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成績と共に”習慣”を築くことを重視。習慣を育む教育システムとは【学習塾FLAPS】

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編集部

塾選(ジュクセン)編集部

小・中学生を主な対象として23校を展開し、総生徒数約3000人を指導する『学習塾FLAPS』。同校の特徴は、体系立てた教育システムの数々です。まだ学習習慣が身についていない小学生や、将来を明確に想像できていない中学生に対しては、「習慣を育むこと」がとても大切と考え、「5つの根」という教育理念を掲げています。 「リーチサイクルシステム」や「ドリームプランニング」といった独自のフレーズの裏には、一生涯に渡って影響を及ぼすほどの”習慣”を身につけるコツが詰め込まれているといいます。今回は、代表の小林さんに全容とそこへ込められた思いを伺いました。

目次

▼プロフィール
小林知也 学習塾FLAPS 代表

コスト・コンサルティングなどのサービス事業を手掛ける営業としてキャリアをスタート。その後、教育関連事業に異動し、塾講師を経験し教育の可能性に目覚める。現在は、『学習塾FLAPS』代表として経営に携わっている。

習慣という”根”を伸ばすために、少人数の社員講師で担当

——まずは、『学習塾FLAPS』について教えてください。

『学習塾FLAPS』は、小・中学生を主な対象として23校を展開していて、最大12名の少人数指導と1対3の個別指導のコースに分かれています。生徒の構成は、教室によっても異なりますが、主に小学生が6割、中学生が4割、高校生が1割程度となっています。

講師については、少人数指導・個別指導ともに全て社員。『学習塾FLAPS』独自の教育プログラムを通して生徒の成長を支えられる塾なので、全講師が深くシステムを理解している必要があると考えています。そのため、現在は理念の共有と綿密にコミュニケーションが取れる社員のみで指導を続けています。

ーー「独自のシステム」とはどのようなものでしょうか?

前提からお話すると、『学習塾FLAPS』は「いい点数」を取るためではなく、一生に渡って役に立つ「習慣」を育てることに重きを置いた塾なんです。特に小中学生の頃は、自分で立てた目標に向かって自分で頑張る…といった学習はなかなか難しいうえに、塾の先生にテスト対策を教わった上で点を取っても、それは塾に通っている間だけになってしまう。なので、学習方法を身につけることと並行して手前にある”習慣”を身につけることが成績にもつながっていきますし、社会に出たときも役立つと考えて指導を行っています。

——習慣を身につける?

生徒の成長を一本の木に例えると、「いい点を取る」「いい成績を残す」といった成果はあくまでも実った果実。つまり、結果です。いい実をつけるためには、どっしりと深く根を張っていないと、実を付ける前に強い風で倒れてしまうこともあります。つまり、ちょっとした逆境で折れてしまうような人間になって欲しくはないんですよね。なので、私たちがアプローチをしたいのはこの「根」のところであり、それが「習慣」と考えています。

ここでいう「根=習慣」とは、学習方法ではなく、「前向きに考える」「投げ出さずに最後までやりきる」「自分で調べて工夫してみる」といった習慣のこと。こうした根を伸ばすことで学習のみならず部活や受験、もっと長い目で見れば就職など様々な場面で自分で解決していける力を持った生徒になってほしいと考え、「5つの根」を教育理念としています。

「リーチサイクルシステム」で学ぶ習慣を身につける

——では、具体的にはどのような学び方なのでしょうか?

基本的には予習がメインです。テキストも教科書に準拠したものを使っていて、学校のカリキュラムよりも2~3週早く学習していきます。

——それはなぜですか?

生徒の立場に立ってみると、学校では毎日真新しい授業に触れて、新しいことを覚えていくことになります。理解するには復習もしないといけません。教科書の内容が上の学年から前倒しされ、増えている現在の学校教育では勉強が得意でない子や、苦手な教科の場合はスムーズに覚えていくことは難しいのではないでしょうか。そのため、先に塾で少しでも触れておくことで、学校の授業は「復習」になり、生徒がわからなかった部分が理解できたり、より深く理解できるようになることを目的としてこのシステムにしています。

——なるほど。

『学習塾FLAPS』では、こうした学びの順序を「REACHサイクルシステム」と呼んでいます。まずは、とにかく塾で触れてみて覚える(REview test)、次に学校の授業を受ける時は興味を持って参加できるようになるので姿勢が変わる(Approach)、その後、塾で理解できているかを確認し(Check test)、生徒にとって苦手な箇所や興味がある箇所を明確にしたら自宅学習(Homework)で再度身につける。

このサイクルを回していくことで、生徒は興味を持って学校の授業に参加でき、自分が今どれくらい理解しているのかを確認しながら成長していくことができます。勉強を続けることには、”今自分が成長している”実感がすごく重要なので、小さな成功体験を積んでいくことで、生徒の自信にも繋がるのだと思います。

