大学受験に向けた漢文の勉強法|覚え方や解き方のコツ、共通テスト対策、おすすめ塾など解説


編集部
塾選ジャーナル編集部
普段見慣れない漢字や語順がたくさんあることから、大学受験の漢文に苦手意識を持っている高校生は決して少なくありません。「漢文が受験科目に入っているけれども、苦手で困っている」「短期間で得点アップにつながる、効率的な勉強法を知りたい」などと思っている受験生もいることでしょう。
今回は大学受験に向けた、漢文の勉強法を紹介します。覚え方や解き方のコツ、大学入学共通テスト対策のほか、おすすめ塾についても解説するので、漢文対策の参考にしてください。
大学受験に向けた漢文の勉強法
漢文は現代文や古文と一緒に、国語の教科を構成するもののひとつです。苦手とする受験生が多いですが、実は正しい方法に沿って勉強すれば、誰でも高得点をマークできます。暗記が中心となるものの、覚えるべき知識量が少なくて済むためです。
基本的な句法や単語を覚えた後は、問題演習で読解を進めていきます。たったの2ステップだけで大丈夫です。具体的な勉強法を、以下で見ていきましょう。
漢文句法の勉強法・覚え方
漢文の学習で欠かせないのが、句法を完璧に押さえることです。句法とは英語の文法にあたるもの。漢文を日本語文法に照らし合わせ、日本語で理解するために必要なルールといえます。
句法には使役・反語・抑揚・限定などのいくつかの種類があり、細かく分けると全部で50ほどにもおよびます。しかし、大学入試で必要な句法は、せいぜい15~20ほど。決して多い数ではないので、短期間でもマスターできるでしょう。句法を解説している参考書を準備して、一つひとつに取り組んでいきましょう。1冊にだけ取り組めば十分です。
勉強する際におすすめなのが、音読です。それぞれの句法の意味を理解したら、実際に使われている文章を声に出して読んでください。音読によって、漢文の独特のリズム・読み方をより理解できます。
漢文単語の勉強法・覚え方
漢文では日本語では使わない単語がたくさんあるため、単語の暗記も欠かせません。句法の勉強と合わせて、単語の暗記も少しずつ進めていきましょう。
暗記すべき単語は150~200ほど。英語と比べると、覚える単語数は格段に少ないことがわかります。また、現在の意味と同じ単語もあるので、さほど負担を感じずに勉強を進められるはずです。
漢文の単語に特化した参考書は、基本的にはありません。句法の参考書にまとまっているものを使ったり、句法学習の中で出てきた単語を一つひとつ暗記したりします。わからない単語や一度では覚えられない単語はノートや単語帳などに書き出して、通学時のバスや電車の中、休憩中といったすきま時間に復習すると効率的です。
漢文読解の勉強法
句形と単語の基礎固めが終わったら、読解の勉強へ移ります。漢文における点数アップの秘訣は、演習量を増やすこと。句形と単語の知識を用いてたくさんの読解へ取り組むことで、漢文独特の言いまわしや文章表現にも慣れていけます。
まずは大学入学共通テストなど、基礎レベルの読解問題へ取り組みましょう。問題を解く際と復習する際は、「訓読ができる」「現代語訳を理解できる」「句法や単語を理解できる」の3点を特に意識してください。わからなかったところや間違えたところにはチェックを付けておき、後日もう一度取り組むことも大切です。
大学受験に向けた漢文の解き方のコツ
よりスムーズに漢文の問題を理解し、正しく解くためにはいくつかのコツがあります。主なものを2つ見ていきましょう。
注釈やリード文をチェックする
漢文の問題では注釈やリード文に、問題を解くためのヒントが隠されていることも少なくありません。たとえば、注釈には文章中に登場する単語の意味が書かれており、本文の内容がダイレクトに表現されていることもあるでしょう。
また、リード文には文章のメインテーマが載っていることもあり、どのような解釈で読み進めていけばよいかがわかります。
注釈とリード文は無視せずに、先読みすることを心がけてください。
背景をイメージしながら読む
