2024/03/26
公開

自立型学習塾とは?メリットやデメリットを徹底解説

学校の成績アップや受験対策を目的に、通塾を考えている人も多いと思います。とはいえ、一言で学習塾といっても集団指導や個別指導など種類が豊富なため、どのタイプの塾がピッタリ合っているのか良く分かりませんよね。 そんな中、ここ数年で数を増やしているのが、自立型学習塾です。今回は自立型学習塾の特徴やメリット・デメリット、そして当サイトがおすすめする自立型学習塾を紹介します。

目次

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自立型学習塾とは?

まずは自立型学習塾の特徴を見ていきましょう。

指導方法

自立型学習塾の最大の特徴は、基本的に生徒主導で勉強が進められていくことです。塾の教室やオープンスペースなどを活用して、生徒それぞれで課題に取り組みます。課題の内容は塾によって異なりますが、プリント学習や映像授業を取り入れているところが少なくありません。それぞれに与えられた課題を、黙々とこなしていきます

教室やオープンスペースの中に講師が配置されており、講師が場内を巡回して生徒一人ひとりの様子をチェック。手の動きなどを観察して、課題が分からない子供にはその場で個別指導を行います。もちろん子供の方から講師への質問もOKです。

1人の講師が同時に担当する生徒数は塾によってさまざま。10人程度としているところから、20人程度に設定しているところもあります。

個別指導塾との主な違い

自立型学習塾と区別が付きにくいのが、個別指導塾です。特にこれまで学習塾に通ったことがないと、違いが良く分かりませんよね。両者の違いはどこにあるのでしょうか。最大の違いは講師が主導となるのか、それとも生徒が主導になるかです。

個別指導塾では講師が主導となって授業が進められます。

一人ひとりに設定されたカリキュラムに沿って、講師が学習項目の解説を実施。塾によっては黒板やホワイトボードを活用して、学校の授業のような雰囲気ともいえるでしょう。問題演習も講師の指示によって行われ、分からないところや間違ったところは個別に指導をしてもらえます。

また仕切りで区切られた個別ブースを使用しているところも多く、自分だけの学習に集中できるのも個別指導塾の特徴ですね。

一方で自立型学習塾の主導は生徒です。

多くの塾では生徒一人ひとりの学力レベルに合わせた課題を設定し、映像授業やプリント学習などを生徒が自ら行います。前述したように分からないところは講師に質問が可能です。

個別指導塾のような個別ブースではなく、広いスペースに机が並び、他の生徒と同じ空間で勉強をしていくことになります。

自立型学習塾のメリット・デメリット

続いては自立型学習塾が持つメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

まずはメリットです。

【自分で勉強をする習慣や管理能力を身に付けられる】

1つ目のメリットは自分で勉強をする習慣や、管理能力を身に付けられることです。

自立型学習塾の中には、具体的な学習プランを生徒自身で作っていくことが求められます。もちろん講師や塾スタッフのサポートはあるものの、最終的には子供自らが学習計画を作ることを目標としているところも少なくないでしょう。

本来勉強とは親や学校の先生、塾の講師から言われて行うものではありません。子供自身が問題意識や勉強意欲を持って、自ら進んで行っていくものです。学校の成績アップや志望校合格だけでなく、将来にわたった自己成長のために勉強は必要で、学生の頃から学習習慣や管理能力を身に付けておくことが大切なのですね。

【それぞれのペースに合わせて勉強ができる】

自立型学習塾は生徒主導のため、それぞれのペースに合わせて勉強ができます

やる気が高いときや得意な科目が課題となったときは積極的に学習を進め、反対に分からないところや苦手科目が出てきたときは、じっくりと腰をすえて勉強に取り組めるでしょう。周囲の環境によってプレッシャーを感じることがないので、自分だけのペースで学習を進めていけます。

【他の生徒との競争心も働く】

3つ目は他の生徒との競争心も働くことです。

個別指導塾の中には1対1のマンツーマン指導を採っており、他の生徒の目が気にならない個別ブースで授業をしているところがあります。授業に集中できるメリットがある一方で、人によっては他の子供との競争心が働かないデメリットもあるでしょう。

ずっと自分だけの空間、自分だけのペースで勉強ができるので、思ったように成績がアップしないケースも実際にあるのです。

自立型学習塾は自分のペースで勉強ができるものの、基本的には他の生徒と同じ空間で学習を進めていきます。そのため適度な緊張感を持ちながら、「ライバルに負けたくない!」といった他の生徒との競争心も適度に働くことが期待できます。

【成功体験を重ねて、学習意欲を育みやすい】

自立型学習塾は映像授業やプリント学習などを、生徒主導で行っていきます。そのため講師が主導となる学習塾と比べて、「できた!」「自分で問題が解けた!」といった成功体験が生まれやすい特徴があるといえるでしょう。

子供は勉強における成功体験を重ねることで、学習意欲が上がっていくもの。一人ひとりの学力レベルやニーズに合わせた自立型学習で、勉強への意欲もどんどん大きくなっていくはずです。

【学校の部活動や習いごととも両立がしやすい】

子供によっては学校の部活動や、習いごとが忙しい人も多いことでしょう。特に中学生以降にはじまる部活動は勉強と同じくらい大切で、本格的に打ち込んでいる子供も少なくないはずです。

自立型学習塾のメリットの一つが、学校の部活動や習いごととも両立がしやすいこと。多くの学習塾では自由に学習スケジュールを組めるため、子供の都合に合わせて通塾できます。

塾によっては都合の良い曜日や時間帯であれば、いつでも参加できるところもあるので、「今週は部活が休みだから、毎日通って集中して勉強をしよう」といったことも可能です。

