英語教育の今と未来|学校英語から英語塾、4技能重視まで最新の動向を解説!


編集部
塾選ジャーナル編集部
「子どもの英語教育、どうするべきか」と悩む保護者は少なくありません。
「将来、英語で苦労させたくない」と考えるのも自然なことです。
近年、日本の英語教育は大きく変化しています。小学校では英語の授業が必修化され、中学・高校では4技能を重視した指導が一般的です。大学入試では英検などの外部試験を活用する動きも広がっています。
こうした変化により、子どもには早期から「英語力」が求められる時代になりました。
この記事では、英語教育が重視されるようになった背景を解説。学校教育ではカバーできない英語力を育てるカギとして注目されている「英語塾」についても紹介します。
保護者として今なにができるのかを考えるきっかけとして、ぜひ参考にしてください。
なぜ今「英語教育」が話題なのか?
日本の英語教育は近年、大きく変化しています。学習指導要領の改訂や国際化への対応を背景に、「なぜ今、英語教育が重要なのか?」という問いが注目されるようになりました。
この章では、英語教育が重視されるようになった社会的背景を解説します。
2020年に小学校英語が必修化(教科化)された背景とは?
小学校における英語の必修化は、2020年度に施行された新しい学習指導要領に基づくものです。
この改訂により、小学3年生から「外国語活動」がスタートし、5・6年生では英語が正式な教科として導入されることとなりました。
こうした取り組みの背景には、「英語力の向上が日本の将来にとって極めて重要である」という国の考え方があります。文部科学省は、「グローバル化が進む中、英語は国際共通語として不可欠であり、日本はアジアの中でもトップクラスの英語力を目指すべきだ」と明言しています。
参考:「今後の英語教育の改善・充実方策について 報告~グローバル化に対応した英語教育改革の五つの提言~」(文部科学省)(2025年5月21日閲覧)
さらに今後の英語教育改革においては、基礎的な知識・技能だけでなく、それを活用して課題を解決する思考力や判断力、表現力の育成が求められています。
つまり英語を「学ぶ」だけでなく、実際に「使いこなす」力が重要視されているのです。
小学校での英語教科化は、こうした力を早期から育てるための第一歩といえるでしょう。
社会全体で進む「英語力」重視の流れ
文部科学省の提言では、英語教育の強化が学校だけの課題ではなく、日本社会全体の重要テーマであるとされています。
国際共通語である英語を使いこなす力は、今や一人ひとりに求められる時代です。国民が異文化理解やコミュニケーションに前向きに取り組むことは、将来の日本にとって不可欠といえるでしょう。
ただし、グローバル化への対応とは「英語ができればよい」という話ではありません。日本の歴史や文化といった教養を身につけることも欠かせませんし、それらを踏まえたうえで自らの意見を発信し、他者と意義あるコミュニケーションができる力が求められます。
4技能で問われる“使える英語”とは?
これからの社会では、「使える英語」がますます重要になります。単語や文法を暗記するだけでは、実際のコミュニケーションには対応できません。
英語を通して情報を理解し、自分の考えを相手に的確に伝える力が求められています。
つまり、「読む・書く」に加えて、「聞く・話す」も含めた英語の4技能が重視される時代に入っているのです。
こうした背景を受けて、英語教育も変化しつつあります。文部科学省が推進する教育改革でも、英語を使って「思考力・判断力・表現力」を発揮できることがゴールとされています。
将来どのような職業に就くとしても、国境を越えて人と関わる場面は今後さらに増えると予想されます。そのためには、単に英語を話せるだけではなく、「相手に伝わる英語」=実践的な英語力が不可欠です。
その力を身につけるための指標として注目されているのが、CEFR(セファール)です。
CEFRは、ヨーロッパを中心に世界中で活用されている語学力の国際基準で、「聞く・話す・読む・書く」の各技能をレベルごとに評価できます。
学校のテストや入試対策にとどまらず、世界基準で通用する英語力を育てるうえでも、CEFRの視点は役立ちます。
今後の英語教育では、「知識を覚える」だけでなく、英語を使って相手と理解し合う力をどう育てるかが、ますます重視されていくでしょう。
学校の英語教育はこう変わった!
