オープンキャンパスとは?行くべき理由・体験内容・参加前の注意点までわかりやすく解説


編集部
塾選ジャーナル編集部
「オープンキャンパスって何ができるの?」「行く意味ってあるの?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
オープンキャンパスとは、大学や専門学校が高校生や保護者に向けて実施するイベントのことです。学校の特色や雰囲気を実際に見て、体感してもらうことを目的としています。
パンフレットやWebサイトだけでは伝わりにくい学校のリアルな魅力を知ることができるのが、オープンキャンパスの大きな利点です。
この記事では、オープンキャンパスに参加するメリットや、当日に体験できる内容、チェックしておきたいポイントを紹介します。実際に参加した先輩の声も取り上げているので、ぜひ参考にしてください。
オープンキャンパスとは?
オープンキャンパスとは、大学や専門学校が高校生や保護者などを対象に開催する、学校紹介イベントのことです。
当日は、学校説明会や個別相談会、模擬授業、体験実習、キャンパスツアーなど、さまざまなプログラムが実施されます。
これらに参加することで、学校の特色や教育内容、施設の雰囲気などを自分の目で確かめることができます。
パンフレットやWebサイトではわからないリアルな学びの姿や学生の空気感を体験できる点が、オープンキャンパスの大きな魅力です。
より自分に合った進路や志望校を見つけるためにも、いくつかの学校を比較しながら参加するのがおすすめです。
この後に紹介するチェックポイントを参考に、気になる学校を見つけたら、ぜひ一歩踏み出してみてください。
オープンキャンパスでは何が体験できる?
オープンキャンパスでは、参加者向けにさまざまな体験プログラムが用意されています。
学校の雰囲気や学びの内容を実際に体感できる貴重な機会です。
ここでは、オープンキャンパスで体験できる代表的な内容をご紹介します。
キャンパスツアー
キャンパスツアーとは、少人数のグループに分かれて実際に校内を歩きながら見学できるプログラムです。
パンフレットやWebサイトだけではわからなかった校舎の雰囲気や施設の使われ方を、目で見て体感できるのが魅力です。歩いて回る中で、「ここでお昼を食べるのかな」「この自習室、集中できそう」といった発見があるかもしれません。
大学では自分で授業を組み立てるため、時間割によっては授業と授業の間に空き時間ができることもあります。そんなときに備えて、自習室の広さや休憩スペースの場所などをチェックしておくと、実際のキャンパスライフがイメージしやすくなります。
ガイドを務めるのは在校生であることも多く、普段は立ち入れない施設を案内してもらえるケースもあります。学校の「リアル」を知るチャンスとして、ぜひ活用したいプログラムです。
学校説明会
学校説明会では、教育方針・カリキュラム・設置学科・授業内容・取得できる資格・就職実績・留学制度・入試方法など、幅広いテーマについて説明があります。
学校紹介ビデオが上映されることもあり、パンフレットだけでは伝わらない学校全体の雰囲気をビジュアルでつかむことができるのも魅力です。
また入試説明会では、学科の改編や入試方式の変更といった情報を、一般公表よりも早く知ることができる場合もあります。最新の動向を把握するうえでも、参加する価値は高いでしょう。
中には入試問題の傾向や対策を詳しく解説してくれるケースもあります。受験勉強の方向性を定めるうえでも有効です。
個別相談会
個別相談会は、学校説明会の後などに行われる1対1の個別対応の時間です。
全体の説明ではわからなかったことや、自分だけの疑問にも丁寧に答えてもらえます。
内容は、教職員による学科やカリキュラムの詳細な説明のほか、在校生がキャンパスライフについて話してくれる場合もあります。実際に通う学生のリアルな声が聞けるのは貴重な機会です。
受験に影響することは一切ないので、どんな小さな疑問や不安でも遠慮せず質問してみましょう。
「この学校は自分に合っているか」を判断するためにも、積極的に活用したいプログラムです。
模擬授業や体験実習
模擬授業では、実際の講義に近い内容を短時間で体験できます。30分から1時間程度と比較的短い時間の中で、学部ごとの特徴や授業の進め方をつかめるのが特徴です。
