【群馬・栃木・茨城県】各国立中学校の特徴を紹介|進学実績や受験情報、おすすめの学習塾も解説


編集部
塾選ジャーナル編集部
一般的な公立中学校にはない最新の教育を受けられることから、人気を集めているのが国立中学校です。群馬県や栃木県、茨城県といった北関東エリアには、どのような国立中学校があるのでしょうか?
今回は「宇都宮大学共同教育学部附属中学校」と「群馬大学共同教育学部附属中学校」「茨城大学教育学部附属中学校」の3校をピックアップして、それぞれの特徴や進学実績、最新の受験情報、学費などを解説します。
受験対策におすすめの学習塾も紹介するので、中学受験を予定している人はぜひ参考にしてください。
【群馬・栃木・茨城県】各国立中学校の進学実績や特徴、学費など紹介
冒頭でも述べたように、群馬県と栃木県、茨城県にはそれぞれ宇都宮大学共同教育学部附属中学校・群馬大学共同教育学部附属中学校・茨城大学教育学部附属中学校の国立中学校が設置されています。住所や偏差値、生徒数などの概要は次の通りです。
学校 | 住所 | 最寄駅 | 偏差値 | 生徒数 | 倍率 |
---|---|---|---|---|---|
宇都宮大学共同教育学部附属中学校 | 栃木県宇都宮市松原1-7-38 | ・関東自動車 宇大附属学校園入口バス停 | 59 | 431名(2022年4月1日時点) | 3.3倍(2022年度入試) |
群馬大学共同教育学部附属中学校 | 群馬県前橋市上沖町612 | ・関東交通バス 北代田バス停 ・永井バス 県営住宅前バス停 | 57 | 406名(2022年4月1日時点) | 不明 |
茨城大学教育学部附属中学校 | 茨城県水戸市文京1-3-32 | ・茨城交通バス 袴塚2丁目バス停 | 55 | 432名ほど | 3.9倍(2022年度入試) |
それぞれの進学実績や特徴、学費などを細かく見ていきましょう。
宇都宮大学共同教育学部附属中学校
参照リンク:宇都宮大学共同教育学部附属中学校
栃木県にある国立中学校が、宇都宮大学共同教育学部附属中学校です。園内には幼稚園と小学校があり、小学校のほぼすべての卒業生が進学してきます。
進学実績
運営している国立大学法人宇都宮大学は附属高校を持っていないため、ほぼすべての卒業生は高校受験をして外部の高校へ進学しています。
宇都宮高校や宇都宮女子高校といった県立進学校のほか、開成高校や筑波大学附属高等学校などの県外にある進学校へ入学する生徒も少なくありません。
受験情報
2022年度の入学試験は学力検査が2022年1月8日、面接が1月12日におこなわれました。試験科目は学力検査が国語・算数・社会・理科、面接は1グループ2人~3人の集団形式です。
学校の特徴
「生きる力」を備えた人間の育成を目指し、さまざまな教育方法に工夫をこらしながら実践しています。
セルフコントロールの精神を大切に捉え、子ども一人ひとりの発達段階に応じた適切な教育指導を実施。それぞれが自分の能力と個性をしっかり伸ばしていけるように、教職員が連携し合っています。
英語の授業ではICTを積極的に活用するだけでなく、2021年度からは生徒一人ひとりが1台のiPadを使用。無料のアプリを使って教師が作った英語のクイズに取り組み、クラス全体で楽しみながら英語の勉強をしています。
学費
学費はホームページ上で公表されていません。
群馬大学共同教育学部附属中学校
参照リンク:群馬大学共同教育学部附属中学校
群馬大学教育学部と連携し、優れた教員を養成するための教育実習校として誕生したのが、群馬大学共同教育学部附属中学校です。群馬大学共同教育学部附属小学校からも卒業生が進学してきます。
進学実績
運営している国立大学法人群馬大学は附属高校を持っていないため、卒業生は高校受験を経て外部の高校へ進学しています。
ほとんどの生徒は前橋高校や前橋女子高校といった県立の進学校へ進学。両高校には群馬大学共同教育学部附属中学校出身の生徒が多数を占めています。
受験情報
2023年度の入学試験は第一次選考(抽選)が2022年12月3日、第二次選考が2023年1月21日におこなわれる予定です。抽選は応募者が80名を超えた場合に限りおこなわれます。試験科目は書類審査と面接(口頭試問を含む)です。
学校の特徴
「共生」「創造」「健康」の3つを教育目標にかかげ、日本や国際社会で活躍できる人材育成を目指しています。
生徒一人ひとりの学びを最大限に引き出すために、ICTの活用を推進。1人1台のタブレット端末を使用したり、大型モニターを導入したりと、最適な学びができる環境です。
また、「考え、議論する」道徳授業や弁論大会、文化祭、中学1年生・2年生の校外学習、3年生の修学旅行など、心豊かに互いを生かす「共生」を体験から学べる場も充実しています。
教育相談員やスクールソーシャルワーカーといった専門職が配置されており、子どものサポート体制も整っています。
学費
学費はホームページ上で公表されていません。
茨城大学教育学部附属中学校
参照リンク:茨城大学教育学部附属中学校
最後は茨城県にある、茨城大学教育学部附属中学校です。茨城大学教育学部附属小学校からも卒業生が進学してきます。
進学実績
運営している国立大学法人茨城大学は附属高校を持っていないため、卒業生は高校受験を経て外部の高校へ進学しています。県立の水戸第一高校への進学者が多いのが特徴です。
受験情報
2023年度の入学試験は、2023年1月8日におこなわれる予定です。試験科目は国語・算数・社会・理科(社会と理科は同一時間帯で実施)・面接となっています。面接は個人面接です。
学校の特徴
「自主」「自律」「協調」の3つを教育目標にかかげ、「より高い価値をめざし たくましく実践し ともに向上する生徒」の育成に励んでいます。
