“最難関中学合格”に特化。完全1対1の個別指導で考え抜く力を磨く【スペックTOMAS】
編集部
塾選(ジュクセン)編集部
御三家をはじめとする“最難関中学合格”に特化した個別指導塾を展開している『スペックTOMAS』。生徒と先生が完全1対1で対峙することで、一人ひとりの生徒に寄り添い、根本から考え、理解を深めていく授業を実践しています。最難関中学合格に向けて、どのような取り組みを行っているのか?自由が丘校の教務責任者である、山内さんに詳しく話を聞きました。
▼プロフィール
山内 雄介(やまうち ゆうすけ)『スペックTOMAS』自由が丘校 教務責任者
集団塾にて講師経験を積んだ後、『進学個別指導塾TOMAS』へ。教務社員・教室マネジメントを経験する。その後、教材の企画開発を担当し『スペックTOMAS』の立ち上げに携わる。現在は、自由が丘校にて教務責任者を担当。
最難関校受験で必須の力を磨く
——まずは『スペックTOMAS』の概要について教えてください。
『スペックTOMAS』は『進学個別指導塾TOMAS』から誕生した完全1対1個別指導塾で、大きな特徴は開成、麻布、武蔵、桜蔭、女子学院、雙葉、早慶の附属中学など“最難関校”と呼ばれる中学への合格を掲げている点です。
授業において、特に注力しているのは「解答のプロセスを徹底指導すること」と「発問を通して自分の言葉で表現する力を伸ばしていくこと」です。“一つのブースに生徒一人・講師一人”を約束し、講師はホワイトボードを使って板書をしながら目の前にいる一人の生徒のためだけに授業を行い、最難関中学合格を目指します。
——「解答のプロセスを指導すること」「発問を通して自分の言葉で表現する力を伸ばしていくこと」に注力している理由は?
最難関中学の入試で問われているのは、“知識の量”に加えて、覚えた知識を使いこなすための思考力・判断力・表現力だからです。そして、このような力は、講師の説明を一方的に聞いているだけでは全く身につきません。なぜだろう?どうしてだろう?と生徒自らが問題意識を持ち、主体的かつ積極的に学習に取り組んで行かなければ磨かれない力だと捉えています。
最難関中学の入試問題において、たとえば算数は答えを導くまでの式や考え方が求められ、それを評価していく形が主流です。国語では以前に比べ選択問題は減少し、長文の記述や自分自身の考えを述べる問題が多くなっているんです。
——思考力・判断力・表現力を磨く上で、1対1の個別指導が最適であると?
そう思います。これらの力が磨かれるベースは、会話にあると考えています。言葉のキャッチボールをしながら、考えを深めていったり、意見を出し合ったり…そういったやり取りを繰り返しながら少しずつ伸びていく力になります。そして、そのプロセスまでしっかり見ていけるのが「完全1対1の個別指導」の最大の強みではないでしょうか。
ムリなく、無駄なく。効率よく勉強を積み重ねる
——集団授業でプロセスまで見ていくのは難しいのでしょうか。
解答の正解/不正解については、一人ひとりチェックすることはできると思いますが、一人ひとりの生徒が「どのような考えでこの答えに至ったのか?」までを確認するのは、あまり現実的な話ではないように思います。
私はよく山登りでの例え話をするのですが、山頂を目指すにあたって入り口を間違えてしまうと絶対に辿りつけないですし、たとえ入り口があっていたとしても途中から別のルートを歩みだしてしまうケースもある。しかしながら完全1対1の個別指導であれば、その子がどのような考えでそのルートを選んだのか、思考のプロセスをしっかり見ることが可能です。どこから間違ってしまったのかも正確に判断ができるのです。
——「効率よく勉強を積み重ねていける」ともいえますね。
そうですね。集団授業の場合は、問題の解きはじめも解説の時間も一斉に行います。例えば、1つの問題に対して10分の時間が与えられたとします。その教科が得意な生徒は数分で解き終わり、解説を待つことになるかもしれませんし、苦手な生徒は10分間悩み続けることになるかもしれません。1分1秒を大切にしている受験生にとっては避けたい時間の使い方です。4教科の総合でクラス編成を行うことが多い集団塾では、このような場面を多々見てきました。
