大学受験の模試はどこがいい?おすすめ模試を学年別に紹介&活用法も解説!
模試試験は大学受験に向けて、現在の学力を把握し、志望校との距離を測るための重要な指標です。しかし、「どの模試を受ければよいのか?」「模試の判定はどこまで参考にすべきか?」と悩む高校生や保護者も多いのではないでしょうか。
模試は、学年や目的に応じて受験するのがおすすめです。目安は以下のとおりです。
- 高1〜高2:進研模試 または 河合塾 全統模試(記述・マーク式)
- 高3(全国判定):河合塾 全統模試(記述・マーク式)
- 難関大学志望:駿台模試
この記事では、進研模試・河合塾の全統模試・駿台模試といった主要な大学受験模試の特徴をはじめ、模試の判定の見方や結果の生かし方を詳しく解説しています。自分に合った模試選びと、効果的な活用方法を知るために、ぜひ参考にしてください。
編集部
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目次
大学受験 模試はなぜ必要?目的と活用メリットを解説

模擬試験(以下、模擬)とは、大学受験のように複数の教科の試験を受けて現在の学力を測るものです。大学受験を考えている人なら誰しも受ける公開テストと呼ぶこともできるでしょう。
まずここでは、大学受験における模試の役割について解説します。
模試の目的は「現状把握」と「志望校との距離測定」

模試を受けるべき理由は、主に2つあります。
1.現在の自分の学力を把握できる
2.現状の学力と志望校合格に必要な学力の差がどれくらいなのか知れる
現在の学力を把握するのは日々の学習でも可能ですが、模試では大学受験の出題範囲である高校3年間の内容を総ざらいする形で現状把握ができます。
学校の定期テストも現状の学力を知ることができますが、試験範囲が大学受験よりも狭く当たりがつけやすいうえ、学校ごとに生徒の学力レベルや試験範囲、問題の内容も異なります。
そのため、大学受験のための現状把握という意味では、定期テストよりも模試の結果のほうが参考になるといえるでしょう。
また、模試は全国の受験生と同じ問題に取り組み、判定結果などで同じ志望校を目指すライバルとの学力差を把握できるのも大きな特徴です。
大学別模試のような受験者の学力レベルがある程度限定された模試を活用すれば、より高い精度で志望校合格までの距離を把握できます。
模試の結果をうまく活用して成績アップ
模試は、これまでの幅広い学習内容からバランスよく出題されるため、普段の学習では見つからない苦手な単元も見つけやすいです。
一問一答から記述までさまざまな問題形式がある模試なら、自分の苦手な問題形式も見つけられます。
そして、模試で見つけた苦手を重点的に復習することで、効率よく成績アップが目指せます。
また、各科目の試験結果を踏まえて自分の問題を解く際の傾向をつかみ、改善策を見出すことも可能です。
たとえば、ケアレスミスが多い科目があれば見直しの時間が取れるように時間配分を工夫する、一問一答の正答率は高いのに記述で点数が低い科目があれば記述・論述問題に取り組む時間を増やす、などの対策が考えられます。
このように模試の結果を分析して今後の学習に活かすことで、毎日のやるべきことが明確になり、効率よく成績を上げることができるでしょう。
模試の判定と合否の相関を理解し、学習戦略に生かす
模試では、試験結果から志望校の合格可能性を分析してAからEの判定が出されます。
ただしこれは模試を受けた時点での合格可能性を示したものであり、A判定だから絶対合格、E判定だから不合格ということはありません。
判定結果は参考程度にし、模試の内容をきちんと復習して次に活かすことが大切です。
模試をうまく活用できた受験生は、志望校合格までに自分がやるべきことを逆算して取り組むことができ、やみくもに勉強する人よりも効率よく合格に近づけるでしょう。
大学受験の模試の種類は?3つのタイプをわかりやすく解説

大学受験の模試は、大きく分けて3つのタイプがあります。共通テスト対策に適した「マークシート式模試」、記述力や思考力を測る「記述式模試」、そして特定の大学の試験傾向に合わせて作られる「大学別模試」があります。
それぞれ目的や難易度が異なるため、自分の学年や志望校に応じて使い分けることが重要です。
共通テスト対策に適した「マークシート式模試」
マークシート式は、大学入学共通テストのレベル・出題形式に沿った選択式の問題です。
