合格の近道は「将来の夢」を見つけ、自分の人生を自分のものとして歩むこと【総合型選抜専門塾AOI】
編集部
塾選(ジュクセン)編集部
大学受験における「総合型選抜(旧AO入試)」に特化した専門塾を運営する『総合型選抜専門塾AOI』。現在、東京、大阪、京都、兵庫、オンラインと5拠点を展開しています。 「受験生それぞれの将来の夢を突き詰めることが、総合型選抜の合格に直結すると考え、独自のカリキュラムを用意しています」と語るのは、代表の小澤さん。独自の取り組みと共に、なぜ小澤さんが「総合型選抜」にこだわるのか?その想いについてお聞きしました。
▼プロフィール
小澤 忠(こざわ ただし)『総合型選抜専門塾AOI』代表取締役
立命館大学卒業後、野村證券へ営業として新卒入社。トップ営業として成績を残した後、MerrillLynchPB証券に転職。プライベートバンカーを5年経験する。その後、株式会社花形を立ち上げ『総合型選抜専門塾AOI』をスタート。
「将来の夢」を見つけることが合格に直結
——『総合型選抜専門塾AOI』について、教えてください。
『総合型選抜専門塾AOI』は、その名の通り大学受験の入試制度「総合型選抜」に特化した専門塾になります。最初に制度の概要について説明すると、「総合型選抜」とは、AO入試(アドミッションズ・オフィス入試)の新名称で、志望理由書や小論文、面接、グループディスカッションなどを通して受験生を総合的に評価するもの。ポイントとなるのは、受験生の「大学でこんなことを学びたい」という気持ちと、大学の「求めている学生像」がマッチングする点です。主に学力が重要視される一般入試とは大きく異なります。
——「総合型選抜」においては、受験生と大学、双方のマッチングが重要なんですね。
それぞれの大学では特色や教育理念を受けて「アドミッション・ポリシー」という求める学生像をまとめています。どんな学生に入学をしてほしいのか、学生にどのようなことを期待しているのかが記載されており、ここでの内容と、受験生が大学で学びたいこと、実現したいことがどれだけ合っているかの度合で合否が決まるといっても過言ではありません。
——現在の入試におけるシェアはどのくらいなのでしょうか。
受験者は年々増加傾向にあります。2000年度の入試別入学者の割合で見てみると、1.4%とごくわずかな数値だったのに対して、2021年度では12.6%にまで増加。8人に1人が「総合型選抜」で入学をしています。
——今後も増えていくとお考えでしょうか。
増加傾向は続くと思います。その背景には、多くの大学生が「何のために大学に行くのか」「大学で何を勉強をするのか」について深く考えられておらず、4年間をなんとなく過ごしてしまったケースにあると考えています。人生の夏休みだったと感じている方も多いのではないでしょうか。
一方、“学びたい”の気持ちを優先する「総合型選抜」では大学に行く目的を明確にした上で入学します。入学時点での大学の捉え方が異なりますから、そこで得られる経験や学びにも大きな違いが生まれてくるはずです。
——『総合型選抜専門塾AOI』は、大学に行く目的を明確にする塾とも言えますか?
もう少し大きな視点でいうと、「将来の夢を見つける塾」と言ってもいいと思います。なぜなら、大学に行く目的を明確にするために絶対に必要になるのが「将来の夢」だからです。
『総合型選抜専門塾AOI』では、自分は何が好きなのか?これから先、何と向き合いたいのか?…徹底した自己分析を重ね、それぞれが「将来の夢」と出会う。そこから、夢を言語化していき、夢が叶えられる場所(=大学)や、必要な学び(=学部や学科)を探していきます。
「将来の夢」を軸に自己分析し、志望校を選択し、志望理由書を作成し、小論文を書き、面接に向き合う…この独自のカリキュラムこそが、「総合型選抜」の対策であり、合格に直結していると考えています。
「総合型選抜」に精通した大学生メンターが伴走
——受験生はどのようにして「将来の夢」を見つけていくのでしょうか。
まずは丁寧な自己分析からです。「何に興味があるのか?」「自分はどのような価値観を持っているのか」「どういった思考のタイプなのか」…といった質問をくり返し、自分と向き合います。数回行って簡単に見つかるものではありませんから、何度も何度も同じ問いをくり返しながら、自分と向き合っていく。自身も気づかずにいた内なる声に耳を傾け少しずつ言葉にしていくことで、「将来の夢」の輪郭が見えてくる。そんなイメージです。
——一般的な塾とは全く違うんですね。
校舎も特徴的です。生徒の好奇心や学習意欲が高められるような環境を用意していて、仕切りのない開放的な空間で、柔らかな頭で自由に考えを深めていけるよう工夫をしていますね。
そして、「将来の夢」が見えてきたら、それを叶えるためにはどのような進路があるのか?を考えていきます。ルートは1つではないと分かったり、最適な道を考える中でまた新たな夢が見つかったり…可能性を最大限に広げながら、これからのキャリアについて真剣に向き合っていくのです。
——一人で向き合うのはとても難しそうに感じました…。
おっしゃる通りで、いわゆる勉強とはまた違った難しさがあります。ですから、『総合型選抜専門塾AOI』では、講師の代わりに、生徒に寄り添いながら一緒に「将来の夢」を探すメンターが全面サポートしています。たとえば、生徒とメンターがやりとりできる「生徒専用チャット」では、宿題や志望校についてなど、受験に関する相談が可能です。
