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不登校からの中学受験|合格のための完全ガイド【2024年】

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編集部

塾選(ジュクセン)編集部

不登校の小学生を持つ保護者の中には「不登校でも中学受験は可能?」「不登校だとそもそも合格できないのでは?」といった疑問やお悩みを抱えている方も少なくないのではないでしょうか? 不登校からの中学受験は、一部の学校を除けば周りの受験生と同じスタートラインで挑戦できます。不登校が原因で合格できない、ということもないのでご安心ください。 この記事では、不登校からの中学受験の概要やメリットとデメリット、受験を考えるうえでチェックすべきポイントなどをまとめて解説しています。 学校種別の入試の特徴や不登校からの中学受験におすすめの塾もあわせて紹介しているので、ぜひ最後まで目を通してみてください。

目次

不登校から中学受験は可能?

小学校で不登校でも、中学受験をして私立中学などに通うことはできます。多くの中学校が学力試験のみで合否を判定するためです。

中学受験を実施している学校は、大きく分けて私立と公立中高一貫校の2つがあります。

公立中高一貫校は小学校の調査書を審査の対象とすることが多く、私立中学はあまり重視しないことが多いです。そのため、不登校から中学受験をするなら、調査書が提出不要な私立中学を選べば特段問題なく試験を受けられます。

不登校でも中学受験をすることでこれまでの環境を一新し、入学をきっかけに学校復帰するケースも多くあります。中学受験は不登校による影響があまり少ない受験なので、「中学から環境を変えて頑張りたい!」という場合には検討してみるとよいでしょう。

不登校からの中学受験は不利にならない?

不登校から中学受験をする場合、最初に不安になるのは「学校の成績や欠席日数の影響で不利にならないか」という点かと思います。

結論からいうと、中学受験で内申点や欠席日数をチェックする学校は一部で、特に心配する必要はありません。

高校受験では調査書が合否判定に用いられる学校が多いですが、中学受験はそうではないのです。したがって、不登校からの受験は高校受験よりも中学受験のほうが選べる学校が多く、挑戦するにはもってこいのタイミングといえます。

ここからは中学受験における内申点(調査書)と欠席日数の扱いについて詳しく解説していきます。

内申点(調査書)

中学受験において、調査書は重要であるケース重要でないケースがあります。

調査書が重要となるケース

調査書が提出書類に含まれていて評価点があるケースです。評価点があるケースは、公立中高一貫校や一部の難関私立中学に多く、学校によって小学校の成績を点数化して合否判定に用いるところもあります。

しかし、調査書を重要視する中学校は比較的少ないため、公立中高一貫校や難関中学を目指すわけでなければあまり大きな問題ではありません

調査書が重要でないケース

中学受験では小学校の調査書を提出する必要がない学校が多く、中堅レベルまでの私立中学ならだいたい必要ないと判断して問題ありません。そのため不登校から中学受験する場合は、調査書を提出しないケースで受験すれば不利になることはないといえます

欠席日数

欠席日数の考え方も基本的には内申点と同じです。

調査書が必要な学校では審査対象となって不利になりますが、調査書が不要な学校なら特に問題にはなりません。ただし注意しなければいけないのが、欠席日数があまりに多い場合は中学から個別にチェックが入ることがあるという点です。

欠席日数が多いことで不利になるかどうか不安な場合は、小学校の先生に相談したり志望校に直接話を聞きに行ったりして、学校側の対応を確認することをおすすめします。

中学受験のメリット・デメリット

ここでは、中学受験のメリットとデメリットをそれぞれ解説します。

中学受験自体をまだ検討中の場合は、メリットとデメリットを踏まえてしっかり検討しましょう。

中学受験のメリット

中学受験をするメリットは、主に3つです。

不登校の子どもが中学受験をするメリット

1. 興味関心や個性に合った学校を選べる

2. 教育環境が整った学校に行ける

3. 似たタイプの生徒と出会える

本来しなくてもよい受験にもかかわらず、あえて中学受験をするのは、自分の通いたいと思える学校を選べるというメリットがあるからです。学校を選べることは、小学校で不登校になっている子どもにとっても大きなメリットといえます。

中学受験で主な志望校となる私立中学は、学校ごとにさまざまな特色があります。

例えば、理系科目の学習に特に力を入れている学校では、実験室が充実していたりプログラミング教育に1年生から力を入れたりしています。部活動や学校行事にかなり力を入れる学校もあれば、学習が遅れ気味の生徒への手厚いサポート体制を整えている学校もあります。

