保護者が知っておきたい受験・進路情報まるわかり!

保護者が知っておきたい受験・進路情報まるわかり!

メニュー

都立高校入試の直前対策!残り1か月でも得点を伸ばす方法【現役塾講師直伝】

更新日:
高校受験
アイキャッチ画像

いよいよ都立入試まで残り1ヶ月となりました。 「本当にこのままで間に合う?」「今から何を重点的にやるべき?」と、焦りや不安を抱えている受験生・保護者の方も多いのではないでしょうか。

実は、この直前期の過ごし方ひとつで、合格にぐんと近づくことができます。

本記事では、毎年多くの都立入試指導をしてきた現役塾講師の大山先生に「高校入試直前期に特化した効果的な勉強法」を5教科別に詳しく解説していただきました。さらに、本番当日までの「週単位スケジュール」や、ケアレスミスを防いで得点力を高めるテクニックまで紹介!

悔いのないラストスパートで確実に実力を底上げし、志望校合格を掴み取りましょう!

大山雅司

監修者

大山雅司

塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。

塾選ジャーナル編集部

編集部

塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

目的や性格について回答するだけ!簡単10秒!ぴったりの塾を診断
目次

都立高校入試直前対策3選

現役塾講師が教える都立高校入試の直前対策3選

直前対策① 過去問を中心に解く

入試直前に意識しておくべきなのが、何より本番での入試時間を意識したペース配分。入試問題の過去問集は、時間を意識した実践練習には最適です。解説まで含まれている過去問集があることがベストですが、東京都教育委員会のホームページには二次試験用の問題(英数国)も掲載されているため、一次試験の問題をやり尽くしてしまった場合に活用できます。その他、模試の過去問集なども役立ちます。

直前対策② 全教科に触れる

入試直前期には「触れない教科を作らない」ことも意識しましょう。脳は筋肉と同じように、使わない部位があるとその部位が弱ってしまいます。この時期に鈍ってしまう教科が出ないように、全教科過去問に取り組む時間がなくとも、たとえば英語であれば「長文一題の復習だけ」でも、数学であれば「計算練習だけ」でも、毎日すべての教科に触れるようにしましょう。

直前対策 ③ 就寝時間は確実に守る

受験生にとっては焦りがつのる時期でもあり、ついつい就寝時間を越えて勉強をしたくなってしまいます。しかし就寝時間を守ることは絶対のルール。生活リズムが乱れると勉強の能率が下がるうえ、入試本番スタートの時間に実力が発揮できなくなる恐れがあります。決まった就寝ー起床時間を維持しながら生活することをこの時期の第一の条件にしましょう。

都立入試直前で重点的にやるべき勉強は?

都立入試直前で重点的にやるべき勉強

重点的にやるべき教科は人ごとに異なります。一年度分を過去問を通してやって、最も得点の低かった教科に多くの勉強時間を費やすとよいでしょう。多くの場合、90点を満点に近づけることよりも60点を70点に引き上げることの方が効率が良いからです。

また、得意教科で取れる点数にはどうしても上限があるため、「得意教科で稼ぐ」こと以上に「苦手教科がない」状態を作る方が試験への対策として有効です。これまでやってきた過去問の点数を振り返りながら、いまいち点数を取り切れていない教科、あと一歩実力をつけたい教科を洗い出していきましょう。

【教科別】残り1ヶ月のラストスパート!効果的な勉強法

都立共通問題の傾向に合わせた、即効性のある対策を教科別に伝授します。

【教科別】残り1ヶ月の効果的な勉強法

理科・社会: 「一問一答」で終わらせない

1.資料の読み取り形式に慣れる

「暗記教科は直前まで伸びる」という言葉を信じて、ただひたすら語句の暗記のみに頼ることはNGです。都立入試の理社は、図表やグラフ、地図、実験結果などを知識と照らし合わせながら読み取って解答する問題が多いです。場合によっては資料を解釈しつつ説明を行うなど、いわゆる一問一答形式の問題ではないため、語句の丸暗記だけでは対応ができません。

図表などの資料を照らし合わせて解く形式に慣れることが第一です。実際の過去問を解きながら、分からなかった分野を洗い出し、必要な知識をノートにまとめていく勉強法がおすすめです。

