中学受験の割合【2026年最新】クラスの半分は本当?公立中が穴場な理由
小学3年生の子どもを持つ保護者の間で、こんな会話が増える時期があります。
「〇〇くん、SAPIXに入ったらしいよ」「え、あの子も受験するの?」
周囲で中学受験の話題が飛び交うと、うちも準備を始めなければと焦りを感じる人は少なくないでしょう。特に東京都内では、思っていた以上に多くの子どもが受験することを知り、何もしないままでは取り残されるのではと不安になるのも無理はありません。
しかし、実際の中学受験率はどのくらいなのでしょうか。本記事では、最新の公的データと独自調査をもとに、東京都の中学受験率の実態を解説します。保護者が抱きがちな体感受験率と実数のズレ、受験率が高い地域の公立中学が穴場化している実態、そして途中撤退率のリアルなデータまで、判断材料となる情報を網羅的に取り上げました。
数字に流されず、我が家にとって最善の選択をするための第一歩として、まずは正確なデータを確認していきましょう。
編集部
塾選ジャーナル編集部
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
目次
【最新】実際の中学受験率は?独自調査で判明した「体感と実数のズレ」
まずは客観的なデータを確認しましょう。東京都の最新の中学受験率と、独自調査で明らかになった保護者の体感中学受験率を比較します。興味深いことに、両者の数字はほぼ一致していました。それなのに多くの保護者が焦りを感じるのはなぜなのか。その心理メカニズムについても解説します。
中学受験率が高いといわれる東京都、千代田区と文京区では半数以上が受験という結果に
東京都全体の推定中学受験率は約22.3%(公立小学校卒業者のうち私立・国立中学校へ進学した人の割合)です。ただし、この数字は都全体の平均に過ぎず、地域差が非常に大きいのが実情です。以下の表をご覧ください。
【推定中学受験率が高い自治体TOP5】

【推定中学受験率が低い自治体TOP5】

※出典:東京都教育委員会「令和6年度 公立学校統計調査報告書【公立学校卒業者(令和5年度)の進路状況調査編】」より塾選ジャーナルが算出
※卒業生100名以下の自治体を除く
都心部では2人に1人近くが中学受験をする一方、多摩地域ではほとんどの生徒が地元の公立中学校へ進学しています。同じ東京都内でも、住むエリアによって受験率は3.7%から58.5%まで約16倍もの開きがあるのです。
保護者が感じる「体感受験率」は実数の約2倍
では、保護者は実際にどの程度の受験率だと感じているのでしょうか。東京都在住の保護者50名に「周囲の中学受験率はどのくらいだと感じるか」を調査した結果が以下のとおりです。

