保護者が知っておきたい受験・進路情報まるわかり!

保護者が知っておきたい受験・進路情報まるわかり!

メニュー

自主性と主体性の違いとは?小中学生の勉強習慣を育むために今日からできる工夫

更新日:
中学受験高校受験
アイキャッチ画像

子どもが成長するにつれて、「自主的に勉強してくれない」「主体性が見えない」と悩む保護者は少なくありません。言われないと宿題に取りかからないわが子の様子を見ると、不安になることもあります。

自主性とは「自分から動く力」、主体性とは「自分で決める力」のことです。両者の関係は、自主性が土台となり、その上で主体性が発揮されます。

この関係を知らないまま「主体性を持ちなさい」と求めても、子どもは何をすればいいかわからず、かえって動けなくなることがあります。

この記事では、自主性と主体性の違いを学習場面の具体例で整理し、家庭でできる声かけや関わり方、今日から実践できる工夫まで解説します。

それぞれの違いを知り、子どもの成長に役立てましょう。

塾選ジャーナル編集部

編集部

塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

目的や性格について回答するだけ!簡単10秒!ぴったりの塾を診断
目次

自主性と主体性の明確な違いとは

Image Etc (9)

自主性と主体性は、同じような解釈をされがちです。しかし実際には明確な違いがあります。

自主性とは、やるべきことがある状況で、自分から取りかかる力のこと。誰かに言われなくても、必要なことを自分の判断で始められる姿勢を指します。

主体性とは、何をするか・どうするかを自分で考えて決める力のこと。やるべきことが決まっていない状況で、自分なりに目標や方法を選び取る姿勢を指します。

Jishu Shutai1

課題に自分から取りかかるのが自主性

たとえば、次のような場面で自主性が発揮されます。

  • 帰宅後、親に言われる前に宿題を始める
  • 塾の課題を期限までに自分から進める
  • テスト範囲が発表されたら、自分からワークを開く

自主性がある子どもは、すでに決まっている課題やルールに対して、自発的に行動できます。

小学5年生のBくんは、学校から帰ると毎日おやつの後に宿題を始めます。
親から「宿題やった?」と聞かれることはほとんどありません。
塾の宿題も、次の授業までに自分で計画を立てて終わらせています。

宿題という課題がすでにあり、それを誰かに促されずに自分から実行しているのがポイントです。

目標や勉強方法を自分で決めるのが主体性

たとえば、次のような場面で主体性が発揮されます。

  • 次のテストで何点を目指すか、自分で決める
  • 苦手な数学をどう克服するか、自分で考える
  • この問題集が終わったら次は何をやるか、自分で選ぶ

主体性がある子どもは、与えられた課題をこなすだけでなく、自分で目標を立て、計画を組み立てることができます。

中学1年生のAさんは、定期テストの2週間前に「今回は理科で80点以上取りたい」と自分で目標を決めました。
そして「ワークを2周する」「苦手な化学式は暗記カードをつくる」と、自分なりの勉強方法を考えて実行しました。

親や先生から指示される前に、自分で方向性を決めているのがポイントです。

自主性と主体性を育む順番とアプローチ

自主性と主体性の違いを理解したら、次はそれぞれを「どう育てるか」です。

ここでは、小中学生の発達段階に合わせた具体的なアプローチを紹介します。保護者の関わり方を少し変えるだけで、子どもの行動は大きく変わります。

自主性と主体性、大事なのはどっち?

自主性と主体性のどちらも大事ですが、身につける順番は自主性が先で、その次に主体性です。なぜなら、自分で決める力(主体性)を発揮するには、その前に自分から動く経験(自主性)の積み重ねが必要だからです。

Jishu Shutai2

たとえば、家庭学習に自分から取りかかれないのに「自分で勉強計画を立てなさい」と言っても、何から手をつければいいかわからず、かえって動けなくなってしまいます。

一方で自主学習が習慣化していれば、その状況をベースにして「次のテストでどの教科を重点的にやるか」「苦手な単元をどう克服するか」といった主体的な判断もしやすくなります。

まずは「決まっていることを自分からやる」という自主性を育て、次に「自分で決める」主体性を伸ばしていく。この順序が、自主性と主体性を育むアプローチです。

保護者は管理よりもスタート支援に徹する

自主性を育てるうえで、保護者の役割は管理者ではなく、スタート支援者です。すべてを監視してコントロールするのではなく、子どもが自分で動き出せるように最初の一歩を後押しする。それが自主性を伸ばすコツです。

