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【高校英語】論理・表現とは?科目の特徴・学習内容・勉強法をわかりやすく解説

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大学受験
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「論理・表現って何を学ぶの?」「英語コミュニケーションとどう違うの?」と感じている人も多いのではないでしょうか。

論理・表現は、2022年度から始まった新しい学習指導要領のもとで新設された高校英語の科目で、「話すこと」「書くこと」を中心に、スピーチやディスカッション、まとまりのある英文を書くといった発信活動を通じて、英語で自分の考えを論理的に伝える力を育てることを目的としています。

この記事では、論理表現がどんな科目なのか、何を学ぶのか、論理表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの違いや勉強法まで、わかりやすく解説します。

塾選ジャーナル編集部

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目次

高校「論理・表現」とは?どんな科目?

論理表現とは?

論理・表現は、2022年度から実施された新学習指導要領にともない新設された高校英語の科目で、「話すこと」「書くこと」による発信力の強化を目的として設計されています。

英語で考えを伝える力を育てる科目 

論理・表現の目的は、「自分の意見や考えを英語で論理的に伝える力を育てること」です。

英語の授業というと、単語や文法を覚えたり、英文を読んで内容を理解したりするイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし論理・表現では、そうした「インプット」よりも、英語で自分から発信する「アウトプット」を重視します。スピーチやディスカッション、英作文などの活動を通じて、考えを相手に伝える練習を積み重ねていきます。

参考:【外国語編 英語編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説(文部科学省)(2026年3月5日閲覧)

「話す・書く」などアウトプット中心の授業 

論理・表現の授業は、「話すこと」「書くこと」によるアウトプット活動が中心です。授業でよく行われる活動としては、次のようなものが挙げられます。

  • スピーチ・プレゼンテーション:テーマについて自分の意見を英語でまとめ、発表する

  • ディベート・ディスカッション:賛否や意見を英語で伝え合う

  • 英作文・パラグラフライティング:段落構成を意識して、まとまりのある英文を書く

英語で「伝わるように話す・書く」ことを繰り返し練習することで、実際のコミュニケーションで使える発信力を身につけていきます。

参考:【外国語編 英語編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説(文部科学省)(2026年3月5日閲覧)

英語コミュニケーションとの違いは?

論理・表現とよく比較されるのが、同じく新設された「英語コミュニケーション」です。2科目はそれぞれ異なる役割を持っています。

  英語コミュニケーション 論理・表現
目的 英語を理解する力を総合的に育てる 英語で考えを伝える発信力を鍛える
重視する領域 聞く・読む・話す・書くの5領域を総合的に 話す・書くの2領域を中心に
インプット/アウトプット インプット中心 アウトプット中心
主な授業スタイル 長文読解・リスニング・総合的な言語活動 スピーチ・英作文・ディスカッション・ディベート

英語コミュニケーションで「インプットの土台」を作り、論理・表現で「アウトプットの力」を伸ばすという、2科目が補い合う構造になっています。両方を学ぶことで、英語を理解するだけでなく使える力へとつながっていきます。

参考:【外国語編 英語編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説(文部科学省)(2026年3月5日閲覧)

共通テスト「英語」はどう変わる? 

共通テストの英語は、思考力・判断力・表現力を重視する方向にシフトしています。単語や文法の知識を問うだけでなく、長文から必要な情報を読み取り、自分なりに考えて答えを導く問題が増えています。

こうした出題傾向に対応するためには、英語で情報を整理し、筋道を立てて考える力が欠かせません。論理・表現で身につける「意見を組み立てて伝える」練習は、まさにその力を養うものであり、大学入試対策としても意味のある学習につながります。

論理・表現の授業では何を学ぶ? 