記述問題はなく、解答用紙として配られるマークシートに正解だと思う番号や数字を塗りつぶして回答します。
一般的に記述式よりも問題数が多い傾向があり、多くの問題をすばやく解いて正確にマークを塗りつぶす力が重要です。
いくつかの選択肢から正答を選ぶ形式のため、たとえわからない問題でも何かしら回答できます。
記述力や思考力を測る「記述式模試」
記述式は、記述・論述問題を含めた総合的な問題が出題されるのが特徴です。国公立大学の二次試験や私立大学の入試で問われる記述・論述力を測ることができます。
一問一答式の漢字での書き取りや「〜〜について説明しなさい」「途中式を含めて解答しなさい」などの記述・論述問題が出題されます。
科目別だと、英語では英作文や和訳、空欄補充、国語では説明や要約、古文漢文の書き下し文、数学では証明問題などが多いです。
問題数はマークシート式よりも少ないものの、問題の意図を正確に読み取る力や論理的思考力、表現力、文章力といったさまざまな力が問われます。
特定の大学の試験傾向対策の大学別模試・冠模試
大学別模試は、特定の大学ごとの入試傾向に特化して作成される模試で、「冠模試」とも呼ばれています。同じ大学を志望する受験生だけが集まるため、志望校内での自分の立ち位置をより正確に把握できるのが大きな特徴です。
出題される問題は、各大学の過去問や出題傾向を分析したうえで作られており、問題の内容や形式が本番に非常に仕様になっています。実際の入試を想定した実戦的な演習として活用できます。
ただし、冠模試の実施状況は模試を主催する予備校によって異なり、すべての大学で実施されているわけではありません。受験を検討する際は、各予備校の案内を事前に確認しておきましょう。
旧帝国大学や早稲田大学、慶應義塾大学などの難関大学を志望する場合や、医学部医学科を目指す場合には、冠模試の受験を強くおすすめします。実施回数が限られていることが多いため、申し込み時期を逃さないよう、早めの準備が大切です。
大学受験の模試一覧!目的別にわかる特徴と選び方

大学受験のための模試には、たくさんの種類があります。
そこでここからは、大学受験のための模試を4つピックアップしてそれぞれの特徴について解説していきます。
模試の選び方についてもあわせて解説しているので、どの模試を受けようか悩んでいる場合はぜひチェックしてください。
主な模試の特徴(◎:非常に優れている、〇:十分に対応している、△:対応しているが、強みとは言えない)

進研模試 基礎力の確認に最適・初学者向け
進研模試は、ベネッセが主催する全国規模の模試です。進研模試/ベネッセ総合学力テストとも呼ばれ、マークシート式テストや記述式テストがあります。
「大学・短大進学を目指す、全国約45万人が受験する全国最大規模の模擬試験」であり、高校の授業で扱う基礎的な内容を中心に出題されます。
模試の時期に合わせてそのとき理解できていてほしい内容が出題されるため、問題のレベルは比較的易しく、各科目の基礎力を確認するのにぴったりです。
また、模試の結果をweb上で確認するツールや試験の解説動画、web解説を利用した復習サービスなどが充実しており、結果の見直しや復習もしやすくなっています。
河合塾 全統模試 中堅〜難関大志望者向けのスタンダード
全統模試は、大手予備校の河合塾が主催する大学受験模試です。さまざまな種類の模試があり、年間30回以上の模擬試験が全国で実施されています。
河合全統模試の目的・種類・特徴
| 目的 | 模試の種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| 早期入試対策 | 全統高1模試(記述式) | 高校1年生の授業進度に合わせた問題でこれまでの学習状況を確認できる。 中学で学習した範囲の確認も可能で、模試結果をもとにした大学別の合格可能性評価が見られる。 英数国の3科目、または英数・英国の2科目での受験が可能。 |
| 国公立大二次・私立大入試対策 | 全統高2模試(記述式) | 記述式で国公立大学の二次試験や私立大学入試で問われる記述力を確認できる。 模試結果をもとにした大学別の合格可能性評価が見られる。 英数国の3科目、または英数・英国の2科目での受験が可能。 |
