【中学国語】形容詞とは?活用や見分け方、形容動詞・副詞との違いを解説
「形容詞って何?」「どれが形容詞かわからない」と感じたことはありませんか?
形容詞とは、ものごとの性質や状態を表す言葉です。「高い」「暑い」「おもしろい」のように、基本的に「〜い」で言い切れるのが大きな特徴です。
ただし注意点が一つあります。「きれい」や「有名」のように、「〜い」で終わっていても形容詞ではない言葉も存在します。そのため「なんとなくわかるけど、いざ見分けようとすると迷う」という人が多いのです。
この記事では、形容詞の意味と役割から、見分け方・間違えやすい言葉・形が変わるしくみ(活用)・形容動詞や副詞との違いまでをまとめて解説します。読み終わる頃には、「これは形容詞かな?」と迷う場面でも、自分で判断できるようになります。
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目次
形容詞とは?意味と役割をわかりやすく解説

形容詞とは、ものごとの性質や状態を表す言葉です。
「高い山」「暑い夏」「おもしろい話」。これらの「高い」「暑い」「おもしろい」がすべて形容詞にあたります。名前でも動作でもなく、ものごとがどんな様子かを説明するのが形容詞の役割です。
見分け方や例外については次の章で詳しく解説します。ここではまず「形容詞=ものごとの性質や状態を表す言葉」という定義を押さえましょう。
形容詞は「性質や状態」を表す言葉
形容詞が表す内容は、「性質」と「状態」の2種類に分けられます。「高い」「重い」はそのものの特徴(性質)、「暑い」「寒い」はそのときの様子(状態)を表しています。
ほかの品詞と比べると、形容詞の役割がよりはっきりします。
| 品詞 | 役割 | 例 |
| 名詞 | ものの名前 | 山、空、犬 |
| 動詞 | 動作・変化 | 走る、食べる |
| 形容詞 | 性質・状態 | 高い、暑い |
形容詞にはどんな言葉がある?
形容詞はジャンルで分けると整理しやすくなります。日常でよく使う形容詞を種類別にまとめました。
| ジャンル | 形容詞の例 |
| 大きさ・広さ | 大きい・小さい・広い・狭い・長い・短い |
| 高さ・重さ | 高い・低い・重い・軽い・深い・浅い |
| 速さ | 速い・遅い |
| 温度・感覚 | 暑い・寒い・熱い・冷たい・温かい・涼しい |
| 明るさ | 明るい・暗い |
| 味・におい | おいしい・まずい・甘い・辛い・苦い・酸っぱい・くさい |
| 感情・気持ち | うれしい・悲しい・楽しい・苦しい・恥ずかしい・怖い・寂しい |
| 性格・様子 | やさしい・厳しい・おとなしい・激しい・珍しい |
| 難易度 | 難しい・易しい・やさしい |
| 美醜・評価 | 美しい・醜い・すばらしい・惜しい・正しい・おかしい |
これだけ見ても、形容詞が「どんな?」という問いに答える言葉であることがわかります。
文の中での形容詞の働き

形容詞が文の中で果たす役割は、主に3つあります。
① 名詞を説明する 形容詞を名詞の前に置いて、そのものの性質や状態を説明します。
- 「高い山」
- 「広い校庭」
- 「おいしいごはん」
② 主語の性質を述べる 形容詞が文の最後に置かれ、主語の状態や性質を述べます。
- 「山が高い」
- 「校庭が広い」
- 「このごはんはおいしい」
③ 連用形で動詞を修飾する 形容詞は「〜く」の形(連用形)に変化して、動詞を修飾することもできます。
- 「早く帰る」
- 「明るく笑う」
形容詞の見分け方!迷ったときの判断ポイント

