大学受験で塾なしの割合は約40%!塾なしでも合格する人の特徴を解説
編集部
塾選(ジュクセン)編集部
大学受験塾に通わない人は全体の約30~40%と推測されます。この記事では、大学受験塾に通わない人の割合や特徴、難関大学に塾なしで合格する方法について解説しています。塾なしで大学受験に合格した人と自分との共通点を見つけることで、塾に通わずに合格できるかどうかの判断材料になるでしょう。
「親に負担をかけたくないから、塾に通わずに大学受験に合格したい。」
「塾に通わずに大学受験に挑むと決めているが、塾に通う友達がどんどん増えていて、このままで本当に合格できるのか不安を感じている……。」
そう思って、大学受験で塾に通っていない人の割合をチェックするために検索したのではないでしょうか?
文部科学省の調査(※)では、高校3年生のうち62.1%だが、大学受験者のうち大学受験塾に通っていない人の割合は約30%~40%と推測され、大学受験塾に通っていない人の割合が大幅に低くなります。
※出典:「令和3年子供の学習費調査」(文部科学省) (https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm) (令和6年5月28日に利用)
大学受験塾に通っていない人は約3人に1人程度であることを受け、本当に塾に通わずに大学受験ができるのか不安を感じた人もいるのではないでしょうか?
そこで、この記事では大学受験塾に通わずに受験をする場合に焦点を当て、以下の内容について解説します。
この記事のまとめ
大学受験で塾に通わない人の割合
大学受験で塾に通わない人の特徴
難関大学に塾なしで合格する方法
この記事を読めば、大学受験塾に通わずに受験をする人の割合がわかるだけでなく、大学受験塾に行かずに大学に合格した人には共通点もわかる内容になっています。
塾なしで大学受験に合格した人と自分との共通点を探せるようになっているので、ぜひ最後までご覧ください。
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大学受験で塾に通わない人の割合は約40%
塾に通わずに大学受験をする高校3年生の割合は、約40%です。
しかし、それぞれの生徒によって、大学受験塾の必要性が異なるため、状況によって大学受験に通わない人の割合にはバラつきが生まれます。
そこで、本項では大学受験塾の通わない人の割合を次の4パターンに分けて、まとめました。
・高校3年生で大学受験塾に通わない人の割合
・大学受験者のうち大学受験塾に通わない人の割合
・浪人生で大学受験塾に通わない人の割合
まずは、どのくらいの人が大学受験塾に通わない選択をしているのかをチェックしていきましょう。
高3現役生で大学受験塾に通わない人の割合は62.1%
令和3年度子供の学習費調査(※1)によると、高校3年生の62.1%が学習塾に通っていないことがわかりました。
しかし、子供の学習費調査には就職や専門学校への進学など、大学受験塾に通う必要のない生徒も調査対象に含まれています。
つまり、6割以上の高校3年生が通塾していないからといって、塾に行かずに大学受験に挑んでいる人が多数派であると、安心できる結果ではありません。
では、大学受験をする高校3年生で大学受験塾に行っていない人はどのくらいいるのかチェックしていきましょう。
※1出典 「令和3年度子供の学習費調査」(文部科学省) (令和6年5月28日に利用)
大学受験者のうち大学受験塾に通わない人の割合は約30%~40%
ここからは、大学受験をする高校3年生のうち塾に通わない人の割合を把握するために、高校3年生の大学受験塾への通塾率にいったん視点を変えて考えましょう。
高校3年生の通塾率と大学の進学率は、下表のとおりです。
高校3年生の通塾率(※2) | 大学進学率(※3) |
---|---|
37.9% | 55.5% |
※2出典:「令和3年度子供の学習費調査 3.学年(年齢)別,所在市町村の人口規模(学科)別の学習費支出状況の(4)高等学校(全日制)」(文部科学省)
※3出典:科学技術・学術政策研究所「高等教育機関の学生の状況」
通塾している高校生全員が大学受験目的だと仮定した場合、大学受験者に対する通塾率は下表の数値になると考えられます。
大学受験者に対する通塾率 |
---|
68.2% |
※算出方法 大学受験者に対する通塾率=高校3年生の通塾率(※2)(37.9%)/大学進学率(※3)(55.5%)
実際に塾に通っている人のなかには、高校卒業に必要単位の取得など、大学受験以外の目的で通塾している可能性も考えられるため、あくまで参考値として考える必要があるでしょう。
とはいえ、上表の大学受験者に対する通塾率を考慮すると、塾に行かずに大学受験をしている高校3年生の割合は、約30%~40%と考えられます。
浪人生で大学受験塾に通わない人の割合は約20%
既卒生(浪人生)で大学受験塾に通わない人の割合は、約20%です。
ただし、公的機関が行った調査のデータはないため、上記の割合はあくまで参考値として捉えてください。
とはいえ、既卒生は大学受験塾に通わなければ、勉強に対するやる気の維持や受験情報の収集が高校在学中より難しくなります。
ほとんどの既卒生は「2度目の受験では志望校に合格したい」と考えているため「大学受験塾に通う」選択をする人の割合が自ずと高くなります。
つまり、大学受験塾に通わない人の割合は、高校3年生より低くなるはずなので、非通塾率「約20%」は、妥当な数値といえるでしょう。
大学受験で塾に通わない人の特徴
大学受験では塾に通わない人が少数派ですが、実際に大学受験塾に通わずに大学に合格できる人がいることも事実です。
本項では、大学受験で塾に通わない人についての共通点を解説します。
大学受験で塾に通わない人の共通点
大学受験で塾に通わない人には、次のような共通点があります。
・自分をコントロールし、コツコツと努力できる。
・自分の成績を客観的に捉え、大学受験の勉強の計画を軌道修正しながら勉強に打ち込める。
・親や友人など、大学受験の勉強をサポートしてくれる人がいる。
・普段から勉強に打ち込んでいて評定も高く、指定校推薦で合格できる。
大学受験では、多くの人に成績が伸び悩む時期が訪れます。
そのときに、自分を律して勉強に打ち込み続けられるだけの精神的強さや、勉強方法や計画を軌道修正する対応力が大学受験では必須です。
自分自身に精神的強さや対応力がない人でも、親や友人などがサポートしてくれる環境があるおかげで、塾に通わずに大学受験をする人もいます。
また、勉強好きで定期テストで良い成績を修めている人は、大学受験塾に通わずとも、高い評定を利用して志望大学に指定校推薦で合格できる場合があります。
このように日々勉強に打ち込んでいたり、塾に代わって勉強をサポートしてくれる人が身近にいたりすることが大学受験で塾に通わない人の共通点です。
難関大学に塾なしで合格する方法
大学受験塾に通わずに難関大学に合格するためには、学校の日々の授業や課題にきちんと取り組むことが重要です。
大学受験塾に通わずに難関大学を目指したい人の多くは、偏差値が60以上の高校に通っているケースがほとんどでしょう。
偏差値が60以上ある高校に通っていれば、しっかりと予習をして授業に臨み、定期テストで高得点が取れるように復習をすれば、高校の学習内容の基礎固めは可能です。
定期テストで高得点を修めて、5に近い数値の評定が取れていれば、指定校推薦で難関国公立大学や難関私立大学に合格できる可能性があります。
また、一般入試で合格を狙う人でも、高校の授業で基礎学力が固まっていれば、自分の努力次第で難関大学への合格も可能です。
推薦と一般のどちらの入試方式を使う場合でも、大学受験塾に通わずに難関大学に合格するためには、高校の授業で内容を理解して、わからない分野を作らないように課題に取り組み、基礎学力をしっかり付けることが最も重要です。
執筆者プロフィール
塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。