2.解説を熟読し「着眼点」を学ぶ

また、過去問集に解説がある場合はしっかり読み込むことも大切です。「資料のどこを着眼するべきか」「どのような知識が必要であったか」を判別するためには、解説を読むことが欠かせません。「なんとなく解けた」問題でも知識が曖昧な部分がないかをチェックし、その都度「振り返りノート」に補足として記載しましょう。

3.弱点分野はピンポイントで「穴埋め」

過去問演習で見つかった明らかに苦手な分野や単元、例えば社会であれば「鎌倉時代の文化が覚えられていない」「地層の問題が解けない」などがある場合、その部分に絞ってワークや問題集に戻って解き直すことは有効です。穴が空いている箇所を点検し、そこを集中的に補修するイメージです。

数学: 確実に取れる問題を取り切る

1.大問1と「取れる85点分」を最優先にする

都立高校入試の数学は正答率が高い問題と低い問題がはっきりと分かれている傾向があります。比較的正答率の高い計算・小問集合(大問1)だけで50点近くの配点が振られているため、まずは大問1をしっかり取り切ることを目標にしましょう。

逆に、関数・平面図形・空間図形では、極端に正答率が低い難問が含まれます(2025年では大問4〔平面図形〕の最後の問題が正答率3.8%でした)。難しい問題で時間を使うより、易しい問題を確実に取る方が得点は伸びやすく、大問3以降の最後の問いを除いた85点分を優先的に取り切ることが大切です。

2.「振り返りノート」で同じ問題を完璧にする

復習では「繰り返し解く」ということを意識してください。「振り返りノート」に間違えた問題を見開き左ページへ転記し、右ページに解法や式、間違えた理由を書き添えれば、折りたたんで何度も練習・解法の確認ができます。

すぐに苦手な問題の類題に取り掛かろうとするのではなく「仮に同じ問題が出たらスムーズに解ける状態」を作り、そこから学校や塾のワークなどで類題演習に取り組むと良いでしょう。

3.作図・証明は「模範解答の書き写し」から入る

また、出題が確実である「作図」「証明」の問題は本番までに確実に得点したいところ。書き方が分からない、身についていない場合は、始めは復習の際に模範解答を書き写して形式に慣れることがおすすめです。慣れてきたら類題演習に取り組みつつ、着眼点やパターンに気付く練習を行いましょう。

英語: 最後まで“解き終わる”が最大の目標

1.「読みながら解く」並行作業でスピードアップ

「長文の文章が長くて読み終わらない」「時間が足りなくて最後まで解ききれない」というのは受験生によくある悩みです。ただし共通問題であれば、多くの受験生にとって時間内にすべて解ききれる量に問題は収められています。「時間内に解ききる練習」「読むスピードを上げる訓練」を意識して行うことで誰でも本番までに解き終わるようになるため、”最後まで解き切る”を目標にしましょう。

「時間内に解き終わる練習」については過去問(使い切った場合は後期分割募集用の過去問)や模試の問題集などを利用する際、必ず時間を計ることを意識しましょう。「長文を全部読んでから問題に取り組む」のではなく、文章がある程度進んだら問題に取り組む⇒他の問題まで目を通しておいて、解答の根拠となる部分に差しかかったら再度問題に取り組むといった形で、「読む」⇒「解く」を並行しながら行うことを意識してください。実践練習の中で効率のよい解き方を身につけましょう。

2.復習の3ステップ「単語・見直し・読み直し」を徹底

復習で意識してほしいのが「わからない単語のピックアップ」「理解できなかった文の見直し」「読み直し」の3つです。都立入試の場合、教科書レベルを越えた単語には必ず注釈がつきます。注釈なしの単語で分からない単語がある場合は必ず専用のノートにまとめ、その日のうちに覚え切るようにしましょう。意味が読み取れない英文がある場合は、その文と解説にある日本語訳の両方にマーカーを引き、二つを照らし合わせながら内容を確認しましょう。

このようにして「分からない箇所」がなくなった状態で、再度英文を読み直しながら、内容が理解できる状態を目指します。慣れないうちは長文を読み直すのは骨が折れる作業かもしれませんが、「読む体力をつける」トレーニングとして練習に取り入れて下さい。

