やる気がない子、大歓迎!生徒や保護者と真正面から向き合う個別学習塾【TASUKE塾】
編集部
塾選(ジュクセン)編集部
千葉県を中心に、東京、茨城などに9教室を展開している『TASUKE塾』。代表を務める﨑山さんは、「家庭教師」「集団指導塾」「個別指導塾」など20年以上の教育業界での経験を経て『TASUKE塾』を立ち上げました。今回は、﨑山さんが大事にしている考えや独自の授業スタイルについて、詳しくお聞きしました。
▼プロフィール
﨑山正樹(さきやま まさき)TASUKE株式会社 代表取締役
家庭教師、集団授業塾の講師を経て、大手個別指導塾の教室長を17年間経験。全国最優秀教室長(FC全国1位)を何度も受賞するなど、人気教室に育てあげる。20年以上教育業界に携わってきた経験・ノウハウを最大限に活用し、『TASUKE塾』を運営。モットーは、生徒自身とバックアップする保護者様とのコミュニケーションを大切にすること。
やる気がない子、勉強嫌いな子、大歓迎
——『TASUKE塾』にはどのような生徒さんが通われていますか?
『TASUKE塾』に通う生徒は小学生から高卒生までと幅広く、その構成はほぼ均等と言ってよいと思います。もちろん地域によって差はありますが、小学生・中学生・高校生とそれぞれの世代に受け入れていただいている塾だと思います。
生徒のタイプでいうと、入塾時「勉強が大嫌い」「無理、できない」「どうせ自分なんて…」と言っていたような子たちが多いでしょうか。保護者の方からも「ゲームばっかりしていて勉強を全くしないんです」「どうしたらいいのか分からない…」と相談をいただくケースも少なくありません。けれど、そういう声をもらうたびに私が伝えているのは、「『TASUKE塾』では、やる気がない子、大歓迎です。」という言葉なんです。
——なぜでしょうか。
実をいうと、私自身が同じような生徒だったからです。小学生・中学生の頃は問題児扱いをされた経験もあるぐらいやんちゃな子どもでした。大好きな野球ばかりしていたものですから、学力もイマイチでしたね。でも、中学生のときに出会った塾の先生の言葉で人生が大きく変わりました。
当時私が通っていた学習塾は、昔でいう“寺子屋”のような場所で、生徒たちがちゃぶ台を囲んで勉強するスタイルでした。ろくろく勉強もしていなかった私ですが、あるとき数学のテストで80点を取ったことがあったんです。たまたま偶然だったんだろうと思いますが、先生はその点数を見て「天才かもしれない!」と言ったんですね。「おまえはやれるかもしれない!」と。勉強が苦手で、大嫌いだった私にとっては忘れられない一言でした。そこから一生懸命勉強をして、高校受験に取り組んだ記憶があるんです。
——勉強との向き合い方が変わった瞬間だったと。
そうですね。私が『TASUKE塾』を立ち上げた原体験でもあって、その想いは今も変わりません。かつての自分と同じような状況にいる子ども達を救いたいと思っているんです。
——塾に行くのが楽しくなる、勉強が面白くなる…そんな体験でしょうか。
おっしゃる通りです。ですから『TASUKE塾』が身近な存在になれるよう、可能な限りたくさん通える仕組みを作っています。
その一つが「料金設定」です。小学生には週1コマからのプランも用意していますが、毎日授業をうけても定額料金の“学びホーダイ”プランがあります。具体的には、国語・数学(算数)・英語の3教科の場合、が好きなだけ受講できて、小学生は月額14,190円、中学生は月額21,890円、高校生は月額39,600円で提供しています。“学びホーダイ”プランを上手に使って、1日1時間も勉強できなかった生徒が少しずつ授業時間を伸ばし、最終的には1日10時間勉強できるようになった話も多くあります。
教育業界での経験が詰まった授業形式
——定額料金の“学びホーダイ”プランのお話もありましたが、授業はどのような仕組みになっているのでしょうか。
「タブレットを使ったWEB授業」と「ベテランのプロ講師による個別指導ICT授業」と「人間力」の組み合わせで授業を行なっています。
まず、生徒はタブレットで授業動画を見ながら学びます。1度見ただけで分からなければ、くり返し何度も視聴。納得できるまで授業を受けられるのが動画の強みです。そこから問題を解いていきますが、ここでもタブレットを活用し、それぞれの正答率や進捗度をデータとして記録。感覚に頼らない客観的な個別把握が可能です。
その上で、講師が解説し、しっかりとフォローしていきます。授業を視聴している生徒の近くにいるなど、すぐに質問ができる環境を大事にしているんです。生徒との対話を重視しながら、「何につまずいているのか?」を見極め、きめ細やかなコミュニケーションを取っているのが特徴です。