地元の公立中学では学校に行く気が出なさそうな場合でも、興味関心に合った私立中学なら「楽しそう!」「〇〇やってみたい!」と前向きに登校できることはよくあるのです。

また中学受験を経て入学する学校には、興味関心や学校に求めることが似ている生徒が集まります。学力レベルも入試である程度均一にされているため、小学校よりも人間関係がスムーズにいきやすいことも多いでしょう。

中学受験のデメリット

中学受験のデメリットとしては、主にこの3つが挙げられます。

不登校の子どもが中学受験をするデメリット

1. 本人と家族の経済的・精神的負担が重い

2. 受験に落ちて落ち込む可能性もある

3. 中学受験用の勉強に注力する必要がある

まず大きなデメリットは、経済的な負担が大きいことです。

受験用の塾や家庭教師などの指導料はもちろん、入試の受験料や入学金、授業料、施設費など、入学後もかなりの費用がかかります。

また中学受験は小学校の成績がよければ受かるわけではなく、「中学受験用の勉強」をしないとうまくテストが解けません。小学校の知識を駆使して解くよりも、中学受験用のテクニックや知識を身につけて解くことが一般的であり、どうしても塾などを利用して受験対策する必要があります。

不登校からでも「中学受験のため!」と塾に通えればよいですが、本人の負担も相当大きいでしょう。本人が通いやすい塾・合う講師を探す、オンライン学習をメインにするなどの工夫が必要です。

さらに中学受験は、必ずしも志望校に合格できるとは限りません。特に都内は中学受験が盛んで、だいたいどの学校でも倍率2〜3倍といわれています。

「一つも合格がもらえない生徒も珍しくない」という世界なので、もし不合格だったらどうするかまでしっかり考えておかないと、受験の失敗によるダメージだけが大きくなる可能性もあります。

不登校からの中学受験 チェックポイント

不登校から中学受験をするとき、必ずチェックしておくべきポイントは2つです。

不登校からの中学受験で必ずチェックしておくべき2つのポイント

1. 子ども・家庭環境が中学受験に向いているかどうか

2. 受験する中学校が子どもと合っているかどうか

それぞれ詳しく見ていきましょう。

中学受験に向いているかどうか

子どもの性格や家庭環境が中学受験に向いているかどうかは、不登校からの中学受験を考えるうえでかなり重要なポイントです。

中学受験向きの子どもで適切なサポートをしてあげられる家庭なら、ぜひ挑戦してみましょう。

しかし、向いていないタイプの子ども・家庭で頑張った場合、中学受験自体が嫌な思い出として残り、せっかく合格したのにまた不登校になってしまうケースもあります。それほど中学受験の強制はつらく苦しい思いをするものなのだと理解して、「中学受験に向いてそうだから挑戦してみる」「本人はやる気だけど撤退も視野に入れておく」くらいの意識を持っておきましょう。

ここでは、中学受験に向いている子ども・家庭環境と向いていない子ども・家庭環境の特徴を解説していきます。

中学受験に向いている子ども・家庭環境

中学受験に向いている子ども・家庭環境の特徴としては、主に以下が挙げられます。

中学受験に向いている子ども・家庭環境の特徴

【子ども】

・「学ぶことが楽しい」と思えている

・ 将来やりたいことや中学以降学びたいものがはっきりある

【家庭環境】

・ 保護者が受験勉強をサポートできる

・ 周りが過度に本人に期待しすぎず、どっしり構えている

「子どもが自ら学びたいと思うものがあって、保護者もそれを応援してしっかりサポートしている」という家庭なら、問題ありません。

子どもが自分から目標を持って頑張ることと、親がおおらかに見守って受験がうまくいかない場合も支えてあげることが重要になります。

中学受験に向いていない子ども・家庭環境

反対に中学受験に向いていない子ども・家庭環境の特徴は、以下のとおりです。

中学受験に向いていない子ども・家庭環境の特徴

【子ども】

・ やる気がない

・ 素直に人の話を聞けない

・ 保護者のいうとおりに動き、自分で判断して行動できない

・ できないことがあると投げ出す、諦める

【家庭環境】

・ 受験勉強をサポートする経済的・精神的余裕がない

・ 中学受験に過度に期待している

・ 子どもの失敗を受け止めてフォローできない

中学受験は本人も保護者も負担が大きく、本人のやる気とサポートする側の余裕がなければうまくいきません。受験のために小学校で求められる以上のレベルの学習をするので、できなかったときにそれと向き合って自分で乗り越える力がとても重要になります。

