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英検®の有効期限はいつまで?大学受験で英検®を確実に活用するためのポイントと対処法を徹底解説

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大学受験
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塾選ジャーナル編集部

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塾選ジャーナル編集部

「英検®を大学受験で使うとき、有効期限はあるの?」「高1で取得した英検®は、受験本番でも使えるの?」

大学受験に臨む人の中には、こうした疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。

結論からいえば、多くの大学では「英検®スコアの有効期間は2年以内」などとルールを定めています。

この記事では、大学受験で英検®を活用する際に知っておきたい有効期限の基本ルールを解説した上で、おすすめの取得タイミングや期限切れ時の対処法についても紹介します。

大学入試に向けて英検®を生かしたい人は、ぜひご活用ください。

目次

英検®に有効期限はある?

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大学受験で英検®を利用する際、有効期限が気になる人もいるでしょう。英検®の資格自体には期限がありませんが、大学ごとにスコアの有効期間を設けている場合があります。

ここでは、英検®を大学入試で使うときの「有効期限の扱い」について詳しく解説します。

英検®の資格自体に有効期限はない

英検®の資格自体に有効期限はありません。日本英語検定協会の公式サイトには、英検®は一度取得した級や英検®CSEスコアは、生涯有効であると明記されています。

参考:実用英語技能検定|公益財団法人日本英語検定協会

なお、英検®のほかに外部英語検定として知られるTOEFL®は、スコアの有効期間をテスト日から2年間と定めています。

参考:toeflよくある質問|ets

英検®は有効期限がなく、長く活用できる資格といえます。ただし、大学入試での利用には各大学でルールがあるため注意が必要です。

大学によっては有効期限を設けており、多くは「2年以内」が基準

英検®の資格自体に有効期限はありません。ただし、大学受験においては、多くの大学が「2年以内」といった有効期限を設けています。

例えば、2026年1・2月に実施される予定の立教大学の一般入試および共通テスト利用入試については、英検®の有効期限を以下のように明記しています。

  • 英語資格・検定試験のスコアはいずれも2024年1月以降に受験したものが有効
  • 実用英語技能検定(従来型、英検S-interview)については、二次試験を2024年1月以降に受験したものが有効

参考:一般入試・共通テスト利用入試についてのQ&A(2026年1・2月実施入試)|立教大学

また、早稲田大学における2025年度入試要項には、一般選抜(英語4技能テスト利用方式)における英検®利用について、以下のように明記されています。

参考:2025年度一般選抜・大学入学共通テスト利用入試|早稲田大学

※なお、2026年度入試要項が公開され次第反映します。

このように、有効と認められるスコアの取得時期には明確な基準があります。必ず志望校の最新の募集要項で確認することが重要です。

有効期限の設定がない大学もある

多くの大学は、英検®スコアの有効期限を設けています。一方で、有効期限を設定していない大学もあることに留意しておきましょう。

例えば、立命館大学の共通テスト利用入試では、英検®準1級を取得していれば「外国語(英語)」を満点に換算する優遇措置があります。この制度では、取得時期を問わないと入試要項に明記されています。

参考:2025年度立命館大学一般選抜入学試験要項|立命館大学

※なお、2026年度入試要項が公開され次第反映します。

このように、一部の大学では有効期限の制限がない場合もあります。ただし、例外的な対応であることが多いため、必ず最新の入試要項を確認しましょう。

大学受験と英検®の関係についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

大学受験で英検®は有利になる?メリットやいつ受けるべきかについても解説大学受験で英検®は有利になる?メリットやいつ受けるべきかについても解説

大学受験で利用する英検®はいつまでに取るべき?おすすめのスケジュール

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大学入試で英検®を利用するには、受験時期のスケジューリングが重要です。ここでは、取得に最適なタイミングとその理由を解説します。

高校2年生~高校3年生の1学期までに取得

英検®の取得は、高校2年生から3年生の1学期までが理想です。この時期をおすすめする理由は、主に2つあります。

早すぎると有効期限切れのおそれがある

早く英検®を取得すると、出願時に有効期限が切れるおそれがあります。先述のとおり、大学側は「2年以内に受験したスコア」を有効としていることが多いです。

例えば、高校3年の1月に願書を出す場合、高1の1月以前に取得したスコアは使えないことがあります。

せっかく取得したスコアも、有効期限切れでは利用できません。高2以降に取得しておけば、出願時まで有効期間内となり安心です。

推薦入試などの出願時期に間に合う

高校3年の1学期までに取得しておけば、推薦系入試にも間に合います。総合型選抜(旧AO入試)は、早い大学で8月から出願が始まります。

学校推薦型選抜の出願は11月が中心です。ただし、指定校推薦は7月ごろに校内選考が行われる場合もあります。

そのため、高3の夏前までに英検®を取得しておくと、入試の幅が広がります。

なお、「高3夏以降の取得でもよいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、夏以降は受験勉強が本格化し、英検®の対策時間が取りづらくなります。