3.英作文は「簡単な文法」と「ネタの準備」で攻略

また、英作文は12点と配点が非常に高く、ここが取れるかどうかで大きく点数が変わります。難しい英文法は使わず、簡単な内容で書くようにしてください。「将来の夢」「頑張っていること」「ボランティアなどの取組み」「日本文化」など、書くべき内容にはある程度パターンがあるため、それぞれ書きやすい内容を予め用意して、簡単な英文法で手早く書き上げる練習が有効です。細かな英文法のミスなどがないかをチェックするために、書き上げたものは先生や親に見てもらうとよいでしょう。

国語: コツさえ掴めば得点が大きく伸びる

直前期で、”苦手な子が最も伸びる教科”が実は国語だと言えます。これまで”国語は無理”と勉強に背を向けていた子がこの時期にようやく向かい合いはじめ、本番までに逆転したケースを多く見てきました。暗記する内容が多いわけではない国語は、取り組む姿勢ひとつで逆転が起きやすい科目です。

1.形式が同じ問題に「数多く」取り組む

国語が苦手な場合はひとつでも多くの問題に取り組むことを意識してください。数学や英語と違い、問題の量を確保することが難しいのが国語という科目の性質です。過去問をやり終えているのならば二次募集用の過去問でも、模試の問題集でも構いません。都立入試と形式が同じ問題になるべく多く取り組むようにしましょう。

2.解説を見る前に「自力で」間違いを探す

その上で解いた後の見直しが成否を分けます。間違えた場合はほとんどの場合「読み間違い」「読み落とし」「意味の分からない言葉」のどれかに起因します。本文・設問・選択肢、どの部分を読み落としてしまったのか、あるいは読み間違えてしまったのかを探すように入念にチェックしていきます。

この際、すぐに解説に目を通すのではなく、まずは自力でどこが間違えたのかを探してみてください。どうしても分からない場合は、最終手段として塾の先生などに聞くか、解説を読んで納得するという手順を踏むのがよいでしょう。

3.作文は「王道パターン」に当てはめる

また、都立入試の作文は10点の配点(共通試験の場合)で、極力手早く高得点を狙いたいところです。コツはある程度パターン(=書く手順)を決めておいて、そのパターンに落とし込むように書くこと。参考記事に(体験)⇒(本文の内容)⇒(主張)という王道パターンを解説していますので、併せて参考にしてください。

過去問を利用しながら数年分トライして、書いたものは塾の先生などに添削をしてもらうと良いでしょう。

直前期これだけはやってはいけない勉強法

① 新しい問題集をはじめる

直前期に新しい問題集を始めることはおすすめしません。消化不良になる可能性が高く、終わらない焦りがつのる結果になりやすいです。「できる問題を確実に」これが直前期には重要です。新しい問題集を始めるよりも、これまでの問題集を見直したり、再度取り組む方が効果的であると言えるでしょう。

② あれもこれもと全てに手を出す

本番が近い中「歴史の全範囲」や「数学の全単元」など網羅的に学習を始めることはNGです。新しい問題集を始めることと同様、終わり切ることができずに焦りばかりがつのる勉強になりやすいからです。問題集に戻る場合でも、過去問でできなかった単元を明確にし、“穴を補修する”イメージで単元ごとに区切って取り組むのことがコツです。

③ ヤマを張る

「入試問題に出そうな単元」に絞って1点集中してしまう勉強もNGです。基本的に都立高校入試は中学生の学習内容全体が満遍なく問われるため、仮にヤマが当たったとしても大きな得点にはなるわけではありません。学習内容を絞る場合は、自分が苦手な単元をつぶすように、一つずつ仕上げていくイメージで取り組むとよいです。

合格必勝!「週単位」の勉強カレンダー

入試当日をピークにするための、ロードマップです。ぜひ参考にしてみてください。

合格必勝_高校入試当日までの週単位の勉強カレンダー

【1月最終週】:過去問の最新年度に取り組む

やること
手をつけていない場合は過去問の最新年度に取り組む。就寝時間~朝起きる時間を決めて守る。

ポイント
最新年度の過去問をこの時期にもまだ終わらせていない場合は取り組むと良いでしょう。これ以降本当の直前期になりすぎると取れなかった場合の焦りが大きく、勉強のペースが乱れてしまいます。過去問の出来具合を見つつ「残り一か月でできるようになりたいリスト」を作って実行に移すことがおすすめです。

