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「完全1対1の指導」を全国に届けたい。講師や教務担任と本気で向き合う時間が財産に。【TOMEIKAI】

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編集部

塾選(ジュクセン)編集部

リソー教育グループの子会社として、複数ブランドを展開している株式会社名門会。社会人のプロ講師が授業を行なう『名門会』、進学個別指導塾の『TOMEIKAI』、対面授業と同じクオリティを実現した1対1の双方向オンライン授業『名門会Online』、そして2022年春には医学部受験専門個別指導塾として『MEDIC名門会』を立ち上げました。 今回お話をお聞きしたのは、進学個別指導塾の『TOMEIKAI』について。代表取締役社長の吉田さんに『TOMEIKAI』の強み、大切にしている想いなどを詳しくうかがいました。

目次

▼プロフィール
吉田 信司(よしだ しんじ)株式会社名門会 代表取締役社長

1961年生まれ、東京都足立区出身。東京大学・教養学部卒業後、家庭教師として働く。39歳で結婚を機にリソー教育グループに入社。教室長などを経て、2021年に代表取締役社長に就任。大事にしているのは「利他の心」。周りの人のことを考え、思いやる気持ちに立った上での会社経営を目指す。

全国の優秀な大学生を、「一流の講師」へと育成

——まず最初に『TOMEIKAI』についてお聞かせください。

『TOMEIKAI』は、リソー教育グループが展開する進学個別指導塾『TOMAS』とプロの家庭教師センター『名門会』が持つノウハウを融合させた新ブランドです。大きな特徴は、「全国展開」を前提にしている点。関東圏、九州圏などエリアを限定することなく、「完全1対1」の高クオリティな指導を全国に届けたいと考えています。

——「完全1対1」の指導を全国に届ける…難易度が高そうです。

一番の難しさは「レベルの高い講師の確保」でした。講師を本業とし、プロとして経験を積まれている方もたくさんいらっしゃいますが、どうしても大都市圏エリアに集中してしまう。全国規模で考えた際に、首都圏等と同じ量・質で運営体制を作るには、難しい現状がありました。

——どのような施策を?

私たちは、全国の「優秀な学生」を講師として育成することに注力しました。難関大学に通う優秀な学生は首都圏に限らず全国にいらっしゃいますから、彼らに対して、講師向けの研修や勉強会を定期的に開催。指導法の研究や情報共有などを行なうことで、「一流の講師」として育成することにしたのです。これによって、首都圏に限らず全国エリアで、質の高い授業を実現できると考えています。

——なるほど。「一流の講師」を育成する上で、大事にしていることは何ですか?

いろいろありますが、最も重要なことは「生徒のやる気を引き出すスキル」だと捉えています。受験をするのは生徒ですから、当事者である本人がやる気にならなければ絶対に上手くはいきません。自分の意志で受験に向き合えるかー。ここがなければ大きな成果は期待できないのです。そして、生徒がやる気になるには、まずは自身の全てをさらけ出すことが欠かせません。本音を言えず、講師と表面上の会話をしているようでは、「本気」にはなれないでしょう。

——さらけ出すといっても、周囲の目が気になりそうです…。

おっしゃる通りです。なので『TOMEIKAI』の勉強ブースは、完全個室を準備。講師と生徒が1対1で向き合い、苦手な科目、勉強の苦しさはもちろん、家庭やプライベートでの悩みまで素直に話していける環境作りが大事だと考えています。私たちが「1対1の授業」「完全個室」にこだわっているのには、そういった理由があるのです。
 

受験を熟知した専門家として、「教務担任」が受験全体をサポート

——次に「教務担任システム」についても教えてください。

一流の講師との授業は、受験においてコアな部分になりますが、それだけではなかなか難しい。塾にいる数時間だけ集中したとしても、自宅で全く何もしないようでは成績は思うように伸びていきません。日々の生活からサポートしていくのが「教務担任システム」になります。

——受験全体をサポートしてくれる存在でしょうか。

「受験」を熟知し、数多くの生徒を合格へ導いてきた実績のある教務担任が、学習カリキュラムの作成・管理、科目のバランス調整、進路相談、保護者への指導報告など受験全体をサポートしていきます。

中でも特徴的な取り組みが「鳥瞰(ちょうかん)カリキュラム」です。名前の通り、鳥の目のように「受験」を俯瞰して捉えて、志望校合格に向けた戦略を立てた学習カリキュラムです。どの科目を、いつまでに、どのレベルにまでしなくてはいけないのか…受験の全体像が分かるカリキュラムになっています。

