IELTSとは?難易度やメリット、スコアの目安から申し込みまで解説
「IELTSってどんな試験?」「大学受験や留学で本当に使えるの?」
IELTSは、読む・聞く・書く・話すの4技能を測る国際的な英語試験で、海外留学や移住、国内大学入試など幅広い場面で活用されています。
一方で、難易度やスコアの見方、TOEFL・TOEICとの違い、受験料や日程、勉強法など、受験前に確認しておきたいことは少なくありません。
この記事では、IELTSの特徴やメリットから、スコアの目安、試験内容、申し込み方法、4技能の対策まで、初めてIELTSを調べる高校生や保護者にもわかりやすく解説します。
編集部
塾選ジャーナル編集部
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目次
IELTSとは?特徴や目的を解説

IELTSとは、英語を母語としない人の英語力を測る国際的な試験です。
- 試験名:IELTS
- 読み方:アイエルツ
- 正式名称:International English Language Testing System
読む・聞く・話す・書くの4技能を評価し、スコアは1.0〜9.0のバンドスコアで示されます。世界140か国以上、11,000以上の教育機関や企業、政府機関がIELTSのスコアを採用しており、海外留学や移住はもちろん、国内の大学入試でも活用できる場面が増えている点が特徴です。
IELTS公式データによると、日本人受験者(Academic)のOverallスコアの平均は約5.8です。公式のバンドスコア基準では6.0が「多少の誤りはあるが概ね効果的にコミュニケーションできるレベル(Competent User)」に区分されています。
IELTSバンドスコアの目安
| バンドスコア | 呼称 | 英語力の目安 | 英検®だと何級くらい? |
|---|---|---|---|
| 9.0 | Expert User | 母語話者に近い、完全な運用力 | 該当なし(英検®の測定範囲を超える) |
| 8.0 | Very Good User | ごくわずかな誤りしかない高い運用力 | 英検®1級 |
| 7.0 | Good User | 複雑な内容にも対応できる運用力 | 英検®1級 |
| 6.0 | Competent User | 多少の誤りはあるが、概ね効果的な運用力 | 英検®準1級 |
| 5.0 | Modest User | 基本的な意思疎通はできるが、誤りが多い | 英検®2級 |
※英検®との対応は、文部科学省の対照表で「同じCEFR帯に区分される」ことに基づく目安であり、英検®とIELTSを直接結びつけた公式の換算表ではありません。
国内の大学入試ではOverall4.0前後(英検®2級相当の難易度)が出願資格の目安となる一方、海外の大学院ではOverall6.5〜7.0程度を求められることが多く、これが「高い英語力」とされる一つの基準です。
参照:IELTS公式サイト「Test taker performance data 2024-2025」(日本のスコア分布データをもとに算出)

IELTS AcademicとGeneral Trainingの違い
IELTSには、目的に応じて選べる2つのタイプがあります。大学・大学院への進学を目指す人向けの「Academic」と、海外移住や就労を目指す人向けの「General Training」です。
IELTS Academic・General Trainingの違い
| 項目 | Academic | General Training |
|---|---|---|
| 対象者 | 大学・大学院への進学を目指す人 | 海外移住・就労を目指す人 |
| Reading・Writingの内容 | 学術的な文章・図表の読み取りが中心 | 日常生活・職場を想定した文章が中心 |
| 主な用途 | 海外大学出願、国内大学のIELTS利用入試 | ビザ申請、海外就職 |
両タイプとも技能構成は同じですが、ReadingとWritingの出題内容が異なります。
Academicでは学術的な文章や図表の読み取りが中心となり、General Trainingでは日常生活や職場を想定した文章が扱われます。国内の大学入試でIELTSを活用する場合は、Academicのスコアが求められるのが一般的です。
IELTSは何に使える?海外留学から国内大学受験まで網羅
IELTSは、主に3つの場面で活用できます。
1つ目は海外留学です。イギリスやオーストラリア、カナダなど英語圏の大学・大学院への出願で、英語力証明として広く使われています。
2つ目は海外移住です。ビザ申請の要件としてIELTSスコアを求める国も多く、留学だけでなく移住や就労を目指す人にも活用されています。
3つ目は国内の大学入試です。早稲田大学や南山大学など、IELTSのスコアを出願資格や英語試験の得点換算に利用できる大学が増えており、高校生にとっても身近な試験になりつつあります。
高校生がIELTSを受けるメリットとは?

