総合型選抜に受かる人の特徴は?合格に必要なポイントを徹底解説【2025年入試】
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塾選(ジュクセン)編集部
大学受験の選択肢として「総合型選抜」に興味をお持ちの方には、総合型選抜に受かる人の特徴や合格に必要なポイントがわからず、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。 総合型選抜は、面接や小論文など多様な評価基準が用いられるため、対策が難しい受験方法です。一般入試よりハードルが低く見えるかもしれませんが、準備段階でつまずいてしまう人も多いのです。 この記事では、総合型選抜の選抜方法や合格率を紹介しながら、総合型選抜に受かる人の特徴や合格に必要なポイントを徹底的に解説します。
総合型選抜に受かるために知っておきたいこと
総合型選抜に受かるためには、総合型選抜の前提を押さえておく必要があります。各選抜方法では、評価にあたって重視される点が異なります。一般入試は学力重視、学校推薦型選抜は学校長推薦です。
対して総合型選抜は、大学側が「求める人物像」に照らして総合的に判断する選抜方法です。大学が欲しいと思う人材が合格者となるため、学力だけでなく、個性や熱意、将来性なども評価されます。
総合型選抜に受かるためには、本質を理解し、自身を適切にアピールすることが重要だと知っておきましょう。
総合型選抜に受かる人や向いている人の特徴は?
総合型選抜は、大学が求める人物像に照らして合否を判断する選抜方法です。この前提を踏まえたうえで、受かる人や向いている人の特徴を見てみましょう。
ここでは、総合型選抜に受かる人や向いている人の特徴を紹介します。当てはまる特徴が多い方は、総合型選抜へのチャレンジを前向きに検討してみてください。
総合型選抜に受かる人や向いている人の特徴 | |
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① | 大学のアドミッションポリシーにマッチする人 |
総合型選抜では、大学が公表している「アドミッション・ポリシー」に マッチするかどうかが重要な評価基準となります。 アドミッションポリシーとは、 大学や学部・学科が 「どのような学生に入学してほしいか」 を示す指針です。 受かるためには、単にポリシーに合致する人物であるだけでなく、 ポリシーを深く理解することが必要です。 そのうえで、受験生は自身がどの点で ポリシーにマッチしているかを語れることが求められます。 |
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② | 学びの探求に取り組んできた人 |
学びの探究に意欲的に取り組んだ人は、 総合型選抜に向いています。 総合型選抜では、学力よりも 「学びに向かう姿勢」が重視されるからです。 探究を通して得たものや新たに生まれた問いを、 大学での学びとつなげて アピールできると好評価です。 |
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③ | 部活や課外活動に取り組んできた人 |
部活動や課外活動に意欲的に取り組んできた人は、 総合型選抜に向いています。 活動内容や成果だけでなく、 その活動を通してどのような学びがあったかを 自分の言葉で伝えることが求められます。 深い自己分析や経験の振り返りに取り組みましょう。 |
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④ | 将来やりたいことのために取り組んでいる人 |
総合型選抜の面接では、 将来の夢や目標について質問されることが多いです。 具体的なビジョンを持ち、それを実現するために 大学で何を学びたいかを しっかり説明できることが重要です。 また将来の職業についても、 その職業に就きたい理由や目標、 社会貢献の具体的な方法を語れる方は、 総合型選抜に向いているでしょう。 |
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⑤ | 自分にしかない強みや自己PRを持っている人 |
総合型選抜に向いている人の特徴として、 自分にしかない強みや自己PRを持っていることが挙げられます。 総合型選抜では、学力だけでなく 個性や独自の経験が重視されるからです。 自分だけの特別な経験やスキルを持ち、 それを上手に表現できる人は、 選抜での評価が高くなります。 |
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⑥ | 深く考え抜く力や問題解決能力に自信がある人 |
深く考え抜く力や問題解決能力は、 総合型選抜での小論文や面接で特に重要です。 学業や部活動、委員会活動などで複雑な問題に直面し、 それを解決するために粘り強く考え抜いた経験が生かせます。 自分の考えを整理し、 論理的に伝える力を持っている人は、 ぜひ総合型選抜にチャレンジしてみましょう。 |
総合型選抜の選考方法とポイント
総合型選抜には、大学ごとにさまざまな選考方法があります。たとえば、面接・小論文・課題提出・グループディスカッションなどです。いずれの大学も、求める人物像にマッチするかどうかを見極めるためにこれらの方法を用いています。主な選考方法について、ポイントを解説します。
総合型選抜の選考方法 ポイント | |
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書類選考 | 書類選考で使用される調査書や志望理由書、 ポートフォリオなどの提出書類は、 高校3年間の過ごし方と志望理由を示すものです。 調査書は、学校の先生に作成を依頼し、 志望理由書やポートフォリオは自分で作成します。 ポートフォリオの作成や志望動機を深める自己分析、 志望校研究には時間がかかるため、 書類作成には余裕を持って臨むことが重要です。 |
小論文 | 学力試験の一部として、 小論文を課す大学や学部は多いです。 形式やテーマ、分量は大学や学部ごとに違います。 小論文では、思考力や判断力、表現力、 社会課題に対する意識や主体性が求められます。 論理的な文章を書く練習に加えて、 普段から「自分ならどうするか?」という視点を持つことが大切です。 |
面接 | 面接では、志望動機や興味・関心について 聞かれることが一般的です。 自己PRや志望動機を話し、その後に試験官から質問があります。 面接以外にプレゼンテーションの機会を与えられることもあります。 試験の形式やテーマについては、 先輩の体験記を読んだり大学に直接問い合わせたりして 情報を集めるのが効果的です。 |
学力試験 | 総合型選抜でも学力が問われます。 独自の問題や共通テストを課すこともあります。 特に国公立大学や難関私立大学では、 学力試験が行われるケースが多いです。 一般選抜に比べて科目数は少ないですが、 準備を怠らず、しっかりと対策することを心がけましょう。 |
グループディスカッション | 一部の大学では、グループディスカッションを取り入れています。 受験生は、グループで与えられたテーマに対する議論を行います。 議論の進行や意見のまとめ方、 他者の意見を尊重する姿勢などが重視され、 協調性やリーダーシップの資質もチェックされるため、 入念な準備が必要です。 |
総合型選抜の合格率は?
