総合型選抜は浪人生でも受けられる?出願条件や受験できる大学を紹介【2026年度入試】


編集部
塾選ジャーナル編集部
「総合型選抜は浪人生でも受けられるの?」「浪人生だと不利になるのでは?」と、不安を抱える人も多いかもしれません。特に現役時に不合格を経験した人にとって、再チャレンジの選択肢として総合型選抜を検討するのは慎重になるものです。
結論からいえば、大学ごとの条件はありますが、総合型選抜は浪人生でも受験が可能です。また、浪人生であること自体が、選考において不利に扱われることは基本的にありません。
この記事では、「総合型選抜と浪人生の関係性」や、「浪人生が総合型選抜を受ける際に注意すべきポイント」をわかりやすく解説します。
あわせて、浪人生の出願を受け入れている大学も紹介しているため、進路選びの参考として活用してください。
総合型選抜の出願条件とは?浪人生が注意すべきポイント
総合型選抜は、浪人生でも出願できる入試制度です。現役生に限らず、再チャレンジを目指す人にとっても、受験の選択肢となります。
ここでは、総合型選抜における浪人生の出願可否や、基本的な制度理解のポイントを整理しておきましょう。
出願資格は大学によって異なる
結論からいえば、多くの大学で浪人生も総合型選抜に出願可能となっています。ただし、出願資格は大学によって異なるため、募集要項の確認が必要です。
例えば、慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部のAO入試(2025年夏秋実施)の募集要項では、出願資格の一つとして以下のように明記されています。
- 「高等学校(特別支援学校の高等部を含む)もしくは中等教育学校を卒業した者,および出願時点で入学までに卒業見込みである者。」
参考: 総合政策学部・環境情報学部2025夏秋AO募集要項|慶應義塾大学
このように、「浪人生を除外する」といった制限がなければ、原則として卒業済みの人も出願可能です。
一方で、大学によっては「その年に卒業見込みの者」など、現役生のみを対象とする条件が記載されていることもあります。出願資格の記述は、浪人生にとって最初にチェックすべきポイントといえるでしょう。
浪人回数に制限がある大学もある
総合型選抜では、浪人回数の制限がない大学もあれば、制限が設けられている大学もあります。
つまり、「何浪でも出願可能」と明記しているわけではなく、各大学が独自に定めた条件に従う必要があるのです。
例えば、京都大学農学部の特色入試(令和7年度)では、出願資格として以下のような文言が記載されています。
- 「高等学校又は中等教育学校を令和3年4月から令和7年3月までに卒業又は卒業見込みの者」
この条件に当てはめると、出願できるのは最大で3浪までということになります。令和3年度以前に卒業した、いわゆる4浪以上の既卒生は対象外です。
このように、出願可能な卒業年度の範囲を設定している大学もあるため、浪人生は特に注意が必要です。出願資格は、募集要項に明記されていることが多いため、事前に必ず確認しておきましょう。
浪人生だからといって不利とは限らない
総合型選抜において、浪人生であること自体が不利に働くとは一概にいえません。
多くの大学では、出願資格を満たしていれば、現役・既卒に関わらず公平に審査される仕組みが整えられています。
ただし、浪人生は現役生と比べて、出願時に気をつけるべきポイントが多いのも事実です。
活動実績の整理や志望理由の明確化などで、差がつきやすい場面も出てきます。
そのため、浪人生が総合型選抜を受ける場合は、「不利かどうか」ではなく「どう備えるか」に視点を変えることが重要です。次の項では、浪人生が総合型選抜に出願する前に、まず注意すべきポイントについて、より詳しく解説します。
浪人生が総合型選抜を受けるときに気をつけるポイント
浪人生が総合型選抜(旧AO入試)を受験する際には、現役生とは異なる注意点があります。
以下のポイントを押さえておくことで、スムーズな出願準備と選考対策が可能になります。
- 募集要項を必ず熟読する
- 調査書は自分で申請し取りに行く
- 評定平均は高校在学中の成績に基づく
募集要項を必ず熟読する
浪人生にとって、募集要項の確認は最重要ステップの一つです。先述の通り、大学によっては、卒業年や年齢などに制限を設けている場合があります。
「現役生限定」「3年以内の既卒生に限る」など、出願資格に関する条件は大学ごとに異なります。そのため、必ず自分が志望する大学・学部の最新の募集要項を熟読することが不可欠です。
