小学生向け映像授業スタイルの塾費用について。メリット・デメリットも解説!
編集部
塾選(ジュクセン)編集部
一口に学習塾といっても、提供している授業スタイルはさまざまです。 近年増加傾向にあるのが、映像授業スタイル。たくさんのメリットがあることで、多くの小学生や保護者から人気を集めています。映像授業には塾へ通って受けるタイプと、自宅で自分のスマホやタブレット、パソコンなどを使って受けるタイプの2種類があります。 小学生向けの映像授業スタイルは、いったいどのくらいの費用が必要なのでしょうか。今回は映像授業スタイルの費用相場について、メリットやデメリットと一緒に解説します。
映像授業スタイルの塾とは?
映像授業スタイルの塾は、塾へ通って受けるタイプと自宅で受けるタイプの主に2つに分けられます。
塾に通って受けるタイプは塾にパソコンやタブレットなどの端末が設置され、子どもはそれぞれで端末を活用して勉強を進めていくのが特徴です。授業はリアルタイム放映ではなく、すでに録画されたものです。また塾内には講師やスタッフが常駐しており、映像授業で分からなかった箇所は質問ができたり、普段の勉強や進路についての相談ができたりもするでしょう。
そして自宅で受けるタイプはスマホやタブレット、パソコンを使って、映像授業を視聴するのが特徴です。
映像授業スタイルのメリット
映像授業スタイルにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
主なものを全部で5つ紹介します。
理解できるまで、何度もくり返して見られる
まずは子どもがしっかり理解できるまで、授業を何度でもくり返して見られることです。
対面式などリアルタイムの授業では内容を理解できなかったり、講師が話した重要ポイントを聞き逃してしまったりしても、授業は先に進んでいってしまいます。子どもによっては恥ずかしさや遠慮から、分からない部分があっても質問ができないかもしれません。
映像授業スタイルはすでに録画してある授業を映像で見るため、巻き戻して視聴できます。分からなかった箇所は映像を巻き戻して、理解できるまで何度も確認できるのが特徴です。またすでに理解している箇所は早送りで飛ばせるため、勉強の効率もグンと上がるでしょう。
指導実績豊富な有名講師の授業を受けられる
指導実績が豊富で、評判の高い有名講師の授業を受けられるのも大きなメリットです。塾によっては対面式授業で有名講師を配置しているところもありますが、ある一部のクラスに限られているのが現状です。映像授業であれば、学力アップにつながる人気授業を受けることができます。
対面式の授業よりも費用がリーズナブル
すでに録画してある授業を生徒に提供していることから人件費が抑えられ、授業料もリーズナブルにできるのですね。有名講師による質の高い授業を、リーズナブルな料金で受講できるのは大きなメリットといえます。
決められた曜日に通うのでリズムが整う(通塾の場合のみ)
塾に通って受ける映像授業の場合、あらかじめ決められた曜日に塾へ通うため、生活リズムや学習リズムが整います。特に基本的な学習習慣を身に付けたい子どもの場合、決められたスケジュールに沿ってコツコツと勉強をしなければいけません。
映像授業は基本的に生徒一人で受講しますが、塾内には他の生徒も集まります。適度な緊張感も持ちながら、集中して勉強に取り組めるようになるはずです。
その場で質問をして疑問を解消できる(通塾の場合のみ)
映像授業の中で良く理解できなかった箇所が出てくるかもしれません。何度もくり返して視聴しても、疑問を解消できないこともあるでしょう。
塾に通う映像授業の場合、塾内には講師やスタッフが配置されており、映像授業で分からなかった箇所を質問できます。その場で疑問を解消できるため、確実に理解をしてから次のステップに進めるでしょう。
通塾する必要がない(自宅で受ける場合のみ)
自宅で受ける映像授業スタイルの場合、塾に通う必要がありません。
通塾と帰宅の時間がカットされ、空いた時間を予習や復習、宿題などに活用できるでしょう。
学校のクラブ活動や習いごとで忙しい子ども、自宅近くに塾がない子どもにもピッタリです。
映像授業スタイルの塾の費用は
続いては気になる映像授業のスタイルの塾費用を見ていきましょう。
主な費用相場は次の通りです。
費用相場 | |
毎月の費用 | 20,000円~30,000円 |
年間の費用 | 250,000円~450,000円 |
上記はあくまでも相場です。具体的な料金は塾によって異なります。
また塾によっては授業料以外にも、以下のような費用が必要です。
入会金
まずは入会金です。最初に入塾する際に必要となります。
費用相場は10,000円~25,000円ほどです。塾によっては期間限定で無料や割引キャンペーンをしていたり、すでに通っている人から紹介を受けることで無料になったりすることもあります。
教材代
塾によっては授業で使用する教材が指定されていることがあり、教材代がかかる場合もあるでしょう。
季節講習費や特別講座費
3つ目は季節講習費や特別講座費です。学校が長期休暇となる夏休みと冬休み、春休みに合わせて、季節講習や特別講座を開催する塾があります。特に中学受験を目的とするような塾の場合、参加を必須としていることもあるので事前に確認しておくと良いでしょう。
諸経費
最後は諸経費です。内訳は主に施設の設備費や管理費、インターネット代などが該当します。学年やコースに関わらず、塾生全員が一律で支払うことが多いでしょう。
毎月2,000円~3,000円ほどが相場です。
映像授業スタイルのデメリットと注意点
映像授業スタイルにはメリットがある反面、デメリットも当然あります。主なデメリットと受講する際の注意点をチェックしていきましょう。
緊張感を持ちにくい