※出典:塾選ジャーナルアンケートより
最も多かった回答は「4〜5割くらい」で42.0%。「4割以上」と感じている保護者は合計54.0%にのぼりました。
先述のとおり、東京都全体の推定中学受験率は約22.3%です。しかし保護者の体感で最多だった「4〜5割」は実数の約2倍。多くの保護者が、実態以上に中学受験が広がっていると感じていることがわかります。
なぜ少数派の中学受験者に焦ってしまうのか?3つの心理メカニズム
体感受験率が実数を大きく上回る背景には、人間の認知の偏りが関係しています。代表的な3つのバイアスを見ていきましょう。
1. 利用可能性ヒューリスティック
人は思い出しやすい情報ほどよくあることだと判断しがちです。ママ友から聞いた受験の話や塾の広告など、印象に残る情報が多いと「みんな受験している」と感じやすくなります。
2. 確証バイアス
一度受験率が高いと思い始めると、それを裏付ける情報ばかり目に入るようになります。受験する家庭の話は記憶に残り、しない家庭の存在は意識から外れていくものです。
3. 類似性による偏り
教育への関心度や経済状況が似た家庭同士はつながりやすい傾向があります。自分の周囲に受験家庭が多いと、それが地域全体の傾向だと錯覚しがちです。
こうした認知バイアスを知っておくだけでも、冷静な判断の助けになるでしょう。
全国的に見ると、高知県や京都府の受験率も高い
都道府県別の推定中学受験率ランキングTOP10
中学受験は東京だけの現象ではありません。文部科学省の学校基本調査をもとに、都道府県別の推定中学受験率を算出しました。
※出典:文部科学省「令和7年度 学校基本調査」より塾選ジャーナルが算出
東京都が28.1%で全国トップですが、注目すべきは2位の高知県でしょう。人口約68万人の地方県でありながら、21.4%と神奈川県や大阪府を大きく上回る数値です。
なお前セクションで紹介した東京都の推定中学受験率は約22%でしたが、今回のデータでは28.1%となっています。この約6ポイントの差は、神奈川県や埼玉県など近隣県から都内の私立中学へ通う越境通学者が含まれているためです。学校基本調査は学校の所在地ベースで集計されるため、都内の学校に通う生徒全体がカウントされています。
地方でも中学受験率が高い地域があるワケ
高知県で中学受験が盛んな理由は、県内のトップ校が公立ではなく私立である点にあります。土佐高校や高知学芸高校といった進学実績の高い学校は私立の中高一貫校で、高校からの募集枠が限られているのが特徴です。そのため、難関大学を目指す家庭にとっては中学受験が主戦場となるのです。
京都府や奈良県も同様の傾向が見られます。京都には洛南高等学校附属中学校や洛星中学校、奈良には東大寺学園や西大和学園といった全国屈指の進学校が集まっており、これらの学校を目指す家庭が中学受験に挑んでいるのが実情です。
つまり、中学受験率の高さは単なる都市部の現象ではなく、その地域における公立と私立の学力構造によって左右されるといえます。
「クラスの半分が中学受験」は本当?保護者が抱える焦りと不安
ママ友の子が次々と塾に……私だけ取り残されてる?
中学受験を意識し始めた保護者は、どのような不安を抱えているのでしょうか。推定中学受験率が高い上位10都道府県在住の保護者を対象に調査を行いました。

※出典:塾選ジャーナルアンケートより
最も多かったのは、早期から準備しないと手遅れになるという焦りで、40.3%の保護者が該当しました。次いで「ママ友の子が塾に入ったと聞いて焦った」が27.8%と続いています。
一方で「特に焦りや不安は感じていない」と答えた保護者は15.3%にとどまり、約85%が何らかの焦りを感じていることがわかりました。
本当に大切なのは割合の数字ではなく「我が家はどうすべきか」
調査結果からも、多くの保護者が周囲の動向や時期的なプレッシャーに影響を受けていることがわかります。しかし、ここまで見てきたとおり、東京都全体の推定中学受験率は約22%であり、体感と実数には大きなズレがあります。
中学受験率が20%でも50%でも、最終的に重要なのは我が家にとって最善の選択は何かという視点です。周囲の受験率が高いからといって、すべての家庭に中学受験が適しているわけではありません。逆に受験率が低い地域でも、子どもの特性や将来の目標によっては受験が有効な選択肢となる場合もあるでしょう。
大切なのは、子どもの性格や学習スタイル、家庭の教育方針、経済的な見通しなどを総合的に考えること。数字に振り回されるのではなく、我が家の軸を持って判断することが、後悔のない選択につながるでしょう。
中学受験比率が高いエリアの公立中学校の学力レベルは低くない!
優秀層が抜けた公立中が荒れるわけではない
中学受験を検討する保護者の間でよく聞かれるのが、優秀な子が私立に抜けると、公立中学は荒れるという声です。先ほどの調査でも「公立中学に進むことが負けのように感じる」と回答した保護者が5.6%いました。
しかし、この認識は必ずしも正確ではありません。
確かに、受験率が高い地域では学力上位層の一部が私立へ進学します。しかし、それが直接、荒れることにつながるわけではありません。学校の落ち着きは、学力層だけでなく地域の特性、学校の指導体制、保護者の関わり方など複合的な要因で決まります。
むしろ教育熱心な地域では、公立中学に進む家庭も教育への関心が高い傾向にあり、学校全体の雰囲気が安定しているケースも少なくありません。
データで見る東京都の公立中学の学力レベル
では、最も中学受験率が高い東京都の公立中学校の学力は実際どの程度なのでしょうか。全国学力・学習状況調査の結果を確認します。

