、大学・専門学校・企業の情報を大人の視点で提供し、多角的な判断を助けます。

キャリア教育についてのよくある質問(FAQ)

キャリア教育の4つの柱は何ですか?

社会で自立するために必要な「4つの基礎的な力」のことです。 文部科学省は、キャリア教育を通じて育てるべき基礎的・汎用的能力として、以下の4つを定義しています。

  1. 人間関係形成・社会形成能力: 他者の考えを理解し、自分の考えを伝え、協力して物事に取り組む力。

  2. 自己理解・自己管理能力: 自分の良さや課題に気づき、将来への希望を持って、自分自身をコントロールしながら成長していく力。

  3. 課題対応能力: 様々な問題に直面した際に、情報を集めて考え、解決に向けて行動する力。

  4. キャリアプランニング能力: 働くことの意義を理解し、自ら将来の進路を計画・選択していく力。

これらは特定の職業スキルではなく、どのような道に進んでも必要となる「人間力」の土台となるものです。

キャリア教育はいつから始めるのがベストですか?

「早すぎる」ということはありません。例えば、小学校低学年であれば、「ごっこ遊び」で役割を演じることや、家庭での簡単な「お手伝い」を通じて「ありがとう」と言われる経験が、キャリア教育の最初の一歩になります。発達段階に合わせて、少しずつ社会との関わりを広げていく意識が大切です。

キャリア教育は学力と関係がありますか?

直接的ではありませんが、学習意欲の向上を通じて、結果的に学力に良い影響を与えることが期待できます。キャリア教育の目的の一つは「なぜ学ぶのか」を理解すること。「将来なりたい自分になるために、今の勉強が必要だ」と気づくことで、日々の学習に対する意欲向上に役立つでしょう。 やらされる勉強から、自ら進んで主体的に取り組む勉強へと姿勢が変わることで、結果として学力の向上につながるケースは少なくありません。

家庭でキャリア教育をする際、親がやってはいけないことはありますか?

子どもに寄り添わず、親の価値観や憧れを「押し付ける」ことです。「公務員が安定していて良い」「この大学に行かないと幸せになれない」といった、親の価値観や固定観念の一方的な押し付けは避けましょう。子どもの主体性が育たず、自分の頭で進路を選べなくなってしまいます。 大切なのは誘導することではなく、子どもの興味・関心を観察し、「あなたはどう思う?」「何が面白かった?」と対話を通じて引き出してあげる姿勢です。

まとめ:キャリア教育とは「自分の未来をつくる力」を育てること

「キャリア教育」という言葉を聞くと、少し難しく感じるかもしれません。しかし、その本質は「どこの会社に入るか」を早く決めることではなく、予測不能な未来を「自分らしく、たくましく生きていく力」を育てることにあります。

小学校: 社会を知り、自分の「好き」や「役割」に気づく
中学校: 体験を通じて、現実的な将来像と自分の適性を知る
高校: 探究と進路選択を通じて、自らの意志でキャリアを形にする
家庭: 価値観・興味・働く意味を日常で共有し、挑戦する心を支える

家庭でできることは、決して特別なプログラムではありません。「今日、何が楽しかった?」「お母さんは仕事でこんなことがあってね」といった、何気ない会話の積み重ねこそが、子どもが自分の未来を描くための土台になります。

親子の対話という一番身近なことから、子どもが自分らしく輝く未来を描いていきましょう。

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部のサムネイル画像
編集部
塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

最大10,000円プレゼント 目的や性格について回答するだけ!簡単10秒!ぴったりの塾を診断
塾選で塾を探す