「形容詞かどうか」を判断するときに便利なポイントがあります。この章では、基本ルールから例外・紛らわしい言葉まで順番に確認していきます。
「〜い」で言い切れる言葉は基本的に形容詞
形容詞を見分ける基本ルールは、「〜い」で言い切れるかどうかを確認することです。
「高い」「暑い」「おもしろい」のような言葉を文の終わりに置いてみましょう。
| 言葉 | 言い切りの形 | 判定 |
| 高い | 山が高い。 | 形容詞 |
| 暑い | 今日は暑い。 | 形容詞 |
| おもしろい | この話はおもしろい。 | 形容詞 |
「〜い」で文が自然に終われれば、その言葉は形容詞と判断できます。まずはこの基本ルールを押さえましょう。
「〜い」で終わっても形容詞ではない言葉
「〜い」で終わる言葉がすべて形容詞かというと、そうではありません。「きれい」「きらい」は語尾が「い」で終わっていますが、形容詞ではなく形容動詞です。
見分けるポイントは、「だ」をつけて言い切れるかどうかです。
| 言葉 | 「だ」をつけると? | 品詞 |
| きれい | きれいだ。→ 自然 | 形容動詞 |
| きらい | きらいだ。→ 自然 | 形容動詞 |
| 高い | 高いだ。→ 不自然 | 形容詞 |
「〜い」で終わっていても、「〜だ」と言い切れる言葉は形容動詞です。「終わりがい=形容詞」とは限らないことを覚えておきましょう。
テストで注意!「いい」と連体詞
「いい」は形容詞ですが、活用(形が変わるとき)が少し特別です。「いい」は元々「よい」という形容詞が変化した言葉で、形が変わると「よい」の形に戻ります。
| 使い方 | 「いい」 | 「よい」 | 言葉として正しい? |
| 言い切り | 天気がいい。 | 天気がよい。 | どちらも○ |
| 否定 | 天気がいくない。 | 天気がよくない。 | いくない→✕ |
| 過去 | 天気がいかった。 | 天気がよかった。 | いかった→✕ |
「いい」は言い切りのときだけ使い、それ以外は「よく」「よかった」のように「よい」の形で活用します。テストでも出題されやすいポイントなので、しっかり覚えておきましょう。
もう一つ注意したいのが連体詞です。「大きな」「小さな」「おかしな」「いろんな」のように、名詞の前にしか置けず活用もしない言葉を連体詞といいます。「大きい(形容詞)」と「大きな(連体詞)」のように、形容詞と似た形の連体詞はテストで出題されやすいので注意しましょう。
| 言葉 | 品詞 | 活用 | 例 |
| 大きい・小さい | 形容詞 | する | 大きくなる/大きくない |
| 大きな・小さな・おかしな・いろんな | 連体詞 | しない | 大きな犬(名詞の前のみ) |
形容詞の活用とは?形が変わるしくみ

形容詞は、後に続く言葉によって語尾の形が変わります。これを活用といいます。例えば「高い」は「高く(なる)」「高けれ(ば)」のように変化します。活用の形は全部で5種類あります。
形容詞の活用表
| 活用形 | 語尾 | 例 | 続く言葉の例 |
| 未然形 | かろ | 高かろ | う |
| 連用形 | く/かっ | 高く/高かっ | なる/た |
| 終止形 | い | 高い | 。(言い切り) |
| 連体形 | い | 高い | 山(名詞) |
| 仮定形 | けれ | 高けれ | ば |
終止形と連体形は同じ「い」の形ですが、後に続く言葉が違います。まずはこの表の形を覚えることを目標にしましょう。
活用のパターンを例文で確認
活用の形が実際の文の中でどう使われるか確認しましょう。
| 活用形 | 例文 |
| 未然形 | 山は高かろう。(〜だろう) |
| 連用形 | 山が高くなる。/山が高かった。 |
| 終止形 | 山が高い。 |
| 連体形 | 高い山に登る。 |
| 仮定形 | 山が高ければ、見晴らしがいい。 |
日常でよく使うのは連用形(高く・高かった)と終止形(高い)です。仮定形(高ければ)も「〜ならば」という条件を表すときに使います。
形容詞と形容動詞・副詞の違いは?見分け方も確認