——予習が自主性を育てると。

そうですね。さらに『学習塾FLAPS』の講師は単純に勉強を教えるだけではなく、テストやできなかった問題が解けた時などにきちんと褒めてあげることも意識しています。「できたね、すごいね」と褒めそやすということではなくて、もっと具体的に「この間は○○で引っかかっていたけど、理解できるようになったね」とか「成績が上がったね。今回はどんな工夫をして頑張ったの?」など、生徒が今どのように成長しているかを言葉にして伝えること。そして、生徒にも考え、言葉にしてもらうこと。そうすると、今自分がどれくらい成長しているかが実感できますよね。生徒のモチベーションにも繋がりますし、振り返ることで成績につながる行動が生徒自身もわかります。

——他にも独自のプログラムはありますか?

小学生向けに「ドリームプランニング」、中学生向けに「合格プランニング」というカリキュラムを設けています。

「ドリームプランニング」は小学生対象に行っています。将来どうなりたいかよりも先に、身の回りにどのような仕事があるのかを調べることで夢の選択肢を広げたり、「カレーライスを作るには?」など生徒にとって身近な課題で何をすればよいかという手順を考えることで「逆算する力」といった未来に繋がる習慣を学びます。

「合格プランニング」は中学生向けですね。具体的に、志望校になりそうな学校をリサーチするところから始め、合格のためのロードマップを一緒に作ります。高校受験が初めての受験になる子が大半なので、まずは入試の仕組みを理解したり、推薦の場合は試験でどういった姿勢が見られるかを一緒に考えたりと、まずは受験について学びます。ただ目標の点数を一緒に決めるのではなく、なぜその点数が必要なのかといった背景=受験の仕組みを理解してもらうことで、生徒はより具体的に自分ごととして努力できるのではないでしょうか。

生徒にとって”人生の恩師”になれれば

——生徒にとってどのような塾でありたいですか?

先にお話したように、『学習塾FLAPS』では自主性や自分と向き合う力を育むことを重視しています。それは、単に学校の成績をあげてほしいということだけではなくて(笑)。私たちが生徒と過ごせる時間は、ほんの数年間の小学生・中学生時代の、さらにごく一部です。だからこそ、塾では基礎をしっかりと身につけて、学校や進学先でのびのびと成長していってほしいんです。

——裏方として支えたいと。

生徒がうまく成長出来て、ある時に半生を振り返った際に「いい塾だったな」とか思い出してもらえると嬉しいですね。

塾を通して「いい成績」を納めることは本人の選択肢が広がることにも繋がるので重要ですが、ご両親からすれば「成長している姿」を見られることが塾に預ける安心にも繋がるのではないかと思います。三者面談を通して成績の話だけをするのではなく、本人の希望や今の姿勢、成長具合や将来のことなどを丁寧に共有することをとても大切にしています。

——小林さんの目標はなんですか?

生徒にとって「人生の恩師」だと思ってもらえることでしょうか。あの塾があったから○○に入れた、成績が伸びた、という点だけではなく、『学習塾FLAPS』で習慣を身につけたからこそ、成長の仕方を覚えた…というように、責任ある大人になって実感してもらえたらいいですね。広く生徒の人生に役に立つことを教えられるとよいなと考えています。

——そう思われるようになったきっかけはありますか?

私自身、入社当初は教育とは全く関係のない事業に関わっていて、人事異動で塾の先生になったのですが、いざやってみると生徒の成長を見るのがとても楽しくて。その成長が目先の勉強だけに向かってしまうのはもったいないな、と思ったんです。生徒が習慣を身につけて大人になって、お子さんが出来たときに「あの塾で習った習慣を教えよう」と思ってもらい、またそれが後の世代に続いていく…といった連鎖を生めると、社会全体にも影響を及ぼしていけるのではないかな、と思って教育に従事していますね。

——今後の目標を教えて下さい。

塾は学びたい人がより効率的に学べる場所であることも大切ですが、勉強が好きでない子に勉強の面白さ、それを通した成長の楽しさを伝える場であってもいいはずですよね。勉強が好きでない子にこそ、塾は必要。だからこそ、学ぶ楽しさを今後も広く伝えていけるといいなと思います。

取材後記

今回、嬉々として生徒の成長を語る小林さんと話していて印象的だったのは、「根=習慣」にまつわるお話でした。学校では教科の新しい単元を教えてくれても、一人ひとりにあった勉強の仕方や、その手前の効率的な学び方や姿勢を丁寧に教えてくれることはあまりありません。しかし、『学習塾FLAPS』では勉強のハウツーだけではなく、物事に取り組む姿勢や態度から教えてくれるといいます。受験や進学校への対策だけではない、塾の選び方が垣間見えました。

【『ジュクセン』編集部 梶谷】

※掲載内容は2022年8月時点の情報です。

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塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。

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