ここでは、学年ごとにどのように英語教育が変化してきたのかを紹介します。
特に学習指導要領の改訂後、各ステージで求められる英語力は大きく変わりました。
小学校:「聞く・話す」中心から「読む・書く」も加わる
これまで、小学校では5・6年生を対象に「外国語活動」が行われてきました。
しかし、先述のとおり、2020年度の学習指導要領の改訂により、その取り組みは3・4年生にも拡大されました。
この変更によって、英語の学習がさらに早期化しただけでなく、学びの内容にも変化が生まれています。
これまでは「聞く」「話す」といったコミュニケーションの入り口となる活動が中心でした。
しかし、改訂後は「読む」「書く」という要素も含めた、より多面的な言語運用能力の育成が求められるようになっています。
音やフレーズに親しむだけでなく、アルファベットの読み書きや簡単な英文の理解といったスキルも小学生の段階から扱われるようになりました。こうした変化は、中学校以降の英語学習との接続を意識したものといえます。
中学校・高校:「授業は英語で」「4技能評価」が基本方針に
中学校および高校の英語授業は、「英語で行うことを基本とする」という方針が打ち出されています。文法や語彙の学習だけでなく、授業そのものを英語で進めることにより、実践的な運用能力の強化が図られています。
高校では、新たに「論理・表現」という科目が設けられました。この科目では、英文による意見形成や説得のスキルを養うことが目的とされています。
英語科目全体としては、「聞く・話す・読む・書く」の4技能すべてを評価対象としながらも、特に発信力(話す・書く)の強化が重視されている点が特徴的です。
具体的には、スピーチやプレゼンテーションに加え、ディベートやディスカッションなどアウトプット型の活動が積極的に取り入れられています。
これにより、自分の意見を論理的に組み立て、相手に伝える能力を育てることがねらいです。
こうした取り組みは、大学入試やグローバル社会への対応にもつながる重要なステップといえるでしょう。
小・中・高:ICTを活用した英語教育の広がり
英語教育の現場では、ICT(情報通信技術)の導入が進んでいます。文部科学省が進める「GIGAスクール構想」により、児童生徒一人につき一台の端末が整備されました。その結果、英語の授業でもタブレットやAI教材などが活用されるようになっています。
小・中・高では、以下のようなICTを活用した授業内容を展開しているところもあります。
- 動画や音声で発音やリスニングに触れる
- 語彙や文法を繰り返し学べるオンライン教材を使用
- 英語でのディスカッションやスピーチ活動を重視
また、海外の学校と連携し、オンラインで交流を行う先進的な取り組みも登場しました。実際に英語を使う経験を積むことで、学習のモチベーション向上にもつながっています。
このように、ICTを活用した英語教育は進化を続けています。今後は教育の質だけでなく、地域や学校間の格差是正も重要な課題となるでしょう。
大学入試:リスニングの配点増加や外部英語検定の活用
大学入試においても、英語力の評価方法が大きく見直されています。かつてセンター試験では、リスニングの配点は50点に設定されていました。
しかし、現在の大学入学共通テストでは、リーディングとリスニングがともに100点満点とされ、配点のバランスが変更されています。これは、「読む」だけでなく「聞く」力の重要性が明確に評価されるようになったことを意味しています。
また、多くの大学で、英検®やTOEFL、IELTSなどの外部英語検定試験のスコアを活用する動きも広がっています。出願資格や得点換算に用いられるケースもあり、学校内の成績だけでは測れない英語力が重視される傾向にあります。
これらの変化は、実践的な英語運用能力を重視する教育改革の一環といえるでしょう。
大学受験と英検®の関係について詳しく知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。
英語教育は早めにすべき?家庭学習の可能性と重要性
英語教育は、できるだけ早い段階から始めることが望ましいです。特に小学校入学前から家庭で英語に触れておくことで、後の学習に良い影響を与えることが期待できます。
例えば、幼少期から英語に慣れ親しんでいれば、英語に対する苦手意識や抵抗感が生まれにくくなる傾向があります。反対に、小学生になってから初めて英語を学ぶ場合、言葉の意味が理解できずに戸惑い、苦手意識を持ってしまうケースも少なくありません。
一度ついた苦手意識は、その後の学習にも影響を与えます。
中学生や高校生になっても英語を敬遠するようになり、将来の進学やキャリアの選択肢を狭める要因になりかねません。
そこで有効なのが、家庭での早期英語教育です。日常生活の中に英語の音や表現を取り入れるだけでも、子どもは自然と「英語=楽しいもの」と捉えるようになります。
「もう一度聞きたい」「また話したい」といったポジティブな感情が育てば、英語への前向きな姿勢が長く続きやすくなります。苦手意識を感じにくいまま学習習慣が定着することは、将来の英語力向上にもつながります。
さらに、早く始めることで、ほかの子どもよりも多くの学習時間を確保できます。これにより、自然と英語に触れる機会が増え、長期的な学習成果にも差が出る可能性があるでしょう。
学校教育だけでは不十分?!民間英語教育の役割
日本の英語教育は進化を続けていますが、学校教育だけでは十分にカバーしきれない課題も残っています。
実際、以下のような点が日本の英語学習における弱点と指摘されることが多くあります。
- 音声学習の機会が不足している
- 受験対策に偏ったカリキュラムになっている
- 英語を日本語に訳すことが前提になっている
- 学習時間そのものが少ない
- 英語を実際に使う機会がほとんどない
- 海外留学経験のある教員が限られている
- ALT(外国語指導助手)を十分に活用できていない
こうした課題が重なることで、「学んだ英語を使えない」という状態に陥るリスクも生じます。
学校教育だけで英語力を伸ばすのが難しいと感じるケースは、決して珍しくありません。
そのようなときに有効な選択肢となるのが、民間の英語塾などの補完的な学習手段です。
学校の授業だけでは補いきれない「実践力」や「継続的なアウトプット」を得る機会として注目されています。
次のセクションでは、英語塾とはいったいどんなところなのかについて詳しく解説していきます。
英語塾ってどんなところ?なぜ選ばれるの?