基本的な内容を中心に構成されているため、初めての人でも安心して受講できます。複数の模擬授業に参加しても問題はないので、気になる分野があれば積極的にチェックしてみましょう。
「自分が本当に学びたいのはどの分野か」「どんな授業スタイルが合っているか」といった視点で体験してみると、進路選びのヒントが見えてくるはずです。
また学校によっては体験実習を用意している場合もあります。こちらは実技や演習に模擬参加できるプログラムで、特に専門学校や医療・福祉・美容系の学科で多く実施されています。
実習を通して学びのリアルな雰囲気を感じることで、入学後のイメージがより具体的に描けるようになるでしょう。
学食やサークル活動を体験できることも
オープンキャンパスでは、学食でランチやドリンクを無料で提供している学校もあります。イベントの一環として実施されているケースが多く、気軽に参加できるのが魅力です。
実際に入学すると、学食は利用頻度の高い場所になります。メニューの種類や味、価格、混雑具合、座席の雰囲気などもチェックしておくと、入学後の生活がよりイメージしやすくなるでしょう。
またサークルのデモンストレーション(実演・発表)を見られるのも、楽しいイベントの一つです。先輩たちが日頃の練習成果を披露してくれる場では、キャンパスの活気や学生同士の雰囲気を間近に感じられます。
学校によっては、学園祭と同時に開催されることもあります。芸術・服飾・デザイン系の学科では学生による作品展示が行われることもあり、在学生の実力や表現力を知るチャンスにもなるでしょう。
オープンキャンパスで確認しておくべきポイントは?
オープンキャンパスでは、プログラムを体験するだけでなく、学校や学びの環境が自分に合っているかどうかを確かめることも大切です。
ここではオープンキャンパスで確認しておくべきことを紹介します。
校舎・設備の清潔さや使いやすさ
オープンキャンパスに参加するときは、校舎や設備が整っているかどうかを確認することが重要です。
例えば図書館では、蔵書の数だけでなく、館内の明るさや座席の配置、静かさなどにも目を向けてみてください。「ここで集中して勉強できそうか」「長時間過ごしやすい空間か」といった観点で感じ取ることが大切です。
理系学部を志望する場合は、研究設備や実験環境の内容がそのまま学びの質に直結します。使用できる機器や設備の種類、自由に使える時間帯など、自分がどう活用できそうかをイメージしながら見学するとよいでしょう。
専門学校では、実習に使う専用設備が学びの中心になるケースも多く見られます。体験実習があれば、実際に機器に触れてみることで、入学後の学習スタイルがより具体的に描けるはずです。
そのほか学食やラウンジ、校内の休憩スペースなども、日々の過ごしやすさを左右する重要な要素です。設備や空間の雰囲気に注目しつつ、在学生やスタッフに直接質問してみるのもおすすめです。
学生やスタッフの雰囲気・対応
オープンキャンパスで確認しておきたいことの一つが、そこで学ぶ学生や教職員の雰囲気です。
案内やプログラムのサポートをしてくれる在学生の様子を見れば、どんな雰囲気で学生生活を送っているのか、自分に合いそうかを直感的に感じられるはずです。
また教職員の話し方や対応の丁寧さからも、学校全体の姿勢やサポート体制を垣間見ることができます。質問に対して親身に答えてくれるかどうかなど、実際のコミュニケーションから感じ取ることが大切です。
「ここなら安心して通えそう」と思えるかどうかは、学びだけでなくキャンパスライフ全体の満足度にもつながります。気になることがあれば遠慮せず声をかけて、自分なりに学校との相性を見極めてみましょう。
サポート体制(奨学金、就職支援、学修支援など)
大学や専門学校に安心して通うためには、入学後のサポート体制がどれだけ整っているかも見逃せないポイントです。
例えば経済的な不安がある人にとっては、奨学金制度や授業料減免の有無、申し込み条件などを知っておくことが重要です。入試説明会や個別相談で、具体的な支給条件や併用可能な制度について確認しておきましょう。
また就職支援の充実度も学校によって大きく異なります。キャリアセンターの利用方法、インターン紹介、就活セミナーの実施状況など、どんな支援が受けられるかを聞いておくと安心です。