映像授業はリアルタイムの授業ではないため、対面式の授業と比べて緊張感を持ちにくい特徴があります。
「興味・関心のある授業を最初に受けて、モチベーションを上げる」「授業ごとに目標設定をする」などの工夫をすると、緊張感を保ちながら授業を受けられます。
自分で学習管理をしなければいけない
2つ目は自分で学習管理の必要があることです。対面式の授業をする塾は講師や塾スタッフが、生徒一人ひとりのニーズや課題、目標をベースとして学習プランを立てます。そしてプラン通りに勉強が進んでいるかをチェックして、必要に応じてアドバイスやプラン変更などの学習管理をしてくれるのが一般的です。
一方で映像授業スタイルの塾の場合、学習管理は自分でしなければいけません。目標達成に向けて学習計画を作って、学習の途中で見直しや修正をする必要が出てくるでしょう。
また自宅で受講する映像授業タイプの場合、だらけて勉強自体に取り組まなくなる可能性も考えられます。
ただし、最近は学習管理をしてくれる、映像授業スタイルの塾も見られるようになりました。学習管理ができるか不安な人は、学習管理もしてくれる塾を選ぶと良いですね。
おすすめの映像授業スタイルの塾
最後に当サイトがおすすめする、映像授業スタイルの塾を全部で5つ紹介します。
スタディサプリ
実際に授業を受けた小学生の97%が、「授業動画がわかりやすい」と回答しているのがスタディサプリです。スマホやタブレットを用いて、自宅で映像授業を視聴します。学校の授業理解や基礎力養成を目的とした基礎レベル講座、中学受験準備を目的とした応用レベル講座の2種類があります。授業講座は全部で1,200以上にもおよび、一人ひとりの学力やニーズに合わせて受講できるのが特徴です。
大手の学習塾で指導している有名実力派講師が集まり、分かりやすく質の高い授業を受けられます。また定額制で授業が受け放題なのもうれしいポイントですね。
授業料 | 月2,178円 |
---|---|
受講場所 | 自宅など |
e点ネット塾Plus
e点ネット塾Plusは公立中高一貫校受験対策を専門とする、映像授業スタイル塾です。公立中高一貫校入試で課される適性検査対策ができます。適性検査は小学校の授業内容のみで解けるものではないため、専門的な対策が必須です。
e点ネット塾Plusでは実際に全国の公立中高一貫校入試で出題された問題を、社会・算数・理科・総合に分類。さらにテーマ別に細かく分けます。テーマ別に分かれた映像授業とオリジナルテキストを通して、合格点に達する解答作成のポイントが身に付くはずです。
また作文・文章添削サービスもあります。家庭では添削が難しい作文も郵送するだけで、校正・アドバイスを入れて返答してくれます。
授業料 | 月7,500円 |
---|---|
受講場所 | 自宅など |
浜学園「Webスクール」
灘中学を始めとする難関中学受験で、たくさんの合格者を輩出しているのが浜学園です。浜学園「Webスクール」は浜学園のノウハウを集約しているため、自宅にいながら難関中学合格に向けた質の高い授業を受けられます。受講できる講義数は多く、子どもの学力に合わせてピッタリなところから勉強を始められるのも特徴です。
また「テキストWeb全問解説講義」や「Webペーパー質問受け」といったように、通塾生と同じようなサポート体制を取っています。授業料は学年やコースによって異なるため、詳細は直接問い合わせて確認してください。
授業料 |
小5マスターコース(4科受講) 月28,050円 |
---|---|
受講場所 | 自宅など |
湘南ゼミナール「しょうぜみアットホーム」
神奈川と千葉、埼玉、東京在住の小学生向けに映像授業を提供しているのが湘南ゼミナール「しょうぜみアットホーム」です。
「小中部」「難関校受験コース」「公立中高一貫コース」の3コースがあります。塾の科目責任者やトップレベル講師による高品質の授業を映像視聴できるだけでなく、宿題や小テストの実施、電話による進捗状況チェック、質問の受付けなどのサポート体制も整っているので安心です。
授業料 | 要問合せ |
---|---|
受講場所 | 自宅など |
日能研関西「web教室」
小学生の学習指導を専門とする日能研による、通塾できないエリアに住んでいる子どもに向けた映像授業が日能研関西「web教室」です。中学受験のスペシャリストによる映像授業を配信しています。映像が週に1回配信され、動画視聴後はオリジナルテキストを使って徹底復習。さらに小学4年生以降は「学習力育成テスト」を自宅で定期的に受験し、学んだ内容が習得できているかをチェックできます。
授業料 | 6年生5科目コース、月19,800円 |
---|---|
受講場所 | 自宅など |
まとめ
映像授業スタイルには塾に通って授業を視聴するタイプと、自宅で視聴するタイプの2つに分けられます。すでに録画されている映像を使用するため、分からなかった箇所は何度でもくり返し視聴できるのは大きなメリットといえるでしょう。対面式の授業ではなかなか受講する機会のない、有名講師の授業を受けられるのもうれしいポイントです。
また費用はリーズナブルに抑えられていることも多く、家計にも優しい受講スタイルではないでしょうか。
・関連記事 ~この記事を読んだ方は、こちらの記事も読んでいます。
【小学生】オンライン夏期講習のメリットとは?おすすめ塾も紹介!
【小学生】集団指導塾の費用は?大人数/少人数の違い、個別指導と徹底比較!
【中学受験】小学生の塾費用は?トータル料金や私立学費についても解説!
小学生向けのおすすめ学習塾10選!特徴・費用・サポート体制も比較チェック
執筆者プロフィール
塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。