総合型選抜の難易度について気になる方も多いでしょう。実際の合格率がどれくらいなのかを知ることは、対策を立てるうえで非常に重要です。そこで総合型選抜の合格率について、いくつか大学をピックアップして紹介します。
国立大学の総合型選抜 合格率
筑波大学
学部 | 入試名 | 倍率 | 募集人員 | 志願者数 | |
---|---|---|---|---|---|
2023 | 2022 | ||||
人文・文化学群 | 一般選抜 | 3.0 | 3.4 | 102 | 509 |
総合型選抜 | 6.8 | 4.8 | 13 | 82 | |
情報学群 | 一般選抜 | 3.0 | 2.7 | 72 | 292 |
総合型選抜 | 6.3 | 5.6 | 17 | 95 | |
体育専門学群 | 一般選抜 | 3.1 | 3.1 | 140 | 468 |
総合型選抜 | 8.0 | 5.7 | 12 | 104 |
京都大学
学部 | 入試名 | 倍率 | 募集人員 | 志願者数 | |
---|---|---|---|---|---|
2023 | 2022 | ||||
文学部 | 一般選抜 | 2.8 | 2.9 | 211 | 622 |
総合型選抜 | 5.2 | 6.7 | 10 | 47 | |
理学部 | 一般選抜 | 2.6 | 2.2 | 301 | 789 |
総合型選抜 | 7.2 | 8.8 | 10 | 86 | |
農学部 | 一般選抜 | 2.5 | 2.4 | 288 | 760 |
総合型選抜 | 6.1 | 7.5 | 23 | 73 |
私立大学の総合型選抜 合格率
慶應義塾大学
学部 | 入試名 | 倍率 | 募集人員 | 志願者数 | |
---|---|---|---|---|---|
2023 | 2022 | ||||
文学部 | 一般選抜 | 3.2 | 3.2 | 580 | 4056 |
総合型選抜 | 2.1 | 2.8 | 120 | 260 | |
法学部 | 一般選抜 | 4.1 | 4.2 | 460 | 3137 |
総合型選抜 | 3.5 | 4.0 | 160 | 748 | |
総合政策学部 | 一般選抜 | 5.8 | 5.3 | 225 | 2852 |
総合型選抜 | 6.5 | 5.2 | 150 | 664 |
学習院大学
学部 | 入試名 | 倍率 | 募集人員 | 志願者数 | |
---|---|---|---|---|---|
2023 | 2022 | ||||
国際社会科学部 | 一般選抜 | 3.4 | 3.1 | 100 | 2093 |
総合型選抜 | 4.1 | 2.4 | 20 | 112 |
一般的には一般入試より総合型選抜の倍率が低い場合が多いですが、なかには倍率が5倍以上になる大学や学部もあります。
総合型選抜に合格するためには、自分の強みや将来の目標を明確にし、それを効果的に伝える方法を身につけることが重要です。しっかりとした準備と対策を行いましょう。
総合型選抜に合格するための対策やポイント
総合型選抜に合格するには塾を活用するのもおすすめ
総合型選抜に合格するために、塾を活用することをおすすめします。総合型選抜では、学力だけでなく、志望理由書や小論文、面接の評価が重要です。高校での対策もありますが、3年生になってからの直前対策が多く、狭き門を突破するには十分ではありません。特に、独学ではかなり難易度が上がってしまうでしょう。
志望理由書には、自分の経験や興味を踏まえて、大学のどの学部で何を学びたいかを書く必要があります。しかし、具体的に何を書けばいいのかわからない方も多いでしょう。総合型選抜に合格するなら、早めに塾で指導を受け、じっくりと自己分析や実績作りに取り組むことが合格への近道です。
塾選がおすすめする総合型選抜に強い塾
塾名 | 料金目安(税抜) | 特徴 | おすすめポイント | お問い合わせ先 |
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ホワイトアカデミー高等部 | 料金は 問い合わせが必要 |
対面・オンライン指導 | 小論文・出願書類の 添削が無制限、 面接・口頭試問の 練習も手厚い |
教室を探して 問い合わせる |
総合型選抜の塾 洋々 | 料金は 問い合わせが必要 |
完全マンツーマン | MBAを保持した講師など、 多分野での知見がある 講師陣がそろう |
教室を探して 問い合わせる |
坪田塾 | 1時間あたり 1,530〜2,736円 |