さらに大学ならではの学修サポート(レポート添削、履修相談、チューター制度など)があるかどうかも要チェックです。「入学後についていけるか不安……」という場合でも、支えてくれる環境があるかどうかで安心感は大きく変わります。
これらの情報は、学校パンフレットやWebサイトだけではわかりにくいこともあります。オープンキャンパスの個別相談や在学生との会話を通して、気になることは遠慮なく質問してみましょう。
通学しやすさや周辺環境
進学後の生活を快適に過ごすためには、キャンパスまでのアクセスや学校周辺の環境もしっかり確認しておくことが大切です。
電車やバスの本数、最寄駅からの距離、通学ラッシュ時の混雑状況などは、毎日の通学ストレスを大きく左右します。実際に足を運ぶことで、通学ルートの現実的なイメージをつかむことができるでしょう。
また学校周辺に飲食店やスーパー、書店、病院などがあるかどうかも重要なチェックポイントです。一人暮らしを予定している人は、住宅街の雰囲気や家賃相場、夜の治安などにも目を向けてみてください。
「この環境なら通いやすそう」「安心して暮らせそう」と思えるかどうかは、学校選びの満足度や学びの継続性にも直結します。
気になることがあれば、在校生に「通学はどうしていますか?」「キャンパス近くに住んでいる人が多いですか?」など、リアルな声を聞いてみるのもおすすめです。
オープンキャンパスには行くべき?参加したほうがよい6つの理由
オープンキャンパスに参加したほうがよい理由として、以下の6つが挙げられます。
- 入学後のミスマッチを防げる
- 実際に通っている学生の雰囲気を知ることができる
- 勉強のモチベーションが上がる
- 総合型選抜ではエントリー条件になっていることも
- 学校推薦型選抜の面接対策にもなる
- プレゼントや過去問が入手できることもある
ここではそれぞれについて詳しく解説していきます。
1.入学後のミスマッチを防げる
オープンキャンパスのメリットとして、入学後のミスマッチを防ぐことができる、という点が挙げられます。
パンフレットやホームページで受ける大学の印象と、実際に訪れたときの印象が食い違うことは少なくありません。
オープンキャンパスでは、校舎の雰囲気や学生の様子、授業のスタイルなどを自分の目で確かめることができます。こうした体験を通じて、学校への理解が深まり、入学後のギャップを減らすことが可能です。
進学してから「思っていた学校と違っていた……」と悔やむのはもったいないです。オープンキャンパスは、今感じている学校のイメージと、実際の姿とのズレを埋める絶好の機会といえます。
2.実際に通っている学生の雰囲気を知ることができる
実際に通っている学生の雰囲気を知ることができるのも、参加したほうがよい理由の一つです。
オープンキャンパスでは、案内や説明を担当する在学生と接する機会があります。その中で、普段の学校生活や学生同士の関係性、キャンパスの雰囲気などを感じ取ることができます。
明るくフレンドリーな印象なのか、落ち着いた雰囲気なのか、自分に合いそうかどうかを判断するうえで貴重な情報です。
実際に通う学生の様子を知ることは、「この学校で学ぶ自分」をイメージするための大きなヒントになります。
3.勉強のモチベーションが上がる
オープンキャンパスに参加することは、受験勉強のモチベーションアップにもつながります。
実際にキャンパスを訪れ、きれいな校舎や最新の設備を見学したり、教職員や在学生の話を聞いたりすることで、「ここで学びたい」という気持ちが強まるはずです。
楽しそうに学生生活を送る先輩の姿や、充実した学びの環境を目の当たりにすることで、「絶対に合格したい」という明確な目標が生まれ、自然と勉強にも力が入るようになるでしょう。
中には「受験勉強が忙しいから」と参加をためらう人もいるかもしれません。しかしやる気を高めるきっかけとしても、オープンキャンパスは有効です。積極的に足を運んでみましょう。
4.総合型選抜ではエントリー条件になっていることも
大学によっては、オープンキャンパスに参加した人だけが出願できる総合型選抜を実施している場合があります。こうした方式は「オープンキャンパス体験型」などと呼ばれることもあります。