| 大学入学共通テスト対策 | 全統共通テスト模試(マーク式) | 大学入学共通テストの出題傾向に合わせた模試。 全統記述模試との組み合わせで、国公立入試の共通テスト・二次試験の総合評価が可能なのが特徴。 6教科の受験が可能で、志望校の試験科目に合わせて文系は4種類、理系は2種類の組み合わせ方が選択できる。 |
| 国公立大二次・私立大入試対策 | 全統記述模試(記述式・論述式) | 国公立大学の二次試験や私立大学入試で問われる記述力を確認できる。 全統共通テスト模試との総合評価が可能。 英・数・国・理・地歴・公民の受験が可能で、文系理系それぞれ4種類の科目の組み合わせ方が選択できる。 数学・国語は出題範囲の選択も可能。 |
| 難関大入試対策 | プライムステージ(記述式・論述式) | 難関大入試対策のための本格的な記述模試で、全国のハイレベルな受験生が受ける。 記述式のため、全統共通テストとの総合評価も可能。 英・数・国・理・地歴の受験が可能で、文系理系それぞれ2種類の科目の組み合わせ方が選択できる。 |
参照:河合塾 全統模試案内 模試ラインアップ
このほかにも、東大入試オープンや早慶レベル模試といった大学別の入試対策模試を実施しています。
全統模試は、中堅大学志望から最難関大学志望まで幅広いレベルの受験生が受ける模試です。
難易度は標準〜やや高めで、基礎から応用まで現在の自分の学力状況を的確に把握できます。模試ナビというスマホ・タブレット・パソコン対応の復習ツールもあるので、模試の見直しや復習がしやすいです。
また、全統模試以外にも高1・2生を対象とした「大学入学共通テストチャレンジ」と「大学入学共通テスト トライアル」を無料で実施しています。
駿台模試 難関大志望者の中での立ち位置がわかる
駿台模試は、駿台予備校が主催する全国模試です。
東大・京大をはじめとする難関大志望者が主に受験するといわれ、ほかの模試よりもレベルが高いことで知られています。
駿台模試では主に4種類の模試・テストを実施しています。
駿台模試の目的・種類・特徴
| 目的 | 模試の種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| 難関大学対策 | 駿台全国模試 | 全国のハイレベルな受験生と競い合える。 記述式で、基礎問題が少なく、標準〜ハイレベル問題が多め。 |
| 難関大学対策 | 大学別入試実戦模試 | 同じ志望校の受験生を母集団として判定。 記述式で、問題は標準〜ハイレベル。 |
| 共通テスト対策 | 共通テスト対策模試 | 大学入学共通テストの出題傾向に沿ったマーク式の模試。 主に基礎〜標準レベルの問題を出題。 |
| 基礎学力定着 | 駿台atama+学力判定テスト | オンラインで受験できる教科書レベルのマーク式テスト。 高1・2生が対象で、基礎学力の定着にぴったり。 受験後すぐに試験結果がわかり、復習すべき単元もAIが教えてくれる。 |
参照:駿台模試・テストの種類とレベル
「駿台模試はハイレベル」といわれる所以にもなっているのが、「駿台全国模試」と「大学別入試実践模試」です。
これらの模試は、全国の学力上位層の生徒が受験する模試といわれ、標準〜ハイレベルの問題が出題されます。
母集団の学力レベルが高いため偏差値や合格判定も低く出がちですが、難関大受験における自分の立ち位置を正確に把握したい場合には最適でしょう。
東進模試 「学力を伸ばす」にフォーカス
東進模試は、東進ハイスクール・東進衛星予備校が主催する全国模試です。
基礎レベルの模試から難関大入試模試まで幅広く対応しており、年間でさまざまな模試を実施しています。
東進模試の目的・種類・特徴
| 目的 | 模試の種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| 早期共通テスト対策 | 全国統一高校生テスト、共通テスト本番レベル模試 | 大学入学共通テストと同じレベル・出題形式で実施。 最大6教科の受験が可能。東進講師による解説授業あり。 |
| 基礎学力の確認・定着 | 大学合格基礎力判定テスト | 英数国の基礎学力をチェックするためのマーク式模試。 基礎の抜け漏れを細かく分析して、基礎学力の定着に役立てられる。 |
| 国公立大二次試験対策 | 全国国公立大記述模試 | 全国の国公立大学入試で問われる記述力を測る記述式模試。 共通テスト模試や基礎力判定テストよりも難易度が高め。英・数・国・理・地歴を受験可能。東進講師による解説授業あり。 |