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論理・表現の授業では具体的に何を学ぶのでしょうか。大きく分けると、「英語で意見を伝えるための表現」「論理的な文章の組み立て方」「実際に話したり書いたりする発信活動」の3つが柱になります。それぞれ見ていきましょう。

参考:【外国語編 英語編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説(文部科学省)(2026年3月5日閲覧)

意見や理由を英語で伝える表現 

まず基礎として学ぶのが、自分の意見や理由を英語で伝えるための表現です。

"I think ~"や"In my opinion ~"、"I believe ~"といった意見を述べるフレーズに加え、"because"や"since"を使って理由をつなげる構造を身につけます。

授業では、こうした表現を使いながら実際に短い意見文を書いたり、ペアで伝え合ったりする活動が中心となります。テキストを読んで答えを探すような受け身の学習とは異なり、自分の言葉で発信していくことが重要です。

比較・仮定などの論理的な英語表現 

意見の基本形が身についたら、次は論理展開を豊かにする表現を学びます。

比較級・最上級を使えば、2つの物事を比べながら主張を強めることができます。"If ~"の仮定表現は、条件を示しながら意見を述べるときに役立ちます。原因と結果をつなぐ表現("because of ~" / "as a result"など)は、論拠を明確にするために欠かせません。

また、"however"や"on the other hand"といった対比の表現を使うことで、反対意見を踏まえたうえで自分の立場を示す、より説得力のある文章が書けるようになります。

これらの表現は、文法の知識として覚えるだけでなく、実際のスピーチや英作文の中で使いながら身につけていくのが論理・表現の授業スタイルです。

英作文・パラグラフライティング

論理・表現では、英作文の基本としてパラグラフライティングを学びます。

パラグラフライティングとは、1つのテーマについて段落単位でまとまりよく書く方法です。基本の構造は「Topic sentence(主張)→ Supporting sentences(理由・具体例)→ Conclusion(まとめ)」の順番で、最初に結論を述べてから根拠を説明していきます。

日本語の作文では理由や背景を積み上げてから結論を述べる流れが自然とされますが、英語では逆です。「何を言いたいか」を最初に示すことが、英語での論理的な文章の基本とされています。

授業では、まずアウトラインを書いて構成を考え、それをもとに英文を組み立てる練習を繰り返します。いきなり英文を書くのではなく、「何をどの順番で伝えるか」を整理するところから始めるのが特徴です。

スピーチやディスカッションなどの発信活動

論理・表現では、学んだ表現や文章構成を実際に使う発信活動も授業の大きな柱です。

スピーチでは、テーマについて自分の意見をまとめ、聞き手に向けて話す練習をします。プレゼンテーションでは、資料などを使いながらより構成的に情報を伝えます。ディスカッションでは複数の生徒が意見を出し合い、ディベートでは賛否に分かれて論理的に主張を戦わせます。

表現を覚えるだけでなく、考えたことを声に出したり文章にしたりする経験を積み重ねることが、論理・表現の授業の核心といえます。

論理・表現Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの違い

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論理・表現にはⅠ・Ⅱ・Ⅲの3段階があり、順を追って学習することが想定されています。段階が上がるにつれて、使える語句の幅や求められる表現の精度が高まり、最終的には支援をほとんど使わずに自力で発信できる力を目指します。

  論理・表現Ⅰ 論理・表現Ⅱ 論理・表現Ⅲ
位置づけ 選択科目(入門) 論理・表現Ⅰ履修後 論理・表現Ⅱ履修後
単位数 2単位 2単位 2単位
使用語句 基本的な語句や文 多様な語句や文 多様な語句や文を場面に応じて適切に
支援の程度 多くの支援を活用 一定の支援を活用 支援をほとんど使わない
ライティング 一つの段落を書く 複数の段落から成る文章 複数の段落から成る文章(説得力重視)
スピーキング スピーチ・ディスカッション・ディベートの基礎 より詳しく伝える 聞き手を説得できる構成・展開

Ⅰで基本的な意見の伝え方を学び、Ⅱで内容を深め、Ⅲでは相手を説得する表現力まで高めていくイメージです。学校によってどこまで開講されているかは異なります。

参考:【外国語編 英語編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説(文部科学省)(2026年3月5日閲覧)

論理・表現でつまずきやすいポイント

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論理・表現は、英語の知識だけでなく「考える力」も問われる科目です。そのため、これまでの英語学習とは違う部分でつまずく生徒も少なくありません。どんな点が難しいのか、あらかじめ知っておきましょう。

英語で意見を考える必要がある

論理・表現では、問いに対して「正解」を覚えるのではなく、自分自身の意見を作ることが求められます。たとえば「SNSは生活を豊かにするか」「環境問題に個人ができることは何か」といったテーマについて、自分はどう考えるかを英語でまとめなければなりません。