また「効率よく」という意味では、受験最後の追い込みの時期には、完全1対1の個別指導が大きな価値を発揮するところです。追い込み時期においては、それぞれの生徒の志望校に合わせた入試対策が必要です。一律の授業を行ってしまうと、ある生徒にとって重要な授業でも、別の中学を志望する生徒にとってはあまり必要ない授業となってしまうことも少なくないんです。そういった観点からも、『スペックTOMAS』ではムリなく無駄なく、最難関中学合格を目指していける体制が整っていると考えています。
——最難関中学合格に向けた他の取り組みについても教えてください。
一つは「合格逆算カリキュラム」です。これは、全ての生徒に対して実施している合格のための学習計画です。算数・国語については小5までに受験に必要な単元を終わらせ、早期に志望校対策に力を入れたスケジュールを組んでいます。特徴は一度作成して終わりではない点。それぞれの志望校や授業の進捗、学習の理解度にあわせて、細かな修正を加えていきます。生徒と担任がしっかりコミュニケーションを取ることで、その生徒に最適な学習計画を立てているのです。
もう一つは「教材・テスト」です。これは、最難関中学の入試に精通した講師や専門の教材企画・開発部門が、過去の入試を分析し作成。基礎固めから難問対策まで、合格に必要な力を効率的に身につけられる構成になっている専用オリジナル教材になっています。テストでは、月例テストの他に、学校別で展開しているそっくり模試を実施し、合格までに足りない力を明確にすることが可能。個別指導と組み合わせることで、それぞれの課題を解決することができるのです。
「教務担任システム」による一貫した成績管理
——サポート体制についてはいかがでしょうか。
担任制によって成績を管理している点です。生徒と保護者と講師との窓口になる担任の存在が他塾とは違う強みになっています。私たちは、「生徒」「保護者」「講師」だけでなく「担任」も含めたチーム体制での相互理解こそが、最難関中学突破には不可欠だと考えているのです。
たとえば、保護者に対しては、保護者面談や電話での報告を通じて学習課題の共有や進捗を報告していきます。生徒に対しては定期的な生徒面談を実施し、学習の相談に乗ったり、各科目の定着度を確認したりしています。最後に講師に対しては、講師面談を実施し、次回の授業計画や進捗チェックなどを行っています。このように担任が生徒・保護者・講師の間に入ることで受験全体を客観的に把握し、管理していくことで最難関中学合格までをサポートしているのです。
——担任は「相談役」のような存在なんですね。
そうですね。特に中学受験においては、受験をするのは生徒だとしても、親御さんの関わりも非常に大きい。保護者の方と進めていくといっても大げさではありません。お子さんと同じぐらい、もしくはそれ以上のプレッシャーを感じている保護者の方も多いと思うのです。
だからこそ、そこに対するフォローも非常に重要なことだと考えています。志望校選びのこと、苦手科目のこと、併願校のこと…中学受験におけるあらゆる悩みに耳を傾けながら、サポートしていきたいと思っていますね。
——最後に、今後についてお聞かせください。
『スペックTOMAS』は、自由が丘校からスタートしました。まずは、都内を中心に90教室以上を運営する『進学個別指導塾TOMAS』のノウハウを最大限に活用し、中学受験塾が多く立ち並ぶ自由が丘エリアにおいて、確かな実績を出していきます。しっかりとした基盤を作り上げ、そこから新たなエリアへの展開も視野に入れていきたいと考えていますね。
取材後記
今回取材に対応いただいたのは、『スペックTOMAS』自由が丘校の山内さん。同塾では小学3年生から始めるカリキュラムがあることについて質問をしてみると、「どれだけ早く基本的な単元学習を終えられるかが重要なんです」との言葉をもらいました。中学受験というと、小学4年生から始めるのが一般的ですが、それを前倒しすることでアドバンテージが得られるのだそう。特に最難関校で求められるのは、思考力・判断力・表現力といった力であり、これはすぐに身につくものではない。だからこそ、早いスタートが鍵になるのだとか。同塾が掲げる“一歩先ゆくカリキュラム”について詳しく説明している場も設けているそうなので、最難関校合格を目指されている方にはぜひ一度話をきいていただきたいと思いました。
【『塾選(ジュクセン)』編集部 有藤千夏】
※掲載内容は2022年10月時点の情報です。
執筆者プロフィール
塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。