※出典:文部科学省 国立教育政策研究所「令和7年度 全国学力・学習状況調査 調査結果資料【都道府県別】」より塾選ジャーナルが算出
※理科は平均正答数での比較
国語と数学では、東京都の公立中学生は全国平均を上回っています。特に数学は+4.7ポイントと差が開いており、学力上位層が私立に抜けているにもかかわらず、高い水準を維持していることがわかります。
理科は平均正答数こそ全国と同水準ですが、成績下位層の割合は東京都が3.6%、全国が4.2%と、東京都のほうが低い傾向にあります。
これらのデータは、受験率が高い地域の公立中学が必ずしも学力低下を起こしているわけではないことを示すものです。
公立中を選んで正解だった?先輩保護者の本音
実際に子どもを公立中学校に通わせている保護者は、どのように感じているのでしょうか。中学受験率が高い都道府県に住む190名の保護者にアンケートを実施した結果を紹介します。
【入学前のイメージと現実のギャップ】

※出典:塾選ジャーナルアンケートより
入学前に抱いていた不安やイメージに対し、「思ったより良かった」と答えた保護者が過半数を占めました。「思ったより悪かった」はわずか6.3%にとどまっています。
【公立中学校の満足度】

※出典:塾選ジャーナルアンケートより
「非常に満足」「満足」を合わせると77.3%が満足と回答しました。不満を感じている保護者は4.7%のみという結果です。
【保護者が感じた公立中学校のメリットTOP10】

※出典:塾選ジャーナルアンケートより
通学のしやすさや友人関係の安定、経済面のメリットが上位を占めました。また6位以下の回答では「生徒たちが素朴で落ち着いている」が20.5%、「いじめやトラブルが少ない」も13.7%あり、学校の雰囲気が安定しているという声も一定数見られます。
受験率が高い地域ほど公立中が「穴場」になる理由
ここまでのデータを踏まえると、受験率が高い地域の公立中学は、むしろ穴場になっている可能性が見えてきます。その理由を整理しましょう。
教育熱心な家庭が多い地域特性
受験率が高い地域は、そもそも教育への関心が高い家庭が集まっています。公立中学に進む家庭であっても、高校受験を見据えて学習意識が高いケースが多いのが特徴でしょう。
アンケートでも77.3%の保護者が公立中学に満足と回答し、「生徒たちが素朴で落ち着いている」と感じた保護者も20.5%にのぼりました。学校全体の雰囲気が安定しやすい環境といえるでしょう。
競争緩和による内申点の取りやすさ
学力上位層の一部が私立に進学することで、公立中学内での相対的な競争は緩やかになります。アンケートでも「内申点が取りやすい」をメリットに挙げた保護者が22.6%いました。
高校受験において、内申点は合否を左右する重要な要素です。まじめに授業を受け、提出物をきちんと出せば評価されやすい環境は、高校受験を見据えた戦略として見逃せない利点でしょう。
高校受験でリベンジできる環境
受験率が高い地域には、難関公立高校や私立高校も多く存在します。東京都であれば日比谷高校や西高校といった都立トップ校、神奈川県であれば横浜翠嵐高校や湘南高校など、中学受験をしなくても高校受験で進学校を目指せるルートが確保されているのも強みです。
中学受験で第一志望に届かなかった場合でも、高校受験で再挑戦できる点は、公立中学を選ぶ大きなメリットといえます。
中学受験「途中撤退率」の衝撃データと理由TOP5
中学受験の途中撤退率は約30%
中学受験を検討する際見落とされがちなのが、途中撤退の存在です。受験勉強を始めたものの、最後まで続けられなかった家庭はどのくらいあるのでしょうか。
前セクションと同じ保護者190名に、中学受験との関わりを聞きました。

※出典:塾選ジャーナルアンケートより
注目すべきは、受験準備をしていた家庭(途中でやめた30.0%+入試を受けた20.5%=50.5%)のうち、約6割が途中で撤退しているという点です。入試本番まで到達したのは約4割にとどまりました。
中学受験は、始めたら最後までやり抜くというイメージがありますが、実態としては半数以上が途中で方向転換をしています。
主な撤退理由は?先輩保護者のリアルな声
では、なぜ途中撤退に至ったのでしょうか。30%受験勉強を途中でやめた保護者に理由を聞いた結果が以下のとおりです。

