【2026 教育情報】鹿児島県が「へき地・複式教育の手引」を公開|小規模校の教育充実とICT活用の指針を確認しましょう
鹿児島県教育委員会は2026年3月、県内のへき地や小規模校における教育の質向上を目的とした指導指針「南北600キロの教育 ~へき地・複式教育の手引~」を公開しました。ICTを活用した「学習者主体の授業」の実現や、複式学級における具体的な指導体制、山村留学の最新の実施状況などが詳細にまとめられています。
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塾選ジャーナル編集部
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「学習者主体の授業」とICTの活用
本手引では、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を図り、「主体的・対話的で深い学び」を実現する「学習者主体の授業」の実践を求めています。特に子供たちが自ら学習を進める「間接指導」の場面において、教師はファシリテーターとしての役割を担い、ICTを活用して多様な意見に触れる機会を確保することが重要視されています。
複式学級における指導体制
複式学級における主な指導形態として、学年ごとに学習を行う「学年別指導」と、二つの学年を一つの学級とみなして指導する「同単元指導」が示されています。効果的な授業展開のために、以下の手法の活用が推奨されています。
- わたり:教師が一方の学年から他方の学年へ交互に移動して直接指導を行う動き。
- ずらし:両学年の指導段階(課題把握や課題追究など)をずらして学習を進める方法。
- ガイド学習:子供の中から選ばれたガイド(案内役)が、教師の指導のもとで他の子供たちの学習をリードする形態。
山村留学・特認校制度の実施状況
県内の小規模校の活性化を図るため、県外からの児童生徒を受け入れる「山村留学制度」や、同一市町村内の他校区から通学を認める「特認校制度(小規模校入学特別認可制度)」が運用されています。令和7年5月時点の実施状況は以下の通りです。
| 制度名 | 実施市町村数 | 実施学校数(校) | 児童生徒数(人) |
|---|---|---|---|
| 山村留学制度 | 21 | 小65、中24、義務12 | 小173、中30、義務85 |
| 小規模校入学特別認可制度 | 22 | 小109、中22、義務2 | 小608、中145、義務47 |
2026年度(令和8年度)の研修・研究大会予定
教職員の資質向上に向け、2026年度も各地区で移動講座や研究大会が計画されています。
- 県総合教育センター移動講座:北薩、姶良・伊佐、大隅、大島、熊毛の各地区で実施予定。
- 鹿児島県へき地・小規模校教育研究大会(熊毛大会):2026年10月15日、中種子町立星原小学校にて開催。
- 全国へき地教育研究大会(岐阜大会):2026年11月12日・13日に開催。
へき地・小規模校における具体的な指導案や遠隔合同授業の事例については、鹿児島県教育委員会のWebページにて順次公開されています。
参考文献: 南北600キロの教育 ~へき地・複式教育の手引~
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