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高校受験|苦手科目はどう克服する?後回しにする子への勉強法と声かけ

更新日:
高校受験
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塾選ジャーナル編集部

編集部

塾選ジャーナル編集部

大山雅司

ひのき進学教室 三軒茶屋校講師

大山雅司

「数学の宿題は後回し」「得意科目ばかりやって満足げ」
そんな子どもの様子に、モヤモヤしたことはありませんか?
中学生のうちは、まだ得意・不得意がはっきり分かれがち。
けれど、受験を見据えると「このままでいいの?」と不安になりますよね。
今回は「苦手な数学を避けてばかりの娘」に悩む保護者の声をもとに、 受験指導のプロ・大山雅司先生が、苦手科目との付き合い方や学び直しの環境づくりについてアドバイス。
親としてできる声かけやサポートのヒントをお届けします。

目次

中学生が苦手科目に手をつけない…親はどう声をかけるべき?

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【CASE 011】中学1年生・女子
性格:
おとなしく、どちらかというとマイペースな性格。

【今回のお悩み】
ペンネーム:abyさん(中学1年生 保護者)

得意科目と苦手科目がはっきりしている娘。苦手科目の数学の宿題やテスト勉強をいつも後回しにして、得意科目の国語を代わりに勉強して埋め合わせをしているつもりになっています。苦手科目をどうやって勉強させればいいのでしょうか?

苦手科目は無理にやらせない。“ゆっくり学べる場”を用意しよう

中1なら苦手があって当然。「後回し」にも焦らなくていい

中学1年生であれば、苦手科目はあっていい時期です。勉強する順番を後回しにしていても、最後に何とか終わらせているのであれば問題はありません。
問題は、苦手を理由に勉強から完全に逃げてしまっているケース。その場合は、対応が必要になります。

ゆっくり学べる「安心できる学習環境」を整える

苦手科目だけは、本人のペースに合わせてゆっくり学べる学習環境を用意してあげるといいでしょう。

 📌 苦手科目に向き合いやすい学習環境の例

  • 個別指導塾や家庭教師(質問がしやすい)
  • 集団塾でも、講師との距離が近いタイプ
  • 学校の内容をさかのぼって復習できる教材・時間の確保
  • 特に「どこが苦手か」を明確に把握させる
    (例:
    「数学が苦手」より「方程式の文章題が苦手」など具体的に

👉 苦手なまま放置すると、後から戻って学び直す時間が取れなくなります。
早めの環境整備と具体的な分析が鍵になります。

「最低限やること」を親子で共有する

子どもが自分から苦手を克服しようと思えるようになるのは、「この高校に受かりたい」といった具体的な目標が見えてきてから。それまでは、自分の意志だけで苦手を克服しようとは思いづらいものです。最低限やるべきラインを一緒に決めて、こちらから声をかけるようにしましょう。
大事なのは、「苦手科目があるか・ないか」ではなく、「苦手なりにどれだけ勉強したか」なんです。

📌 苦手科目の「最低限ライン」例

  • 「宿題だけは必ずやる」
  • 「勉強を始めるとき、まず苦手科目に5分だけ取り組む」
  • 「毎日ほんの少しでも“触れる”時間を作る」

👉 「このくらいならできそう」と子どもが思えるハードルがポイントです。

得意科目をほめることも“苦手克服”につながる

対策を取る前に見極めたいのは、「得意科目と比較して苦手」なのか「周囲の子と比較して苦手」なのかという点です。成績や定期テストの点数で苦手が目に見えているのであれば、塾に行くなど何かしら手を打った方がいいですが、学校の勉強についていけているのであれば、そこまで気にする必要はないでしょう。「最低限がクリアできていればOK」というスタンスで、長い目で見守ってあげましょう。

一方で、得意科目があるのは、とても素晴らしいことです。苦手科目に気を取られすぎずに、得意科目は「本人の大事な強み」として言葉にして認め、自信を持たせてそのまま伸ばしてあげたいですね。

「苦手がある」より「苦手でも向き合ったか」が大事

受験期まで苦手を抱えている子はたくさんいます。
合格する子でも、最後の最後に苦手科目で点が取れるようになった、という例も多いのです。大事なのは、「苦手をなくす」ことよりも、「苦手でも向き合った」という経験そのもの。焦らず、“最低限”と“環境”を親が整えたうえで見守る姿勢が、子どもの成長を支えますよ。

成功へ導く賢者からの金言!

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短期間で苦手を克服するのは難しい。
本人のペースに合わせて学び直せる環境の用意を

※塾選調べ:
対象:高校受験をする予定の子どもをもつ保護者49名にアンケートを実施
期間:2025年1月7日~14日実施

Onayami Bnr

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部
編集部
塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

監修者プロフィール

大山雅司
ひのき進学教室 三軒茶屋校講師
大山雅司

塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。

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