近年、注目を集めている「英語塾」ですが、実際にはどのような学びの場なのでしょうか。
英会話スクールとの違いや、家庭学習では補いきれないメリットに注目が集まっています。
英語塾と英会話スクールの違い:学びのスタイルと到達目標
英語塾とは、その名のとおり通り、英語に特化した学習塾のことを指します。
国語や数学などほか他の教科も扱う一般的な学習塾とは異なり、英語の力を段階的に高めることに重点が置かれています。
通常は学年ごとにクラスが分かれており、学校の授業内容を補完・発展させる形式で授業が行われます。特に「読む」「書く」といったスキルを中心に、語彙力や文法力をしっかりと育てるのが特徴です。もちろん、4技能をまんべんなく指導してくれるスクールもあります。
なかには、定期テスト対策や受験対策に特化したコースを用意している塾もあります。
中学生・高校生を対象に、志望校合格を目指したカリキュラムを組んでいる英語塾も珍しくありません。
一方で、英語の塾というと、英会話スクールを思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、両者には明確な違いがあります。
英語塾と英会話スクールの違い
英語塾 | 英会話スクール | |
---|---|---|
到達目標 | 学校成績の向上、定期テスト対策、志望校合格、資格取得 | 英語のスピーキング力向上、実践的コミュニケーション力 |
指導内容 | 「読む」「書く」が中心。場所により「聞く」「話す」も指導 | 「話す」「聞く」を重視。日常会話や応用表現が中心 |
講師 | 日本人講師が中心。学校教育に精通 | ネイティブスピーカーやバイリンガルが多い |
サポート体制 | 自習方法や学習計画、参考書選びなど細かく助言 | 会話中心のアドバイスが主。教材は教室に準拠 |
このように、英語塾は英会話スクールに比べてアカデミック寄りの指導内容が特徴です。
特に学生にとっては、成績向上や入試対策のための実力を養う場所として選ばれるケースが多く見られます。
だから選ばれる!英語塾のメリット3選
英語塾が選ばれる理由は、学校では補いきれない実践的で個別性の高いサポートが受けられる点にあります。
ここでは、代表的なメリットを3つ解説します。
- 英語のプロから指導が受けられる
- 英語の4技能を伸ばせる
- モチベーションの高い仲間と切磋琢磨できる
英語のプロから指導が受けられる
英語塾の大きな特長は、英語を熟知したプロ講師から直接指導を受けられることです。TOEICの高得点保持者や元英語教員、ネイティブ講師、海外大学卒の指導者など、高い専門性を持つ人材が研修を経てレッスンを担当しています。
学校の授業でつまずいた箇所も、プロの視点で工夫された解説によって理解しやすくなるケースが多く見られます。「何となくわからない」を残さず、一人ひとりの理解度に合わせてフォローしてくれるのが塾ならではの強みです。
さらに、近年の入試で重視される実用的な英語力、や思考力・表現力を養う授業スタイルも、多くの英語塾で導入されています。
試験対策だけでなく、将来に役立つ英語力を育てたい人にも適した学びの場といえるでしょう。
英語の4技能をまんべんなく伸ばせる
英語塾では、「聞く・読む・話す・書く」の4技能をバランスよく習得できるカリキュラムが組まれているのが大きな特長です。
多くの進学塾では、「読む・聞く・書く」までの対策が中心になりがちで、スピーキングの練習機会が限られていることが少なくありません。
その点、英語専門塾では、アウトプットの力=“伝える力”も含めて実践的に鍛えることができます。
4技能をまんべんなく強化しておくことは、英検®・TOEIC・GTEC®・TEAPなどの英語資格試験の対策にもつながります。
加えて、将来グローバルな場で英語を使う可能性があるなら、「聞いて終わり」や「書いて終わり」ではなく、自分の言葉で伝える力こそが武器になります。その基礎を築けるのが、英語4技能に特化した英語塾なのです。
モチベーションの高い仲間と切磋琢磨できる
英語塾の中には、海外大学や国際系の学部、難関大学を志望する生徒が多く集まる塾もあります。こうした環境では、同じように高い目標を持つ仲間たちと出会い、互いに刺激を受けながら学習に取り組むことが可能です。