自分で頑張って、工夫して乗り越える力とそれを寛大な心で受け止めてサポートできる親の余裕がないと、中学受験の成功は難しいでしょう。

受験する中学校が子どもと合っているかどうか

不登校からの中学受験では、本人に合った学校を選ぶことも重要なポイントです。

私立中学は教育理念や教育方針が学校によって異なり、生徒の学習面・生活面のサポート体制や先生の意識も違います。不登校に対して厳しめの学校もなくはないので、学校と直接話す機会などを活用して相性がよいと思える学校を見つけましょう

もしあまり相性がよくない学校に入ってしまうと、また不登校になってしまう可能性もあります。

不登校からの中学受験で学校を選ぶポイントとしては以下のようなものがあるので、学校選びの際には参考にしてみてください。

不登校からの中学受験で学校を選ぶポイント

・ 学校の特色から興味のあるものをピックアップする(例:プログラミング教育、体験学習、部活動)

・ 通学しやすい学校に絞る(長くても片道1時間まで)

・ 興味のある学校の説明会やオープンスクールに参加する

・ 学校の先生と話せる機会を活用する(個別相談会など)

・ 必ず複数の学校を訪れて比較検討する

中学受験のための勉強法

中学受験は小学校の勉強がしっかりできるだけでなく、中学受験用の勉強が必要です。

私立中学と公立中高一貫校では試験で問う能力も異なるため、受験する学校の傾向に合わせた対策をしっかり行うことが重要になってきます。

ここでは、私立中学の入試の特徴と勉強法、公立中学の入試の特徴と勉強法について解説します。

受験する学校の入試タイプをざっくりと押さえ、これからの受験対策に活用しましょう。

私立中学受験の特徴・勉強法

私立中学の入試の特徴は、学校ごとにさまざまな試験が用意されていることです。

オーソドックスな国算理社の4科目入試と国算の2科目入試だけでなく、1科目入試や科目を問わず能力を測る適性検査などもあり、各学校が求める生徒を選抜するためにさまざまな工夫を凝らしています。

入試問題の特徴としては、小学校で習う知識を応用して問題を解く力が求められます。

特に算数は中学受験だけで使うテクニックも多く、中学受験用の知識と応用力が必要です。

小学校の学習内容を固めて基礎力をつけるのは自主学習でもできなくはありません。経済的な負担を考慮するなら、基礎は自主学習で応用は塾と使い分けるとよいでしょう。

ただ学校によって出題傾向や難易度もまったく違うので、過去問演習などの本格的な対策は塾を活用したほうが効率的です。

公立中学受験の特徴・勉強法

公立中高一貫校の入試の特徴は、科目によらない適性検査と小学校の調査書で総合的に合否を判断することです。

調査書が審査対象となるため、不登校から中学受験をする場合は難易度が高くなります。

例えば都立中高一貫校の配点は、1000点満点中800点が適性検査で200点が報告書(調査書)です。小学5・6年生の成績が点数化されて合否判定に使用されるため、不登校で学校の成績がついていない場合はかなり不利になります。

試験は教科横断型で、問題文や提示された資料を活用して自分の意見や考えを記述するものが主流となっています。教科学習とはまた違った対策が必要なため、公立中高一貫校の対策ができる塾を利用したほうがよいでしょう。

不登校から中学受験を目指すためのおすすめ塾

- 個別教室のトライ

料金 料金はお問い合わせください
対象学年 小・中・高の全学年
授業形式 個別指導
エリア 東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・群馬・栃木

参照:個別教室のトライの公式ホームページ 2024年2月時点 全て税込表示

- 個別教室のトライをおすすめするポイント💡

POINT1:目標や現状に合わせて専用カリキュラムを作成
POINT2:学習に関する相談はいつでも可能
POINT3:講師は専任制で信頼関係を構築しやすい

個別教室のトライは、1対1のマンツーマン指導をしている学習塾です。目標や現状に合わせて専用カリキュラムを作成し、それぞれのペースで学習。スケジュールは自由に決められるため、不登校の子どもも無理なく勉強を続けられます。

授業を担当する講師は、厳しい採用基準をクリア済みです。専任制で担当するため、子どもとの信頼関係をスムーズに構築できます。また相性が合わないと感じたときは、無料で交代してもらえるため安心です。