※出典:塾選ジャーナルアンケートより
最も多かったのは「本人のやる気が続かなかった・嫌がった」で、59.1%と過半数を占めました。中学受験は子ども本人の意思と継続力が問われるものであり、保護者がいくら準備を整えても、本人の気持ちが伴わなければ続けることは難しいでしょう。
2位の「成績が伸び悩んだ・塾についていけなくなった」も22.7%と一定数あり、受験勉強の難易度の高さがうかがえます。
一方で「地元の公立中学の評判が悪くないと知った」という前向きな理由で撤退を決めた家庭が12.1%いた点も見逃せません。情報収集の結果、公立進学を積極的に選び直したケースもあります。
撤退は失敗ではない!方向転換した家庭のその後
途中撤退した家庭は、その後どのように感じているのでしょうか。撤退を経験した保護者に、その後の満足度を聞きました。

※出典:塾選ジャーナルアンケートより
「とてもよかった」「よかった」を合わせると94.0%が肯定的に捉えています。後悔しているのはわずか6.0%でした。
自由回答では、以下のような声が寄せられています。
受験をやめたことで、子どもに笑顔が戻りました。以前のように友達と遊び、家で穏やかに過ごす時間が増えました。成績よりも子どもの気持ちを大事にしたことで、家庭全体の空気がやわらかくなったように感じます。無理をしていた頃は毎晩のように泣いたり怒ったりしていたのに、今は自分のペースで宿題や読書に取り組んでいます。受験を通して努力の大切さも学べたので、やめたことを後悔していません。(Mさん)
受験を辞めてから、時間的に余裕ができ、親子ともに精神的にも余裕ができました。子どもと自分が興味がある分野の本をじっくり読んでみたり、友だちと思いっきり遊んだりと毎日充実した生活を送れているようです。心の健康が一番大事なんだなと実感しました。(Sさん)
この3月に阪大に合格できた。全て国公立に進め本人に渡せるお金が多く残った。そのお金で公認会計士の専門学校に行く予定。ギターなど勉強以外の趣味もできたし、結果良かったと思う。(Dさん)
途中撤退は「受験からの脱落」ではなく、子どもと家庭にとって最善の選択をした結果です。撤退後に高校受験で成果を出したケースも多く、中学受験だけが進学の道ではないことを示しています。
我が家は中学受験すべき?診断チェックリストと選ぶべき2つのルート
ここまでのデータを踏まえ、我が家が中学受験に向いているかどうかを判断するためのチェックリストと、それぞれのルートで成功するための戦略を紹介します。
まずは診断!我が家の中学受験適性10項目チェックリスト

中学受験に挑む家庭の戦略と成功のカギ
チェックリストで7個以上当てはまった家庭は、中学受験に挑戦する土台があるといえます。ただし、成功のためにはいくつかのポイントを押さえておく必要があるでしょう。
まず重要なのは、子ども本人の意思確認です。撤退理由の約6割が「本人のやる気が続かなかった」だったように、保護者主導で始めた受験は途中で行き詰まりやすい傾向があります。
次に、塾選びは慎重に行う必要があります。集団塾のペースについていけない場合は、個別指導や家庭教師の併用も選択肢です。塾は任せる場所ではなく、活用する場所と考えることが大切でしょう。
また結果を急ぎすぎないことも重要です。短期間で成績を上げようとすると、暗記に偏った浅い学びになりがちでしょう。模試の偏差値に一喜一憂せず、理解度を重視した学習を心がけることが求められます。
公立中学ルートで勝つ家庭の戦略
公立中学は決して消極的な選択ではありません。先ほどのデータでも、公立中学に通わせている保護者の77.3%が満足と回答しました。
公立ルートで成功するための戦略は、高校受験を見据えた早めの準備です。中学入学後すぐに定期テスト対策を始め、内申点を意識した学習習慣を身につけることが重要になります。受験率が高い地域では内申点を取りやすいというメリットもあり、これを生かさない手はないでしょう。
また中学受験で培った学習習慣は無駄になりません。撤退した家庭の声にも、高校受験や大学受験で成果を出したという報告が多く見られます。小学生のうちに身につけた基礎学力と勉強のルーティンは、その後の進路選択で大きなアドバンテージとなるでしょう。
公立中学では部活動や友人関係など、勉強以外の経験も積めます。子どもの成長を長い目で見守る姿勢が、結果的に良い進路につながるケースも少なくないでしょう。
中学受験を検討する際によくある質問