例えば京都美術工芸大学の総合型選抜Ⅰ期A日程・B日程では、「オープンキャンパスに参加し、志望する学部の説明会や体験授業等を受講すること」がエントリーの条件となっています。
この制度では、体験授業や説明会、面談といったプログラムへの参加がエントリーの必須条件となっていることもあるため、注意が必要です。
自分の志望校がこの制度を導入しているかどうかは、早めに確認しておきましょう。見逃すと出願自体ができなくなるおそれもあります。
総合型選抜については、以下の記事をご覧ください。
5.学校推薦型選抜の面接対策にもなる
学校推薦型選抜などの面接試験では、オープンキャンパスでの体験を志望動機に生かすことができます。
例えば「授業カリキュラムに興味があるから」「学びたい分野があるから」といった回答は、やや抽象的でほかの受験生と差がつきにくいかもしれません。
その点、「オープンキャンパスで模擬ゼミを体験し、◯◯に強く興味を持って資格を取得した」といったように、自分だけの体験を交えて話すことで、具体性と熱意がより強く伝わります。
また大学によっては「オープンキャンパスに参加してどう感じたか」を面接で尋ねられることもあります。そのときに自分の言葉で印象や学びを語れると、説得力ある志望理由につながります。
オープンキャンパスへの参加が合否に直結するわけではありませんが、面接で自分の思いを伝える材料になるという点では、大きな価値があるといえるでしょう。
6.プレゼントや過去問が入手できることもある
オープンキャンパスに参加すると、学生食堂の無料ランチ券や記念品、交通費の補助など、うれしい特典が用意されていることがあります。
参加者全員に、学校ロゴ入りのペンやタオル、トートバッグといったオリジナルグッズをプレゼントしている大学もあり、自然と学校への愛着が深まるきっかけになるでしょう。こうした小さな満足が、受験へのモチベーションアップにもつながります。
また一部の大学では一般選抜の過去問を配布しているケースもあります。
例えば武蔵大学のオープンキャンパスでは、全日程共通プログラムとして入試ガイドと過去問冊子の配布が行われる予定です。
参考:武蔵大学公式サイト
出題傾向を早めに把握できるチャンスとして、積極的に活用したいところです。
オープンキャンパスに行くときの注意点は?
初めてオープンキャンパスに参加する際は、流れがわからず戸惑ってしまうこともあるかもしれません。
「もっと早く知っておけばよかった……」と後悔しないためにも、事前に気をつけたいポイントを押さえておきましょう。
事前申し込みが必要なこともある
オープンキャンパスによっては、参加前に申し込みが必要なケースがあります。
最近では完全予約制の大学も増えており、当日ふらっと行っても参加できないことがあるため注意が必要です。
申し込み方法は、大学の公式サイトやイベント専用ページからのエントリーフォーム、あるいは電話受付など、学校によって異なります。
特に模擬授業や個別相談など人気のプログラムは、すぐに枠が埋まってしまう可能性もあるので、早めの手続きをおすすめします。
また申し込みが不要な場合でも、受付時間や集合場所、持ち物の有無など、当日の流れはあらかじめ確認しておくと安心です。
服装は派手すぎないもの
オープンキャンパスでは、清潔感があり、シンプルで動きやすい服装を心がけるのが基本です。服装によって印象が大きく変わるわけではありませんが、初対面の教職員や在校生と接する場でもあるため、きちんとした印象を持たれる服装が望ましいでしょう。
制服でも私服でも問題はありませんが、私服を選ぶ場合は、過度に派手なものやカジュアルすぎる格好は避けたほうが無難です。
どんな服を着ていくか迷ったときは、制服を着ていくのも一つの選択肢です。多くの参加者が制服で来ている場合もあるので、安心感があります。
また広いキャンパス内を歩き回ることを考えると、靴は履き慣れたスニーカーなど、歩きやすいものを選ぶと安心です。
参加は3校ほどにとどめておく
オープンキャンパスでは、キャンパスの雰囲気や授業の内容、入試情報など、得られる情報が非常に多くなります。
あまりに多くの大学に参加してしまうと、後から情報を整理したり、比較したりするのが大変になる可能性もあります。