高校生がIELTSを受けるメリットは、国内大学入試の選択肢が広がることと、大学入学後の海外留学にもそのまま活用できることです。
IELTSには合格・不合格がなく、受験すればスコアが出るため、早い段階でスコアを取得しておくと、その後の学習計画を立てやすくなります。
これらのメリットと、知っておきたい注意点を具体的に解説します。
国内大学入試の選択肢を広げられる
国内の多くの大学でIELTSのスコアを出願資格や英語試験の得点換算に利用できる入試方式が設けられています。
例えば早稲田大学社会科学部の全国自己推薦入学試験では、IELTS Overall4.0以上が出願資格の一つとして認められています。大学・試験方式によっては、スコアを満たすことで当日の英語試験が免除される場合や、得点に加算される場合もあるのが特徴です。
一度スコアを取得しておけば、複数の大学・入試方式に同じスコアを使って出願できます。ほかの科目の対策に時間を充てながら、出願の選択肢を広げられる点がメリットです。
参照:早稲田大学社会科学部「全国自己推薦入学試験2027年度入試要項」
海外大学進学や留学の選択肢を広げられる
IELTSのスコアの有効期限は通常2年間です。高校生のうちに取得しておけば、大学入学後の留学にもそのまま活用できます。
前の章で触れたとおり、IELTSは世界140か国以上で認められている試験です。イギリス・オーストラリア・カナダはもちろん、アメリカを含む多くの英語圏への留学に対応しています。留学するかどうかがまだ決まっていない段階でも、取得しておく価値は十分にあります。国内大学受験と将来の留学、両方に備えられる点がIELTSならではの強みです。
一部の難関大・国際系学部では「英検®不可・IELTS指定」
大学受験において大きなシェアを誇るのは英検®ですが、上智大学国際教養学部(FLA)、早稲田大学政治経済学部(グローバル入試)、立命館大学グローバル教養学部(GLA)のように、出願資格を「TOEFLやIELTSなど(英検®不可)」と指定する国際系学部・英語学位プログラムも存在します。
理由として、主に次の3点が考えられます。
- 海外大学との提携プログラムに対応するため
デュアルディグリーや必修留学を伴う学部では、渡航先大学の受け入れ基準を最初から満たしておく必要がある
- 世界共通の物差しで選考するため
英語で講義を行う学部には世界中から留学生が出願するため、国内外で認知度の高いTOEFLやIELTSが基準として使われやすい
- 学術英語力を厳格に測定するため
全授業が英語で行われる環境では、日常会話を超えた学術的な読解・記述力が求められるため
一般入試での加点・免除を狙うだけなら英検®でも十分なケースが多い一方、国際系学部や英語で学ぶコース、在学中の海外留学を視野に入れる場合は、早めにIELTSの対策も検討しておくと安心です。
参照:上智大学「国際教養学部入学試験」、早稲田大学政治経済学部「グローバル(海外就学経験者)入学試験」、立命館大学「グローバル教養学部AO英語基準入学試験」各募集要項
IELTSの難易度はどのくらい?スコアの目安を解説

IELTSの難易度は、CEFR(外国語の運用能力を測る国際基準)でみるとB1〜C2程度に相当し、英語力の伸びに応じてバンドスコアも段階的に上がっていきます。
IELTSのスコアは0〜9|CEFRとのレベル対応
IELTSのスコアは、Overall Band Scoreとして1.0〜9.0の0.5刻みで示されます。数値が高いほど、複雑な内容を理解・表現できる高度な英語力があることを意味します。
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)という国際的な指標との対応関係は、文部科学省の対照表で以下のとおりです。
IELTSバンドスコアとCEFRレベルの対応
| IELTSバンドスコア | CEFRレベル | 英語力の目安 | 英検®だと何級くらい? |
|---|---|---|---|
| 8.5〜9.0 | C2 | ネイティブに近い高度な英語運用力 | 該当なし |
| 7.0〜8.0 | C1 | 複雑な内容も理解・表現できる上級レベル | 英検®1級 |
| 5.5〜6.5 | B2 | 日常・学術場面で自立して使える中上級レベル | 英検®準1級 |
| 4.0〜5.0 | B1 | 基本的なコミュニケーションが取れる中級レベル | 英検®2級 |
参照:各資格・検定試験とCEFRとの対照表|文部科学省(2018年3月)
大学受験で使えるIELTSスコアの目安
国内の大学入試でIELTSを活用する場合、必要なスコアは大学・学部・入試方式によって異なります。
出願資格として設定される場合はOverall4.0前後、難関大学の一般入試で得点換算に使う場合はOverall5.5〜6.5程度が一つの目安です。
ただし、必要スコアは年度によって変更される場合があるため、志望校が決まったら大学公式サイトの最新の入試要項を確認しましょう。
大学受験で使えるIELTSスコアの目安
| 大学・学部 | 入試方式 | IELTSの扱い | 必要スコアの目安 |
|---|---|---|---|
| 早稲田大学 社会科学部 | 全国自己推薦入学試験 | 出願資格 | Overall4.0以上 |
| 中央大学 商学部 | 学部別選抜(英語外部試験利用方式) | 出願資格+得点換算 | Overall4.0以上 |
| 立命館大学 国際関係学部 | IR方式(英語資格試験利用型) | 出願資格+得点換算 | Overall4.5以上 |
| 東京都立大学 都市環境学部ほか | 一般選抜(外部英語検定試験利用) | 得点換算のみ(出願資格なし) | 基準なし(6.5で満点換算) |
| 南山大学 外国語学部(英米学科) | 総合型入試(資格・検定試験活用型) | 出願資格 | Overall5.5以上 |
| 同志社大学 法学部 | 自己推薦入学試験 | 出願資格 | Overall6.0以上 |
| 武蔵野大学(全学科共通) | 英語外部検定活用方式 | 得点換算のみ(出願資格ではない) | 4.0以上から対象、5.5以上で上限相当 |
| 神田外語大学 外国語学部 | 公募学校推薦(11月選考) | 出願資格 | Overall4.0以上 |
| 名城大学 法学部 | 総合型選抜(法探求ゼミナール) | 出願資格 | Overall4.0以上 |
参照:各大学公式サイト「2027年度入学試験要項」
IELTSの試験内容・日程・受験料・申し込み方法

