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高校受験の成否は保護者がこれをしているかどうかが左右する?~子どもを勉強嫌いにしないためのポイント~

更新日:
高校受験
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株式会社名門会 経営企画局

プロ家庭教師の名門会

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中学生の保護者としては「もう親が何も言わなくても、高校受験に向けて自ら前向きに勉強に取り組んでほしい!」と期待しますよね。しかし、そんな想いとは裏腹に、例えば以下のような言葉が子どもから返ってくることも…。

「勉強なんておもしろくない…。」 
「今やっている、こんな意味のない勉強が、将来何の役に立つの?」
「親が行けというから、塾には親のために行っているだけ!」

学習塾で勤務していると「勉強や受験について親子ゲンカが絶えず、ホトホト困り果ててしまいました…」とご相談を受けることが決して少なくありません。
そこで感じるのは、「お互いに、小さなボタンの掛け違いが、ただ積み重なっているだけなのに…」ということです。

今回は、中学生の子どもを決して勉強嫌いにさせない(=勉強に対するやる気を削がない)ために保護者のみなさまに知っていただきたいことをご紹介します。

目次

もしかしたら、保護者の何気ない行動が、子どもの勉強へのやる気を削いでいるのかも…?

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当たり前ですが、生まれた時から、勉強が嫌いだった子どもは決していません。
勉強嫌いは、これまでの経験を通じ徐々に培われたものです。
また、勉強嫌いの原因が、子ども自身にあるとは限りません。
勉強が嫌いになる(=勉強に対するやる気がなくなる)原因は様々ですが、その一つにもしかしたら、“保護者の何気ない行動が関係していることがある”のかもしれません。

子どもの勉強のやる気を削いでしまう!? 保護者のNG行動とは?

それでは、子どもはどんなときに、「親は自分のことを、理解していない! 理解しようともしてない!」と感じてしまうのでしょうか。いくつかの具体例をあげてみたいと思います。

NG行動① 子どもの意見を聞く前に、保護者の意見を話している

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子どもの意見を聞く前に“保護者の意見”を優先させていたり、聞きたいことを保護者の聞きたいタイミングで尋ねていたりすること、ありませんでしょうか。
子どもが本音を言えないタイミングでの保護者からの質問は、子どもに「詰問」と受け止められているかもしれません。その結果、子どもが本音を言えず、それが積み重なってしまうと「自分のことを理解してくれない」と考えて、心を閉ざしてしまうこともありえます。

思春期の中学生なら、本音を話すまでに心の準備などが必要となり、時間がかかることが多いです。特に相手が保護者なら、なおさらです。
そのため、残念ながら、保護者が話したいタイミングと子どもが話したいタイミングは、一致しないことがほとんどです。

ちなみに、名門会で中学生に“自分に良い影響を与えてくれる人(=自分の良き理解者)は誰か?”というアンケートを取ったところ以下のようになりました。

1位:塾や学校・習い事の先生
2位:部活や習い事の先輩
3位:同じ学年の友人など

残念ながら、これまで“保護者”または“兄や姉”と回答した生徒はごく少数でした。
保護者は、決して先生にはなれませんが、良き理解者(サポーター)にはなれます。

▼ポイント①
勉強について話すときは、子どもが本音を話しやすい雰囲気を作り、何も言わず(ただひたすら)うなずきながら聴くことが重要

NG行動② 子どもの学校や塾での様子(=子どもの世界)を考えずに接している

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大人は、どうしても子どもの状況を軽く考えてしまいがちです。大人ではあまり問題がないことでも子どもにとっては重大な意味を持つことである、ということが少なくありません。学校や塾などの友だち関係は、大人から見ればささいなことでも、中学生の子どもには、それが自分の世界のすべてだと感じているのかもしれません。子どもにも、大人とは全く異なる、その子に応じたキャパシティー(許容力)があります。

例えば、中学生の子どもの世界では、こんなことが起きているのかもしれません。

◎学校や塾の授業が理解できないまま、ただじっと座って授業を聞いている
◎怖い先生の授業では「授業中に当てられ、叱られたら…」とビクビク緊張している
◎苦手な授業では「皆の前で変なことを言って、恥をかいたらどうしよう」と感じている
◎先生に質問すると叱られそうで、聞きたいことを聞けない
◎友達に質問してみたいけど「こんな簡単なことを聞いたら、馬鹿にされるかもしれない」とできずにいる

最近、子どもの学校や塾での様子を、子どもの目線から深く想像してみたのはいつでしょうか。子どもの立場を考慮しない意見は、素直に受け止められないかもしれません。

▼ポイント②
いつも子ども目線に立ち、子どもの心配事や困り事にも想像をめぐらせ「良き理解者」でいることが重要

NG行動③ 結果だけに注目している。また、子どもにそう誤解される行動をしている

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受験を強く意識する時期になると、テスト結果や偏差値が気になるのも無理もありません。
ただし、テストの結果や偏差値の評価の仕方は、保護者への不満として、我々も生徒たちからよく耳にすることです。

例えば、前回のテストの結果が以下の通りだったとします。

①白紙解答多数あり
②問題用紙の余白への書き込みなし
③目標設定をせずにやみくもに解答
④ケアレスミスが多い
⑤苦手な単元や問題が手つかずのまま

そして、今回のテストの結果が以下の通りだったとします。

①白紙解答なし(間違っていても書き込みあり)
②問題用紙の余白への書き込みあり(途中までの部分的な正解あり)
③大問ごとに目標設定し、問題を取捨選択しながら解答
④ケアレスミスが少ない
⑤苦手な単元や問題に正解している

もし、前回と今回のテストで点数や偏差値が全く同じでも、今回は前回とはまったく違うプロセスで取り組んだのかもしれません。そういった点に注目せず、あれこれとアドバイスをしても、子どもは聞く耳を持たないでしょう。

▼ポイント③
点数や偏差値に表れにくい箇所に注目し、次回のテストにつながる評価や、正しい勉強方法での継続的な努力に焦点を当ててアドバイスをすることが重要

保護者と子どもが「高校受験合格」という共通目標を持ち、ともに戦う戦友であるために!

子どもの将来において、勉強ができて困ることはありません。一方で、勉強ができずに成績が悪いと、将来の選択肢が狭くなるなど、困ることは往々にしてあります。

未来を選択する岐路に立たされたとき、夢と希望に満ちたより多くの選択肢が持てるように、より良い進路を選択できる学校に合格してほしいと思うのは、保護者として当然の願いです。

なぜ受験勉強が必要なのか、受験に合格するためにどうすればいいのか…そういった理由も理解して、保護者と子どもが同じ目標を目指していくことで、それが達成される可能性が高まります。
子どもが保護者の考えを理解するには、まず保護者が子どもの考えや置かれている状況を理解することが重要です。

しかし、現実は衝突する毎日…。特に間近に受験が迫った時期になるとなおさらで、様々な出来事に一喜一憂してしまうこともあるかと思います。

名門会は、親子は共通の目的と具体的な目標を持つ、“良き戦友”であってほしいと願っております。
そのために必要であれば、お互いの想いを伝える良き仲介者でありたいとも考えております。

本記事が、保護者のみなさまの参考になれば幸いです。

執筆者プロフィール

株式会社名門会 経営企画局
プロ家庭教師の名門会
株式会社名門会 経営企画局

プロ教師の実力を最難関校への合格実績で証明しつづける家庭教師センター。最難関中学受験~医学部受験まで、学年を問わず、数多くの受験生をサポートし合格へと導いている。

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