いくら句法や単語の知識があっても、大学入試で出題されるすべての漢文が読めるとは限りません。読めない部分があっても問題を解くためには、背景をイメージしながら読み進めることが大切です。
登場人物がどのような気持ちなのか、人物同士の関係性、出来事などをイメージしながら読むトレーニングを重ねると、わからない部分があっても正確に読めるようになっていきます。
【漢文】共通テストの効果的な対策法
文系・理系を問わず、国公立大学を目指す上で避けられないのが、大学入学共通テストです。共通テストの国語では、200点満点中50点が漢文を占めています。
国語の中では最も簡単な分野といわれている一方で、「漢文は苦手だから」と初めからあきらめてしまう学生は少なくありません。しかし、前述したように、漢文は短期間の学習で得点アップが望める分野です。最小限の努力で50点満点も狙えるため、捨ててしまうのは非常にもったいないでしょう。
以下で共通テストの効果的な対策法を紹介します。
共通テスト用の参考書や問題集をくり返す
まずは共通テスト用の参考書や問題集に、何度もくり返し取り組むことです。共通テストで出題される漢文は、毎年だいたい同じような傾向を持っています。そのため、代表的な出題パターンを理解すれば、高得点をマークできる可能性が高まるでしょう。
複数の参考書や問題集に手を出さず、同じものに最低3回は取り組んでください。わからなかった箇所にチェックを入れておくと、2週目以降の勉強がスムーズです。
時間を設定して問題を解く
本番と同じように、時間を設定して問題を解くことも大切です。共通テストの国語は現代文と古文、漢文を合わせて、80分で解かなければいけません(2025年からは90分に変更予定)。現代文の問題量が多いため、漢文にかけられる時間は実質、10分~15分ほどでしょう。
短い時間の中で問題を解き終えるためには、時間を意識しながら解く練習が欠かせません。本番と同じような時間設定をして、短時間でスピーディに読み、問題を解くトレーニングをくり返してください。
余裕があれば、国公立大学の二次試験や私立大学の入試問題にもチャレンジする
共通テストの漢文には、毎年の問題である程度の傾向があります。しかし、もしかすると急に変わった問題が出題されるかもしれません。
余裕があれば、国公立大学の二次試験や私立大学の入試問題にもチャレンジしておきましょう。さまざまなタイプの問題に触れておくことで、どのような問題が出題されても動じずに済みます。
大学受験に向けた漢文対策はいつから?
漢文の受験対策は、いつ頃からスタートすればよいのでしょうか?具体的な時期は子どもの学力や志望校のレベル、入試科目数などによって異なるため、一概にはいえません。ただし、英語や数学などと異なり、比較的短期間の集中学習で大きな点数アップが見込めるでしょう。
文系学生で国公立大学の2次試験や私立大学入試で漢文が必要な場合、高校3年生に進級するまでに、句法と基本的な単語をマスターしておくのが理想です。句法と単語の基礎が身についている状態なら、読解は他の科目の進み具合を見ながら勉強していけば問題ありません。
文系・理系の学生で、共通テストのみ漢文が必要な場合は、高校3年生の夏ごろまでに句形と単語の習得を目指してください。そして、10月頃から読解問題に取り組み始めれば大丈夫です。
【大学受験】漢文対策におすすめの塾
最後に大学受験の漢文対策におすすめの学習塾を、全部で5カ所紹介します。
おすすめ塾①:鶏鳴学園
1つ目のおすすめ塾は、鶏鳴学園です。
塾の特徴
授業は少人数のゼミ形式です。講師による一方的な解説ではなく、クラス内での話し合いを通じて、「読み、書き、話し、聞き、考える」の総合的な能力を伸ばします。
高校生向けには「高1クラス」「高2クラス」のほか、高校3年生と高卒生を対象とする「受験クラス」も開講。古典の授業の前半では古文を、後半では漢文をあつかいます。「ホクトの漢文」という10ページも満たないオリジナル教材を用い、必要十分な知識がギュッと凝縮。量が少ないので、最短3カ月で習得できます。
料金