「子」別指導 | 一般入試から総合型選抜・ 学校推薦型選抜入試などの 対策が可能 |
教室を探して 問い合わせる |
-ホワイトアカデミー高等部
ホワイトアカデミー高等部は、新宿の校舎での対面指導と全国どこでも受けられるオンライン指導を実施している総合型選抜と推薦入試対策の専門塾です。
塾の特徴
ホワイトアカデミー高等部では、社会人のプロ講師がマンツーマン形式で指導してくれます。志望校に現役合格するためのカリキュラムを一人ひとりに合わせて作成。授業以外の時間もメールやチャットで質問することが可能です。授業はオンライン受講もできるので、部活との両立もしやすいでしょう。
また小論文や出願書類の添削も無制限に行っており、面接・口頭試問の練習も繰り返し納得いくまで付き合ってくれます。もちろん出願書類の作成方法や小論文の書き方についても0から教えてもらえるので安心です。
総合型選抜と推薦入試に特化した対策塾なので、一般選抜ではない受験形式で大学進学を目指す受験生との相性がよいでしょう。塾の合格実績としては、一般受験では日東駒専ランクの大学に受からない生徒が、中央大学や同志社大学、上智大学といった難関私大に合格した事例も。特に上智大学に関しては、創業以来推薦入試で上智大学の合格者を出し続けており、上智大学の推薦入試対策に特化したコースもあります。
塾の費用
授業料はホームページ上で公表されていませんが、ホワイトアカデミー高等部に確認したところ月謝制ではなく定額料金とのことです。入学する時期が早ければ早いほどお得となっています。
最新の授業料については、各自でお問い合わせください。初回の体験授業を無料で行ったり、無料の受験相談も開催したりしているので、まずは利用してみるとよいでしょう。
参考記事:総合型選抜(旧AO入試)対策の専門塾ホワイトアカデミー 高等部の料金は?無料体験授業などお得なキャンペーン情報も紹介
-総合型選抜の塾 洋々
洋々は総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試を専門とする、個別指導塾です。
塾の特徴
東京都の渋谷に教室を持っています。
授業は1対1の完全マンツーマンスタイルです。さまざまなバックグラウンドを持つ生徒に個別対応し、志望校合格に必要なギャップを埋めるための指導を展開。生徒と綿密なコミュニケーションを重ねながら、一人ひとりに合ったサービスを実施します。
講師は大手企業の外部講師やMBA(経営学修士)保持者、トップレベルの予備校講師など、そうそうたるメンバーです。さまざまな分野のプロフェッショナルが集まり、総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試指導を行います。
「書類総合コース」や「面接総合コース」「小論文・学科講座」などが開設され、個々のニーズに合わせて受講できるのも特徴です。
塾の費用
授業料については各自でお問い合わせください。
-坪田塾
坪田塾は、首都圏や関西、名古屋に教室を構え、オンラインにも対応しています。一般入試から総合型選抜・学校推薦型選抜入試などの対策も可能です。
塾の特徴
坪田塾では、通常科目に限らず、総合型選抜・学校推薦型選抜入試の対策や英検・TOEIC・TOEFL・GTECなどの各種検定の対策も実施しています。また小論文、面接、志望理由書作成にも対応。「子」別指導が特徴で、学習指導のみならず志望校の選定や受験校の決定、進学先の相談までを経験豊富なプロ講師がサポートします。
また生徒が自分でインプットを行い、教室でアウトプットを行う「反転学習」を実施。必要な知識を効率よく定着させることが可能です。さらに心理学を活用し、生徒の特性に合わせて指導法を柔軟に変更し、講師としっかり連携をとりながら志望校合格まで徹底的にサポート。無料診断会も行っています。
塾の費用
1時間あたりの授業料目安は1,530〜2,736円となっています。また料金についてはこちらの記事でも解説しています。
まとめ
この記事では、総合型選抜の選抜方法や合格率を紹介しながら、総合型選抜に受かる人の特徴や合格に必要なポイントを解説しました。総合型選抜についての理解を深め、狭き門を突破するために必要な対策を行うことが大切です。
総合型選抜に強い塾も参考にして、志望校合格に向けての一歩を踏み出しましょう。
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執筆者プロフィール
塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。