周囲のレベルが高ければ自然と意識も高まり、「自分も頑張ろう」という前向きな気持ちが維持しやすくなります。
また、情報交換や学習法の共有など、一人では得られない相乗効果が生まれるのも、塾ならではの利点です。
同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境は、勉強へのモチベーションを高めるだけでなく、入試まで走りきる原動力にもなります。
「がんばるのが当たり前」という空気の中で学べることは、大きなアドバンテージとなるでしょう。
英語塾を選ぶ前に知っておきたい注意点
英語塾には多くのメリットがありますが、すべての学習ニーズに万能というわけではありません。
目的や期待する効果によっては、いくつかの注意点を理解しておく必要があります。
ここでは、英語塾に通う際に知っておきたい代表的なデメリットを2つ紹介します。
英語を話す機会があまりないことも
英語塾は「英語を使う場」というよりも、「英語を学ぶ場」であることが多い傾向にあります。
特に文法や語彙に重点を置いたカリキュラムを採用している塾では、英語を実際に話す機会が限られてしまう場合もあります。
英会話スクールとは異なり、スピーキングよりも読解や記述に力を入れている教室が大半です。
そのため、「話す力」を集中的に伸ばしたい場合は、別の学習方法との併用が有効といえるでしょう。
日本人講師が多く、その点は劣る
多くの英語塾では、日本人講師による授業が基本となっています。
もちろん、日本語で細かく説明してもらえる点は安心材料ですが、ネイティブの発音や自然な英語表現を身につけたい人にとっては物足りなさを感じることもあるかもしれません。
一部の塾では、ネイティブ講師や海外経験のある講師が在籍していることもありますが、それは例外的です。
「生きた英語」に日常的に触れたい場合には、英会話スクールやオンライン英会話などの活用も視野に入れるべきでしょう。
どう選ぶ?子どもに合った英語塾の見極め方
英語塾を選ぶ際は、年齢や学習目的に合った指導スタイルかどうかを見極めることが重要です。
子どもの成長段階によって適した塾のタイプや学習法は異なります。
【学年別】おすすめ英語塾の選び方
ここでは、小学生・中学生・高校生の学年別におすすめ英語塾の選び方について紹介します。
小学生の英語塾を選ぶ際のポイント
小学生にとって大切なのは、英語を「楽しい」と感じられることです。英語に触れたばかりの段階で「つまらない」「難しい」と感じてしまうと、学習意欲が低下しやすくなります。
英語は将来、受験やキャリアにも関わる重要な教科です。だからこそ、小学生のうちに英語への興味やポジティブな感情を育てておくことが大切になります。
塾を選ぶ際は、子どもの成功体験を積極的に褒める指導方針や、フレンドリーなコミュニケーションを重視する塾かどうかを確認しましょう。
こうした環境なら、英語学習を「楽しい」と感じる土台が整いやすくなります。
中学生の英語塾を選ぶ際のポイント
中学生に必要なのは、英語の基礎力を4技能(読む・書く・聞く・話す)全体でバランス良く身につけることです。
とくに中学生の英語力には、以下の4つの要素が求められます。
- 単語力:これまでの学習指導要領よりも大幅にアップした単語数
- 文法力:文章構造の理解を支える力。正しい語順や時制を把握する必要も
- 読解力:定期テストや入試では、意味を素早く正確に読み取る力がカギ
- リスニング力:共通テストなどで配点比率が上昇中。日常会話レベルの聞き取りが重要
これらを効果的に学べる塾を選ぶことで、定期試験対策から受験準備まで幅広く対応できます。
高校生の英語塾を選ぶ際のポイント
高校生には、応用力・論理力・表現力を鍛える指導ができる英語塾が求められます。
単なる文法の解説ではなく、長文読解・英作文・要約・プレゼンなど、実践的な英語力を育てる必要があるからです。
また、高校英語は内容が抽象的かつ複雑になっていくため、専門性の高い講師が在籍しているかどうかが大きな判断材料になります。
できれば体験授業を通じて、講師のレベルや指導の深さを事前にチェックしておきましょう。
講師との相性やフィードバックの質も、継続学習のモチベーションを左右する大切な要素です。
オンラインと対面、どちらが向いている?