さらにオープンキャンパスはほとんどの場合、1日がかりのイベントになるため、参加にはそれなりの時間と体力を使います。スケジュールが立て込むと、受験勉強の時間を圧迫してしまうことにもなりかねません。
そのため参加する大学は3〜5校程度に絞っておくのが現実的です。優先順位をつけて、「本当に気になる学校」「選択肢に入っている学部」などを中心に、効率よく回ることを意識しましょう。
実際にオープンキャンパスに参加した先輩のリアルな声
ここでは、オープンキャンパスに参加した受験生や保護者の体験談を紹介します。
「行ってよかった」と感じた理由や、参加したことで変わった意識など、リアルな声を進路選びの参考にしてみてください。
自分が通うことを想像してモチベーションUP
2024年度に早稲田大学に合格した人の合格体験記には、以下のような記述があります。
オープンキャンパスでキャンパス内の雰囲気を知ることが出来、そこで自分自身が通うことを想像することで早稲田大学を志望校にすることが出来た。またオープンキャンパスはほかの高校生もいるのでどのような人がこの大学に来るのかを知ることが出来たから
この体験談からは、「その場に行くことでしか得られないリアルな感覚」がモチベーションを高める原動力になることがわかります。
資料や映像では得られない「空気感」を味わうことで、志望校選びの軸が明確になった好例です。
この合格体験記を読みたいという方は、以下をご覧ください。
実際の学校のアクセスを確認でき、在校生の意見を聞ける
2022年度に東京未来大学に合格した人の保護者の合格体験記には、以下のような記述があります。
実際に行ってみると時間がどのくらいかかるか、どんな場所なのかがわかる。また、在校生の目線で大学の授業や部活やその他の活動について細かく知ることができるので、実際に何回も行けるときには行くように話しました。
この体験談では、「アクセス面」や「在校生のリアルな声」が重視されています。特に保護者視点での安心感が伝わる内容です。
進学後の通学や生活を具体的に想像できることは、本人だけでなく家族にとっても大きな判断材料になります。交通手段や周辺環境の確認も、オープンキャンパスでこそできる貴重な情報収集です。
この合格体験記を読みたいという方は、以下をご覧ください。
見学したことで早めに実習に取り組めた
2022年度に東京都立大学に合格した人の合格体験記には、以下のような記述があります。
特殊な学部なので見学した事で合格するためにデッサンの予備校に通ったりすることの必要さを知り、早めに取り組めた事はよかった。実際に目の前で実験しているところや作品を見て大学で何を学ぶのかを知るのにとても役になったと思う。
この体験談は、「専門的な学部・学科に進む人」にとって非常に参考になります。
設備や作品を見ることで、入試にどんなスキルが必要かを早期に把握し、具体的な対策に踏み出せたのが合格につながったポイントです。特に芸術・実験・実技系の学科では、見学=準備のスタートになることを示しています。
この合格体験記を読みたいという方は、以下をご覧ください。
オープンキャンパスに関するよくある質問(FAQ)
オープンキャンパスに参加する前に気になることや、よくある疑問についてわかりやすく解説します。
オープンキャンパスに参加するときの持ち物は?
オープンキャンパスに行くときは、情報収集や体調管理のために必要な持ち物を事前に準備しておきましょう。
基本的な持ち物
- A4サイズの資料が入るカバン(パンフレットや配布資料が多いため)
- メモ帳やノート(質問内容や、教職員・在校生の話をメモするため)
- 筆記用具(シャープペンやボールペンなど)
- スマートフォン(写真撮影・マップ・メモ・予約確認などに活用)
あると安心な持ち物
- 羽織れる上着やカーディガン(冷房が効いている室内対策)
- 飲み物(水筒・ペットボトル)(こまめな水分補給に)
- 日傘・帽子(夏場や屋外移動の多い場合)
- ハンカチ・タオル(汗や雨対策に)
体調が悪くなってしまうことのないよう、快適に過ごせるように準備しておくことが大切です。また必要に応じて、参加証明書や予約確認メールなどもスマホに保存しておきましょう。
志望校は決まっていないのですが、オープンキャンパスに参加すべきですか?