迷わず動けるルーティンを作って、自主性を育てる

自分から動き出す習慣を優先的にサポートしましょう。

この時期に大切なのは、「何を・いつ・どこで」を明確にして、子どもが迷わず行動できる環境を整えることです。具体的には、次のような工夫がおすすめです。

Jishu Shutai3

・時間を固定する

毎日同じ時間に勉強することで習慣化しやすくなります。「帰宅後30分以内」「夕食前の17時〜17時半」など、子どもの生活リズムに合わせて設定しましょう。

・場所を決める

勉強する場所を固定すると、勉強モードへの切り替えがスムーズになります。静かな個室である必要はなく、保護者の目が届くリビングでも大丈夫です。

・最初の1分をラクにする

前日の夜に教科書とノートを机に出しておく、帰宅後ランドセルから宿題を取り出すだけでOKなど、勉強を始める最初のハードルを低くすることがポイントです。

3つの仕組みを整えるだけで、「宿題やったの?」と何度も声をかける回数が減っていきます。

自主性を育む、いい声がけと悪い声がけ

自主性を育てる声かけのポイントは、「何を・いつ・どこから」を具体的に伝えることです。

【NG例:早く宿題やりなさい、いつになったら勉強するの?】

曖昧で責める口調は、子どものやる気を削ぎます。

【OK例:17時になったよ。宿題は何から始める? ランドセルから連絡帳を出してみようか】

時間を伝え、最初の小さな一歩を示すことで動き出しやすくなります。

声かけは命令ではなく、確認や提案にすると子どもは自分で判断している感覚を持ちやすくなります。

決定権を与えて、主体性を育てる

自主性がある程度備わってきたと感じたら、少しずつ自分で決める経験を増やしていきましょう。この時期は、保護者が答えを出すのではなく、子どもに選択肢を示して選ばせることが大切です。

具体的には、次のような場面で決定権を渡していきます。

Jishu Shutai3 2

ただし、いきなりすべてを任せてはいけません。

選択肢を提案し、選ばせ、結果を振り返るステップを踏むことが重要です。最初はうまくいかないこともありますが、テスト後に「何がうまくいった?次はどうする?」と振り返ることで、少しずつ自分で考えるクセがついていきます。

・勉強時間:どれくらい勉強するか

「今日は何時から勉強する?」と聞き、子どもに決めてもらいます。

「17時か18時、どっちがいい?」と2択から始めてもOKです。

・優先順位:どの教科から勉強するか

「今日はどの教科からやる?」と選ばせます。「苦手な数学から片づける?それとも得意な英語から始める?」など、理由も一緒に考えさせるとより主体的になります。

・目標設定:次のテストは何点取りたいか

「次のテストで75点を目指す」と本人に宣言させます。保護者が「90点取りなさい」と決めるのではなく、子ども自身が目標を決めることで、達成への意欲が高まります。

ポイントは、選んだ結果について「なぜそれを選んだのか」を聞いて肯定することです。理由を言葉にすることで、子どもは自分の判断に責任を持つようになります。

作戦会議で目標・手段・期限を一緒に決める

主体性をさらに伸ばすには、定期的に作戦会議をするのがおすすめです。

作戦会議とは、子どもと保護者が一緒に座り、目標・手段・期限を確認する場です。保護者は答えを出すのではなく、子どもの考えを引き出す質問役に徹します。

作戦会議の進め方(例:定期テスト2週間前)

1. 目標を決める:
「今回のテストで、どの教科を頑張る?何点を目指す?」と聞きます。すべての教科で高得点を目指す必要はありません。1〜2教科に絞るほうが現実的です。

2.手段を決める:
「その点数を取るために、何をする?」と具体的な行動を子どもに考えさせます。「ワークを2周する」「苦手な関数の問題を毎日5問解く」など、できるだけ具体的にします。

3.期限を決める:
「いつまでにワークを1周目終わらせる?」と子どもに期限を決めさせます。テスト直前に慌てないよう、逆算して計画を立てる練習になります。

4.振り返る:
テスト後に「計画どおりできた?」「次はどうする?」と一緒に振り返ります。うまくいかなかったときも責めず、「次はどう改善する?」と前向きに聞きましょう。

作戦会議を月1回、あるいはテスト前だけで構いません。子どもは自分で決めて、実行して、振り返るというサイクルのイメージができるようになります。自分で決めて回している感覚が持てるよう、答えは急がず、じっくり考える時間を取ってあげましょう。

今日からできる!自主性と主体性を育む3ステップ

ここまで、自主性と主体性の違い、育み方を解説してきました。今日から実践できる3つのステップをまとめます。まずは1つずつ、できることから始めてみましょう。

Shu Shutai4 Under100kb V2

Step1 自主性:ルーティンを作っての仕組み回す

子どもが仕組みで動けるよう、ルーティンを作ります。

例:

  • 帰宅直後の30分だけ勉強すると決める
  • リビングテーブルの決まった席を勉強場所にする
  • 前日の夜に教科書とノートを机に出しておく

ルーティンは1つで十分です。一度にたくさん作ると、子どもも保護者も疲れてしまいます。まずは1つのルーティンを2週間続けてみましょう。声をかけなくても自分から動けるようになれば成功です。少しずつルーティンを増やしていきましょう。