ここでは、試験内容や日程、受験料、申し込み手順をわかりやすく解説します。
4技能の問題構成と試験時間
IELTSは、4つの技能をすべて受験する必要があります。技能ごとの試験時間と出題内容は、以下のとおりです。
IELTSの技能別試験時間と出題内容
| 技能 | 試験時間 | 出題内容 |
|---|---|---|
| リスニング | 約30分 | 会話や講義を聞き取る問題 |
| リーディング | 60分 | 長文3題(合計2,150〜2,750語程度)の読解 |
| ライティング | 60分 | 課題2つへの記述(グラフの説明、意見論述など) |
| スピーキング | 11〜14分 | 試験官との対面形式、3パート構成 |
参照:公益財団法人日本英語検定協会「テスト内容」
リスニングとスピーキングはAcademicとGeneral Trainingで共通ですが、リーディングとライティングは出題内容が異なります。
日本のIELTSはコンピューター版に一本化
日本で実施されていたIELTSペーパー版は、2026年6月から8月にかけて順次終了しました(東京・大阪は8月、それ以外の会場は6月が最終実施)。現在はコンピューター版のみが実施されていますが、試験内容・採点基準・試験時間はペーパー版と同じです。
リスニング・リーディング・ライティングはパソコンで解答し、スピーキングは従来どおり試験官との対面形式で行われます。コンピューター版は試験日程が多く、成績結果も試験後3〜5日程度でウェブ上に公開されるため、ペーパー版より早く結果を確認できます。
参照:公益財団法人日本英語検定協会「IELTSコンピューター版」
IELTSの試験日程と受験料
試験日程はテストセンターや会場によって異なり、東京・大阪・名古屋ではほぼ毎日実施されています。試験会場は東京(東京駅前・市ヶ谷)・名古屋・大阪です。支払いはクレジットカード決済のみに対応しており、申し込みの締切は試験日の3日前午前9時までです。
IELTSコンピューター版の受験料と諸費用
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 受験料 | 29,700円(税込) |
| 変更手数料 | 試験日15日前までは何回でも無料。試験日14日〜5日前は、都度受験料の25%(約7,425円) |
| キャンセル手数料 | 試験日15日前までは受験料の25%を差し引いた金額を返金 |
参照:公益財団法人日本英語検定協会「IELTSコンピューター版」
試験日15日前までであれば、タイプ・試験日・受験都市の変更は何回でも無料です。キャンセルの場合は、試験日15日前までであっても受験料の25%の手数料が差し引かれた金額が返金されます。試験日14日〜5日前の変更には、都度受験料の25%相当の手数料がかかります。
なお、受験料や手数料の規定は改定される場合があるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新の情報を確認しましょう。
IELTSの申し込み方法
IELTSの申し込みは、公式サイトからのオンライン手続きのみで完結します。
まず氏名やパスポート情報を登録してIELTS IDを作成し、希望する試験日・会場・タイプを選択したうえで、クレジットカードで受験料を支払います。所要時間の目安は10〜15分です。申し込み時に登録したパスポートは、試験当日も原本の持参が必要です。紙の受験票は発行されず、試験日の詳細はメールやマイページで確認する仕組みになっています。
16歳未満の場合は、保護者による申し込みが必要です。
参照:公益財団法人日本英語検定協会「IELTSお申し込みガイド」
IELTSとTOEFL・TOEICの違い