英語塾を選ぶ際に悩みやすいのが、オンライン型か対面型か、どちらが子どもに合っているかという点です。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、子どもの性格や生活スタイルによって向き不向きがあります。
ここでは、オンライン塾に向いている子どもの特徴を紹介します。
- 部活動や習い事で時間が限られている
- 一人で集中して勉強する習慣がある
- 実績あるプロ講師の授業を受けたい
これらに当てはまる場合は、オンライン英語塾の選択肢も積極的に検討する価値があるでしょう。
逆に、対面塾に向いている子どもの特徴は以下のとおりです。
- 自宅では集中しづらい
- 先生やほかの生徒と対面でやり取りしたい
- 習慣化が苦手で、自主的に学ぶのが難しい
- 発音やスピーキングを細かく見てほしい
自分の子どもがどちらのタイプか、子どもとも相談して英語塾を選んでいきましょう。
長く続けられる英語塾とは?体験・面談で見るべきポイント
英語塾を選ぶ際には、「どこに通うか」以上に「長く続けられるか」が重要です。
継続的な学習の積み重ねが、確かな英語力を育てていきます。
以下に、体験授業や面談時にチェックすべきポイントをまとめました。是非英語塾を選ぶ時の参考にしてください。
- 通塾する目的を明確にする
- 通い続けられる料金かどうか
- 体験授業の有無
- 指導内容(4技能まんべんなくか、ほかのところも強みがあるか)
- 講師の専門性はどうか、ネイティブスピーカーはいるか
英語教育についてよくある質問(FAQ)
ここでは、英語教育に関して保護者や学習者からよく寄せられる質問に対して、わかりやすく解説します。
学習のスタート時や塾選びで迷ったときの参考にしてみてください。
英語を勉強するにはまず何から始めればよいですか?
英語学習を始める際に最も基本となるのが、「単語力」を身につけることです。
語彙が増えれば、リーディング・リスニング・ライティングといったほか他の技能の理解もスムーズになります。
例えば、文章を読んでも単語の意味がわからなければ、内容を正確に把握するのは難しくなります。
英語の4技能すべてにおいて、単語力は土台となるスキルです。
とはいえ、学び始めにもっとも大切なのは、「楽しみながら続けられるかどうか」という点です。
無理に詰め込みすぎると英語への抵抗感が生まれやすくなるため、ポジティブな気持ちで取り組める方法を選ぶことが成功のカギになります。
英語教育は何歳から始めるべきですか?
英語教育を始める最適な年齢に明確な決まりはありません。ただし、先述のとおり、小学校では3年生から外国語活動が始まり、5・6年生では英語が正式な教科として導入されています。
このような背景をふまえると、できるだけ早いうちから英語に触れておくことが望ましいといえるでしょう。特に幼児期は言語習得に対する感受性が高いため、英語の音やリズムに慣れる絶好のタイミングです。
とはいえ、早く始めることが必ずしも正解ではなく、本人の興味関心に合わせたタイミングで導入することが重要といえるでしょう。
日本の英語教育のレベルはどれくらいですか?
国際語学教育機関「EFエデュケーション・ファースト」が発表した2024年の調査によると、日本の英語力は世界116の国と地域の中で92位という結果でした。
この順位は、英語学習の歴史が長いにもかかわらず、日本が依然として英語運用能力に課題を抱えていることを示しています。
特にスピーキングやリスニングなどの実践的なスキルにおいて、日本は他国と比較して弱い傾向が見られます。このような現状を改善するためにも、早期教育やアウトプット重視の学習環境の整備がますます重要になるでしょう。
まとめ|子どもの未来につながる英語教育を親子で選ぼう
英語教育は、いまや受験対策だけでなく、子どもの将来の可能性を広げる大切な学びとなっています。
小学校での英語必修化や大学入試改革などを背景に、家庭でも早期の英語学習に目を向ける時代が訪れています。
英語塾をはじめとした多様な学習手段を活用すれば、子ども一人ひとりに合ったアプローチが可能になります。特に、年齢や性格、学習の目的に応じて最適な環境を選ぶことが、継続と成果につながる第一歩です。
保護者として大切なのは、「どの塾が有名か」ではなく、子どもが前向きに学べるかどうかを軸に選ぶことです。まずは体験授業や見学を通じて、実際の雰囲気や講師との相性をしっかり確認しましょう。
英語学習のスタートが、将来のグローバルな活躍につながるかもしれません。親子で楽しみながら、英語教育の第一歩を踏み出してみてください。
執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。