——「講師」と「教務担任」、それぞれの存在が強みとなっているんですね。

講師がティーチング、教務担任がコーチング。そんなイメージを持ってもらうと分かりやすいかもしれません。

実際に『TOMEIKAI』の卒業生に話を聞いてみると、講師に対する感謝の声も多いですが、一方で「教務担任の存在が心強かった」との話もよく耳にします。自分が本当に辛かったときに親身になって支えてくれた。自分を本当に理解してくれる安心感があった…そんな声が多数寄せられるんです。“受験のプロ”として生徒の心に寄り添い、専門的にアドバイスをすることは、大きな意味を持っているのだと思います。

子どもと真剣に向き合うことは、日本の未来を育てていくこと

——吉田さんが教育ビジネスに関わるようになった経緯について教えてください。

私は大学を卒業した後、「家庭教師」としてしばらく働いていました。「なぜ就職をしなかったのか?」と聞かれることも多いのですが、その答えはシンプルで「周りの社会人に魅力を感じなかったから」です。電車で見かけるサラリーマンはとても疲れている顔をしていたし、夜の飲み屋では会社の愚痴を言い合っていた。もちろんそれが全てではないことは分かっていましたが、どうしても希望が持てなかったんですね。

また当時は、日本はバブル景気でしたから「家庭教師」の仕事で十分暮らしていけたことも、理由の一つです。ですが、39歳で結婚をすることになって就職を決意。リソー教育グループの一員になりました。そこから教室長はじめ、任される業務範囲がどんどん広がっていく中で、“仕事の意義”について深く考えるようになっていきました。

——“仕事の意義”とは、どのようなことでしょうか?

私の仕事は、「志望校合格」だけではないということです。

受験を通して自信を持ち、夢や希望にあふれる多くの子どもたちを育てていくことだと捉えています。やがて、彼らが大人になり社会に飛び出したとき、きっとその顔は輝いていて、自信とやる気に満ちている。それは、私が学生時代に見た社会人の姿とは全く違うでしょう。「子どもと真剣に向き合うことは、日本の未来を育てていくこと」だと強く思っているんです。

——なるほど。社長に限らず、講師のみなさんも同じような考えをお持ちなのでしょうか。

私が社長になった際に、『TOMEIKAI』の講師にこの想いを話してみたことがあったんです。夢物語のような話と捉えられてしまうかと思っていたのですが、全くそんなことはなかった。多くの講師が賛同してくれたのです。講師は「あなたを本当に合格させたい」という気持ちを真正面から生徒に伝える。生徒は、講師から「自分のことを本当に考えてくれている」という気持ちを受け取る。このやり取りこそが、真の愛情であり、『TOMEIKAI』が目指すべき教育だと思っています。

『TOMEIKAI』で、受験をしてよかったと思える経験を

——大切にされている教育理念はそのままに、新たなブランドも立ち上げていらっしゃいますね。

ここ2~3年では1対1の双方向オンライン授業『名門会Online』、そして2022年春には医学部受験専門個別指導塾として『MEDIC名門会』を開始しました。

『名門会Online』は、通常の対面授業と同じクオリティでオンライン授業を実施しています。その際に重視しているのが「生徒の表情」だけでなく「生徒の手元」。手元を映すカメラを使用しながら、生徒の思考プロセスまでを把握しながら授業を行なっています。

医学部受験専門個別指導塾の『MEDIC名門会』は、3月に大阪、4月に神戸校がオープンしました。もともと『名門会』は医学部受験に強く、2022年には200名以上の合格実績を誇ります。これまでのノウハウをより体系化した形で誕生したブランドです。

——最後に塾を探されている生徒・保護者の方にメッセージをお願いします。

生徒も保護者も「合格」だけを見ていると、「何のために受験をするのか?」という目的を見失ってしまうことがあります。模試のテスト結果、合格判定、過去問の点数…そういったところにばかり気が向いてしまう。気持ちはよく分かりますが、忘れてはいけないのは「幸せな人生にするために、“受験”という選択をした」という点です。

勉強に真剣に向き合うこと、自分のことを応援してくれる人がいること、誰かのために頑張ろうと思うこと…『名門会』での受験を通じて、「受験をしてよかった」と心から思える素晴らしい経験を積んでいただけたら嬉しいですね。

【『塾選(ジュクセン)』編集部 有藤千夏】

※掲載内容は2022年8月時点の情報です。

 

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塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。

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