また、仮に休日であっても、この時期まで夜遅くまで勉強をして朝起きられないというのはNGです。東京の場合は主に2月の第二週目から私立入試が始まります。試験開始時間には頭が働くように今のうちから起床時間を見直し、継続しましょう。

【2月1週目】:志望校のやり切れていない過去問をやる

やること
やり切れていない志望校の過去問があれば消化する。

ポイント
併願優遇(押さえ)校の過去問はすべての年度をやり切る必要はありませんが、第一志望校の過去問でまだ終わり切っていない年度はこの時期には消化をしていくのがよいでしょう。都立に関わらず私立であっても「少なくとも自分はやり切った」と入試前に思える状態であることが大切です。

【2月2週目】:これまでの総点検&初見の問題に取り組む

やること
これまでの総点検に加え、初見の問題にも取り組む。

ポイント
この時期になると都立の過去問集はやり尽くしてしまっているケースがあるかと思います。「初見の問題に対して勘が鈍る」という状態を作らないために、共通試験であれば二次募集の過去問(英・数・国の3科目)や模試の過去問題集などを使用し、少なくとも3科目に関しては”初見の問題”に取組み続けることをおすすめします。

加えて、この時期から、これまでの蓄積したノート類などで、これまでの学習を振り返る時間を意識して作るとよいでしょう。思わぬ見落としや、覚えきったつもりだったのに忘れてしまった内容に気が付くはずです。

「当日の得点力を高める」テクニック

「見直し」や「ミスしない工夫」まで練習する

本番で怖いのはケアレスミスをしてしまうこと。一問でもミスを防ぐために、過去問の練習の段階から「時間内に見直しをする」ことも含めて訓練をするべきです。その際に、チェックするポイントを教科ごと決めておくとよいでしょう。(数学であれば符号の書き間違い、国語であれば選択問題の「当てはまるもの」「当てはまらないもの」、各教科で記述問題の誤字脱字など)。

そして、練習の段階でケアレスミスで失点をしてしまった場合は、「どうしたら同じミスをしないのか」対策を練る必要があります。式を書かずに処理をしてしまったのであれば、次は飛ばさずに書くなど、自分の反省点として紙に書き出し。次の練習で活かせるようにしましょう。

大山先生

僕は、教える立場になってからも国語の選択問題を解くときに「当てはまらないものを選べ」と言われているのに「当てはまるもの」を探してしまうことがありました。受験生であれば誰しも経験があると思います。それ以来、僕は設問中の「当てはまるもの」「当てはまらないもの」は必ず線を引きながら読むようにしています。

このような「ミスを防ぐ習慣」が身に付くことにも練習が必要です。本番緊張してしまいミスを連発することがないように、普段の練習から心がけることが大切です。

「過ぎた教科は忘れる」を心がける。

入試本番では一教科が終わった後、休み時間で試験問題を見返すことはNGです。解けなかった問題が気になるかと思いますが、心配事が増えるほど次の教科のパフォーマンスが落ちてしまいます。復習や見直しは全教科が終わった後にいくらでもできるので、過ぎた教科は終わったものとしてその場では忘れてしまい、すぐに次の教科へと意識を向けることが大切。どうしても気になってしまう場合は「過ぎた教科は忘れる」と一言口にして、意識を次へと集中させる心の準備をしましょう。

まとめ:ゴールはもうすぐそこ!最後まで諦めないで

いよいよ高校入試本番が近くなってきました。一番大切なことは、とにかく「最後まで諦めない」ことです。直前期になるほど気持ちばかりが焦り、できない自分にイライラしたり、絶望したりすることもあるでしょう。ですが、その「できない自分と向き合っている時間」の分だけ、志望校合格へと近づいていることは間違いありません。ゴールはもうすぐそこです。最後まで応援しています。受験生頑張って!!

監修者プロフィール

大山雅司のサムネイル画像
ひのき進学教室 三軒茶屋校講師
大山雅司

塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部のサムネイル画像
編集部
塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

最大10,000円プレゼント 目的や性格について回答するだけ!簡単10秒!ぴったりの塾を診断
塾選で塾を探す