志望校が決まっていなくても、オープンキャンパスに参加することが重要です。さまざまな学校を実際に見て回ることで、自分に合う環境や興味のある学問分野が見えてくることがあります。
パンフレットやWebサイトだけではわからない「空気感」や「学生の雰囲気」を知ることも、学校選びの大切な判断材料になります。
気になる学校があるならもちろん、少しでも興味を持った学校には積極的に足を運んでみましょう。
時間に余裕があれば、複数校のオープンキャンパスを比較してみることで、進路の方向性がよりクリアになるはずです。
オープンキャンパスには誰と行くべきですか?
オープンキャンパスは、一人で行っても、友達と一緒に行っても大丈夫です。
一人で参加する場合は、自分のペースで回れることが最大のメリット。気になるプログラムを自由に選び、見たい場所だけをじっくり見学できます。
自分の中で落ち着いて考えながら見て回りたい人には、一人での参加が向いているでしょう。
一方で友達と一緒に行くと、感想を共有しながら見学できるため、自分では気づかなかった視点に気づけることもあります。
また初めての場所でも安心感があるという点でも心強いです。
どちらが良い・悪いではなく、自分に合ったスタイルで参加することが大切です。
オープンキャンパスは保護者がついて行ってもよいですか?
オープンキャンパスに保護者が同伴しても、まったく問題ありません。実際、多くの大学では保護者向けの説明会や見学コースを用意しており、同行を歓迎しています。
保護者が一緒だと、学費や奨学金制度、通学にかかる交通費など、費用に関する具体的な質問を代わりにしてもらえるので安心です。
実際に金銭面をサポートする立場だからこそ、リアルなお金の話を確認してもらえるのは大きなメリットといえます。
さらに授業内容や進路支援、キャンパスの雰囲気、周辺環境なども大人の視点で客観的に見てもらえるため、自分では気づかなかった点についてアドバイスをもらえることもあります。
自分一人で見るのとは違う角度から学校を評価してもらえるので、進学先を選ぶ際の心強いサポーターになってくれるはずです。
オープンキャンパスには何年生から参加できますか?
多くの大学では、高校1年生から参加することが可能です。
早めにオープンキャンパスに行っておくことで、大学の雰囲気や学びの内容を知ることができ、進路の方向性が明確になりやすくなります。
志望校を決める際のヒントが得られるだけでなく、目標がはっきりすることで、その後の勉強にも前向きに取り組めるようになります。
何年生で行っても歓迎されるので、気になる学校があれば、まずは気軽に参加してみることをおすすめします。
オンラインとリアル、どちらのオープンキャンパスに参加すべきですか?
オンラインオープンキャンパスとは、ビデオ通話ツールや配信サイトなどを使って、自宅から参加できる形式のイベントです。
学校説明や模擬授業、在校生・教職員との質疑応答など、リアルに近いプログラムをオンラインで体験できる場合もあります。
一方で実際のキャンパスの雰囲気や施設の規模、アクセスのしやすさなどは、現地に行ってみないとわからない部分も多いです。
「通いやすさを確かめたい」「実際の空気感を体感したい」という人には、リアルでの参加が向いています。
どちらが有利・不利というわけではありませんが、目的に応じて使い分けるのがポイントです。例えば大学が遠方にある場合や、当日都合がつかないときは、まずはオンラインで基本的な情報を把握しておくとよいでしょう。
両方の形式を活用すれば、より多角的に志望校を比較・検討できます。
まとめ|気になる学校には気軽に足を運んでみよう
オープンキャンパスは、進路や志望校を考えるうえで欠かせない重要な機会です。パンフレットやホームページから基本的な情報を得ることはできますが、実際にキャンパスに足を運ぶことでしか感じ取れないこともたくさんあります。
教室の雰囲気や学生の様子、学校全体の空気感など、「自分に合うかどうか」を確かめるには現地での体験が最も確実です。
また在校生や教職員の話を直接聞くことで、学びの内容や進路サポートへの理解も深まります。
少しでも気になる学校があるなら、ぜひ一度オープンキャンパスに参加してみてください。
自分が将来どんな場所で学び、成長していきたいのかを描くきっかけになるはずです。
執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。