余裕を持って、高3の1学期中までに取得しておくのがおすすめです。

英検®S-CBTで受験回数も確保

英検®S-CBTとは、パソコンを使って4技能を測定する、英検®の試験形式の一つです。従来の英検®とは異なり、リスニング・リーディングに加え、ライティングとスピーキングも画面上で行います。

この形式は、原則として毎週土曜・日曜に実施されています。そのため、部活や模試などと両立しやすく、受験日時の柔軟性が高いのが特徴です。

また、英検®S-CBTでは同じ級を1期間(4か月間)に最大3回まで受験可能です。回数を確保しやすく、受験戦略の幅も広がります。

英検®S-CBTを大学入試で活用する際の詳細は、以下の記事も参考にしてください。

英検®S-CBTは大学受験で使えない?活用法から使えないときの対処法までを徹底解説英検®S-CBTは大学受験で使えない?活用法から使えないときの対処法までを徹底解説

おすすめの英検®取得スケジュール

ここでは、高校3年生の1学期に英検®合格を目指すスケジュールを紹介します。必要に応じて、英検®S-CBTを活用して受験機会を確保しておきましょう。

高2の4月〜7月に英検®準備スタート

英検®対策は、高2の春から取り組むのが理想的です。この時期に語彙・文法・リスニングなど、英語の基礎力を固めておきましょう。

まずは、自分が目指す級を明確にすることが大切です。志望大学の募集要項を確認し、どの級で優遇措置があるかを調べておきましょう。

次に、過去問や公式問題集を使って、現在の実力を把握します。この段階で課題を洗い出しておくと、その後の学習計画が立てやすくなります。

夏休みには、学校の勉強と両立しながら、模試・演習・英作文対策などに着手。本番形式に慣れておくことで、後の受験にも大きな自信がつきます。

高2の10月に一度英検®を受験してみる

この時期は、「試験慣れ」を目的に一度受験しておくのがおすすめです。合否に関わらず、実際の出題傾向や時間配分を体験できることが大きな収穫となります。

万が一不合格だった場合でも、CSEスコアが確認できるため、課題を明確にできます。反対に、合格できたなら、そのまま大学受験にも活用できる結果となるでしょう。

ここで得た経験は、今後の勉強や再受験の計画に生かせます。失敗をおそれず、チャレンジする姿勢が何より大切です。

高2の冬に再チャレンジ準備と追い込み

高2の冬は、再受験に向けて仕上げを行う大切な時期です。前回の試験で不合格だった人も、ここでの再チャレンジが十分可能です。

まずは、CSEスコアや解答結果から弱点を分析しましょう。リスニング・語彙・英作文など、課題のある分野に絞って対策することがポイントです。

苦手を克服すれば、合格の可能性は確実に高まります。

高3の春に合格

これまでの計画通りに対策を積み重ねていれば、高3の春には合格レベルに達している可能性が高いでしょう。

この時期に英検®を取得できれば、総合型・推薦型・一般入試すべてに対応可能です。スコア証明書を早めに用意し、出願準備に備えておくと安心です。

もしまだ合格できていない場合でも、英検®S-CBTを利用すれば、柔軟に受験機会を確保できます。

焦らず、今の自分に必要な対策を見極めて、最後のひと押しを重ねましょう。

英検®の対策時期については、以下の記事でもまとめていますので、ぜひご覧ください。

英検Ⓡの受験は小学生からのスタートが主流に?対策にかけた費用や勉強法を徹底調査英検Ⓡの受験は小学生からのスタートが主流に?対策にかけた費用や勉強法を徹底調査

取得済みの英検®が大学受験で有効期限切れだったときの対応策

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「英検®を取っていたのに、ちょうど期限が切れていた」

そんなケースでも、焦らず事前に対応策を確認しておくことが大切です。有効期限切れの英検®に直面したときの対応策を見ていきましょう。

同じ級を再受験する

英検®は、すでに合格した級でも再受験が可能です。取得済みであっても、期限内のスコアが必要な場合は、再受験を検討しましょう。

例えば、「出願に間に合うように、高3夏までに合格する」といった具合に、出願時点でスコアが有効期間内に収まるように、試験日を逆算してスケジュールを立てるのがポイントです。

あえて上の級とダブル受験する

有効期限が切れていた場合は、より上の級に挑戦するという手もあります。すでに受験レベルの級を早く取得している人は、同世代と比べて英語力が高いと考えられます。

このタイミングで、ひとつ上の級を目指してみるのも良いでしょう。合格できれば、出願できる大学の選択肢が広がります。

また大学によっては、合否に関わらず、英検®CSEスコアの到達が基準となる場合もあります。一定のスコアを超えていれば、評価対象として認められることもあるため、大学ごとの違いを理解しておきましょう。