IELTSとTOEFL・TOEICは、いずれも英語力を測る試験ですが、対応する国・地域や採点方法、そして活用される場面がそれぞれ異なります。名前は知っていても、違いを正しく理解していないと目的に合わない試験を選んでしまうこともあります。以下では、試験形式・スコア・難易度の観点からIELTSとの違いを整理していきましょう。
IELTSとTOEFLの違い|留学・試験形式・スコアで比較
IELTSとTOEFLは、どちらも海外留学の出願に使われる試験ですが、対応する国・地域や試験形式に違いがあります。
IELTSはイギリス・オーストラリア・カナダなど英連邦圏の大学で広く採用されており、スピーキングは試験官との対面形式で行われます。
一方TOEFL iBTは主にアメリカの大学・大学院で採用されており、4技能すべてがコンピューター上で完結。スピーキングはマイクに録音した音声を後日採点する方式です。
IELTSとTOEFL iBTの試験概要比較
| 項目 | IELTS | TOEFL iBT |
|---|---|---|
| 主な対象国・地域 | イギリス・オーストラリア・カナダなど | アメリカ・カナダなど |
| スコアの範囲 | 1.0〜9.0(0.5刻み) | 0〜120点 ※新スケールは、1.0〜6.0(0.5刻み) |
| スピーキング形式 | 試験官との対面式 | マイク録音・後日採点 |
| 4技能の実施 | 別日程可(前後6日以内) | 同日に4技能をまとめて実施 |
スコアの水準をCEFR(外国語の運用能力を測る国際基準)で対応させると、以下のとおりです。
CEFRレベル別 IELTSとTOEFL iBTのスコア目安
| CEFRレベル | IELTS | TOEFL iBT(旧0〜120点) | TOEFL iBT(新1〜6スケール・目安) |
|---|---|---|---|
| C1 | 7.0〜8.0 | 95〜120 | 5.0~6.0 |
| B2 | 5.5〜6.5 | 72〜94 | 4.0~4.5 |
| B1 | 4.0〜5.0 | 42〜71 | 3.0~3.5 |
参照:文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」(2018年3月)、ETS「TOEFL iBT Score Scale Update」
IELTSとTOEICの違い|目的・4技能・難易度で比較
IELTSとTOEICは、試験の目的や測定する技能が大きく異なります。IELTSは海外留学や移住のための英語力証明として使われるのに対し、TOEICは主に国内の就職活動や社内の昇進基準など、ビジネスシーンでの英語力証明として普及しています。
IELTSとTOEICの試験概要比較
| 項目 | IELTS | TOEIC |
|---|---|---|
| 主な用途 | 海外留学・移住の英語力証明 | 国内の就職活動・昇進基準などビジネス英語力の証明 |
| スコアの範囲 | 1.0〜9.0(0.5刻み) | L&R:10〜990点/S&W:0〜400点 |
| 測定する技能 | 4技能(リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング) | 基本はリスニング・リーディングの2技能(S&Wは別試験) |
| 受験形式 | 4技能を1回の受験でまとめて評価 | L&RとS&Wは別試験として実施 |
文部科学省の対照表では、TOEICのスコア水準をCEFRに当てはめると、以下のとおりです。
CEFRレベル別 IELTSとTOEIC(L&R+S&W)のスコア目安
| CEFRレベル | IELTS | TOEIC(L&R+S&W) |
|---|---|---|
| C1 | 7.0〜8.0 | 1,845〜1,990点 |
| B2 | 5.5〜6.5 | 1,560〜1,840点 |
| B1 | 4.0〜5.0 | 1,150〜1,555点 |
※合計スコアは、L&Rの点数にS&Wの点数を2.5倍にした値を加算したものです。L&Rのみを受験している場合、この基準による判定はできません。
参照:文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」(2018年3月)
IELTSの勉強法と対策