英語の文法や語彙の知識とは別に、「そもそも何を言いたいか」を自分で決める思考力が必要になります。日頃から物事に対して自分なりの意見を持つ習慣をつけておくことが大切です。

スピーキング活動が多い

 論理・表現の授業では、スピーチや発表、ディスカッションなど、人前で英語を話す機会が多くあります。英語を読んだり書いたりすることには慣れていても、実際に声に出して伝えるとなると、急に難しく感じる人も少なくありません。

「うまく話せなかったらどうしよう」という不安から、発言をためらってしまうこともあるでしょう。しかし、スピーキングは場数を踏むことで少しずつ慣れていくものです。まず「伝えようとする」姿勢を大切にすることが、上達への近道になります。

英作文が苦手だと難しく感じやすい

論理・表現では、自分の意見を英文にまとめるライティング活動も多く登場します。日本語で考えたことを英語に置き換える作業は、文法の理解と語彙力の両方が必要になるため、英作文が苦手な人にとっては特に負担を感じやすいポイントです。

「書きたいことはあるのに、英語にできない」という状況は、論理・表現の授業でよく起こります。基本的な文型や接続表現を押さえておくことが、英作文への苦手意識を減らす第一歩になります。

論理的に説明する力が求められる

論理・表現では、意見を伝えるだけでなく、「なぜそう思うのか」を筋道立てて説明する力が求められます。「なんとなくそう思う」を「なぜなら〜だからだ」と言語化する練習が、授業全体を通じて問われています。

この感覚に慣れていないと、最初はどう組み立ててよいかわからず戸惑うことも多いです。しかし構造自体はシンプルなので、繰り返し使ううちに自然と身についていきます。 

論理・表現の基本的な勉強法 

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論理・表現は、授業の中で実践を積み重ねることが大切な科目ですが、日頃の学習の仕方によって理解のしやすさが大きく変わります。ここでは、押さえておきたい基本的な勉強法を紹介します。

基本文法と文型をしっかり理解する 

英作文の土台となるのは、文法の理解です。特に、SV・SVO・SVCといった基本的な文型を正確に把握しておくことが重要です。文型が身についていないと、英語を組み立てる際に語順が崩れたり、意味が伝わらない文になってしまったりします。

難しい表現を使おうとする前に、まず基本文を正確に書けるかどうかを確認することが先決です。基本文法の定着が、論理・表現のすべての活動の土台になります。

英作文の型(理由→例→結論)を覚える

論理的な英作文を書くには、内容を考える前に「型」を身につけておくことが効果的です。「理由→具体例→まとめ」という流れをテンプレートとして頭に入れておくと、何を書けばいいかで迷う時間が減り、英文を組み立てやすくなります。

型を覚えることは、思考の省力化につながります。構成に迷わない分、「どんな理由を使うか」「どんな例が説得力を持つか」という中身の部分に集中できるようになります。

短い英語で意見を書く練習をする 

論理・表現の上達には、日常的に短い英語で意見を書く習慣をつけることが効果的です。1〜2文でいいので、身近なテーマについて「I think ~ because ~.」の形で書いてみるだけで、表現力は少しずつ伸びていきます。

毎日少しずつ続けることが、長期的な力につながります。

スピーキングや発表の機会を増やす

書く練習と並行して、実際に声に出す機会を意識的に増やすことも大切です。授業中のディスカッションや発表には積極的に参加するようにしましょう。

自宅では、書いた意見文をそのまま音読してみるだけでも効果的です。「書く→声に出す」をセットにすることで、ライティングとスピーキングの両方を同時に鍛えることができます。 

まとめ 論理・表現は英語で「考えを伝える力」を育てる科目

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論理・表現は、単に英語の知識を増やす科目ではありません。自分の意見を持ち、それを英語で筋道立てて伝える力を育てることが、この科目の本質です。

こうした力は、授業の発表やテストだけでなく、大学入試や将来の仕事・生活の場面でも広く求められるものです。英語で考えを伝えられる人材は、グローバル化が進む社会においてますます必要とされています。

最初は難しく感じる部分もありますが、型を覚え、練習を重ねることで着実に力はついていきます。論理・表現の授業を、英語で「自分の言葉を持つ」ための場として活用してみてください。

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