——動画授業と講師のフォローを上手く融合させているんですね。
私はこれまで「家庭教師」と「集団塾」と「個別指導塾」で、20年以上の経験を積んできました。その中で感じていた課題を踏まえて、良い点だけを集めて『TASUKE塾』に取り入れることにしたんです。
たとえば「集団塾」でいうと、それぞれの学力で教えられない歯がゆさを感じていました。クラスの中で、成績上位の生徒に合わせると、ついていけない子たちがいる。だからといって、全員が理解できるような授業をすると、時間を持て余してしまう子がでてきてしまう…。各生徒に合わせて授業をする重要性を強く感じたんです。
「集団塾」の後は「個別指導塾」にいたのですが、そこでは講師の質に差がある現状を目の当たりにしました。言葉は悪いですが、当たり・はずれがあるんです。そこで、授業に関しては優れた映像授業を活用することで、授業内容のクオリティは担保できると考えています。
——なるほど。﨑山さんの教育業界でのノウハウが詰まっているんですね。
手前味噌にはなってしまいますが、「個別指導塾」に関しては大手塾のFCとして運営をしていて、全国最優秀教室長に9回表彰されましたし、これまで保護者の方、生徒とのカウンセリングは一年間に数百回行なってきました。他にも、公立・私立の先生方との面談経験も豊富にあります。これらの経験やノウハウを集めたのが『TASUKE塾』なんです。
「生徒や保護者」の枠を超え、個人に向き合う
——﨑山さんが生徒と向き合うときに大事にしていることは?
モットーとしていたのは「生徒自身と、バックアップする保護者様とのコミュニケーションを大切にする」です。生徒から信頼されるのはもちろんですが、誰よりも近くでお子さんを支えている保護者の方の気持ちに寄り添えるようにしてきたつもりです。
過去には、ある保護者の方から「息子が帰ってこないんです」と電話をもらったことがあります。大学受験を控えた高校生で、親子喧嘩をしたらしく夜遅くなっても家に帰ってこないと心配をされての連絡でした。私のほうから、その子に電話をして事情を聞いてみると、その日は雪が降って電車が止まって動かなかったそう。母親と喧嘩したこともあって、そのまま電車でじっと待っていたそうなんです。その話を受けてお母さんに連絡し「迎えにいってあげてください」と話をしました。親子で話ができたようで、無事に仲直りできたということがありました。
ちなみに、その子は医学部を目指していたのですが、学校の面談には私が参加しました。医学部を受ける上での併願校はどこにするかなどの戦略が必要だったので、親御さんの代わりに先生と相談をしたんです。
——学校の三者面談まで!「教室長と生徒」というより、個人として向き合っていらっしゃるんですね。
それはあると思います。ですから、優しいだけじゃなくて、厳しさも大事にしていて。かつて、卒業した生徒には色紙に「地獄のような塾でした」と書かれたこともありましたから(笑)。いつも甘やかすんじゃなくて、約束を守らなかったときには厳しく伝えていきますし、最後までやり切ることを徹底しています。たとえば、宿題を忘れたら残ってやっていく、目標としていた点数に足りなければ到達するまで何度でも繰り返す…そういったことを大事にしていますね。
——最後に今後目指していることについてお聞かせください。
現在、9教室を運営していますが、そのうち4つはFC教室になります。『TASUKE塾』の考えに賛同してくださる企業が増えてきているので、今後はその方々と協力しながら規模を拡大していけたらと考えています。これから先も「勉強が大嫌い」「どうせできない…」と自分の限界を決めてもがいている子ども達に手を差し伸べていける塾でありたいと思いますね。
取材後記
取材では、『TASUKE塾』の名前の由来についてもお聞きしました。ローマ字表記だと分からずにいましたが、その言葉通り、“助け塾”の意味なのだとか。「このままじゃダメだと本人も分かっているし、親御さんもどうしたらいいのか分からないと頭を抱えている。そんな状況を変えていきたいですし、助けていきたいと思っているんです」そう語る代表の﨑山さん。言葉通りの真っすぐな姿勢や誠意が生徒や保護者の方に伝わり、多くの支持を得ているのだろうと感じました。
【『塾選(ジュクセン)』編集部 有藤千夏】
※掲載内容は2022年9月時点の情報です。
執筆者プロフィール
塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。