特に総合型選抜では、出願時期が早く、提出書類の準備期間も限られています。見落としがないよう、PDFをダウンロードしてチェックリスト形式で確認するのがおすすめです。
調査書は自分で申請し取りに行く
総合型選抜では、出願書類の一つとして高校の「調査書」提出が求められます。この調査書の取得手続きは、現役生と浪人生とで異なる点があるため注意が必要です。
現役生の場合、在学中の高校を通じて簡単に依頼できるケースが多く、担任に申請書を出すだけで済むこともあります。一方、浪人生は自ら卒業校に連絡を取り、調査書の発行を個別に申請しなければなりません。
高校によっては、電話・郵送・インターネットなど、申請方法が異なるため事前確認が欠かせません。また、調査書の作成には数日から1週間以上かかる場合もあるため、出願締切から逆算して早めに動くことが重要です。
調査書の取り寄せに遅れが出ると、出願そのものが間に合わなくなるリスクもあります。浪人生の場合は、調査書の準備だけでも早期行動がカギとなります。
評定平均は高校在学中の成績に基づく
総合型選抜においては、評定平均(いわゆる内申点)も重要な評価指標の一つです。この数値は、高校1年生から高校3年生1学期までの成績を平均して算出されます。
評定平均は、学習への継続的な姿勢や基礎学力を測るための定量的な基準として利用されています。出願資格に「評定平均○.○以上」と条件を設ける大学も多く、事前に確認が必要です。
現役生であれば、評定が足りない場合に、残りの学期で挽回できる可能性があります。一方、浪人生はすでに卒業しているため、評定平均を後から上げることはできません。
そのため、もし評定平均に自信がない場合は、課外活動や資格取得など、ほかの実績で強みを補う工夫が求められます。「なぜ自分が評価されるべきか」を書類や面接で明確に伝えることが、浪人生にとっての重要な戦略となるでしょう。
総合型選抜と評定平均の関係について詳しく知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。
浪人生が総合型選抜を目指すメリット
浪人生が総合型選抜(旧AO入試)を目指すことで得られる独自の強みや有利な点があります。
ここでは、現役生とは異なる視点から、浪人生ならではのメリットについて解説します。
現役生よりも自己分析や面接・小論文対策に時間をかけられる
浪人生が総合型選抜を目指す最大のメリットは、準備に十分な時間を確保できることです。
現役生は授業や部活動などに追われながら、限られた時間で準備を進める必要があります。
総合型選抜では、志望理由書・自己PR文・小論文・プレゼンテーション資料など、多岐にわたる準備が求められます。
いずれも高い完成度が求められ、時間をかけた構想と練り直しが欠かせません。
その点、浪人生は時間の使い方を自分で管理しやすく、自己分析や面接練習、小論文対策にもじっくり取り組むことができます。
一般選抜の学力試験対策と両立しながらも、戦略的に総合型選抜に挑戦することが可能です。
また、「今年こそ必ず合格したい」という切実な思いが、志望理由の説得力や文章の深みにもつながる可能性があります。準備に時間をかけてきたことは、選考担当者にも好印象を与える材料になるでしょう。
現役生よりも活動実績を作りやすい
浪人生は、時間に余裕があるぶん、活動実績を積みやすいというメリットがあります。
現役時代に部活動や課外活動の経験が少なかった人でも、浪人期間中に実績を増やすことが可能です。
例えば、地域のボランティア活動や、インターンシップ、学習支援などに参加することで、学外での主体的な取り組みをアピール材料として活用できます。
また、志望分野と関連のある活動に取り組めば、自己PRや志望理由との一貫性が高まり、説得力が増すでしょう。
大学側にとっても「目的意識を持ち、自ら行動できる人材」として評価される可能性があります。
浪人期間を単なる勉強時間ととらえるのではなく、自己成長や実績構築のチャンスと捉える姿勢が重要です。
総合型選抜と活動実績の関係については、以下の記事をご覧ください。
受験回数を増やせる=志望校合格へのチャンスが増える
総合型選抜を活用することで、受験できる回数そのものを増やせるというメリットがあります。この点は浪人生に限らず現役生にも共通しますが、特に浪人生にとっては戦略的なチャンスの拡大につながります。
多くの大学では、総合型選抜は秋から冬の間に実施されます。そのため、一般選抜よりも早い段階で挑戦できます。これにより、万が一不合格だった場合でも、一般入試に向けて気持ちを切り替えて準備を進めることが可能です。