さらに、英検®(従来型)にはダブル受験制度もあります。例えば、午前に準1級、午後に2級といった形で、同日に2つの級を受験することが可能です。

上位級への挑戦や併願受験は、受験戦略としても有効です。特に上位級で合格できれば、より大きな優遇措置を得られる可能性があります。

他の外部英語検定のスコアがないか確認する

英検®の有効期限が切れていた場合でも、他の外部英語検定のスコアがあれば対応できることがあります。

まずは、自分が過去に受験した英語検定のスコアを確認しましょう。大学受験で利用できる主な外部検定には、以下のようなものがあります。

  • TEAP
  • GTEC®
  • IELTS
  • TOEIC®
  • TOEFL®

これらのスコアを活用できる大学も多いため、志望校の要項を確認することが大切です。条件を満たしていれば、英検®以外で出願できる可能性もあります。

有効期限を問わない大学の出願も検討する

先述のとおり、英検®のスコアの有効期限を設けていない大学も存在します。

再受験のスケジュールが現実的に厳しい場合は、こうした大学への出願を選択肢に入れることも有効です。

受験機会を広げる手段のひとつとして、柔軟に対応する姿勢が大切です。

大学受験と英検®の関係についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

大学受験で英検®は有利になる?メリットやいつ受けるべきかについても解説大学受験で英検®は有利になる?メリットやいつ受けるべきかについても解説

英検®の有効期限と大学受験についてよくある質問(FAQ)

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英検®の有効期限は、大学受験において重要な確認ポイントです。ここでは、受験生や保護者からよく寄せられる質問に回答します。

有効期限は「2年以内」とありますが、いつから数えますか?

一般的には、合格証書の発行日=スコアの取得日とされることが多くなっています。ただし、大学によって起算日の定義が異なる場合もあります。

例えば、「スコア証明書に記載の受験年度・受験回を基準とする」といった記述が入試要項に明記されているケースもあります。

そのため、志望大学ごとの入試要項を必ず確認しましょう。判断に迷う場合は、各大学の入試課に問い合わせることも有効です。

大学入試までに英検®は何回受けられますか?

ここでは、おすすめスケジュールの「高校2年生から高校3年生の1学期まで」を想定して解説します。

英検®(従来型)は、年3回の実施が基本です。そのため、高校2年生で3回、高校3年生の1学期で1回、合計4回受験できます。

さらに、英検®S-CBTを併用すれば、1つの検定期間に同じ級を最大3回受験可能です。従来型とS-CBTを併願することで、1期間で最大4回の受験が可能となります。

検定期間はスケジュール中に4回あるため、最大16回の受験チャンスがあります。スコアに納得がいくまで、複数回のチャレンジが可能です。

英検®のスコアは大学入試の英語試験の免除や加点に活用することができるため、従来型とS-CBTをうまく活用して高スコアを狙い、大学入試をより有利に進めていきましょう。

大学入試で求められる英検®のレベルはいくつですか?

大学受験では、英検®準2級を取得していることがアドバンテージを得る最低ラインになります。また英検®2級を持っておくと、優遇措置を受けられる大学の数が大幅に増えるためおすすめです。

英検®準1級以上を取得すると、国際系の学部入試で加点を得られたり、個別試験の英語科目が免除されたりと、より大きな優遇措置を受けられる可能性が広がります。 特に、難関大学やグローバル系の学部では、英検®準1級以上を取得していることが出願資格になっている場合もあります。

まずは英検®2級を目指すのが理想的です。 高校1年生・2年生のうちに早めに対策を進めておけば、受験期に英語の勉強にかかる負担を減らせます。

大学受験における英検®のメリットは?

大学受験における英検®のメリットには、以下のようなものがあります。

  • 出願要件をクリアできる
  • 共通テストや二次試験などで得点換算が受けられる
  • 英語科目の試験が免除される
  • 総合型選抜や推薦選抜でアピールポイントになる

より詳しく大学受験の英検®のメリットについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

大学受験で英検®は有利になる?メリットやいつ受けるべきかについても解説大学受験で英検®は有利になる?メリットやいつ受けるべきかについても解説

まとめ|英検®の有効期限には気をつけよう!

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大学受験で英検®を活用するなら、スコアの有効期限には要注意です。

多くの大学では、「過去2年以内のスコア」のみが有効とされています。ただし、有効とされる期間の起算日や条件は、大学によって異なります。

いざ出願する時に「使えなかった……」と後悔しないように、今のうちから逆算して受験時期を考えたり、スコアをいつ取得したか確認したりしておくことが大切です。

そして何より、志望校の入試要項を必ず確認する習慣をつけましょう。

英検®は、努力の証としてしっかり評価される資格です。正しく使えば、あなたの受験を力強く後押ししてくれます。

準備を早めに始めて、自信を持って本番を迎えてください。 

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