【授業料をセーブできる】

最後のメリットが、授業料をセーブできることです。具体的な授業料は学習塾やコースなどによって異なるものの、自立型学習塾では全体的に授業料が安い傾向にあります。

生徒1人に対する講師数が少ないため、人件費を大きくセーブできるのが主な理由の一つです。嬉しいポイントです。

デメリット

メリットがあるということは、当然のことながらデメリットも。続いては自立型学習塾のデメリットを紹介します。

【自主学習の習慣がまったくないと、継続が難しいケースも】

自立型学習塾は生徒主導で勉強が進められるため、自主学習の習慣がまったくない子供の場合、途中で継続が難しくなるケースも実際にあります。

「勉強をするように促さないと、絶対にはじめない」「誰かがそばで見ていないと、勉強を続けられない」などといった子供が、いきなり自分主導で勉強をしていくのは難しい面もあるでしょう。

ただし一概に自主学習の習慣がない子供が、自立型学習塾で勉強を継続できないとは限りません。塾によっては講師が生徒のやる気を引き出す上手な関わりをしており、入塾後に自主学習習慣をゼロから身に付けている子供もいます。子供のタイプによって違ってくると理解しておきましょう。

【個別指導塾のように密度の濃い解説は期待できない】

2つ目のデメリットは個別指導塾のように、密度の濃い学習解説は期待できないことです。個別指導塾は講師が生徒一人ひとりの課題やニーズに合わせて、個別にじっくりと指導をしてくれます。

1対1のマンツーマン指導の場合、授業時間中は講師を独占できるため、まさに手取り足取りで指導をしてもらえるでしょう。しかし自立型学習塾は違います。

分からないところは講師に質問できるものの、講師1人に対する生徒数が多いことから、個別指導塾のような濃い学習指導は期待できません。

また問題演習で難しい問題があっても、まずは自分で解くことが求められます。

【周りの生徒が気になって勉強に集中できない】

最後のデメリットが周りの生徒が気になって、自分の勉強に集中できない可能性があることです。前述したように自立型学習塾の多くは、広い教室やオープンスペースに複数の生徒が集まって授業が行われます。

他の子供の迷惑にならないように私語は禁止となっていても、他の子供と講師との会話やちょっとした物音などが気になってしまう子供がいるかもしれません。

こんな子供におすすめ

さまざまなメリットやデメリットがある自立型学習塾は、具体的にどのような子供におすすめなのでしょうか。

基本的にはある程度の学習習慣を持ち、一人でもくもくと勉強を続けられる子供に向いているといえるでしょう。生徒主導で学習が進んでいくため、やはり学習習慣と継続学習ができる子供にピッタリです。また向上心を持った子供にもおすすめですね。

向上心が高い子供は学習意欲も高いため、自立型学習塾でもしっかり成果を出せるはずです。

おすすめの自立型学習塾の紹介

巷にはたくさんの自立型学習塾があるため、どこが良いのか迷ってしまいますよね。

最後に当サイトでおすすめの自立型学習塾を、全部で3つ紹介します。

武田塾

まずは武田塾です。大学受験に特化した学習塾で、子供の自学自習を徹底管理します。

自宅学習を促すために、生徒一人ひとりに対して365日課題を指定。どの参考書のどの部分を勉強するのかをこと細かく指定されるため、「どこを勉強すれば良いのか分からない」といった状況を防げます。

そして自宅で学んだ内容は確認テストでチェック。自学自習の効果は表れているのか、そしてサボることなく自学自習をしているかを確認します。

また個別指導が付いているコースでは自学自習で分からなかったところを質問できるため、入学試験までの時間を効率的に使えるでしょう。

自立型学習塾RED

2つ目のおすすめは自立型学習塾REDです。対象は小学4年生から中学3年生までとなっています。

まずは一人ひとりにオーダーメイドで学習プランを作成。日々の勉強は学習プランに沿って行われます。最新の教育ITをフル活用して自学自習を行い、分からないところは正社員のプロ講師が対応してくれるので安心です。

一人ひとりにピッタリ合わせた指導展開で、分からないままにすることはありません。

また中学生の場合は定期テスト前に5科目対応するため、テスト本番での高得点マークも目指せるでしょう。

G-パピルス

G-パピルスは学研の学習塾です。対象は小学5年生から高校3年生までとなっています。

教室にあるタブレットを使用して、実力派講師による質の高い映像授業を視聴します。分からないところは映像を止めたり、くり返したりできるため、自学自習でもしっかり内容を理解できるでしょう。

さらにAIが生徒一人ひとりの学習状況を分析して、それぞれにピッタリなプリント教材を選定。基本問題や発展問題など、個々の課題に合わせた教材が科学的に選定されるため、学習の効率性もグンと高まるはずですよ。

プリントで問題演習を行ったら、自己採点をしてメンターに提出します。自己採点を行うことで、自分で理解度を深く確認できるのが特徴です。

まとめ

自立型学習塾は生徒主導で勉強を進めていくのが特徴です。塾の教室やオープンスペースなどに複数の生徒が集まって、それぞれで映像授業やプリント教材を通して自学自習を行います。

自分で勉強をする習慣や管理能力を身に付けられる、それぞれのペースで勉強を進められる、そして学校の部活動や習いごととも両立がしやすいなどのメリットがある一方、個別指導塾のように密度の濃い解説は期待できないといったデメリットもあることを理解しておきましょう。基本的にはある程度の学習習慣を持ち、自分で勉強を進められるような子供にはとても向いている環境といえます。最後に紹介した3つの塾は、どれも自立型

学習塾でおすすめのところです。気になったところがあれば、ぜひ詳細をチェックしてみてくださいね。
 

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塾選(ジュクセン)編集部

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塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。

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