| 高1・2年生向け記述力養成 | 高校レベル記述模試 | 高1・2生を対象とした記述式模試。難関大合格に必要な記述力を身につけられる。 英数国(一部回では理・地歴)の受験が可能。東進講師による解説授業あり。 |
| 難関大学対策 | 大学別本番レベル模試 | 大学の入試傾向・難易度に合わせた模試。受験生が対象で、記述式・マーク式どちらも実施。 大学によっては東進講師による解説授業あり。 東大・京大・早慶・上理・MARCH・関関同立・旧帝大・医学部・神大・一橋大・東京科学大・千葉大・広島大の模試がある。 |
参照:東進模試|大学受験の模試
なかでも大学別模試の種類が豊富で、全国の幅広い難関大学の入試をカバーしています。
また、東進模試は成績表の充実度も特徴です。
各設問を科目・単元・ジャンルごとに細かく分析し、あなただけの「特に対策すべき分野」を教えてくれるなど、復習しやすい内容になっています。返却までの期間も最短中5日とスピーディーで、振り返りがしやすいです。
webサイト上には模試ごとの復習ツールも公開されており、採点講評や採点基準、優秀な答案の確認などができるようになっています。
目的に合わせた模試選びのポイント
模試を選ぶ際には、主催する予備校の模試の特徴や各模試の特徴と自分の志望校のレベルを照らし合わせてみましょう。
たとえば、東大・京大などの難関大を目指すなら、ハイレベルな母集団が特徴の駿台模試や難関大学別模試が充実している東進模試がおすすめです。
中堅大学を目指しているなら、基礎〜標準レベルの模試である河合全統模試や進研模試で基礎力を磨くのがいいでしょう。
また、模試を受ける目的によってもおすすめの模試は変わります。
各教科の基礎を総ざらいして苦手や弱点を見つけたいのか、自分の今の実力で志望校に合格できるのかを試したいのか、など目的に合わせた模試を選ぶように意識しましょう。
結局どれ?大学受験の模試に迷った時はこれを受けてみよう

大学受験の模試にはさまざまな種類がありますが、すべてを受ける必要はありません。自分の志望校や現在の学習状況に合わせて選ぶのが効率的です。
大学受験模試の特徴・難易度比較表
| ターゲット | 模試名 | 難易度 | 特徴 | 開催頻度(学年別・実施月・形式) |
|---|---|---|---|---|
| 全受験生(標準) | 河合・全統模試 | 普通 | 受験者数が多く、判定が最も正確。 | ・高1:年4回(5, 8, 10, 1月)※記述 ・高2:年5回(5, 8, 10, 1, 2月)※1月まで記述、2月は共テ ・高3:年7回(5, 7, 8, 10, 11月)※記述3回、共テ4回 |
| 高校1〜2生 | 進研模試 | 易しい | 基礎の確認。学校で受けることが多い。 | ・高1:年3回(7, 11, 1月)※記述 ・高2:年4回(7, 11, 1, 2月)※1月まで記述、2月は共テ |
| 難関大志望 | 駿台模試 | 難しい | 上位層が集中。記述力の測定に最適。 | ・高1:年3回(6, 10, 2月)※記述 ・高2:年3回(6, 10, 3月)※記述 ・高3:年2回(6, 9月)※記述 |
高1〜高2:進研模試 or 河合塾 全統模試
高1・高2の時期は、まだ学習範囲が限られており、基礎学力の定着度を確認することが模試の主な目的になります。そのため、出題範囲が広すぎず、受験者数が多い模試を選ぶのがおすすめです。
進研模試は、基礎的な問題が中心で、模試が初めての人でも取り組みやすい内容になっています。学校単位で受験することも多く、現在の理解度や苦手分野を把握するのに適しています。
スケジュールとしては、高1・高2ともに例年7月、11月、1月に記述式の「総合学力テスト」が行われ、高2の2月にはマーク式の「大学入学共通テスト模試」が実施されます。
一方、河合塾の全統模試は、進研模試よりもややレベルが高く、全国規模での自分の立ち位置を知りたい人に向いています。
将来、難関大学を目指す可能性がある場合や、早めに受験を意識したい人には特におすすめです。高1では例年5月、8月、10月、1月に記述・標準レベルの模試が開催されます。高2ではこれに加え、2月にマーク式の「全統共通テスト高2模試」が行われるため、年間で計5回受験するチャンスがあります。