また、大学ごとに複数回受験の機会が設けられているケースもあり、志望校の合格可能性を高める材料になります。
選抜方式を分散して活用すれば、浪人生活をより効率的に活かせるでしょう。
浪人生が総合型選抜を目指すデメリット
浪人生が総合型選抜を目指す際には、知っておくべき注意点やデメリットも存在します。
対策を立てるためには、メリットだけでなくリスク面も正しく理解することが欠かせません。
総合型選抜だけに絞るとリスクが高い
これは浪人生に限らず、現役生にも共通することですが、総合型選抜一本に絞る受験はリスクが高いといえます。その最大の理由は、合格が確約されないうえに、基準が不透明であることにあります。
総合型選抜では、書類審査・面接・小論文・プレゼンテーションなどが重視されますが、どれも「明確な正解」が存在しません。
評価基準が一般入試と比べて曖昧であり、自分が受かるかどうかの判断が非常に難しいのです。浪人生は「今年こそは必ず合格したい」という強い思いを持っている人が多いでしょうから、結果が読めない入試方式は精神的にも負担が大きいといえます。
「総合型選抜に落ちたらどうしよう」と不安の方は、以下の記事をご覧ください。
浪人になってから準備をしても間に合わないリスクも
浪人が決まった後に、「総合型選抜も受けてみよう」と考える人もいるかもしれません。
しかし、その判断には十分な注意が必要です。
総合型選抜の出願は早ければ9月〜10月頃に始まる大学が多く、実質的な準備期間は4月からの半年ほどしかありません。
この短期間でゼロから準備を始めるのは、想像以上にハードな作業となる可能性があります。
例えば、明確な志望理由や研究テーマがない場合、一からテーマ設定・資料作成・活動実績の整理などを進める必要があります。内容によっては、短期間での仕上げが困難になることも十分考えられます。
また、総合型選抜の準備に集中するあまり、一般入試の学力対策がおろそかになるリスクもあります。その結果、どちらの対策も不完全となり、いわゆる「共倒れ」状態に陥るおそれがあるのです。
総合型選抜を選択肢に加える場合は、早い段階での情報収集と準備計画の立案が欠かせません。浪人生活における時間の使い方は、合否を左右する重要な要素だからです。
浪人生でも総合型選抜を受けられる大学例
ここでは、浪人生でも総合型選抜の受験が可能な大学について一部を紹介します。なお、こちらはすべて2025年度の募集要項に基づいております。必ずご自身で最新年度の募集要項を確認するようにしてください。
国公立大学
浪人生でも総合型選抜を受験可能な国公立大学の一部は以下の通りです。
大学名 | 学部 |
---|---|
東北大学(AO入試Ⅲ期) | 文学部、教育学部、法学部、経済学部、理学部、医学部、歯学部、薬学部、工学部、農学部 |
筑波大学(アドミッションセンター入試) | 人文・文化学群、生命環境学群、情報学群、体育専門学群 |
横浜国立大学 | 教育学部、経済学部、理工学部、都市科学部 |
京都大学(特色入試) | 総合人間学部、文学部、教育学部、理学部、医学部、農学部 |
大阪大学 | 文学部、人間科学部、外国語学部、経済学部 |
九州大学(総合型選抜Ⅰ) | 共創学部、教育学部 |
九州大学(総合型選抜Ⅱ) | 文学部、法学部、経済学部経済・経営学科、理学部、医学部保健学科、歯学部、工学部、芸術工学部、農学部 |
私立大学
浪人生でも総合型選抜を受験可能な私立大学の一部は以下の通りです。
大学名 | 学部 |
---|---|
早稲田大学 | 法学部、教育学部、社会学部、国際教養学部、文化構想学部、文学部、創造理工学部、先進理工学部、人間科学部、スポーツ科学部 |
慶應義塾大学 | 法学部、総合政策学部・環境情報学部、看護医療学部 |
明治大学 | 政治経済学部、国際日本学部、理工学部、農学部(公募生A)、総合数理学部 |
青山学院大学 | 文学部(一部)、コミュニティ人間科学部(一部) |
立教大学 | 文学部、異文化コミュニケーション学部(方式B)、経済学部、経営学部(方式B)、社会学部、法学部国際ビジネス法学科、スポーツウエルネス学部、Global Liberal Arts Program |
中央大学(チャレンジ入試) | 法学部 |
法政大学 | 法学部、経済学部、国際文化学部、現代福祉学部(一部)、キャリアデザイン学部(一部)、スポーツ健康学部(一部)、理工学部、グローバル教養学部 |
浪人生が総合型選抜を突破するポイントは?