特に、トライ式高等学院のキャンパスが併設されている一部教室ではノウハウのあるスタッフや講師が多く、知見を活かしたサポートを期待できます。

お近くの教室を選択し、お問合せください。

個別教室のトライの紹介ページはこちら

- 坪田塾

料金 1,530~2,736円(1時間あたり)
対象学年 中・高の全学年
授業形式 個別指導
エリア 東京

参照:坪田塾の公式ホームページ 2024年2月時点 全て税込表示

- 坪田塾をおすすめするポイント💡

POINT1:教科を横断した講師同士によるサポート
POINT2:それぞれのスケジュールに合わせて受講可能
POINT3:9つの性格タイプに合わせた心理学を用いた指導

坪田塾は、学年ビリから慶應義塾大学に現役合格したことで知られている、ビリギャルのモデルとなった個別指導塾です。授業は個別指導スタイルで、教科を横断した講師が連携して子どもをサポート。チームで支える体制が整っており、不登校の子どもも安心して通えます。

学力や希望、スケジュールなどに合わせて通える個別カリキュラムを導入。また「完璧主義者タイプ」「芸術家タイプ」など、子どもの性格を9つに分ける心理学を学習指導に活用しています。

お近くの教室を選択し、お問合せください。

坪田塾の紹介ページはこちら

- 1対1ネッツ

料金 料金はお問い合わせください
対象学年 小・中・高の全学年
授業形式 個別指導
エリア 東京

参照:1対1ネッツの公式ホームページ 2024年2月時点 全て税込表示

- 1対1ネッツをおすすめするポイント💡

POINT1:対話式の個別指導ですぐに質問できる
POINT2:コーチングスキルによって自宅学習を促す
POINT3:講師と担任コーチによるダブルサポート

1対1ネッツは、対話式の個別指導塾です。〇✖だけで学力を判断せず、子どもとの対話を通して解答へ至った過程などをチェック。生徒自身の言葉で説明する場面が多く、あいまいな知識が整理されます。講師は常に近くにいるため、わからない箇所はすぐに質問できるのも安心です。

担任コーチはコーチングスキルを持っており、生徒が自ら学習に取り組めるよう導きます。講師と担任コーチがタッグを組み、ダブルサポートで勉強できる学習塾です。

お近くの教室を選択し、お問合せください。

対話式進学塾 1対1ネッツの紹介ページはこちら

不登校から中学受験を目指すためのおすすめ塾をもっと見る

不登校で塾に通った方の経験談

ここでは、独自アンケートにより得られた不登校時に塾に通っていた方の経験談をいくつかご紹介します。

不登校で塾に通うことに疑問や不安を抱いている場合はぜひご一読ください。

〇不登校経験のある保護者に聞いた、塾に通った良い変化 ランキング

実際に不登校時に学習塾へ通っていた生徒の保護者、または本人へ「塾に通った良い変化」について回答していただきました。

第1位 学校と同じ進度で勉強ができるようになった 29%
第1位 不登校前よりも集中して勉強できるようになった 29%
第1位 不登校が解消した 29%

n=7 複数回答可 調査期間:2024年2月3日~2024年2月9日 調査方法:弊社インターネット調査「不登校経験のある小中高生(保護者も含む)の経験談を募集!」

独自アンケートによると「学校と同じ進度で勉強ができるようになった」「不登校前よりも集中して勉強できるようになった」「不登校が解消した」が同率1位で29%でした。

また具体的に塾に通った変化について、以下の経験談が寄せられています。

元々、通っていた学習塾のため、知り合いや学校の友達がおり、それらの者と接することで、子供は孤独にならずに済んだ。

学習塾に通うことで、学校の授業の進捗状況が分かる。これが分からないと、テスト範囲も分からない。不登校でもテストだけ受けていたから。

進路相談が出来ることで、子供の視野(選択)が広がる。

n=7 複数回答可 調査期間:2024年2月3日~2024年2月9日 調査方法:弊社インターネット調査「不登校経験のある小中高生(保護者も含む)の経験談を募集!」

塾に通うことによって、勉強以外のメリットを生むこともありそうです。

まとめ

今回は、不登校からの中学受験の概要やメリット・デメリット、中学受験でチェックするべきポイント、学校種別の入試傾向と勉強法などについて解説してきました。

不登校からの中学受験は、これまでの環境を一新して新しく学び始めるのにもってこいのタイミングです。実際に中学受験をきっかけに学校に通えるようになった方もたくさんいます。しかし同時に、中学受験は経済的・精神的に大変で、向いている人と向いていない人がいるという点もしっかり押さえておかなければなりません。

今回の記事の内容を参考にして「我が家は中学受験に向いているのか」について考えていただき、子どもに合った選択肢を選びましょう!

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塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。

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