どちらの模試も、「今の実力を知る」「次に何を勉強すべきかを考える」ための材料として十分な情報が得られます。まずは、記述形式がメインとなるこれらの模試を自身のスケジュールに合わせて受験し、結果を今後の学習計画に生かしていきましょう。
高3(全国判定):河合塾 全統模試(全統記述模試・全統共通テスト模試)
高校3年生になると、模試の役割は「学力確認」から「志望校との距離を測ること」へと大きく変わります。この時期に重要なのは、全国規模のデータをもとに、自分の現在地を客観的に把握することです。
その点で、河合塾の全統模試は、高3生にとって最もスタンダードな模試と言えます。受験者数が非常に多く、志望校判定の精度が高いため、国公立大学・私立大学を問わず、幅広い受験生に対応できるのが特徴です。
年間を通じて、記述式とマーク(共通テスト)形式がバランスよく配置されており、例年5月・8月・10月には「全統記述模試」が、5月・7月・10月・11月には「全統共通テスト模試」や「プレ共通テスト」が実施されます。このように年7回にわたる継続的な受験を通して、時期ごとの実力を多角的に測定することが可能です。
全統模試では、偏差値や順位だけでなく、志望校ごとの合格可能性判定や科目別の成績分析も充実しています。これにより、「今の成績でどの大学を目指せるのか」「どの科目を重点的に対策すべきか」が明確になります。
特に、受験校選びや出願戦略を考え始める高3生にとって、全統模試の結果は重要な判断材料になります。記述・マークそれぞれの模試結果をもとに学習計画を見直し、志望校合格に向けた具体的な対策へとつなげていきましょう。
難関大志望:駿台模試
旧帝国大学や早稲田大学、慶應義塾大学などの難関大学を本気で目指す場合には、駿台の全国模試を受験しておくことをおすすめします。
駿台模試の最大の特徴は、問題の難易度が高く、思考力や記述力を重視した出題である点です。そのため、受験者層も学力上位の生徒が中心となり、難関大志望者の中での自分の立ち位置を把握しやすい模試といえます。
スケジュールとしては、高1・高2生向けに例年6月・10月・2月(高2は3月)の年3回、記述・難レベルの「駿台全国模試ハイレベル」が用意されています。高3・既卒生向けには、例年6月と9月にハイレベルな記述模試が実施され、記述力の限界に挑戦する機会が設けられています。
また、単に偏差値や判定を見るだけでなく「どこまで通用しているのか」「どのレベルで壁にぶつかっているのか」を知る材料としても有効です。結果が厳しく出ることもありますが、それは弱点や課題がはっきり表れるという意味でもあります。
難関大学の入試では、基礎力に加えて応用力・記述力・時間配分が問われます。駿台模試は、そうした力を本番前に確認できる数少ない模試のひとつです。全統模試と併用しながら活用することで、より精度の高い学習戦略を立てることができるでしょう。
大学受験までの学年別模試戦略|スケジュールの立て方と向き合い方

模試は、何回も受ければいいものではなく、戦略を立てて計画的に受験することが成績アップのコツです。
ここでは、学年ごとに模試のスケジュールの立て方と向き合い方、おすすめの模試を紹介します。
高校1年生向け|基礎固め&模試慣れがメイン
高校1年生では、予備校や塾に通っている場合は塾側から受けるようにいわれた模試を受けておくだけで大丈夫です。
予備校や塾に通っていないけども模試を受けてみたいなら、学校の先生に相談してみましょう。担任や進路指導の先生が学校で申し込める模試を紹介してくれることがあります。受けたい模試が決まっている場合は、個人で申し込んでも問題ありません。
高校1年生は、苦手分野を見つけて基礎をしっかり固めることや、模試の雰囲気に慣れて自分なりの取り組み方を身につけることが大切な時期といえます。
そのため、各学期に1回くらいのペースで模試を活用し、模試慣れしつつ苦手分野の発見と克服に力を入れましょう。
進研模試、河合塾の高1生対象模試、東進の全国統一高校生テスト・高校レベル記述模試・大学別体験受験、駿台の駿台atama+学力判定テスト
高校2年生向け|受験意識のスタートライン
高校2年生では、大学受験を意識した模試を活用していきましょう。
模試の判定結果を参考に志望校合格までの距離を測り、日々の学習に活かすことが重要です。基礎固めはもちろん、志望校の試験内容に合わせて記述問題などの力を伸ばすことも考えられます。
模試を受けるペースは高校1年生のときと大きく変える必要は特にありません。模試の結果を活かした復習や日々の学習が無理なくできるペースで受験しましょう。