浪人生が総合型選抜(AO入試)で合格を勝ち取るためには、早期の戦略立案と継続的な準備が欠かせません。ここでは、浪人生が意識すべき5つのポイントを紹介します。
- 総合型選抜を受験するかどうかは早めに判断
- 浪人期間の経験をプラスに変えてアピール
- 一般入試と並行する場合はスケジュール管理を徹底
- 面接や小論文は第三者のフィードバックを活用
- 不安な場合は塾のサポートを活用
総合型選抜を受験するかどうかは早めに判断
総合型選抜は、一般入試と異なり、早期の出願と事前準備が求められる選抜方式です。
そのため「受けるかどうか」の判断は、できるだけ早く下す必要があります。
特に高校時代に総合型選抜の経験がない場合、志望理由書や活動実績の整理、小論文対策など、対応すべき項目が多岐にわたります。準備を後回しにすると、出願に間に合わなくなる可能性もあります。
浪人が決まった段階で、まずは志望校と学部を明確に決定することがスタートラインです。
そのうえで、「総合型選抜で挑戦する価値があるかどうか」「どの時期に何を準備すべきか」を検討しましょう。
可能性を感じたら、すぐに資料を集め、出願要件や評価方法を確認しながら準備に取りかかることが重要です。動き出しが早ければ早いほど、内容の精度を高める時間を確保できます。
浪人期間の経験をプラスに変えてアピール
総合型選抜では、浪人期間の過ごし方や得た経験をどのようにアピールするかが評価を分けるポイントになります。マイナスに見られがちな「浪人」という期間も、成長の機会として前向きに活用すれば、むしろ強みとして利用することが可能です。
例えば、ボランティア活動への参加、資格取得、検定スコアの向上、読書や調査活動など、浪人中に自分を高めた取り組みはすべてアピール材料になります。
重要なのは、単に「何をしたか」ではなく、その経験を通じて何を学び、どう成長したのかを具体的に伝えることです。数値で示せる成果(英語検定のスコアアップや資格合格など)は、客観性のある評価材料として効果的です。
また、志望学部に関連する分野で自主的な学習や活動を行っていれば、進路に対する本気度や目的意識の高さを示すことができます。現役時代と比較して、学習スタイルや生活習慣をどのように改善したかといった自己変化のプロセスも、成長の証として高く評価される要素となるでしょう。
一般入試と併願するならスケジュール管理がカギ
浪人生が総合型選抜を目指す場合、一般入試との両立を意識したスケジュール管理が非常に重要です。両方の対策を進めるには、限られた時間とエネルギーを計画的に配分する力が求められます。
総合型選抜では、志望理由書や小論文、面接、プレゼンテーションなど多岐にわたる準備作業が必要です。
一方で、一般入試では学力試験に向けた継続的なインプットとアウトプットが欠かせません。
どちらも中途半端になってしまうと、どちらの入試形式でも成果を出せないリスクが高まります。
入試の本番が近づくにつれて焦りが生まれやすくなりますが、計画的に両立できる体制を整えておきましょう。
面接・小論文は第三者の添削を活用しよう
総合型選抜では、面接や小論文が重要な評価対象となります。浪人生がこれらの対策を行う際は、必ず第三者のフィードバックを取り入れることを意識しましょう。
自己流の対策では、論理構成や表現の曖昧さに気づけないことがあります。また、面接の受け答えにおいても、客観的な印象や言葉のニュアンスは自分では把握しにくいものです。
そのため、予備校や塾の講師、学校の先生、信頼できる大人などから、実践形式での添削や模擬面接を受けることが非常に効果的です。
不安なら塾の専門サポートも検討を
「浪人しているけれど、総合型選抜には不安がある……」と感じている方は、専門塾のサポートを活用するのも一つの方法です。総合型選抜(旧AO入試)は、知識や技能だけでなく、思考力・判断力・表現力、さらには人間性までもが評価される入試形式です。