生徒の自主性を育てるために、体育祭や文化祭、合唱コンクール、宿泊学習といった学校行事の多くは、運営委員会を中心に生徒たち自身で準備。目標に向かって考え、学び続ける生徒を育てます。
また、実社会との関わりを重視したキャリア教育も特徴のひとつです。総合的な学習の時間「グローバル市民科」の充実やゲストティーチャーの活用、BritishuHills英語宿泊研修などのバラエティ豊かな内容で、生徒のキャリア教育をおこなっています。
学費
学費はホームページ上で公表されていません。
中学受験におすすめの学習塾
中学受験は基本的に小学校の授業では習わないような問題が出題されるため、塾へ通って専門的な学習指導を受けるのが通常です。最後にジュクセンがおすすめする中学受験対策に適した学習塾を、全部で5カ所紹介します。
おすすめ塾①個別指導の明光義塾
まずは個別指導の明光義塾です。保護者の92%が子どもの成績アップを実感しており、中学受験対策にも大きな成果が期待できます。指導スタイルは個別指導式。一人ひとりの学力や課題、理解のスピードなどに合わせて勉強を進められます。
授業は講師による一方的な解説ではなく、生徒との双方向性のやり取りを重視したもの。授業中に学んだ内容を生徒自身の言葉で説明させることで、知識の定着を図ります。また、生徒や保護者を対象とするカウンセリングが定期的におこなわれるなど、サポート体制が整った点も魅力といえるでしょう。
小学6年生が週1回通塾した場合、月の授業料は1万3,200円(90分授業)となっています。詳細はこちらの記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。
おすすめ塾②ITTO個別指導学院
ITTO個別指導学院の授業スタイルも、個別指導形式です。1対1の完全マンツーマンのほか、講師1人に対して生徒が3人つく2種類があり、ニーズに合わせて選べます。よりきめ細かく指導を受けたい子どもは完全マンツーマン、講師による解説と問題演習を交互におこないたい子どもは講師1人に対して生徒が3人つくスタイルがよいでしょう。
無料の月例テスト「ITTO模試」は、塾オリジナルのテスト。一問一答式の問題のため一人でも取り組みやすく、復習や理解度チェックにぴったりです。また、毎回の授業内容は電子授業カルテの「スクレポ」を通じて、保護者へ連絡。塾で勉強した項目がわかるので、家庭学習にも生かせます。
小学6年生が宇都宮にある教室へ週1回通った場合、月の授業料は1万7,500円(マンツーマン80分授業)です。塾の詳細はこちらの記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。
おすすめ塾③心水塾
心水塾は集団指導と個別指導、それぞれの良さが合わさった学習塾です。通常授業は集団型でおこなわれ、対応しきれなかった部分を授業後に個別にフォロー。一人ひとりへのサポート体制が手厚く、面倒見のよい学習環境といえます。
小学5年生と6年生向けのコースでは週2回の授業を通して、基礎から発展までの学力養成が目標です。「特進コース」や「小学生コース」などが設置されており、学習ニーズに合わせて選べます。
小学5年生・6年生が特進コース(国語・算数・論理的思考・未来探求)に通った場合、月の授業料は1万4,300円です。塾の詳細はこちらの記事もご覧ください。
おすすめ塾④個別教室のトライ
4つ目のおすすめ塾は、個別教室のトライです。授業は1対1の完全マンツーマン指導スタイル。教室長兼教育プランナーが子どもの学力や志望校に合わせて作った学習カリキュラムに基づいて、日々の授業がおこなわれます。
「トライ式学習法」と呼ばれる独自の学習スタイルを盛り込み、効率的に成績アップ・合格力養成をできるのが特徴です。これまで120万人にもおよぶ指導実績の中から得られたデータをもとにして、一人ひとりに合った中学受験対策がおこなわれるため、効率的に合格力を身につけられるでしょう。
授業料はホームページ上で公表されていません。各自でお問い合わせください。また、こちらの記事でも個別教室のトライについて解説しています。
おすすめ塾⑤ナビ個別指導学院
ナビ個別指導学院は全国に700もの教室を持つ、個別指導スタイルの学習塾です。授業は予習型のカリキュラムを導入。塾で予習をするので、学校の授業がスムーズに理解できるようになります。
塾の授業で学んだ内容は、宿題を通して定着化。授業における「できた」から、「自分でできる」に発展させます。カリキュラムはカウンセリングをもとに作る、完全オーダーメイドです。一人ひとりの学力や志望校、生活スタイルなどに合わせて勉強できるよう作成されるため、無理なく中学受験対策を進められます。
小学5年生・6年生が週1回通った場合、月の授業料は1万2,600円です。ただし、教室・コース・学年によって異なることがあるため、各自でお問い合わせください。
まとめ
北関東の栃木県と群馬県、茨城県にはそれぞれ、国立大学附属の中学校が設置されています。一般的な公立中学校とは違った、最新の教育を受けられるとあって人気を集めています。
今回紹介した3つの学校は、ホームページ上に学費が公表されていません。しかし、国立中学校の授業料は公立と同じく無料です。制服費や教材費、修学旅行の積立金などで公立中学校よりは割高となるケースも多いですが、基本的に私立中学校よりはリーズナブルに済みます。
合格するためには通塾がほぼ欠かせません。学習塾の中には無料体験をおこなっているところもあるので、気軽に利用してみてはいかがでしょうか。
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