Step2 主体性:週1回「どうする?」と聞く

自主性が出てきたら、週に1回だけ「どうする?」と子どもに聞きます。

例:

  • 「今週の目標は何にする?」
  • 「週末のテスト勉強、何時から始める?」
  • 「次の塾までに、どの宿題から終わらせる?」

ポイントは、保護者が答えを出さず、子どもの答えを待つことです。最初は時間がかかるかもしれませんが、「一緒に考えてみようか」と提案しながら焦らず寄り添いましょう。

Step3 継続:振り返り、次にすることを決める

できたことを振り返り、次にすることを決めましょう。週末や月末に、子どもと一緒に振り返る時間を10~15分だけ取ってみましょう。

例:

  • 「今週、自分からできたことは何?」
  • 「来週は、何をしようか?」
  • 「新しくしたいことはある?」

このとき大切なのは、できなかったことを責めるのではなく、できたことに焦点を当てることです。「家庭学習ができなかった日があったよね」ではなく、「自分から取りかかれた日が3日もあったね」と肯定的に伝えます。

振り返りのなかで、「次もやってみよう」という意欲を後押ししましょう。

自主性と主体性の違いについてよくある質問

Image Etc (3)

自主性と主体性について、よくある疑問をまとめました。似た言葉との違いや、それぞれの力が不足しているときの特徴を理解することで、子どもの状態をより正確に把握できます。

自主性と主体性について、自発性との違いはなんですか?

自発性は、自主性とほぼ同じ意味で使われることが多い言葉です。

自発性も「自分から進んで行動する」という意味で、自主性と大きな違いはありません。ただし、自発性は「内側から湧き出る意欲」というニュアンスが強く、より感情的・本能的な動機を含みます。

一方、自主性は「やるべきことを自分から行う」という習慣的な行動を指すことが多く、必ずしも強い意欲がなくても発揮されます。

自主性と主体性について、積極性との違いはなんですか?

積極性は「物事に前向きに取り組む姿勢」を指し、自主性や主体性とは異なる概念です。

積極性は、誰かに促されても自分からでも、前向きに行動する態度全般を表します。

一方、自主性は「自分から動く」こと、主体性は「自分で決める」ことに焦点があります。たとえば、先生に指名されて「はい!」と元気よく手を挙げるのは積極性です。誰かに促されているため、自主性とは異なります。

自主性がない人の特徴は何ですか?

自主性がない状態とは、「自分から動き出せない」状態を指します。

具体的には、次のような特徴が見られます。

  • 親や先生に言われないと宿題を始めない
  • 「勉強しなさい」と何度も声をかけられる
  • やるべきことがあっても先延ばしにする
  • 時間になっても自分から行動を起こさない

ただし、これは子どもの性格の問題ではなく、「いつ・どこで・何をするか」が明確になっていないことが原因の場合がほとんどです。ルーティンを整え、スタートのハードルを下げることで、自主性を育てることができます。

主体性がない人の特徴は何ですか?

主体性がない状態とは、「自分で決められない」状態を指します。

具体的には、次のような特徴が見られます。

  • 「どうする?」と聞かれても「わからない」と答える
  • 親や先生の指示を待ってしまう
  • 自分で目標や計画を立てられない
  • 「何がしたい?」と聞かれても答えられない

ただし、これも能力の問題ではなく、「自分で決める経験が不足している」ことが原因です。まずは小さな選択から任せ、「自分で決めた」という成功体験を積ませることが大切です。焦らず、少しずつ決定権を渡していきましょう。

まとめ 保護者は管理よりもスタート支援に徹して、子どもの自主性と主体性を育もう

Image Student

自主性は自分から動く力、主体性は自分で決める力です。違いを知ることから、子どもに今必要な関わり方が見えてきます。

保護者の役割は、子どもを管理することではなく、自分で動き出せるようスタートを支援することです

最初は、時間・場所・最初の1分を仕組み化し、自分からやる習慣を育てます。ある程度できるようになったら、次は「どうする?」と問いかけ、子ども自身に選ばせる経験を積ませていきましょう。

まずは自主性、次に主体性の順でアプローチしていけば、なぜうちの子は動かないのかという焦りは減り、「今はこの段階だから、ここを支えよう」と冷静に関われるようになります。

保護者は根詰めて見張るのではなく、最初の一歩を後押しする。そうすることで、子どもは少しずつ自分の力で進めるようになります。まずは今日から、1つの仕組みから始めてみましょう。

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部のサムネイル画像
編集部
塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

最大10,000円プレゼント 目的や性格について回答するだけ!簡単10秒!ぴったりの塾を診断
塾選で塾を探す