対策が必要な範囲は非常に広く、志望理由書・小論文・プレゼン資料・面接練習など、独学では対応しきれない要素も多く含まれます。
特に浪人生は、学校からの直接的なサポートを受けにくいため、外部の専門的な指導機関が強力な味方になります。
塾では、総合型選抜に特化したノウハウをもとに、個別に戦略を立てたり書類を添削したり、具体的な支援を受けられます。時間の使い方や志望校に合わせた対策の優先順位づけも、プロの視点から提案してもらえるのが魅力です。
もし、どこまで自分で準備できるか不安を感じているなら、まずは総合型選抜に強い塾を比較・検討してみましょう。
塾の選び方については、以下の記事で詳しく紹介しています。
浪人生の総合型選抜受験でよくある質問(FAQ)
ここでは、浪人生が総合型選抜を受験する際によくある質問を解説します。不安や迷いを解消し、準備に集中できるようポイントを押さえておきましょう。
総合型選抜に向いていない人はどんな人ですか?
総合型選抜に向いていない人の特徴として、以下の点が挙げられます。
- 志望理由が「なんとなく」になっている
- 自己PRが抽象的で伝わらない
- 探究活動や課外活動の整理ができていない
- 面接やプレゼンのとき、自分の言葉で説明できない
- 「自分らしさ」を出し切れていない
このような状態では、総合型選抜で求められる主体性・表現力・論理性を十分に伝えることが難しくなります。
まずは、自分自身がどの項目に該当しそうか、客観的に確認してみましょう。
総合型選抜に向いている人・向いていない人の違いについては、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
浪人生が総合型選抜の面接を受けるとき、どんな服装で臨むべきですか?
浪人生が総合型選抜の面接に臨む際は、原則としてスーツ(リクルートスーツ)での受験が一般的です。現役生と違って制服がないため、高校在学中と同じ感覚で服装を選ばないよう注意しましょう。
スーツの色は、黒・紺・グレーなどの落ち着いた色味を選ぶのが基本です。派手な色や柄物は、大学の面接という場には適しません。
シャツやブラウスは清潔感のある白系が無難です。シワや汚れがないかを事前にチェックし、アイロンをかけるなどの準備をしておきましょう。
男性であればネクタイは必須です。女性の場合も、髪型やメイクはナチュラルに整え、清潔感を重視した服装を心がけてください。
服装は第一印象を左右する要素の一つです。学力や志望理由以前に、礼儀や態度が問われる場面であることを忘れずに準備しましょう。
まとめ|総合型選抜は浪人生でも受けられる!対策して志望校合格をつかもう
総合型選抜(旧AO入試)は、浪人生でも出願可能な入試方式です。大学・学部によって条件は異なりますが、多くの学校で既卒者の受け入れが認められています。
「浪人生は不利なのでは?」と不安を感じる方もいるかもしれませんが、実際には浪人期間の経験をアピールに変えることも可能です。準備の時間を活かして自己分析や書類対策を丁寧に進めれば、現役生以上の完成度で勝負できる可能性も十分にあります。
一方で、出願条件や必要書類の取得、スケジュール管理など、浪人生ならではの注意点があるのも事実です。また、一般入試との併願を検討している場合は、計画的に両方の対策を進める工夫も欠かせません。
「やっておけばよかった」と後悔しないように、情報収集と早期の判断、そして実行が合格への第一歩です。浪人期間をチャンスに変えて、志望校合格をつかみ取りましょう。
執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。