小4の2月から塾に入らないと間に合わないって本当ですか?
結論からいうと、小4の2月(新小5)からでなければ間に合わないということはありません。
確かに大手進学塾の多くは小4の2月を新学年のスタートとしており、このタイミングで入塾する家庭が多いのは事実です。しかし、小5や小6から始めて合格を勝ち取った家庭も少なくありません。
重要なのは、開始時期よりも子ども本人の意欲と学習習慣です。本記事で紹介した撤退理由の1位が「本人のやる気が続かなかった」であることからもわかるように、早く始めても本人の気持ちが伴わなければ継続は難しくなります。
遅めのスタートでも、志望校のレベルや子どもの学力に応じた現実的な目標設定ができれば、十分に戦えます。焦って周囲に合わせるよりも、我が家のペースで始めることを優先すべきでしょう。
小4からの単元でつまずいています。諦めるべきでしょうか?
つまずいたからといって、すぐに諦める必要はありません。
中学受験の学習内容は小学校の授業を大きく超えており、何かしらの単元でつまずきがちです。特に算数の割合や比、理科の計算問題などは多くの受験生が苦戦するポイントです。
大切なのは、つまずきを放置せず早めに対処することです。集団塾のペースについていけない場合は、個別指導や家庭教師を併用して弱点を補強する方法も有効でしょう。塾の講師に相談し、どの単元まで戻って復習すべきか具体的なアドバイスをもらうことも大切です。
ただし、子ども自身が強いストレスを感じている場合は、無理に続けることが逆効果になることもあります。本記事で紹介したように、撤退後に高校受験で成果を出した家庭も多くあるのが実情です。つまずきを機に、改めて子どもにとって最善の道を考えてみることをおすすめします。
兄弟姉妹で片方だけ受験、というのはアリですか?
もちろん問題ありません。むしろ、兄弟姉妹それぞれの個性や意欲に応じて判断するのが健全な考え方といえます。
中学受験は子ども本人の意思と適性が大きく影響します。兄や姉が受験したからといって、弟や妹も同じ道を歩む必要はないでしょう。逆に、上の子どもが公立に進んだ家庭でも、下の子どもが受験を希望すれば挑戦させてあげることは自然な選択です。
注意すべきは、兄弟姉妹間で比較しないことです。「お兄ちゃんは受験したのに」といった言葉は、どちらの子どもにとってもプレッシャーになります。
それぞれの子どもに合った進路を選ぶことが、結果的に家庭全体の幸福度を高めます。本記事で紹介した公立中学校の満足度データ(77.3%が満足)が示すように、どちらのルートを選んでも充実した学校生活を送ることは十分に可能でしょう。
中学受験の割合に流されず、わが家の答えを見つけよう

本記事では、中学受験率の実態と、保護者が抱える焦りの正体について解説してきました。
東京都全体の推定中学受験率は約22%。体感ではクラスの半分が受験すると感じる保護者も多いものの、実際には約8割の家庭が公立中学を選んでいます。受験率が高い地域の公立中学も、学力水準は全国平均を上回り、通わせている保護者の77.3%が満足と回答しました。
一方で受験準備を始めた家庭のうち約6割が途中で撤退しているというデータもあります。撤退理由の1位は「本人のやる気が続かなかった」でした。しかし、撤退した家庭の94%がよかったと感じており、その後の高校受験や大学受験で成果を出したケースも多く報告されています。
中学受験をするかしないか、正解は一つではありません。重要なのは、周囲の受験率や噂に流されず、子どもの意思、家庭の教育方針、経済的な見通しを総合的に考えることです。どちらのルートを選んでも、子どもが前向きに学び続けられる環境を整えることが、将来の可能性を広げるカギとなるでしょう。
アンケート調査概要
調査対象:中学受験率が高い都道府県に在住の、小学生~中学生の子どもを持つ保護者(有効回答数349名)
調査時期:2025年12月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:「中学受験」についての調査
※掲載しているグラフや内容を引用する場合は「塾選ジャーナル調べ:中学受験についての調査」と明記し、『塾選ジャーナル』(https://bestjuku.com/shingaku/s-article/41329/)へのリンク設置をお願いします。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