鳴学園のホームページによると、「受験クラス」の授業料は第Ⅰ期(4月~6月)と第Ⅱ期(9月~11月)のそれぞれで11万円となっています。
おすすめ塾②:直井メソッド国語専門塾
マンツーマン指導を取り入れ、漢文の力をグンと上げられるのが直井メソッド国語専門塾です。
塾の特徴
授業スタイルはマンツーマン形式です。一人ひとりの状況に合わせて指導してくれるため、無理なく漢文の力を伸ばしていけます。対面式の他にオンラインにも対応しているので、遠方から授業を受けたい子どもにもおすすめです。
授業を担当する講師は直井メソッドの研修を受け、認定を受けたものばかり。言語能力やコミュニケーション力、人間性などの厳しい基準を満たしており、責任と使命感を持って漢文指導にあたります。
料金
直井メソッド国語専門塾のホームページによると、新高校3年生が対面式の「大学受験コース」を受講する場合、月の授業料は3万9,050円です(月4回、1回55分授業)。
おすすめ塾③:東京個別指導学院
業界大手のベネッセグループに所属しているのが、東京個別指導学院です。
塾の特徴
東京個別指導学院は個別指導塾です。生徒一人ひとりにオーダーメイドの学習カリキュラムを作ってくれるので、漢文対策のみおこないたい高校生にも適しています。できるところまで戻る「戻り学習」や、苦手な単元や科目に絞る「ピンポイント学習」などを用いながら、無理なく漢文の得点力アップを目指せます。
またベネッセグループに所属していることから、最新の入試情報が得られやすく、傾向に沿った勉強を進めていけるのも魅力です。
塾の詳細はこちらの記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
料金
東京個別指導学院のホームページ上に、授業料は掲載されていません。各自でお問い合わせください。
おすすめ塾④:臨海セミナー
早稲田大学や上智大学、国公立大学2次試験の漢文対策をしたい子どもにおすすめなのが、臨海セミナーです。
塾の特徴
授業は複数の生徒が一緒に受ける、集団指導型です。教室が限定されますが、高校3年生向けに「早稲田・上智漢文」が開催されています。
前半では句法理解、後半では読解演習をおこない、早稲田大学や上智大学といった難関大学、国公立大学2次試験に対応できる漢文の力を養成します。
臨海セミナーについてはこちらの記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。
料金
臨海セミナーのホームページによると、高校3年生が通った場合の月額授業料は、1講座につき9,900円です。
おすすめ塾⑤:武田塾
最後のおすすめ塾は、武田塾です。
塾の特徴
武田塾では他の塾や予備校のように、直接指導するような授業をおこないません。代わりおこなっているのが、毎日の学習管理です。生徒一人ひとりに合わせた個別カリキュラムを作成し、カリキュラムにもとづいて毎日やるべきことを細かく設定。子どもは指定された内容に沿って、自宅で自己学習を進めます。
さらに次の通塾日にはテストをおこない、指示した学習内容が定着できているかどうかをチェック。完全に理解した上で、次に進むように配慮されています。やるべきことだけ指示してもらい、後は自分のペースで勉強したい高校生におすすめです。
武田塾についてはこちらの記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。
料金
武田塾のホームページによると、月の授業料は最も安いコースで2万円ほどとなっています。
まとめ
大学受験の漢文を苦手とする学生は少なくありません。しかし、正しい方法に沿って勉強することで、共通テストレベルなら短期間での高得点取得が期待できます。主な勉強法は「基本的な句法や単語を覚える」→「問題演習で読解を進める」の、2ステップだけです。
一人では勉強を進められない場合は、学習塾へ通う方法があります。今回紹介した塾情報も参考にして、学習ニーズに合ったところを見つけてください。
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