IELTSには英検®のような公開の過去問はありませんが、公式サイトのサンプル問題や参考書で出題形式に慣れることができます。4技能にはそれぞれ対策のコツがあり、特にライティングとスピーキングでは第三者からのフィードバックが役立ちます。
IELTSの過去問はある?公式サンプル問題・問題集を活用する
IELTSでは、英検®のように過去に実施された試験問題がそのまま公開されることはありません。出題内容が複数回の試験で再利用されるため、セキュリティ上の理由から非公開とされているためです。
そのかわり、日本英語検定協会の公式サイトでは、実際のテストと同じ形式・難易度のサンプル問題を無料で公開しています。リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能すべてについて練習問題があり、出題形式に慣れる目的で活用できます。市販の参考書や問題集も出版されているため、公式サンプルとあわせて使うと効率的です。
Listening・Reading・Writing・Speakingの対策ポイント
技能ごとに問題形式や時間配分が異なるため、対策のポイントも変わります。主な注意点は、以下のとおりです。
IELTS技能別の対策ポイント
| 技能 | 対策のポイント |
|---|---|
| リスニング | 音声は一度しか流れないため、設問を先読みしてから聞く |
| リーディング | 長文3題を60分で解く時間配分を意識し、パラフレーズ(言い換え表現)に注意する |
| ライティング | Task2はTask1より配点が高いため、時間配分を手厚くする |
| スピーキング | 暗記した表現をそのまま話すのではなく、自然な受け答えを意識する |
いずれの技能も、公式サンプル問題を使って実際に時間を計りながら解く練習を重ねることが大切です。
参照:公益財団法人日本英語検定協会「IELTS公式サンプル問題」
Writing・Speakingは添削やフィードバックを活用する
ライティングとスピーキングは、リスニングやリーディングと異なり正解が1つに決まらないため、自分では採点が難しい技能です。文法や語彙の誤りには気づけても、論理構成や表現の自然さといった評価基準は、第三者に見てもらわなければ把握しにくいものです。
日本英語検定協会も、アカデミックライティングの力を伸ばすための添削講座を公式サイトで案内しており、公的機関が提供する教材やサービスを積極的に活用する価値があります。
学校や塾のIELTS対策講座を利用する場合も、添削やフィードバックの体制が整っているかを確認するとよいでしょう。
参照:公益財団法人日本英語検定協会「学習サポート・お役立ち情報」
IELTSに関するよくある質問

IELTSについて、よくある疑問に回答します。
IELTSは何点からすごいですか?
客観的な目安としてはCEFR(外国語の運用能力を測る国際基準)が参考になります。文部科学省の対照表では、Overall Band Score7.0〜8.0がC1(複雑な内容も理解・表現できる上級レベル)、8.5〜9.0がC2(ネイティブに近い高度な英語運用力)に区分されています。
海外の大学院や難関大学では、出願にOverall7.0前後を求めるケースが少なくありません。Overall7.0前後が「高い英語力」と評価される一つの目安です。
TOEIC600点はIELTSで何点くらいですか?
TOEIC(L&R)のスコアだけでIELTSに換算できる公式な対照表はありません。国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が公表しているCEFR対照表は、TOEIC(L&R)にTOEIC(S&W)のスコアを加えた合計点を基準にしているためです。
S&Wを受験していない場合、公式な方法でCEFRやIELTSに換算することはできません。自分のIELTS相当スコアを正確に知りたい場合は、換算に頼るよりも、IELTSの公式サンプル問題を実際に解いてみるのがおすすめです。
IELTSスコア5.0は英検®何級レベルですか?
文部科学省の対照表によると、IELTS5.0はCEFR B1に区分されており、英検®のCSEスコアでは1950〜2299点の範囲がこれに該当します。この点数帯は英検®2級の合格ラインを含む範囲にあたるため、IELTS5.0は英検®2級レベルに近い英語力の目安といえます。
ただし、英検®は級ごとに測定できるCEFRの範囲が決まっており、同じ級でも取得スコアによってA2〜B1のいずれかと判定される仕組みです。級だけでなく、実際のCSEスコアもあわせて確認すると、より正確に自分の位置づけがわかります。
まとめ IELTSは目的と目標スコアを決めて準備しよう

IELTSは、海外留学や移住、国内の大学入試などさまざまな目的で活用できる英語4技能試験です。出願先や活用場面によって求められるOverall Band Scoreは大きく異なるため、まずは自分の目的に合った目標スコアを明確にすることが対策の第一歩です。
試験は2026年にコンピューター版へ一本化され、東京・大阪・名古屋でほぼ毎日受験できるようになりました。公式サンプル問題や参考書で出題形式に慣れつつ、自己採点が難しいライティング・スピーキングは添削やフィードバックを積極的に活用しましょう。
独学での対策に不安がある場合は、IELTS対策に対応した塾や予備校を利用するのも一つの選択肢です。目的と目標スコアを明確にしたうえで、無理のない学習計画を立てていきましょう。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
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