また、大学入学共通テストや各大学の入試実施時期には、東進などで体験受験を実施しています。
こうした模試を受けておくと、1年後の受験本番のイメージをつけやすくなるでしょう。
進研模試、河合塾の高2生対象模試、東進の全国統一高校生テスト・高校レベル記述模試・大学別体験受験、駿台の駿台atama+学力判定テスト
高校3年生向け|弱点を知り、志望校とのギャップを埋める
高校3年生では、いよいよ受験本番に向けて模試を活用しながら学習計画を立てていきます。
具体的な活用方法は、模試を受けて苦手科目・単元と形式(一問一答、記述など)を把握し、日々の学習でそれらを克服することです。
定期的に模試を受けることで、学力の推移や日々の学習の成果を確認し、さらにその後の学習計画をブラッシュアップしていきます。
大学別模試や志望大学のレベルに合わせた模試もうまく活用すると、志望校合格までの距離をより正確に把握して日々の学習に活かすことができるでしょう。
河合塾の全統共通テスト模試(マーク式)・全統記述模試(記述式・論述式)、駿台全国模試、東進の大学別本番レベル模試
模試の結果の活かし方

模試を受けたら、受けっぱなしにせずに必ず見直しと復習をしましょう。ここでは、模試を受けたあとやるべきことについて具体的に解説します。
結果を見る前に知っておくこと
模試で算出される志望校の合格可能性判定や偏差値は、ある程度は信頼できるものの、参考程度にとどめておくことが大切です。
これは、模試の合格可能性判定や偏差値は、模試を受ける受験生層(母集団)の学力レベルなどによって大きく変わるためです。
たとえば、進研模試は全国の大学・短大を目指す幅広い学力レベルの高校生が受験します。一方で駿台模試は、東大や京大をはじめとする学力上位層の高校生が受験する模試です。
この2つを比較した際、それぞれの模試受験者の真ん中くらいの学力を指す偏差値50は、数字こそ同じですが、その間には大きな学力差があります。
このように模試の結果は母集団の学力レベルなどによって大きく変わるため、各模試の判定結果に一喜一憂せず、苦手の洗い出しと対策ポイントの分析のために活用しましょう。
成績表の見方と分析ポイント
成績表を見るときには、偏差値を気にしすぎてはいけません。
まずは成績を大まかに確認したあと、教科ごと・設問ごとの成績を見て「どの教科・科目・単元をどれくらい伸ばせばいいのか」を分析しましょう。
見るべきポイントは、この3つです。
- 各教科の点数と平均点を比べ、平均点以下の教科がないか
- 各教科の間違えた分野・設問はどこか
- 正答率が特に低い教科・科目・分野はないか
この3つをチェックすると、最優先で対策すべき学習内容を見つけられます。
成績表に論評やあなたの試験結果にもとづく解説が載っている場合は、その内容も参考にしましょう。
弱点発見と今後の勉強への反映
模試の結果から弱点が発見できたら、今後の学習内容に反映していきます。
たとえば、英語の成績が平均点以下だった場合、設問やジャンル別の得点率を確認して以下のような学習内容の改善策を考えることができます。
・文法の得点率が低い→間違えた文法の復習、文法の問題演習の増加
・リスニングと長文読解の得点率が低い→まとまった文章を読む学習に注力
このように苦手な分野を一つずつ対策していくことで、効率よく成績アップをねらえます。
成績表を分析して学習内容に反映させるのが難しい場合は、学校の先生や塾の講師などと一緒に学習内容の改善をしてみるのもおすすめです。
模試後1週間以内にすべきこと
模試が終わって1週間以内にすべきことは、復習です。
試験内容の記憶が新しいうちに自己採点をして、模試のときにわからなかった問題を解き直すことで、苦手克服につながります。
問題の理解度ごとに印をつけておくと、復習するときに役立つのでおすすめです。
△:よく覚えておらず自信がないが、回答した
✖:知らない、わからないので無回答
問題を印ごとに分けて、△から優先的に復習をしていきましょう。△から復習する理由は、3つの印のうち一番点数アップにつながりやすいからです。
模試によっては解答速報がすぐに公開されることも多いので、すぐに自己採点をしましょう。
模試の判定と志望校の決め方
志望校がはっきり決まっていない場合は、知っている大学をいくつか書いてみて模試の判定を参考にするのもおすすめです。