形容詞と混同しやすい品詞が2つあります。形容動詞と副詞です。それぞれの違いをざっくり整理すると次のようになります。
| 品詞 | 言い切りの形 | 例 |
| 形容詞 | 〜い | 高い、楽しい |
| 形容動詞 | 〜だ | きれいだ、静かだ |
| 副詞 | (活用しない) | とても、もっと |
形容詞と形容動詞の違い
形容詞と形容動詞はどちらも「ものごとの性質や状態」を表しますが、言い切りの形と名詞への修飾の仕方が異なります。
| 形容詞 | 形容動詞 | |
| 言い切り | 〜い | 〜だ |
| 名詞を修飾 | 〜い+名詞 | 〜な+名詞 |
| 例(言い切り) | 山が高い。 | 花がきれいだ。 |
| 例(修飾) | 高い山 | きれいな花 |
名詞の前に置くとき、形容詞はそのまま「高い山」、形容動詞は「な」に変わって「きれいな花」になります。この「な」になるかどうかが、最も簡単な見分け方です。
形容詞と副詞の違い
形容詞と副詞は、修飾する相手が違います。形容詞は主に名詞を修飾(連用形のときには動詞を修飾)しますが、副詞は動詞・形容詞・ほかの副詞を修飾します。
| 形容詞 | 副詞 | |
| 修飾する相手 | 名詞 | 動詞・形容詞・ほかの副詞 |
| 活用 | する | しない |
| 例 | 速い選手 | とても美しい/ゆっくり歩く |
例文で確認してみましょう。
- 「速い選手」→ 「速い」が名詞「選手」を修飾している(形容詞)
- 「とても美しい」→ 「とても」が形容詞「美しい」を修飾している(副詞)
- 「ゆっくり歩く」→ 「ゆっくり」が動詞「歩く」を修飾している(副詞)
形容詞との一番の違いは「活用するかどうか」です。形容詞は「速い→速く→速けれ」と形が変わりますが、副詞は形が変わりません。「何を修飾しているか」と「形が変わるかどうか」の2点を意識すると見分けやすくなります。
形容詞は文の中でどう使われる?練習問題で確認しよう

ここまで学んだことを、練習問題で確認してみましょう。問題を解いてから解説を読むと、より理解が定着します。
形容詞の練習問題【問題編】
【問題1〜3】次の文の中から形容詞を抜き出しなさい。
- 今日はとても暑い日だった。
- 難しい問題をゆっくり考えた。
- 彼女はやさしくて、明るい人だ。
【問題4〜5】次の太字の言葉は、形容詞・形容動詞・副詞のどれですか?
- 公園にきれいな花が咲いている。
- 彼は速く走った。
形容詞の練習問題【解説編】
【問題1】暑い 「暑い」が形容詞です。「とても」は副詞、「日」は名詞なので注意しましょう。
【問題2】難しい 「難しい」が形容詞です。「ゆっくり」は動詞「考えた」を修飾している副詞です。
【問題3】やさしい・明るい 「やさしい」「明るい」の2つが形容詞です。「やさしく」は連用形に活用した形なので、元の形は「やさしい」です。
【問題4】形容動詞 「きれいな」は「きれいだ」と言い切れるので形容動詞です。名詞の前で「な」になっていることも判断のヒントです。
【問題5】形容詞 「速く」は形容詞「速い」の連用形です。形容詞は活用によって「速く」「速かった」のように形が変わります。
まとめ 形容詞はものごとの性質や状態を表す言葉

形容詞とは、ものごとの性質や状態を表す言葉です。「高い」「暑い」「おもしろい」のように、基本的に「〜い」で言い切れるのが特徴です。
見分けに迷ったときは、文の終わりに置いて「〜い」で自然に言い切れるかを確認しましょう。「きれい」「きらい」のように「〜い」で終わっていても「〜だ」と言い切れる言葉は形容動詞です。「いい」は「よい」の変化した形、「大きな」は連体詞と、例外も併せて覚えておくと安心です。
形容詞は活用によって形が変わり、後に続く言葉に合わせて「高く」「高かった」「高ければ」のように変化します。形容動詞・副詞との違いも、修飾する相手や活用の有無を意識するとスッキリ整理できます。
「どんな?」という問いに答える言葉が形容詞です。この感覚をベースに、文章の中で形容詞を見つける練習を続けてみてください。
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