しかも、メンターの約80%が「総合型選抜」で合格した大学生(※)で、国公立や早慶上智などの難関大学はじめ、芸術系、映像系、宗教系など特殊な大学・学部に通う者も多く在籍しています。総合型選抜を数年以内に経験した現役大学生だからこそ、最新の入試情報や大学情報にも精通しており、気軽に適切なアドバイスがもらえると受験生からも評判です。もちろん、経験豊富な社員も在籍しておりますので、保護者の方にも安心してご利用いただけると思います。
(※)2022年3月時点
——心強いですね。どのような生徒が多いのでしょうか。
入塾当初から「将来の夢」や「大学で学びたいこと」が明確になっている生徒ばかりではありません。合格できるチャンスを増やせそうだから、偏差値だけで合否が決まらないから…などの理由で「総合型選抜」を選択した生徒も多くいます。
実際に生徒の事例を用いてご説明すると、過去ゲームが大好きな男子学生が『総合型選抜専門塾AOI』に入塾してくれました。授業の自己分析を通して、なぜゲームが好きなのか…を掘り下げていく中で見えてきたのは、自身の幼い頃の体験。その生徒は幼少期は体が弱く入院生活が長かったのですが、その中で、親御さんから買ってもらったゲームのおかげで孤独から救われたと言うんです。自分は、あの時に感じた“生きる希望”みたいなものを広めていきたいんだと分かったそうです。改めて、その生徒が描いた「将来の夢」は、病院内に複数人でプレイできるeスポーツ専用のプレイルームを設置することで、将来、体の不自由な人と健常者との間に壁がない社会を、病院を始点とし日本全土で実現する、になりました。メンターとの時間を経て、自分だからできる社会貢献を見つけられた瞬間だったように思いますね。
「いいね!やってみよう」と生徒の人生を応援
——小澤さんが「総合型選抜」に特化した専門塾を立ち上げられた理由について教えてください。
自分が本当にやりたいことを見つけられたら…。その夢を叶えるために真剣に取り組むことができたら…。夢を一緒に応援してくれる大人がいたら…。私は過去の自分に対して、こんな恥ずかしい後悔があるんです。
幼少期に宇宙飛行士になりたいと言ったときも、中学生の時にプロ野球選手になりたいと言ったときも、周囲からは「ムリだよ」「諦めなさい」と言葉をかけられた記憶があります。当時の自分にもっと強い意志があれば、周囲の言葉など気にせず、その想いを貫き通せたのかもしれません。けれど、意志が弱かった私はすぐに諦めてしまいました。良い大学に入り、名のしれた企業に就職することが幸せ…そう信じ、立命館大学に進学。卒業後は大手証券会社に入り、数年後には外資系証券会社に転職して経験を重ねていきました。けれど、営業成績をあげても、お金を稼いでも、どこか満たされない想いを拭えずにいたんです。
——そうだったんですね。
転機となったのは、「総合型選抜」を経験した大学生との出会いです。「総合型選抜」は、冒頭でお話したような受験生の「大学でこんなことを学びたい」という気持ちと、大学の「求めている学生像」のマッチング度合いが大きく合否にかかわる制度だと理解し、自身が体験した後悔とリンクするものを感じました。
なぜ、自分は“おもしろい!やってみたい”と思えた気持ちを大事にしなかったのだろう…。あのときの後悔が苦々しくよみがえり、自分と同じような気持ちを抱く若者を増やしたくないと強く思ったんです。一人ひとりの生徒が、自分の人生を自分のものとして歩んでいけるように。そんな願いを込めて、「総合型選抜」を通じて、生徒がやりたいと思った素直な気持ちに「いいね!やってみよう」と寄り添い、輝く人生を一緒に作っていきたいと決意したのです。
——「総合型選抜」は、将来の夢を叶えるための手段の一つなのかもしれませんね。
そう思います。「総合型選抜」を通じて、「将来の夢」を見つけて自分らしい人生を歩む大学生を増やしていくのが、私たちのミッションです。それはどんな領域でもいいんです。“自分の可能性にワクワクできる大学生”が増えていくこと。想像するだけで、素晴らしい未来が待っていると思うんです。この場所から世界で勝負できる人材を増やしていけたら嬉しいですね。
取材後記
今回取材をさせていただいたのは『総合型選抜専門塾AOI』の代表を務める小澤さん。取材では「誤解を恐れずにいうなら、私は合格するために志望理由書を作成しても意味がないと思っています」とお話されていました。その理由は、合格を手にしたときは良かったと思えるかもしれないが、「将来の夢」や「人生」と紐づいていなければ、どこかで違和感が生まれてしまうから。この話を聞いて、『総合型選抜専門塾AOI』のカリキュラムが非常に「本質的」であることに納得。小澤さんが立ち上げた当初から大事にしている想いについて触れた取材でした。
【『塾選(ジュクセン)』編集部 有藤千夏】
※掲載内容は2022年9月時点の情報です。
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執筆者プロフィール
塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。