たとえば、自分の合格できそうな大学がピンとこないなら、日東駒専〜MARCH〜早慶からレベルの異なる大学をいくつか書いて、C判定くらいの大学を見つけてみましょう。自分の目指せそうな大学がわかれば、そこから志望校探しもしやすくなるはずです。
ただし、行きたい大学がはっきり決まっている場合は、模試の判定に影響される必要はありません。判定に惑わされず、志望校合格までに何が必要なのかを分析するツールとして、模試を活用しましょう。
模試活用のルーティンまとめ★振り返りチェックリスト付き★
ここでは、模試を活用するために何をすべきか一覧にしました。
模試当日から期間別にチェックリストを作成しているので、模試受験後の参考にしてみてください。
振り返りチェックリスト
☐問題用紙に回答を書き写す
☐解答速報が出ていれば自己採点する 【翌日〜3日以内】
☐自己採点をもとに間違えた問題の復習をする
☐模試解説が出ていれば視聴する 【1週間以内】
☐間違えた問題や類似問題の演習を繰り返す
☐成績表があれば確認する
☐今後の学習内容の方針を立てる 【次の模試前】
☐前回の模試の成績を振り返る
☐目標点を立てる
☐前回発見した苦手を中心に勉強する
大学受験の模試に関する、よくある質問

最後に、大学受験の模試に関連した質問に回答します。
模試は全部受けるべき?どれかに絞るべき?
模試をたくさん受けすぎても、見直しや復習の時間が取れなければ意味がありません。
そのため、開催される模試をすべて受けるのではなく、自分に必要な模試を自分に合ったペースで受けるようにしましょう。
たとえば、日々の学習時間がしっかり確保できていて模試の見直しや復習、模試の結果を活用した学習計画の改善ができるなら、月ごとや季節ごとに受験しても学力アップが期待できます。
しかし、高校1〜2年生で部活が忙しく、日々の学習時間もうまく確保できていない状況なら、たくさん模試を受けてもそこから得られたヒントを学習に活かすことができません。
また、模試を定期的に受験するなら、いろいろな予備校の模試を代わるがわる受けるのではなく、メインで受けるものを決めるのがおすすめです。
これにより、あなたの模試の過去データが蓄積され、苦手の傾向を掴めたり学力状況を正確に把握したりできます。
判定がEでも志望校を諦めない方がいい?
模試でE判定が出ても、志望校を諦める必要はありません。
なぜなら、模試の判定はあくまで「合格可能性」であり、 A判定が続いている受験生でも志望校に合格できる可能性は100%ではないからです。
実際に模試でずっとE判定でも、最後まで諦めずに挑戦して志望校に合格した人はたくさんいます。
模試の判定は参考にすべきですが、その結果だけに振り回されて志望校まで変える必要はありません。
判定はどのくらい信頼できるの?
模試の判定の信頼性は、その模試を受ける人数と受験生の学力レベル、模試の受験時期によって変わります。
たとえば、高校3年生と既卒生を対象とした模試では、1学期は既卒生のほうが結果が出やすいといわれています。これは、既卒生のほうがこれまでの学習時間の合計が長く、受験を意識し出した高校3年生より成績がいい傾向があるためです。
また、全国規模の模試と大学別模試でも判定が異なることはよくあります。これは、全国規模の模試では全国のさまざまな受験生がいて学力レベルが幅広いのに対して、大学別模試は同じ志望校を目指すある程度同じ学力レベルの受験生が集まっているためです。
このように、模試の判定は必ずしも信頼性の高いものではなく、模試ごとに変わることもよくあります。
そのため、判定については参考程度にして、現在の学力・苦手の把握と志望校合格までの距離を測ることに焦点を当てて模試を活用しましょう。
まとめ 模試を上手に生かして、合格までの学習計画を立てよう

今回は、大学受験のための模試の特徴や活用方法などについて詳しく解説してきました。
模試は大学受験を突破するための重要なツールであり、正しく活用することで学習効率を上げることができます。しかし、模試と一口にいってもさまざまな種類があり、各模試の特徴を理解して適切なものを選ぶことが大切です。
これから大学受験を控えているなら、ぜひ本記事の内容を参考に自分に合った模試を選んで志望校合格を勝ち取りましょう!
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。